日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「日々のダダ漏れ」は、感動したもの、面白いもの、美味しいも
の、私が好きなもの等を、勝手気ままに綴るお気楽ブログです♪

ドラマの記事につきましては、期待しているドラマの初回の紹介、
ドラマの中で私が好きなセリフ、シーンを記憶に残すために書い
ています。基本的に、面白いと思ったものを、お勧めのドラマに
ついて、自由気ままに書いていますので、面白いと思った回だけ
を単発で書いたりすることもあります。記事のスタイルは、まだ
まだ模索中なので大きく変更する事も。ご了承下さい(*^。^*)

「風、薫る」第37

第8週「夕映え」

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

千佳子) 気持ちが分かるなんて

 たやすく言わないでちょうだい。

 私は病人で、あなたは、私を看

 護する看護婦とやらなんでしょ

 う。思い上がらないで。

(背を向ける)

(投げられた枕を拾うりん)

りん) 失礼いたしました。

(窓の外を見ている千佳子)

 

**********

 

(病室を出るりん)

(ドアの前から動けない)

 

**********

 

丸山) あっ、かゆい!

直美) え、え…ど…どの辺?

丸山) 右の肩の下。

直美) ここ?

丸山) 違う、もっと下、下。

直美) 下? ここ…?

丸山) 違う、もっと右。

直美) 右。

丸山) あ~行き過ぎ。う~!

直美) だってかくわけには…。

 じゃ、たたく?

丸山) あ、もういいや。

直美) え?

丸山) 収まった、

 すごくかゆいのは。

直美) は?

丸山) ほら~分かんなでしょ?

 俺のどこがどれぐらいかゆいか

 なんて。

直美) 今のうそ?

丸山) うそじゃないよ。だって

 今もかゆいことはかゆいもん。

 我慢してる。いつもず~っと。

 患者の気持ちなんて分かんなく

 て当たり前なんだから、大家さ

 んは、俺が早く治るよう薬塗っ

 たりさ、働いてよ。

直美) そっか…。そうですよね。

 私に丸山さんの気持ちが分かる

 わけないし、丸山さんに私の気

 持ちだって分かるわけないです

 よね。

丸山) まあ…うん。

直美) 私が「治すために、かか

 ないでほしい」ってどんなに思

 ったってかくし、私が薬の回数

 増やすために、先生にあれこれ

 考えて、手を尽くしても…「一

 ノ瀬の時は、極楽だった」って

 言われた私の気持ちなんて、何

 も…だ~れにも…。

丸山) あ、いや、あの…。ホン

 トにありがたいと思ってます。

直美) はあ~…。

丸山) 思ってますよ! はい。

 あの~…え~と…俺はどうし

 たらいいですか?

直美) はい。

(丸山を見る)

直美) あの…。

 

**********

 

(医師の回診の時間)

藤田) うん、いいだろう。はい。

丸山) 藤田先生。先生のおかげ

 で良くなってきました。

 ありがとうございます!

藤田) いやいや、私は何も…。

丸山) 大家さんが、先生はよく

 患者を診ている優しい名医だ

 と。なあ!?

患者たち) うん、うん!

藤田) 大家さんが?

丸山) そうそう。

 先生の腕は一流だって。

患者たち) う~ん!

藤田) やはり看護婦は違うなぁ。

 ほら君! 患者には大家さんの

 ようにもっと優しく!

(ムッとするフユ)

藤田) あっ、換気…

 換気は大事だ。

患者) おお~!

丸山) よっ、名医!

藤田) フフッ、ハッハッハ!

丸山) ありがとうございました!

(ご機嫌に去っていく藤田)

丸山) あんな感じでよかった?

直美) はい、

 ありがとうございます。

フユ) あんた…ほかの見習いたち

 と違って、随分ずるい女ね。

直美) ずる賢い女って

 言ってくれます?

