松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -10ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記は、本編(音楽祭参加のレポート)を終えて、

番外編(旅行記)に入っています。

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記/番外編3〜ベレン文化センター

 

 

リスボンのテージョ川沿いの西郊に在るベレン文化センターは、

遠目には古代遺跡を思わせるような荘厳な雰囲気を湛える建物です。

正面入り口から眺めるとすぐ左手には"ジェロニモス修道院"があり、

右手には"発見のモニュメント"が在るという、観光名所に囲まれた文化施設です。

 

 

 

WWD2025音楽祭には、小ホールや特別設のイベントスペースが使用されていました。

 

 

 

 

その他にも、大ホール、図書館、資料室、オフィシャルショップ、

美術展などに「使用できる展示エリア、会議室、カフェなどの施設がある、

総合文化施設として、リスボン市民に活用されている様子でした。

 

 

現代建築でありながら、古代遺跡の中に佇んでいるような気分になる

壮大な建築物でもあります。

 

 

WNMD2025の会期の前後には建築系の美術展が開催されていたようで、

中庭になにやらオブジェ(作品?)が設られていました。

 

 

建築好きの私としてはその美術展も鑑賞したかったのですが、

残念ながら時間がありませんでした。

 

 

テージョ川に面したエリアにはセミオープンのカフェが在りました。

 

 

建築を見学するだけでもとても楽しいベレン文化センターでした。

 

 

参考サイト:ベレン文化センター案内

https://www.visitportugal.com/ja/content/centro-cultural-de-belem

 

私は大のスキーフリークですが、
ゲレンデで統べたりリフトから景色を眺めたりしていると、
必然的に雪山の自然の造形美の素晴らしさに目を奪われます。

雪の樹木や地形が織りなす、一期一会の造形美は、
どんな芸術家も及ばないような厳かな美しさがあります。

あまり天候がすぐれずにシャッターチャンスに恵まれない状況でも、
下の写真のような水墨画のような景色の中を一人静かに滑る時間は、
何よりの精神の洗濯になります。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-雪と樹木が織りなす水墨画風景1

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-雪と樹木が織りなす水墨画風景2


しかし、ゲレンデで立ち止まって写真を撮っていると、
直ぐに身体が津々と冷えてきます。
そんな時は、レストハウスやカフェに急行して、
カフェオレやスープで暖まりましょう。

ニセコアンヌプリでの私のお好みスポットは、
「ぱらだいすヒュッテ」、山小屋風のカフェです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ゲレンデの真ん中の山小屋カフェ


重心移動の感覚が私の音楽に対するリズム感を鍛えてくれた
スキーという生涯スポーツを、自然に対する畏敬の念と共に
私はこれからも大切にしていきたいと思っています。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第236巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

1985年の"つくば万博"こと国際技術博覧会が開催された際に運転された

お召し列車の牽引を務めた名機、EF81の81号機の勇姿をお楽しみいただけます。

 

この「国産鉄道コレクション」シリーズは、

発刊以来月2回のペースで号を重ねてきましたが、

240号をもって最終号となりました。

235号あたりから、記事のテーマが、何となく、、、

最終号に向けた雰囲気になってきているような気がしている私です。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第236巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

EF81形交直流電気機関車は、1985年(昭和60年)に

数次にわたってお召し列車を牽引しました。意外にも、

この数回がEF81形にとって唯一のお召し列車牽引の機会となったのでした。

"つくば万博"に昭和天皇は2回会場に出向かれ、

その際のお召し列車の重責に抜擢されたのが、田端機関区の81号機でした。

車体側面に銀帯、手摺などに銀塗装が施されました。

その後、そのままの姿でJR東日本に引き継がれて、

「オリエントエクスプレス'88」や「北斗星」の牽引も担当しました。

 

 

続くページは、北越急行HK100形の特集です。

上越新幹線の越後湯沢駅と北陸地方を結ぶ短絡ルートとして、

第三セクターの北越急行「ほくほく線」には多くの特急列車が運行されました。

その特急の合間を縫って地域輸送を担った普通列車に投入されたのが、HK100形電車でした。

新幹線連絡の特急の運行を前提とした高速鉄道としての使命を受けて、

普通列車用のHK100も俊足を捕切りました。

現在では北陸新幹線が開業したために「ほくほく線」経由に特急は亡くなってしまいましたが、

HK100形による速達列車、超快速「スノーラビット」などが設定されて、

「ほくほく線」内では表定速度100km近い韋駄天ぶりを発揮しています。

 

 

