日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「日々のダダ漏れ」は、感動したもの、面白いもの、美味しいも
の、私が好きなもの等を、勝手気ままに綴るお気楽ブログです♪

ドラマの記事につきましては、期待しているドラマの初回の紹介、
ドラマの中で私が好きなセリフ、シーンを記憶に残すために書い
ています。基本的に、面白いと思ったものを、お勧めのドラマに
ついて、自由気ままに書いていますので、面白いと思った回だけ
を単発で書いたりすることもあります。記事のスタイルは、まだ
まだ模索中なので大きく変更する事も。ご了承下さい(*^。^*)

「虎に翼」 第123

第25週「女の知恵は後へまわる?」

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

寅子) 皆さんがどんな

 ふうに思っているか…。

 

寅子は、少年法改正に

関する意見を、求める

ことにしました。

 

平光) お話を聞く限り、法務省は、

 引き際が分からなくなってるので

 はないでしょうか?

朋一) 僕は、あえて、泥沼化させ

 ることで、議論をろくにせず、強

 行する理由を探しているんだと思

 うんだ。

重山) 強行? 例えば、多数決で

 決めるなどですか?

寅子) 数では、法務、検察側の

 委員が勝っているもの。

朋一) お偉方が考え

 そうなことだよ。

(無表情の音羽が手をあげる)

寅子) 音羽さんどうぞ。

音羽) 私は、家庭裁判所が反省す

 べき点も多々あると思います。

朋一) なぜそう思うんだ?

音羽) 裁判にかける意気込みの差

 が、裁判官によってかなり激しく、

 調査官任せで、審判をしながら初

 めて調査書を開く方もいれば、他

 方では驚くほど多くの調査を希望

 される裁判官もいる。

朋一) つまり、このままでは、

 調査官への負担が、大きいと…。

 ん~僕には、責任逃れに

 聞こえるけど?

音羽) いえ、決して仕事で楽し

 たいわけではありません。

寅子) ええ、もちろん、

 わかっているわ。

音羽) 一人一人に時間をかけたい。

 でも実際は、同時に何十人もの少

 年少女に、均質で、迅速な事件処

 理を求められる。結果、悔いが残

 り、一向に減らない少年事件への

 罪悪感が増していく。それならば、

 差、そのものが生まれにくい改革

 も必要なのではと思います。

朋一) それは、改革ではなく、改

 悪だ。少年の更生のために必要な

 のは、刑罰ではなく、対話と歩み

 寄りなのに。でしょ?

寅子) ええ。私は家裁の力を信

 じてる。愛の裁判所を守りたい。

音羽) 本当に守ろうと

 してきましたか?

寅子) えっ?

音羽) 家裁は昔から人員不足。

 それを個人の努力だけで補って

 きてしまったひずみが今です。

 その責任は、佐田判事の世代の

 方々に大いにあるでしょう。

朋一) それは…僕も同意見だな。

(神妙な顔で頷く寅子)

 

**********

 

直明一家が、近所に

引っ越すことになり、

今日はその、

ささやかなお祝いです。

 

寅子)  直明がこの家を出る

 日が来るなんてね。

直明) うん。直正も中学生になっ

 て、直人のところも2人目が生ま

 れるから、いい機会かなって。

寅子) うん。この家を出て、

 直明の気持ちは大丈夫?

直明) うん。こう、不思議と不安

 はなくなって。自分の中の戦後が、

 やっと終わったっていうか。

寅子) そう。

直明) うん。

直治) 離れるっていっても、目と

 鼻の先じゃん。夕飯もしょっちゅ

 う食べに来る気でしょ?

直明) それは…ねえ、正直なとこ

 ろ、花江さんを当てにしてます。

(笑い声) 

花江) もういいのよ。ごはん

 くらいさせてちょうだい。

 直明ちゃんと玲美さんの

 お手伝いがしたいわ。

寅子) 花江のおかげで、直人や瑞

 穂さんも仕事を全力で頑張れてい

 るんだと思うわ。さすがです。

花江) 毎日にぎやかでそれが

 私の幸せなだけ。最近は優未

 もお手伝いしてくれるしね。

優未) うん、花江さんと

 お料理するの好きだし。

花江) あら、いい子。

直治) まさか、一家のお気楽自由

 人の座を、優未に譲ることになる

 とはな。

花江) もうあなたと一緒にしない。

 優未は雀荘と笹竹で働きながら家

 のこともやって忙しいの。

 ねえトラちゃん。

寅子) うん。

 

…と言いつつ、

内心とても心配な、寅子です。

でも、これも娘が選んだ道…。

口出しは我慢、我慢。

 

**********

 

寅子) え~ただいまより、猪爪家

 家族会議、いや、討論会を始めま

 す。最近の少年犯罪について、時

 々世間とのズレを感じるの。みん

 なの考えを、聞かせてくれないか

 しら?