 

**********

 

(椅子に座り、源氏物語を

読んでいる個室の千佳子)

(ノック)

千佳子) 武野? お昼ご飯は

 結構と言ったのに。

行彦) 入るよ。

千佳子) 行彦さん。

 お勤めは、どうしたの?

行彦) どうしたのじゃありませ

 んよ。お母様が先日、退院する

 と言い出したとお父様に聞いて。

千佳子) 手術をしたところで、

 治る見込みは半分もないのです。

行彦) それでも手術をしなけれ

 ば、その半分の見込みすらなく

 なるんです。

和泉) 行彦。

行彦) 手術を受けるしか道は

 ありません。それくらい分か

 るでしょう。

千佳子) 理屈は私だって分かっ

 ています。ただ…。

行彦) ただ何ですか。わがままを

 言ってる場合じゃありませんよ。

千佳子) わがまま…。

行彦) そうですよ。病室からの

 眺めが悪いから退院したいと

 だだをこねたとか。

千佳子) それは…。

和泉) いいじゃないか。

 ほら、千佳子の好きな、カステ

 ラを買ってきた。少しは機嫌を

 直しなさい。

千佳子) 私、

 機嫌が悪いわけでは…。

 

**********

 

<詰め所>

しのぶ) ああ…。

多江) はあ~。

しのぶ) はあ~おなかすいた。

 あっ、これから寮に戻って

 料理か…。

多江) 私もペコペコ。2人とも

 お当番よろしくお願いしま~す。

喜代) 多江さんも手伝って

 くださいませ~。

しのぶ) そうですわ。

(ノック)

しのぶ) どうぞ。

(直美が来る)

直美) りん見なかった?

多江) ううん、例の患者さんに

 付きっきりなんじゃない?

直美) ああ…そっか。

 ありがとう。

喜代) 今「りん」って。

しのぶ) うん。えっ、同じ科で

 実習すると仲よくなるのかなぁ。

 え~いいな~。私だけ眼科で

 一人…。

喜代) 私たちも婦人科で

 一緒ですけどね。

多江) あ…あの2人、言い合い

 もするけど、お互いのことよく

 分かって…。ううん…分かろう

 としてる、気がする。

喜代) 私だっておんなじですよ。

 多江。

多江) ちょっと、喜代さん…。

しのぶ) ハハハッ、

 多江、照れてる~。

多江) しのぶ。

しのぶ) えっ、なん…何で私は

 呼び捨てなんですの~?

(笑い声)

トメ) トメです。開げて!

喜代) はい。えっ…。

 ゆきさんどうしたの?

トメ) 患者さんが鼻血出すとこ

 ば見て、倒れてまって…。

多江) ゆきさん?

ゆき) ありがとう、トメ…。

 あ…ごめんなさい。私ったら

 思わず…。

トメ) 気にしねくていい、ゆき。

(笑い声)

 

**********

 

(裏庭の切り株に坐り、ナイチ

ンゲールの本を見ているりん)

直美) へえ~こんなとこ

 あったんだ。

りん) ナイチンゲール女史は、

 観察して、患者の気持ちを

 分かれっていうけど…。

直美) 「思い上がらないで」、

 か…。

りん) うん。

 私、少しでも奥様の気持ちを

 分かろうと思ったの。けど、

 かえって怒らせてしまって。

直美) 私も丸山さんに言われちゃ

 った。「俺の背中どれだけかゆい

 かなんて分からない」って。「分

 からなくて当然だ」って。私肌

 強いから。ほら、ピッカピカ。

りん) あ…私も肌は綺麗な方で。

直美) あ、これシミじゃない?

りん) え?

直美) フフッ…。

りん) え…?