更にページをめくると、長閑な風景の中を走る気動車の写真が目に飛び込みます。

ひたちなか海浜鉄道キハ11形の特集です。

常磐線の勝田駅を起点に阿字ヶ浦駅へと結ぶ「ひたちなか海浜鉄道」では、

数多くの気動車が運行されていますが、2015年から活躍している新顔が、このキハ11形です。

実は、JR東海及び東海交通事業からの移籍車です。

 

 

続くページは久しぶりに「鉄道知識」シリーズで、"まくらぎ"の特集です。

以前は「枕木」と表記していましたが、現在では木材以外の素材で作られることも増えているため、

ひらがな表記の「まくらぎ」が正式名称になったそうです。

さまざまな"まくらぎ"が紹介されています。

 

 

巻末は毎号の恒例通り「観光列車」シリーズです。

本号では、2015年まで運行されていた、大阪ー札幌間約1500kmを結ぶ豪華寝台特急として

一世を風靡した「トワイライトエクスプレス」の特集が掲載されています。

個室寝台に食堂車やロビーカーで組成された豪華編成で一躍人気となって、

デビューの後に運行回数も増えていきましたが、車両の老朽化も理由の一つとなって、

2015年(平成27年)に引退となりました。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだもう少し続きます。

 

 

ベートーヴェン《交響曲第9番ニ短調》讚!〜vol.1:概要説明〜

 

2020年の大作曲家の生誕250年を振り返りながら、

ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、

今日からいよいよ最後の巨峰「第九」の話題となります。

 

この写真は、伝説的名盤として有名な
フルトヴェングラーのバイロイト盤LPのジャケットです。
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団
EMI(Anhel)EAC-60027

 

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの
交響曲第9番ニ短調作品125は、
泣く子も黙る!?クラシック音楽の名曲中の名曲です。
日本では親しみを込めて
「第九=だいく」とも呼ばれています。

第四楽章には独唱および合唱が導入されていて、
歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が用いられています。
その主要主題の旋律は『歓喜の歌』としても、
広く一般に親しまれていますね。

第四楽章の「歓喜」の主題は、欧州評議会において
公式に「欧州の歌」として採択されているほか、
欧州連合においても連合における統一性を
象徴するものとして採択されています。
ベルリン国立図書館所蔵の自筆譜資料は
2001年にユネスコ『世界の記憶』(『世界記録遺産』)
のリストに登録されました。

このように誰しもが認める記念碑的大作ですが、
本場のヨーロッパでは、その規模の大きさ等の諸条件から、
必ずしも頻繁に演奏されてきた訳ではないようです。
海外の中堅指揮者が、日本に来日した際に、
初めてこの「第九」を指揮したという
ケースもあるようです。

それにひきかえ、日本では12月(師走)になると、
そこかしこのプロ・オーケストラから
アマチュア・オーケストラまで、
競い合うように、この「第九」を演奏します。
俳句の季語になってもおかしくない程に、もはや
日本の年末の風物詩といっても過言ではないでしょう。

戦後まもない1940年代後半はオーケストラの収入が少なく、
楽団員が年末年始の生活に困る状況を改善するため、
合唱団も含めて演奏に参加するメンバーが多く、
しかも当時としては集客が見込める演目であった『第九』を
日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が
年末に演奏するようになったことが、
今日の慣習定着の発端であったようです。

その「第九」ですが、何と言っても
一般の方々にとっての魅力の焦点は、
声楽が導入される終楽章にあると言えるでしょう。
実際に、アマチュア合唱団主催の演奏会等では、
第四楽章のみを演奏することも散見されます。
ですが、真の音楽愛好家の皆さんは、
できるだけ、第一楽章からじっくりと
全曲を味わって聴いていただきたいと思います。

作曲開始当初は器楽による通常の
終楽章を計画していたものの、
声楽付終楽章を計画していた後続の交響曲第10番
(ドイツ交響曲)の構想と諸般の事情から合体させて、
最終的に今日の姿となって誕生した「第九」です。

様々な研究や解釈も為されてきていますが、
結果的には「流石はベートーヴェン!」、
第一楽章から終楽章まで、周到な動機関連が施されていて、
聴き始めからあの「歓喜の歌」に向かって、
聴き手の潜在意識にあのメロディーが浸透していくように、
しっかりと設計されているのです。

その設計意図を理解しないままに
観賞したり演奏したりしても、
この偉大な作品を本当に理解したことには
ならないと、私は確信しているのです。 

明日の記事から、楽章を順番に追いながら、
その見事な設計・構成を覗いていきましょう!
私なりの解説をアップしていきます。


今までに様々なLPやCDを聴きましたし,
また多くの実演に接してきました。
様々な解釈を受け入れる懐の深さを持った作品ですが、
私が最も頼りにしている愛聴盤は、
クリストファー・ホグウッド指揮/
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
のCDです。