花江) 聞かせてって言われても…。

 正直私はピンとは来てないわ。

 闇市の子供たちみたいな子も、

 今はいないしね。

優未) はい。

寅子) はい。

優未) 雀荘のまわりには、結構

 若い子がたむろしてるよ。

直治) ジャズ喫茶の近くにも、

 けだるそ~うなガキがわんさか。

 でも、俺の演奏聴きに来いって

 言って、何かおごってやると

 元気になる。大体いいやつだぞ?

花江) あんたそんなことを?

寅子) ありがとね。まあ直治みた

 いないい人だったらいいんだけど、

 中には子供につけ込む悪い大人も

 いるから、やっかいなのよ。

直治) ああ。

瑞穂) 私は、少年事件の弁護も依

 頼されますけど、どれも軽犯罪ば

 かりですよ。

直明) 凶悪犯罪が起きてるのは事

 実だけど、新聞やテレビが、誇張

 して、報道して、不安を煽ってる

 部分があるんじゃないかな。

寅子) そう、私も日々それを

 思ってるのよ。

直人) 俺は、自分の責任が重す

 ぎて、つらくなる時がある。

寅子) えっ?

直人) どの少年がこの先凶悪犯罪

 に手を染める可能性があるかなん

 て、審判と面接だけじゃ分からな

 い。

瑞穂) それは教員も、いや、家族

 も一緒。毎日顔を合わせていたっ

 て、その子の心の中までは分から

 ない。

直人) でも、法で縛るのにも限界

 はある。縛り過ぎたら、それこそ

 人権を侵害することになるからね。

直明) 実はさ、BBS連盟と、教育

 委員会からも、法制審の部会に参

 加してほしいって言われていて。

寅子) あら、それは頼もしいわ。

直明) でも断るつもり。

寅子) えっ…。

直明) 僕は、学校の生徒たちと、

 全力で向き合って、寄り添いた

 い。それが僕の役目だから。

寅子) そうね、その考えも正しい

 わ。どの考えも正しいから、いい

 落としどころを見つけないとね。

 

**********

 

昭和四十六(1971)年・夏

 

司法試験受験のため、

上京してきた涼子を囲んで、

女子部メンバーが集まっています。

 

梅子) すばらしいわ、司法試験

 に挑戦なさっているだなんて。

涼子) ヒャンちゃんに触発されて、

 心に火がつきましたの。

香子) すごいです。新潟でお店を

 2つ経営されているなんて。

航一) それだけ、ライトハウスが

 魅力的ということですね。

寅子) うん。またライトハウスの

 ハヤシライス食べたいわ。

梅子) 結局新潟にも海にも、

 遊びに行けてないものね。

涼子) そうですね。

香子) 皆さん、

 とっても忙しいから。

(チャイム)

寅子) は~い。

(チャイム)

 

**********

 

寅子) ああ、いらっしゃい。

轟) ああ、立派な家だ。

 遅れてすまんな。仕事の切りが

 なかなかつかなくてな。

寅子) あらご苦労さま。

航一) では、僕はこれで。

寅子) あら、航一さんも一緒に

 お話ししましょうよ。

航一) そうしたいのは、やまやま

 なのですが、今は、そうしない方

 がいいいかと。

(よねと轟を見る)

航一) では、皆さんごゆっくり。

涼子) おやすみなさいませ。

一同) おやすみなさい。

航一) おやすみなさい。

寅子) おやすみなさい。

 どうぞ。

涼子) よねさん、轟さん、

 お忙しい中会いに来てくださって、

 本当にうれしゅうございます。

玉) 今皆さんの最近のご様子を、

 お聞きしていたところで。

よね) はあ? お前らあほか?

寅子) えっ?

よね) こいつは司法試験の直前

 なんだぞ。最近のご様子など話

 してる場合か。

轟) ハハハハハ。

よね) 私らで、絶対に

 こいつを受からせる。

轟) 山田のやつ、寝る間も惜し

 んで問題を作っていたぞ。

よね) 黙れ。

 ほら、お前らもやるんだ。

梅子) え~? 私たちもやるの?