直美) はあ~…。

 背中がかゆくて、眠れなく

 なったことはないしね。

りん) ましてや、乳がんの患者

 さんの本当の気持ちなんて…。

 間違えた。私思い上がってた。

直美) 患者さんのこと分かれっ

 ていうけど、ナイチンゲール

 先生、方法は書いてない。

りん) 前に、私が落ち込んでる

 時に、おんなじように落ち込ん

 でた人がいて、励まされたから、

 私も同じようにって思ったんだ

 けど…。

直美) へえ~。どんな人?

りん) う~ん…。

 言葉に詳しくて、文学を…。

直美) あっ、そうじゃなくて。

りん) あっ、う~ん…友人?

直美) 友人? 友人。

 あっ…そっか、そこか。

りん) ん?

直美) 友人でも、家族でもない。

 仕事だったら、おんなじ気持ち

 じゃ駄目なんじゃない?

りん) 看護婦として、患者の

 気持ちを分かる?

直美) 分かるように、努める。

 どうやったって、患者と同じ

 気持ちにはなれないもの。

りん) うん…。

 う~ん、いやでも…。

 

**********

 

(窓辺に立ち、西日の庭

を見ている千佳子)

 

**********

 

(陽の暮れた裏庭)

直美) もう遅いし、

 そろそろ帰ろう。

しのぶ) あ~ウフフフッ。

 やっぱりここにいましたわ。

りん) 皆さんどうして?

多江) 2人ともなかなか

 帰ってこないから。

喜代) お夕飯はみんなで

 ここで頂きましょうって。

ゆき) だって、お2人が

 いないとさみしいもの。

りん) ありがとうございます。

 

**********

 

(一人、のびのび食事をする松井)

バーンズ) 松井先生。

松井) んっ、バーンズ先生!

 どうなさいましたか?

バーンズ) 生徒たちは?

松井) あっ…いや…えっと…。

 

**********

 

しのぶ) いきますわよ。はい!

りん) う~!

直美) おいしそう。

 ああおなかすいた…。

 もうりんったらちっとも

 帰りたがらないんだから。

りん) いや直美さんが

 勝手に来たんでしょ。

直美) 勝手にって…。

(笑い声)

りん) 皆さん、どうしてここが?

しのぶ) 皆さん、落ち込んで、

 ここに来たくなることが…。

(ゴザの上に坐った7人)

りん) フフッ、直美さん以外。

トメ) 直美さんずりぃわぁ。医者

 も患者も味方につけで。 おら、

 明日から化粧してみるが?

多江) 更に敵が増えたりして。

トメ) 多江さん、笑えねぇ。

(笑い声)

しのぶ) じゃ、頂きます。

一同) 頂きます。

(おにぎりを頬張る)

りん) 何か、いつもより

 おいしく感じる。

しのぶ) 何だか悪いことしてる

 みたいで、ドキドキしますわね。

りん) 勝手に押しかけてきて…

 フフフッ、勝手に、一緒にいて

 くれて、心強い。

(笑い声)フフフッ。

りん) 奥様は、今、一人よね…。

しのぶ) そりゃこの病院で

 一番の個室ですもの。

りん) う~ん、だけど、

 寂しくないのかしら?

 

**********

 

(月明かりのベッドに

腰掛けた千佳子)

 

**********

 

何気にみんな名前呼びするぐらい

には仲良くなってきた7人が良き。

同じ困難に立ち向かうと、結束も

強くなるものよね。病院に庭でピ

クニック…じゃなくて、晩ごはん

も、いつかいい思い出になるよね。

一人のびのび食事をする松井先生

を見て、彼女もまた大変だよね~

と思ったり。先生だって、たまに

は息抜きしないと疲れるものねw

 

 

「風、薫る」関連ブログはこちらから↓

「風、薫る」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「風、薫る」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 
 

「風、薫る」第36

第8週「夕映え」

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

黒川) 和泉侯爵家の奥様、千佳子

 様が入院されることとなりました。

 奥様は先日当院の婦人科を受診さ

 れ、乳がんの疑いが強く、急きょ

 入院が決まった。

 

千佳子) 私退院させてもらいます。

 

多田) 華族の奥様のわがままには、

 困ったものだな。

藤田) こういうのは

 いかがでしょう?