このCDの演奏のテンポ設定は、
リリース当初には随分と物議を醸しましたが、
私は大いに支持したいと考えています。
作曲家の動機労作・楽曲の有機構造といった
観点に照らして考察すると、
極めて妥当な判断と考えられるのです。
演奏そのものの魅力としても素晴らしいものがあります。

L'OISEAU-LYRE / F25L-29148 / CD

 

 

昨年2025年の10月7日から9日にかけて、

《EXPO2025 大阪・関西》会場内 ポップアップステージ北で、

木の文化の国際フェスティバル《World Wood Day 2025 Japan》の一環として企画した

【木の文化の音楽祭】が開催されました。

主催団体は、私が代表理事を務めている(一社)日本木文化学会、

国際木文化学会(米CA)及びワールド・ウッド・デー基金会、及び

それらの合同による ワールド・ウッド・デー2025日本大会実行委員会でした。

 

その【木の文化の音楽祭】の初日のオープニングを、

私もメンバーの一人として参画している作曲家同人"チーム百万石"による

雅楽三管(笙/篳篥/龍笛)を題材とした新作で飾ることができました。

 

そのチーム百万石では、毎週土曜日18時にその記録動画を一点ずつ、

チーム百万石YouTubeチャンネルにアップしていくことにしました。

今日はその第二弾(vol.2)となります。

 

チーム百万石YouTubeチャンネル特別企画〜万博会場【木の文化の音楽祭】オープニング

               第二弾(vol.2)

 

           橋本信《節を織る》

 

参考資料:【木の文化の音楽祭】開催三日間のプログラム等

 

 

 

今回の~超音ジェット機レッドアロー~は、
大型メカによるスペクタクルな魅力とは少々趣が変わって、
小型メカが活躍するストーリー展開が特徴です。

日本では第11話として、英国本国では第5話として放送されました。



敵役のフッドが某国将軍の命を受けて、
英国軍最新鋭戦闘機レッドアローが執拗に狙います。
それによる事故の責任を問われて要職を解任された、
ジェフ・トレーシーの友人=ケーシー大佐が、
サンダーバードの基地とも知らずにトレーシー一家を訪ねてきます。
そのケーシー大佐の目を盗んで、救助活動が展開されるという、
なかなか凝ったストーリー展開です。

ミンミンに誘われてダイビングに行っている間に救助活動は終了して、
彼の疑いも見事に晴れて、ハッピー・エンドという訳です。

さて、下の写真は、サンダーバード基地の名物シーン、
専用発射台から離陸する2号のカットです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-専用発車台から発進する2号


そしてそして・・・手作りの魅力の紹介の続きです。
まだ東急百貨店本店1階に展示してあるでしょうか。
昭和40年頃の渋谷駅周辺の風景、何度見てもワクワクします。
東口広場を見下ろしながら地下鉄銀座線が渋谷駅に進入する
シーンの構図は、今も変わりがありませんね。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-銀座線が渋谷駅に進入

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記/番外編3〜アズレージョ/カラフルな街並

 

リスボン滞在の拠点となったホテルの近くのトラムが走る通りから坂道を見上げると、

下の写真のようなカラフルな街並みが目に飛び込みました。

いかにもラテン系の国の暖かみのある風景で、思わずスマホでパチリと撮りました。

 

 

 

そこから、MISO MUSIC 自前の実験的イベントスペース O'culto da Ajuda や

ジェロニモス修道院、更にはベレン文化センターまで通じるトラムが走る通りを、

電車に乗らずに徒歩で進んで行くと、主に右手に、下の写真のような

タイル張りのファサードの建物が数多く並んでいました。

 

 

ポルトガルやスペインではタイルのことをアズレージョと呼びます。

無地のものでも模様が焼き付けられたものでもアズレージョと呼ばれるのですが、

一般的には繊細な模様が焼き付けられているものや、

複数のタイルを組み合わせて大きな絵柄や絵画になるものが、

ポルトガルらしいアズレージョとして有名です。

 

 

今回は時間が取れなくて訪ねることはできませんでしたが、

ポートワインで有名な古い港町のポルト(PORTO)の街中ら鉄道の駅などには、

何百枚ものアズレージョによる大きな絵画が駅の中や街並みの中の壁面に施されてます。

 

 

徒歩での散策、あるいはトラムは路線バスの乗っての街ウオッチングも、

リスボン観光の楽しみに有力な一つなのでした。

 