よね) おう。

轟) だって、その方が面白い

 だろ。ハハハハハ。

寅子) ありがとう。

玉) 私もやっていいですか?

 私も、あの時よりは、随分法律

 に詳しくなりましたので。

寅子) あら玉ちゃん、すばらしい

 わ。そうよね、法律は知っていて

 損はないもの。

よね) ほら。

(問題集を受け取る涼子) 

涼子) 私、必ず満点を

 取ってみせます。

よね) ん…。よし、始めるぞ。

(リビングやダイニングに散らばり

黙々と問題を解いていく一同)

(手を止め、

みんなの姿を眺める寅子)

(学生の頃の光景がよみがえる)

(様々な形の壁を、不自由な世の中

を、日々乗り越えてきた、仲間たち)

(万感の思いに、

寅子の顔がほころぶ)

(眼鏡をかけ、

問題を解いていく寅子)

 

**********

 

<家庭裁判所>

女性の声) 佐田先生?

(振り返る寅子)

寅子) えっ?

女性) もしかして、

 佐田先生ではないですか?

(寅子の息が止まる)

(セーラー服の生徒が

寅子に微笑む)

 

美佐江…さん?

いや、そんなはずはない。

何せ、あれから20年近く、

時が流れているのです。

じゃあ、でも…。

 

音羽) 美雪さん。

 美雪さん、忘れ物ですよ。

美雪) やだ、私ったら。

 こんな大切なものを。

音羽) どうかなさいましたか?

寅子) いえ。

 ねえ、どうして私の名前を

 知っているの?

(美佐江と同じ顔で微笑む少女)

美雪) 先生は、とても有名な

 裁判官じゃないですか。

寅子) そう言われるのは、

 光栄なことだけど。

(和服の女が現れる)

佐江子) 美雪ちゃん、

 帰りますよ。

美雪) はい。

 では、失礼します。

(笑顔でお辞儀をし、

和服の女と去っていく)

(寅子を見る音羽

音羽) 大丈夫ですか?

 汗がすごいですよ。

(音羽の手首を見る)

音羽) 佐田さん?

(息を吐く寅子)

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

音羽さんグッジョブ、よく言った。

 

それを個人の努力だけで補って
きてしまったひずみが今です。

 

個人の努力だけでなんとかなって

しまう歪みって、あるあるだよね。

根本的な問題解決にならないやつ。

 

そして涼子様の試験のために問題

集を作ってくるよねの優しさよ…。

口は悪いけど、かわいいのよね~。

 

寅子の前に美佐江そっくりの女の

子が登場。ここに持ってくるのか。

 

 

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「虎に翼」 第122

第25週「女の知恵は後へまわる?」

 

 

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寅子) おはようございます。

一同) おはようございます。

(どんより席に着く寅子)

 

(回想)

朋一) 異動が決まった。

 家裁に。勉強に参加していた

 仲間も、何人も支部に移動に

 なって…。左遷としか言えな

 い内示が出ていて。

 

朋一の異動はきっと、

桂場の手によるもの。

偶然が重なっただけと信じ

たいが、無理がある…。

一体どうしてそんなことを…。

 

音羽) おはようございます。

寅子) おはようございます。

音羽) 先日補導された少年の、

 調査記録をお渡ししても?

寅子) ええ、もちろん。

 補導歴もなしで、たまり場で

 のケンカよね? それで少年

 院送致は重すぎない?

音羽) 調査したところ、窃盗

 や恐喝の非行事実がありまし

 た。両親は離れて暮らしてい

 て、ほぼ放置されています。

 不処分にして、彼の更生を信

 じるのは無責任です。

寅子) 少しだけ、考えさせて。

音羽) もちろん。決定するの

 は裁判官ですから。

(立ち去る音羽)

 

朋一のこと、桂場のこと、

少年法や家裁のこと…。

考えることが盛りだくさんな、

寅子です。

 

**********

 

<最高裁判所>

(ノック)

寅子) 失礼します。

(ノック)

寅子) 桂場さん。佐田です。

桂場) 入れ。

 

**********

 

寅子) 失礼します。

桂場) 何の用だ。

寅子) お忙しいところ、

 申し訳ありません。一つ、

 お尋ねしたいことがあります。

桂場) 何だ。

寅子) 勉強会を行っていた若手

 裁判官たちに、異例とも言える、

 異動の内示が出ています。

桂場) 俺が全て指示した。

寅子) なぜですか。

桂場) それくらい分かるだろう。

寅子) 分かりません。

桂場) 裁判官は孤高の存在でな

 ければならん。団結も連帯も、

 政治家たちが裁判の公正さに難

 癖をつけるための恰好の餌食に

 なる。今君が奮闘する少年法改

 正の、邪魔にもなっただろう…。

寅子) 純度の低い正論は

 響きません。

(ジロリと見る)

桂場) 何?