 

**********

 

直美) ですからお断りします。

 一ノ瀬りんには、まだ和泉侯爵夫

 人の看護をする技量はありません。

 …と、バーンズ先生はおっしゃっ

 ています。

今井) そうですか。

バーンズ) (英)りんに看護させ、

 何かあれば養成所のせいにする

 気です。

藤田) 今何と?

直美) 華族の奥様の看病など、恐

 れ多いと、固辞されています。

多田) もう少し、長くなかったか?

直美) フフ…。

(ほほ笑む直美)

 

**********

 

黒川) 一ノ瀬さん自身は

 どうなんだ?

(直美が答える)

直美) あの…

 少しよろしいですか?

多田) 構わない。

(バーンズを見る直美)

直美) (英)受けてみたらどうで

 しょう? 上手くいけば、実習生

 の手柄に。りんは元家老の娘です。

バーンズ) But….

直美) Rin…. (英)それに、患者

 を怒らせ、笑わせ、心に触れる

 看護もできるかと。

藤田) ん~…何を長いこと

 英語で話してるんだ?

多田) で、どうなんだ?

 一ノ瀬さんは。

りん) やらせてください!

 私、一ノ瀬りん、まだ見習いの

 身で、未熟ではございますが、

 精いっぱい努めます!

(りんを見る院長の多田)

多田) よろしくお願いします。

 

**********

 

<廊下>

バーンズ) りん、直美。

りん) 申し訳ありませんでした。

 ですが、私…。

バーンズ) 私はあなただけでなく、

 直美の言葉を信じました。言葉

 には責任が伴います。患者のた

 め2人で協力しなさい。

直美) はい。

りん) はい。

(頭を下げる2人)

(直美に向き直る)

りん) あの…

 ありがとうございました。

直美) 失敗したら、私の責任にも

 なるんだからしっかりやってよ。

りん) はい。

 あの…さっき、私のこと、

 「りん」って…。

直美) あれは、英語だったから。

 でも、言ったことはみんな本当。

 患者だけじゃなくて、人のこと

 怒らせるし、笑わせるし。

りん) どうかな~直美さん、

 うそつきだから。

直美) はあ?

 ちょっと待ちなさいよ。

 

**********

 

<院長室>

多田) では、そういうことで。

黒川) 彼女に任せて、

 本当に大丈夫でしょうか?

藤田) まあ問題が起きたら、

 梅岡看護婦養成所に、かぶっ

 てもらえばいいことですから。

(多田に一礼し、

助手の黒川も出ていく)

 

**********

 

<和泉千佳子のいる個室の病室>

(ノック)

りん) 入ります。

 失礼いたします。

 

**********

 

りん) 本日より、奥様の看護を

 担当することになりました、

 一ノ瀬りんでございます。

(背を向け、

読書をしている千佳子)

りん) あ…あの~奥様。私本日

 より奥様の看護を担当…。

(ちらりとりんを見てほほ笑む)

千佳子) お引き取りください。

りん) あっ…。私、何かご無礼

 を働いてしまったでしょうか?

千佳子) 女中ならうちの者で

 事足りています。

りん) 女中ではありません。

 看護婦見習です。

(じろりと振り返る千佳子)

りん) あ…看護婦とは、看護を

 専門に学んだ者のことです。

 西洋では、トレインドナース

 と呼ばれて、当たり前のよう

 に病院で働いています。私は、

 その勉強中で…。

千佳子) 女中でないなら、

 一体何をしてくださるの?