スキーを生涯スポーツとしてこよなく愛する私は、
30歳台から40歳台にかけては毎年必ず、
北海道のパウダースノーを満喫していました。

北海道の各地のスキーリゾートの中でも、特にニセコに数多く足を運びました。
私が足繁く通った頃は、中国や韓国からの観光客の姿が劇的に増えた頃で、
アジアンパワー全開といった感がありましたは、
また、私がニセコの中でも特に気に入っていたニセコアンヌプリは、
カナダやオーストラリアやニュージーランドからの観光客も
多く詰めかけていていました。

北海道の抜群の雪質は、本当に素晴らしいのです。
リフトで居合わせたスウェーデンからビジネス半分休暇半分で
北海道に足を伸ばしたというスキーヤーとの会話の中で、
私が「このの雪質が日本で一番ですよ!」と水を向けたところ、
「ニセコの雪は世界一だ!」という絶賛の言葉が返ってきました。
世界に冠たる北海道の雪質・パウダースノーなのです。


~外国人スキーヤーで賑わうニセコ花園ゲレンデのレストハウス~
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-外国人スキーヤーで賑わうレストハウス


ゲレンデは広々、晴れればニセコアンヌプリや羊蹄山が
一望に見渡せる眺望にも恵まれるニセコは、
正にスキーパラダイスです。
(今回の滞在中はずっと雪か曇りでしたが・・・)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ニセコアンヌプリゲレンデ風景1
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ニセコアンヌプリゲレンデ風景2


極寒の中でも荒天でなければナイター営業もしています。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ナイター風景1
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ナイター風景2


思う存分滑った後は、北海道の食の楽しみが・・・
先ずはボタンエビとカンパリソーダで乾杯!
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-カンパリソーダで乾杯!

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第235巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

国鉄の特急電車時代を拓いたパイオニア、151系特急形直流電車の先頭車、

クハ151形が「こだま」のヘッドマークを掲げた流麗な姿をお楽しみいただけます。

 

この「国産鉄道コレクション」シリーズは、

発刊以来月2回のペースで号を重ねてきましたが、

240号をもって最終号となりました。

この235号あたりから、記事のテーマが、何となく、、、

最終号に向けた雰囲気になってきているような気がした私です。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第235巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

東海道新幹線開業前の国鉄が、国鉄初の特急形電車として開発した151系です。

登場時は20系、晩年は181系と称号変更された経緯もあります。

1958年から東海道本線で特急「こだま」などとして活躍を始めました。

1959年7月には151系を使用した高速度試験も実施され163km/hを記録して、

当時の狭軌鉄道世界最高速として一大ニュースとなりました。

その試験に使用された151-3の先頭部には、この記録を記した銘板、

チャンピオンマークが取り付けらていました。

 

 

続くページは、流鉄5000形の特集です。

流山軽便鉄道として産声を上げた千葉県北西部の小私鉄は、

総武流山鉄道という社名の時代を経て、現在は流鉄となっています。

今では、西武鉄道の大ヒット作通勤電車101系が譲渡導入されて、

5000系として編成毎に異なる塗色を纏って活躍しています。

ローカル色が濃い路線ながら、カラフルな印象を醸し出しています。

 

 

更にページをめくると、厳しい旧型客車的な車両の写真が目に飛び込みます。

鉄道線路の建築限界を確認する事業用客車、オヤ31形建築限界測定用試験車の特集です。

簪を多数刺したような姿にも見えることから"花魁(おいらん)車"とも呼ばれた

特別構造を持った事業用車両です。

現在は、リニア・鉄道館にオヤ3112が展示されています。

 

 

続くページの「日本の鉄道の歴史」シリーズは、青函連絡船の特集です。

青森と函館の間には、江戸時代から定期航路が始まっていたそうです。

1906年の鉄道国有化により、青函連絡船も国有化され、

国鉄連絡線の歴史が始まり、本州と北海道を結ぶ大動脈だった訳です。

そして、1988年に青函トンネルが完成したことによって、

青函連絡船はその使命を終えて、長い歴史に幕を閉じたのでした。

 

 

巻末は毎号の恒例通り「観光列車」シリーズです。

本号では、ディーゼル機関車が牽くトロッコ列車、

嵯峨野トロッコ列車の特集となっています。

京都の人気観光スポット保津峡に沿って運行されている「嵯峨野トロッコ列車」は、

DE10形ディーゼル機関車が貨車改造のトロッコ客車をプッシュプル運転する形で、

新緑、万緑、紅葉などの季節にそれぞれに美しい景色を楽しめる観光列車として、

高い人気が今も続いています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの

生誕250年にあたりました。

小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私に

とって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。

カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5

というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。

そして、このところ9曲の交響曲を番号順に探訪しています。

 