寅子) 政治家の顔色を見て、未

 来ある若者を見せしめにして…。

 石を穿つ雨だれにもせず、切り

 捨てたということですよね?

 汚い足で、踏み入られないため

 に、桂場さんは、長官として巌

 となったんじゃないんですか?

 あの日話した、穂高イズムは、

 どこに行ったんですか?

桂場) そんなものを掲げていて

 は、この場所にはいられん。

寅子) 桂場さん、もう一度、何

 を守り、何を切り捨てるべきか、

 私やライアンさんと、話してみ

 ませんか?

桂場) 思いあがるな

 立場をわきまえろ!

寅子) 桂場さん…。

桂場) 出ていけ。以後、二度と

 用もないのに訪ねてくるな。

(寅子を見ない桂場)

寅子) 分かりました。

 お忙しい中、お時間作って

 いただき、感謝いたします。

 どうぞ、お元気で。

(一礼し、出ていく寅子)

 

**********

 

イマジナリー・多岐川) で、どうすん

 だ? お前は。ハハッ。裁判所全

 体に、どんよ~りした空気が流

 れてるぞ。ハハッ。そもそも、

 少年事件だけ目の敵にされるの

 だって、家庭裁判所の地位向上

 を怠ったせいもあるんじゃない

 のか? お前の強権的な人事に、

 嫌気がさした、志高い裁判官た

 ちはどんどん辞めていっている。

 ん~人手不足が進むな~。お前

 の掲げている、司法の独立っち

 ゅうのは、随分さみしく、お粗

 末だな。

桂場) 黙れ!

(一人、一点を見据える桂場)

桂場) 黙れ…。

 

**********

 

<会議室>

寅子) 少年法の対象年齢を引き

 下げた場合に、18歳19歳の子

 たちに対する調査は行われない

 ということですか?

豊谷) 調査、調査と

 おっしゃいますが…。

 

月に一度の、法制審議会、

少年法部会が開かれています。

 

豊谷) 家裁調査官がそれに

 ついていっているのかは…。

 

弁護士となった汐見も、少年法の

専門家として、参加しています。

 

寅子) 調査官なくして少年審判

 はできません。彼らの丁寧な調

 査が、少年たちの心を開く鍵に、

 裁判官と少年をつなぐ橋になり、

 事件を深部まで照らすんです。

小橋) 調査官の職務を

 見下した発言だ!

稲垣) そのとおり!

 撤回してください!

男性) 撤回する必要はない!

男性) 今すぐ撤回しろ!

久藤) はて?

(久藤が立ち上がる)

久藤) やっぱり僕には分からな

 いな。弁護士や、裁判所側との

 意見調整もせず、少年法改正を

 急ぐ必要性が…。

豊谷) まず法が変わり、現場が

 そこに合わせて形にしていく強

 引さが、時に社会構造作り上げ

 ていく。家庭裁判所設立に関わ

 った皆さんが、一番分かってる

 ことじゃないですか。

寅子) それは…。

久藤) うん、それはそうだね。

 家庭に光を、少年に愛を。あの

 時、むちゃをしてでも家裁設立

 のために戦えたのは、家裁の仕

 事が、少年たちにできるベスト

 だと、現場にいた僕らが、心か

 ら、そう信じていたからだよ。

 

**********

 

<笹竹>

久藤) ああいう時はね、頭に、

 タッキーを思い浮かべるんだよ。

 頭の中のタッキーが怒ってくれ

 ると、心が落ち着くんだよね。

 それで、彼ならば、「この法改

 正には愛が足らん!」って叫ぶ

 だろうって。

(笑い声)

汐見) こうしていたでしょうね。

久藤) 押さえるの大変だろうね。

(笑い声)

寅子) 審議会の前に

 必ず水行してね。

汐見) 間違いないね。

久藤) そうそう。

 会いたいね、タッキーに。

寅子) ええ。

 

**********

 

昭和四十七(1971)年・春

 

朋一) 本日付で、東京家庭裁判

 所、少年部判事として着任しま

 した、星朋一です。よろしくお

 願いします。

(拍手)

平光) 分からないことは

 何でも聞いてくださいね。

朋一) では、皆さんが今、非行

 少年たちとどう向き合われてい

 るのか、家裁がどう変化する必

 要があるのか、じっくり、聞か

 せていただきたいです。

寅子) 熱意があって

 素晴らしいわ。ねっ?