 

**********

 

りん) ここを、こうして…。

(ベッドにシーツを敷く)

りん) 入れこんで…こうすると…。

 はい、しわ一つなく、シーツを

 敷くことができるんです。

(背を向けて読書をしている千佳子)

(ノック)

武野) 失礼します。

(一輪挿しを手にした女中)

りん) 私、本日から奥様の看護を

 担当することになりました、看

 護婦見習の、 一ノ瀬りんと申し

 ます。

武野) 武野でございます。

りん) 今奥様に、きれいなシーツ

 の敷き方をご覧いただいていて…。

武野) シーツ?

りん) はい。少しでも、

 退屈しのぎになればなと。

(着物姿の千佳子)

りん) 奥様、お待たせいたしまし

 た。ベッドへどうぞ。少し窓を

 開けて、清浄な空気を入れます。

 お布団を肩まで掛けて、暖かく

 して過ごしましょう。

千佳子) 武野。

武野) 奥様は、昼間は床に

 入られませんので。

 奥様、ささ、そちらへ。

(ベッドに腰掛ける千佳子)

(ひざ掛けを掛ける武野)

りん) 寒かったら、

 おっしゃってください。

(ベッドに置いた源氏物語の本)

りん) あ…すてきなものを

 お読みですね。

(そっぽを向いた千佳子)

りん) では、脈をお測りします。

 腕を失礼いたします。

(手を振り払い、顔をそらす)

りん) では…。

 体温を、お測りください。

武野) 後で測って、

 お伝えしますので。

りん) では、少しそのままお話を

 伺わせてください。今朝は何を

 召し上がりましたか?

千佳子) 何でそんなこと

 あなたに…。

りん) 何をどれくらい召し上がら

 れたかは、体調に関わる、大事な

 ことですので。

武野) 奥様が、ご実家にいる頃

 から仕えております。お食事は、

 この武野が、家からお持ちして

 いますので、私から。

りん) ありがとうございます。

武野) 青菜の煮びたし、だし巻

 き卵を2切れ、ハギの塩焼きを、

 1切れ、お茶をお召し上がりに

 なりました。

りん) うん、食欲はおありのよう

 ですね。どこか、ほかにお具合

 の悪いところはありますか?

千佳子) いいえ。

りん) では、今日のお通じはいか

 がですか? おなかの調子は…? 

 腸の働きも大事なことです。

千佳子) 無礼者!

 恥を知りなさい!

りん) ですが…。

千佳子) 出ていって! 早く!

(武野がりんに一礼する)

りん) 失礼いたしました。

 

**********

 

(廊下に出て、考え込むりん)

(通りかかったヨシがほくそ笑む)

 

**********

 

<病室>

直美) あっ…

 少しよくなってきた。

丸山) はい! 俺も触ってて、

 そう感じて。

直美) 「触った」?

丸山) 触ってはないです。触って

 は…。ガーゼの上から、少し…。

直美) 患者本人に治る気がない

 と、治るものも治りませんよ。

丸山) はい!

ヨシ) ねえ! 例のお方の病室

 から、見習いさんが追い出さ

 れてた。ヒヒヒッ。

(ヨシをにらむ直美)

 

**********

 

<寮の食堂>

喜代) さあ、りんさん、

 食べましょう。

りん) あ…はい。ん…検温に行

 ったり、何度か病室を訪ねてみ

 たりしたんですけど、何もさせ

 てもらえなくて…。

直美) そっか…。

ゆき) 私が思うに…他人に体を

 触られるのがお嫌なんじゃな

 いかしら。まして、病は胸。

多江) だけど、病気を治すのに

 そんなこと言ってたら…。

トメ) うちの村だば、おっかぁ

 が赤ん坊さおっぱいやるのは

 人前でも当たり前だばって…。

しのぶ) まあそれは、

 母親なら、うちの姉だって。

 あっまあでも…。

喜代) 侯爵家ならば、乳母がいる

 でしょうし、やっぱり胸はちょ

 っと…。…ってもう三十路過ぎ

 てますけど、私に子がいないか

 らかしら?