写真:第7番&第8番 ホグウッド指揮&アカデミー・オブ・エンシェント盤(CD)

 

###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###
        (1770-1827)
     交響曲第8番 ヘ長調 作品93

公開初演:1813年12月8日 ウィーン大学講堂
 

交響曲第8番は、交響曲第7番や「ウェリントンの勝利」と同じ演奏会で、

ベートーヴェン自身の指揮によって初演されました。

一般的には第7番の方が第8番よりも人気が高いようにも思われますが、

べートーヴェン自身は第7番よりもこの第8番により愛着を持っていた

というエピソードも伝えられています。

 

第5番、第6番「田園」で用いられたトロンボーンは使用されていないにも関わらず、

第7番と第8番を一貫する、リズムを前面に押し出した楽想の高揚には、

流石はベートーヴェンと唸らされるような素晴らしいものがあります。

この第8番は、全4楽章を合わせた演奏時間が約25分という小振りな交響曲ですが、

ベートーヴェンの全交響曲におけるスケルツォのような、

独特の存在感を示している名曲だと私は思っています。

 

この第8を書いていた頃のベートーヴェンは、

既に聴覚障害はかなり進行していた筈ですが、

そのような気配を微塵も感じさせない、軽妙洒脱なウイット発散しています。


第1楽章は、第7番と異って、序奏無しでいきなり第一主題から走り始めます。

へ長調の三拍子によるこの楽章では、第一主題の冒頭でいきなり強調される

(タ―タタタタター〜)というリズム細胞が、主役を演じていきます。

第二主題では、そのリズム細胞が(タタータタタ)と変形して敷延されます。

提示部を締めくくる終止の部分では、

(ター・タタタター)と更に変形されて登場します。

バロック時代の舞曲の名残からのお約束の、

提示部の繰り返し記号はまだ残っています。

(実は、次のあの"第九"の第1楽章で、

遂にこの提示部の繰り返し記号が消滅します!)

展開部では、終始一貫して(タ―タタタタター〜)と(ター・タタタター)の

リズム細胞を活用して切磋琢磨するように音楽が発展していきます。

そして、クライマックスから強奏の中で低音に第一主題が回帰するという

少々ユニークなアイデアによって巧みに再現部に突入します。

再現部の終止楽想の後、第二展開部のような終結部が更に続くところは

例に漏れません。

どことなくユーモラスな印象を残して、この第1楽章は幕を閉じます。

 

第2楽章は、通例の緩徐楽章とは一線を画す音楽です。

調性は変ロ長調で、アレグレット・スケルツァンドと表記されています。

2拍子ながら、スケルツォにも一脈通じる諧謔的な気骨と、

行進曲調の雰囲気を併せ持つ、独特の楽章です。

主要主題〜推移楽想〜副主題〜主要主題〜推移楽想〜副主題〜終結部

という構成ですから、二部形式(正確には複合二部形式)と考えて良いでしょう。

(タタタ・タタタ・〜)というリズム細胞が主役の楽章です。

 

第3楽章はヘ長調で、古典派の初期の舞曲楽章に定着していた

メヌエットに回帰しています。

この第8番には、このメヌエットの雰囲気が実によくマッチしていると感心します。

メヌエット主部もトリオも、バロック時代の舞曲からの伝統的定型通り、

前半と後半の繰り返し記号が記載されて、古典的で端正な佇まいをみせていますが、

なかなか軽妙洒脱な音楽です。

時折顔を覗かせる(ターータタタ)というリズム細胞に、

第1楽章からの統一性が感じられます。

 

第4楽章も原調のヘ長調で、独特のロンドソナタ形式による終楽章です。

第6番「田園」と第7番の終楽章で、ベートーヴェン流四部ソナタ形式と

ABACABA構成によるロンドソナタ形式が均整のとれた融合の極致を

見せてくれましたが、この第8番ではかなりデフォルメされています。

Aを主要主題、Bを副主題、Cを展開部、とすると、

ABACABAまではほぼ定型通りに聴き取ることができますが、

そこから執拗に主要主題(A)を主体として途中で副主題(B)も登場して、

これでもかと発展が継続する、肥大した終結部が畳み掛けて、

最後の結尾では執拗に主和音が強調されて全曲を閉じます。

随所に(タタタンタタタン)や(タ―タタタタター〜)というリズム細胞が出現

して、第1楽章からの一貫性・統一性が周到に仕掛けられていることがわかります。

演奏時間は約25分ながら、実に聴き応えたっぷりの交響曲です。

 

写真:第4番&第8番 カラヤン指揮&フィルハーモニア管弦楽団盤(LP)