(笑顔のない一同)

 

朋一が、無理をしているので

はないかと心配な、寅子です。

 

**********

 

美位子の事件は、

よねたちが上告してから、

1年がたとうとしていますが、

まだ最高裁で受理するか

どうかは決まっていません。

それを調査、報告する最高裁

調査官である航一が、よね

たちのもとを訪れていました。

 

轟) 本来ならば、こちらから

 出向かねばならないところを

 ご足労いただき申し訳ない。

航一) いえ、

 ちょうどよかった。

 今日、斧ヶ岳美位子さんは?

轟) ああ、笹竹に手伝いに行っ

 ています。ずっと事務所にいて

 は、息が詰まるので。

航一) そうですか。

よね) 斧ヶ岳美位子は、幼い頃

 から暴力を受けていました。母

 親は10代の彼女を置いて、逃げ

 出した。母親がそれまで受けて

 いた仕打ちを、彼女は全て引き

 受けることになった。家事に、

 暴力に…性処理も。

轟) 山田。星さんは、事件の

 内容は全てご存じだ。

航一) いいんです。続けて。

(航一を見るよね)

よね) 暴力は、思考を停止させ

 る。抵抗する気力を奪い、死な

 ないために、全てを受け入れて、

 耐えるようになる。彼女には頼

 れる人間も、隠れる場所もなか

 った。

(よねの机の上に、カフェー燈台

のマスター、増野の写真)

よね) 父親の子をみごもり、

 2人の子供が生まれた。

 幾度も流産も経験した…。

 職場で恋人ができ、やっと逃げ

 出すすべを得たのに、父親は怒

 り、彼女を監禁した。恋人に全

 てを暴露すると脅され、追い詰

 められた彼女は、更に激しくな

 る暴力に命の危機を感じて、酒

 に酔って眠る父親を絞め殺した。

 恋人は真実を知って、早々にあ

 いつから離れていった。おぞま

 しく、人の所業とは思えない事

 件だが、決して珍しい話じゃな

 い。ありふれた悲劇だ。あいつ

 は今でも、男の大声に体がすく

 む。部屋を暗くして眠れない。

 金が出来たらその大半を、自分

 を捨てた母親に送る。無理やり

 産まされた実の子を世話しても

 らうために…。私は、救いよう

 がない世の中を、少しだけでも

 マシにしたい。だから心を痛め

 る暇はない。それだけです。

(よねの肩に手を置く轟)

航一) お会いできてよかった。

(立ち上がるよねと轟)

航一) では。

(一礼し、出ていく航一)

(小さく息を吐くよね)

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

桂場にブーメラン来た~!

 

純度の低い正論は
響きません。

 

気持ちは分かるがやり方は悪い。

立場によって見える景色が違う

のは分かるけどね…。う~ん…。

 

 

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「虎に翼」 第121

第25週「女の知恵は後へまわる?」

 

 

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昭和四十五(1970)年・七月

 

昭和45年、7月。

 

優未) お弁当できたよ~。

 花江さんと漬けた梅干し。

航一) ありがとう。

優未) フフフ。

(新聞を見ている寅子)

 

寅子が集中して読むのは、

美位子の裁判の記事。

2審の東京高裁は、

1審判決を取り消し、

実刑判決を言い渡しました。

 

**********

 

<事務所>

轟) 残念だが、この結果は想定

 していた。だからすぐに、最高

 裁に上告したんだ。

よね) 最高裁が受理するか

 どうかは、別問題だがな。

美位子) そうですか。

 お握りもう一ついただきます。

(笑顔の美位子を見つめるよね)

 

**********

 

航一) 去年1年間に上告された、

 刑事事件の分析結果です。

桂場) そこに、

 置いておいてくれ。

(桂場を見る航一)