松井) 私も、他人に体を触られ

 るのは、それだけで緊張します。

 もし患者なら…。

直美) もし患者なら…。

(考えるりん)

りん) 患者さんと、おんなじ

 気持ちになってみる。

 

**********

 

(ノック)

りん) 一ノ瀬です。

 失礼いたします。

 

**********

 

(背を向け、

窓の外を見ている千佳子)

りん) ずっと病室にいると、気

 が滅入ってしまいますよね。

(テーブルの上を拭くりん)

りん) あ、でも、外の景色を見

 ると、気持ちが晴れますね。

(千佳子のそばへいく)

りん) 私、奥様のおつらい

 気持ちはよく分かります。

(枕を床にたたきつける)

千佳子) 気持ちが分かるなんて

 たやすく言わないでちょうだい。

 私は病人で、あなたは、私を看

 護する看護婦とやらなんでしょ

 う。思い上がらないで。

(強い風の音)

 

**********

 

相変わらず…看護婦見習はみんな

体が丈夫すぎるのか? 病人の気持

ちに疎いというか、繊細さにかけ

るというか…。まあ、見習だから

それでいいのかもしれないけれど。

 

とはいえ、人の気持ちを想像する

といっても、それぞれ違うから…。

人の気持ちは、なかなかに難しい。

 

 

「風、薫る」関連ブログはこちらから↓

「風、薫る」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「風、薫る」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 
 

「風、薫る」第35

第7週「届かぬ声」

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

喜代) お休みで少し

 元気出たみたいね。

りん) はい。後ろ向きに元気に。

ゆき) ん? 後ろ向きに?

しのぶ) あれ? 今日直美さんが

 お休みの日でしたっけ?

多江) そう。昨日の当直では、

 夜中に起きてる患者さん、ビシ

 バシ注意して歩いてたらしい。

しのぶ) フフフッ。

トメ) 直美さんらしいな。

りん) 私も頑張んないと。

 あっ、おはようございます。

一同) おはようございます。

(ほうきだけ掴んで出ていくフユ)

 

**********

 

(病室の手前でりんの足が止まる)

りん) はあ~。

 おはようございます。

患者) おはよう。

丸山) おはよう~。

患者) おはよう。

患者) おはようございます。

(戸惑うりん)

りん) え…。

 

**********

 

丸山) いや~昨日

 あんた休んだろ?

りん) はあ…。

丸山) そしたら大家さんがこの

 病室全部仕切って、きびきび

 食事して、薬塗って、歩く稽古

 までさせられて…。

杉山) 薬のことで頼み事もしち

 まったし、何だかみんな文句

 言いづらくて…。

りん) でも直美さんは…。

丸山) 分かってるよ。俺達の

 ためにやってくれんのは分か

 ってるけどさ、あんたがいた

 らなあって…。

(ちょっと嬉しいりん)

杉山) 今日ほかの看護婦さん

 は? 誰も見ないけど。

りん) ああ、さあ…。

 

**********

 

<長屋>

直美) 大家さん。

2人) 直美ちゃん!

トヨ) 元気だった?

キク) 元気だったかい?

直美) お休みだから。

キク) いや~偉いねえ。帝都

 医大病院で働いてるんだろ?

直美) そうだけど、

 まだ見習い中。

トヨ) でもそんな立派な病院な

 んて、私ら一生行けないもの。

 見習いだってすごいことだよ。

直美) 一生行けない?

トヨ) うん。

直美) そうだよね。

嘉平) そうだったのかい。

女性) 本当にありがとう

 ございました。

嘉平) 心配したんだよ。

トヨ) あっ、前に、はぐれた

 子を捜しに来た人がいたって

 言ったろ? あの人。

直美) あ~…。

キク) お子さん見つかったんだ

 って。孤児だと思われて、どっ

 か遠くの店に拾われてたって。

 わざわざ挨拶に。

直美) そっかぁ…。

トヨ) よかったね。

キク) よかったねえ。

直美) よかったね、

 おっかさんと会えて。

子供) うん!