航一) お疲れのようですね。

桂場) それは君も同じだろ。

 他人の気遣いなど無用だ。

 

最高裁で扱うべき事件かを

選定し、調査、分析を扱う

のは、航一たち、最高裁調

査官の仕事です。

よねたちが上告した、尊属

殺の事件を受理するかどう

かも、彼らの調査にかかっ

ているのです。

 

(航一と入れ違いに、

長官室に入る政治家)

 

**********

 

(ノック)

桂場) はい。

女性) 失礼いたします。寒河江

 先生がいらっしゃいました。

反町) ご無沙汰しております。

 寒河江先生が、どうしても

 桂場長官にご挨拶させてい

 ただきたいと…。

寒河江) 最近のお宅らは、とて

 も司法の公正を守っているとは

 言い難いんじゃないのか?

反町) 幹事長。

寒河江) 少年法然り、裁判所は

 もっと、国民の声に、耳を傾け

 るべきなんじゃあないのかね?

 最近じゃ若い裁判官が、傾いた

 考えを持って。現体制変革を目

 指して、作為的な行動を起こし

 ているとも聞く。一体どうなっ

 ているんだね!?

 

一年ほど前、桂場による、強い

反対によって、一度は棚上げに

なった、裁判所への調査特別委

員会の設置。政民党の寒河江幹

事長が、再び検討しているとい

うのです。

 

**********

 

(朋一たち、若い裁判官

たちの勉強会)

朋一) もっと、腰を据えた審理

 が必要と、意見書を出すべきだ

 と思うんだ。

女性) それは、今の司法に疑問

 があるということ?

朋一) 被告人にも、当然守られ

 るべき権利があるということだ。

 これからの司法のためにも、声

 を上げるんだよ。

男性) 僕も星君に同感だ。

朋一) よし。君たちの意見も

 聞かせてほしい。

 

**********

 

<笹竹>

香子) トラちゃん、時間を

 作ってくれてありがとう。

寅子) そんな、いいのよ。

 どうしたの? 話って。

薫) もう! もったいぶって

 ないで早く話して!

香子) 実は、よねさんたちの

 紹介で、お手伝いを始めるこ

 とにしました。

寅子) あ…。

香子) 原爆被害に遭われた、朝

 鮮や中国、台湾の方々の。戦後、

 国に帰った人も、帰らなかった

 人も、被爆したことを、秘密に

 してきた人は、とっても多いの。

寅子) 法的支援を受けられてい

 ない人がたくさんいるというこ

 とよね。

汐見・香子) うん。

汐見) これを機に、僕は裁判官

 をやめようと思う。

寅子) えっ?

汐見) 彼女がやろうとしている

 仕事は、相当な責任と、原爆に

 対する知識が必要だ。僕以上に、

 頼りになる相棒はいないだろ?

(笑い声)

寅子) ええ、そのとおりだわ。

薫) 私だってすぐ頼りになる弁

 護士なるんだからね。フフフフ。

 家族みんなで支え合って、最高

 の弁護士事務所を作るんです。

寅子) うん。

香子) そうね。

 そう話してたのよね。

梅子) 本当に、最後は、

 いい方に流れていくわね。

香子) はい。

 

**********

 

道男) おお、寅子。

 最近、また忙しいんだって?

 優未が言ってたよ。

寅子) ええ。優未のこと雇って

 くれて本当にありがとね。

道男) 何水くせえこと言ってん

 だよ。優未は、俺の妹みたいな

 もんなんだからさ。寅子は、

 あんまり心配すんなよ。

寅子) ありがとう。

道男) 大五郎、あっちの

 片づけ手伝ってくれるか。

大五郎) おお、任せて。

梅子) はいトラちゃん。

寅子) 大五郎君、

 一生懸命働いてますね。

梅子) ええ、最近よく

 笑うようになって。

寅子) 本当にありがとうござい

 ます。補導委託先になってくだ

 さって。

梅子) 言い出しっぺは道男君。

 今度褒めてあげてね。

寅子) ええ。

 そういえば最近、桂場さんはお

 店にお見えになってますか?

梅子) あれ以来、一度もいらし

 てくださらなくて…。私も心配

 しているのよ。

寅子) そうですか。

(裁判所で見た、

桂場の後ろ姿がよぎる)

 

**********

 

昭和四十五(1970)年・十月

 

法制審議会、少年法部会が

始まりました。法務省、検

察庁、裁判所、弁護士会や、

一般有識者から選出された

委員が、少年法を改正すべ

きかどうか、議論をするは

ずでしたが…。

 

豊谷) 少年法を改正する必要が

 あり、皆様から、ご意見を承り

 たい。別紙要綱に、お目通しい

 ただけますでしょうか?

寅子) はて? ここは改正が必要

 かどうかを議論する場所ではあ

 りませんでしたか?

久藤) そうだね。初めに改正あ

 りきで頭ごなしに来られる場で

 はないね。

豊谷) お気持ちは分かりますが、

 少年の凶悪事件解決は、国民が、

 求めていること。社会全体が、

 少年法改正後押ししている。そ

 の空気はお感じになっています

 よね?

寅子) 意見書にも記載したとお

 り、我々は厳罰化が、少年の凶

 悪事件の根本的解決になるとは

 思いません。

稲垣) そのとおり!

小橋) そうだ!

久藤) 気持ちが焦る時こそ、少

 年事件の背景から話し合うべき

 ではありませんか?

豊谷) その悠長な姿勢のせいで、

 非行少年が野放しになり、治安

 悪化に加担している面はありま

 せんか?

 

(回想)

多岐川) 法務省の少年法改正、

 青年層の設置による年齢引き下

 げ、家裁の刑事裁判化など、現

 少年法の基本的構造を変えるこ

 とに、我々は反対する。

 

寅子) 今の発言、撤回して

 いただけませんか?

 

**********

 

<笹竹>

道男) これでも食って

 元気出せよ。

寅子) ありがとう。

(道男を目で追う寅子)

寅子) いただきます。

(だんごを頬張ると、

笑みがこぼれる)

道男) うちで、新しく雇う

 ことになった大五郎。

(客に挨拶する大五郎)

 

今まで家裁がやってきたこと

だって、決して間違いじゃな

いはずなのに。

 

(笑みの消えた寅子)

 

**********

 

<法律事務所>

男性) 採用内定をもらっていた

 のに、急に取り消しになったん

 です。僕の実家に、何回も身元

 調査に来てたみたいで。おかし

 いと思って、会社にいってみた

 んですが、金を渡そうとしてき

 て。でも理由は教えてもらえな

 かったんです。

 

**********

 

男性) ありがとうございました。

(依頼人を見送る、よねと轟)

(湯呑を片付ける美位子)

美位子) お二人が、たくさんの

 肩を救う姿を見てると、元気に

 なるわ。ここに置いてもらって

 よかった。

(美位子を目で追うよね)

 

(回想)

よね) 私、女やめる。

 だからここにいたい。

 

(回想)

よね) 雑用でも何でもする。

 人一倍働く。だから…

 どうかお願いします!

 

(よねの脳裏に、

マスターの笑顔がよぎる)

 

**********

 

<星家>

寅子) 優未、ありがとう。

優未) うん。私、知り合いの

 雀荘で週に2度、働くことに

 したから。

寅子) 雀荘?

優未) うん。

 マージャン好きだし。

 その日の夕飯は適当にやって

 もらうことになっちゃうけど。

寅子) そう、分かったわ。

航一) なるほど。

(微妙に微笑む寅子)

(ドアの開閉音)

航一) 朋一。

朋一) 異動が決まった。

航一) えっ?

朋一) 家裁に。

 勉強会に参加していた仲間も、

 何人も支部に異動になって…。

 左遷としか言えない内示が出

 ていて。家裁の仕事を軽視す

 るつもりはないんだ。でも…。

寅子) 私のことはいいから

航一) 座って。

 ゆっくり話そう。

優未) 私お茶いれようかな。

寅子) ありがとう。

朋一) 2人とも勘違いしないで。

 僕は、与えらた場所で、仕事を

 こなして、成果を出す。どこに

 所属しているかで、考えは曲げ

 ない。新しい議論と変化は、裁

 判所に限らず、どの組織にも必

 要なことなんだから。

航一) いいから。

(朋一の肩に触れる航一)

朋一) こんなあからさまな

 こと…許されていいのかな。

(一点を見据える朋一)

(やりきれない顔の寅子)

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

みんな年を取り、いつか古くなる。

誰もが、年齢や立場によって変わ

っていかざるをえない。誰の人生

も一度きり。変えられるのは自分

だけ。いろいろ難しいね、ホント。

 

 

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