直美) もうおっかさんとはぐれ

 ないようにしなよ。せっかく

 産んでもらって、お乳くれた

 んだから。

女性) 行くよ。

(風の音)

(親子を目で追う直美)

 

**********

 

(首にかけたお守りを見つめる)

(お守り袋の紐をほどく)

(中を見る)

 

**********

 

(病室で丸山の背中を

拭いているりん)

りん) 丸山さんは、退院したら

 一番何をしたいですか?

丸山) 退院したら…?

りん) うん。

丸山) う~ん…。

 風呂に入りたい。走りたい。

 ほら、病院の中は走れないから。

りん) ああ…。

丸山) あとは…音が聞きたいな。

りん) 音?

丸山) うん。人が暮らす音。

 まな板をたたく包丁の音とか。

りん) ああ…。

丸山) どっかの家の

 夫婦ゲンカの声とか。

りん) フフフッ。

丸山) 病院は決まった音

 しかしないでしょ。

りん) うん…

 そうかもしれませんね。

丸山) でも…一番と言われると

 何だろうな~。

りん) フフフッ。

(物音)

フユ) あった…。

(走り去る足音)

りん) ん?

 

**********

 

<上等病室の札がかかった個室>

看病婦) よいしょ。

看病婦) 通るよ!

看病婦) 後ろ気を付けて。

看病婦) はいはいはい…。

(看病婦たちが、テーブルや

飾り棚を運んでいる)

ツヤ) すいません通ります。

看病婦) あっ、はい。

ツヤ) おおっ…。

万作) おっ、慌てんなツヤ、

 ホントに…。

ツヤ) すいません。

ヨシ) こっち持って。

 はい、いい?

 ここへ置いてください。

万作) えっ? あ…。こんな

 上等なランプ、どうすんだ?

ヨシ) そこ、

 そこちゃんとやって。

 

**********

 

<外科の医局>

黒川) 本日より、和泉侯爵家の

 奥様、千佳子様が入院されるこ

 ととなりました。奥様は先日当

 院の婦人科を受診され、乳がん

 の疑いが強く、急きょ入院が決

 まった。見習生たちは、くれぐ

 れも勝手なことをしないように。

一同) はい。

 

**********

 

(正面玄関で千佳子を迎える

院長の多田と医師たち)

(一斉に頭を下げる)

(暗い顔で目をそらして

いる千佳子)

 

**********

 

今井) それでは、今後の予定を

 申し上げます。早速ですが、本

 日から3日ほど、診察検査をい

 たしまして、お体に異常がなけ

 れば、乳房切除手術となります。

和泉) よろしく頼む。

多田) 当院の総力を挙げまして、

 奥様のご快復のため、尽力する

 所存でございます。何か、気に

 なる点は、ございますか?

千佳子) では、あのランプは

 どうにかなりますかしら?

多田) ランプ…でございますか?

千佳子) あまり、趣味が。

藤田) 申し訳ございません。

 すぐに片づけます。君!

千佳子) 武野、少し暑いわ。

(窓を開ける女中)

多田) ご入院中、奥様の身の回

 りのお世話は、当院の看病婦が

 いたしますので、何なりと、お

 申しつけください。

今井) それでは、よろしければ、

 早速診察を。

千佳子) 今ですか?

今井) はい。

和泉) さあ、千佳子、前向きに

 治療していこう。

(小さくほほ笑み、

窓の外を見る千佳子)

 

**********

 

しのぶ) 華族の奥様に、病院

 中の医者も看病婦も付きっき

 りね~。

多江) 患者によって扱いの違い

 があまりにも露骨。

喜代) うまくいけば、病院の

 評判も上がるでしょうからね。

ゆき) 実は私奥様とご挨拶した

 ことがあって。でも、ホントに、

 ご挨拶だけ。和泉様は、うちよ

 りずっと格上の由緒ある家柄な

 ので。奥様は西国のお大名の姫

 君ですし…。病院の対応も、分

 からなくも…。

トメ) おらは、かえって今日は、

 気楽であった~。看病婦も先生

 も、奥様の個室にかかりきりで

 あったはんで、思うように看護

 でぎで…。

直美) 何だ…。じゃあ別の日に

 休めばよかった。

多江) きっと状況は変わらない

 ね、しばらくは。

りん) うん…そうですかね。

(各々ふとんを敷いて休む)

 

**********

 

看病婦) 失礼いたします。

(窓に向かい、椅子に座った

着物姿の千佳子)

看病婦) お薬です。

千佳子) これは何のお薬なの?

看病婦) さあ…。私は先生に渡

 すように言われただけなので。

千佳子) (ため息)別の方と

 代わってくださる?

 

**********

 

(ヨシが来る)

(雑にお茶を入れるヨシ)

千佳子) はっ…。

 別の人と代わってちょうだい。

 

**********

 

(フユが来る)

フユ) 冷えるので窓を

 閉めましょうね。

千佳子) ほっといてちょうだい!

(ため息)

(顔をそらす千佳子)

 

**********

 

(シーツの束を抱え、

廊下を行くトメ)

(今井教授がすれ違う)

 

**********

 

今井) 失礼いたします。

千佳子) 今井先生、

 私退院させてもらいます。

今井) 理由を伺っても…?

千佳子) 窓からの眺めが

 よくありません

今井) 眺め…。あ…申し訳あり

 ません。この病室が、当院で

 一番上等なもので…。和泉家

 のような庭園を望むべくも…。

千佳子) 看病の女中も…。

今井) 看病婦は、良家の侍女の

 ように、礼儀作法は身について

 いないもので…。奥様、退院さ

 れてはお命に関わります。

千佳子) 分かっています。

 

**********

 

<院長室>

多田) 華族の奥様の、わがまま

 には、困ったものだな。

今井) しかし、手術もせずに転

 院されては、帝都医大病院の

 名折れになります。

多田) たとえ手術をしたとしても、

 成功率は、2割ほどだと…。

今井) もう少し早く受診してく

 ださればよかったのですが…。

藤田) やっかいですね。

(藤田が口を出す)

藤田) こういうのは

 いかがでしょう?

 

**********

 

<病室>

丸山) イテッ!

直美) あ…。

丸山) 昨日は極楽だったな~。

直美) すみませんね、

 私は雑で不器用で。

丸山) はい。

 あ~いやいやいや…極楽ってい

 うのは、昨日一ノ瀬さんに聞か

 れたんだ。退院したら一番何を

 したいかって。やっぱり、うま

 い飯食いたいな~って。

直美) それが極楽?

丸山) そうじゃなくて、よく考

 えたら、病気以外の話、入院し

 てから病院の人とはしたことな

 かったから、普通の話が楽しく

 て…ヘヘッ。

(バーンズが来る)

バーンズ) りん、直美。

 

**********

 

<院長室>

(ノック)

黒川) どうぞ。

バーンズ) 失礼イタシマス。

 

**********

 

直美) ですからお断りします。

 一ノ瀬りんには、まだ侯爵夫人

 の看護をする技量はありません。

 

**********

 

仲間由紀恵は華族の女性の役がよく

似合う。「花子とアン」を思い出し

た人も多いはず。まあね、さすがに

ね、あのお茶の入れ方はないよねw

礼儀作法以前の問題というか…偉い

人という設定で、あれほど雑でいら

れるのが逆に不思議。しかも割とい

い病院のはずなのに。故に、帰りた

くなった千佳子様の気持ちは分かる。

さて、りんと直美は役に立てるのか。

 

 

「風、薫る」関連ブログはこちらから↓

「風、薫る」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「風、薫る」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村