松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~
松尾祐孝(作曲家・指揮者・音楽プランナー)の
ブログへようこそ!。
音楽を中心に据えつつ記事のテーマや内容は
様々な方向に展開しています。
朝の記事、昼の記事、夕方の記事、夜の記事を基本に、
それぞれの時間帯に個別のシリーズをアップすることもあります。
気軽に覗いてみてください。
皆さんも、音楽と共に在る素敵な人生を!
  • 17May
    • 緩急緩急の4楽章構成による内省的音楽の極致〜シベリウス<交響曲第4番>の画像

      緩急緩急の4楽章構成による内省的音楽の極致〜シベリウス<交響曲第4番>

      このところ、夜の記事シリーズとして、ジャン・シベリウス(1865~1957)の交響曲をご案内しています。交響詩の分野で傑作を多数書いた後、1898年から1899年にかけて作曲した<交響曲第1番>と1902年に初演された<交響曲第2番>は、ともにオーソドックスな4楽章構成でした。その後、30歳代半ばを過ぎたシベリウスは、独自の楽章構成を模索するようになっていきました。1907年に発表した<交響曲第3番>では、スケルツォとフィナーレを編合させたようにも捉えることができる3楽章構成を採用して、新たな境地に踏み出しました。そして、この<交響曲第4番>では、緩急緩急というバロック時代の教会ソナタ等式の構成にも通じる独特の4楽章構成を試みています。しかも、内省的な表現の極致と言えるような、若くして彼岸の境地に到達したかのような、全く独特の音世界を創出しています。実は、<第3番>を発表した翌年に喉の腫瘍の摘出手術を受けました。幸いに良性腫瘍であったものの、酒と葉巻を禁止された環境での加療生活を経験することになったシベリウスは、"死"を身近に意識するようになっていったのです。この<第4番>は1910年から11年にかけて作曲されました。###シベリウス<交響曲第4番>イ短調 作品63###[第1楽章]やや朧げながらも自由なソナタ形式による、しかし緩徐楽章的序章のような冒頭楽章です。いきなりさざ波を思わせるような第1番から第3番に感じられる若々しさとは一線を画す、内省的で冷徹な音楽に支配されています。[第2楽章]複合三部形式に幻想曲風のコーダが付されたスケルツォです。全曲を貫く内省的な音楽の中にあって、この楽章では時おり絶望の中に希望を見出すかのような、仄かな明るさが射し込みます。[第3楽章] 祈りと思索に耽溺するような緩徐楽章です。1楽章と並んで、この作品の雰囲気を決定づけています。序奏と終結部を持つ複合三部形式と見ることができますが、延々と続く祈りと思索のように感じられる内省的な音楽です。[第4楽章] 第2楽章に通じる仄かな明るさを湛えた楽章ですが、しかし、その明るさや歓びは決して爆発には至りません。グロッケンの可憐な響きも印象的ですが、ヴォルテージが上がってもまた出直すかのように展開が意識の底から復活するかのように立ち上がります。内省的ではありますが、根底には肯定的な力強さが感じられるフィナーレになっています。下手な演奏をするとまるで様にならない作品、実は難曲中の難曲ではないかと思われる、この<第4番>なのです。私の仕事場のライブラリーにある、オスモ・ヴァンスカ盤CDをご紹介しておきましょう。♪シベリウス「交響曲第1番&第4番」CD♪BIS/CD-861 オスモ・ヴァンスカ指揮/ラハティ交響楽団サロネン指揮の演奏のYouTubeもリンクしておきましょう。YouTube / Sibelius, Symphonie Nr 4 a Moll op 63       Esa Pekka Salonen,       Symphonieorchester des Schwedischen

    • 謎が全て氷解〜シリーズが一旦完結!〜<スターウォーズ-エピソードⅢ〜シスの復讐>の画像

      謎が全て氷解〜シリーズが一旦完結!〜<スターウォーズ-エピソードⅢ〜シスの復讐>

      <スターウォーズ>ファンを自認する私です。2019年の暮れの12月20日には、シリーズ完結編<スターウォーズ-エピソードⅨ        〜ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー>が公開されて、歴史的巨篇シリーズは完結しました。このところ、あらためて<スターウォーズ>シリーズ全体を回想しています。今日は第6作、<エピソードⅢ〜シスの復讐>です。映画<スターウォーズ>シリーズがディーズニーのバックアップによって製作が再開される前の全6作の最後の作品、つまり完結編にあたるのが、この<エピソードⅢ〜シスの復讐>です。謎解きの全てが氷解して、懐かしい第1作=エピソード4の物語へと続いていく円環が完成します。YouTube /「スター・ウォーズ エピソード3            /シスの復讐」トレーラーこのシリーズを最初から順番に観賞して来た方は、前作=エピソード Ⅱ のラストシーンで「?」と疑問を感じることでしょう。共和国軍(主人公側=平和主義者側)宇宙艦隊の出陣シーンであるはずなのに、BGMがあの「帝国軍行進曲」なのです。その疑問も、ルークとレイアの関係の謎も、ダースベイダーが何故ダースベイダーになったのかという核心も、全ての謎がこの第6作=エピソードⅢで氷解します。映画<スターウォーズ>シリーズの全6作を全て封切り時に観てきている私は、この完結編を観た直後、暫し放心状態になりました。一つの時代が終わったような、大いなる感慨に浸ったものです。今後、このようなスケールとヒューマニズムを兼ね備えた超大作シリーズが果たして登場するでしょうか。今のところ、史上最高の映画シリーズといっても過言ではのが、この映画<スターウォーズ>シリーズではないでしょうか。映画<スターウォーズ>シリーズの公式サイトはこちらです。http://www.starwars.com/日本語版サイトはこちらです。http://www1.starwarsjapan.com/私の仕事場のライブラリに在るDVD、映画<スターウォーズ>シリーズ全集の最後を飾るパッケージの写真です。

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      初演済シリーズ最新作=《Sound Sound Ⅴ》〜箏とオルガンの為の幻想曲〜

      私の《Sound Sound / 音・音》シリーズの紹介を続けてきましたが、今日はいよいよ最新作の紹介です。2019年の7月27日(土)に開催された、洗足学園音楽大学の現代邦楽コースの演奏会=和楽器コンサート「和のいろは」で、この公演のために書き下ろした新作、《Sound Sound Ⅴ》〜箏とオルガンの為に〜が初演されました。2019年度の大学院2年生に、箏専攻=青木里加さん、そしてオルガン専攻=ヨウ・テツさんが在学されていることから、箏とオルガンのステージを設定することにして、私=松尾祐孝が作曲をしたという訳です。片や邦楽器で木製の素朴な弦楽器、片や金属主体の大きな機械仕掛けの鍵盤楽器(音生成のメカニズムは管楽器)という極端な組み合わせの二つの楽器の対照と融合という性格の音楽になることから、《Sound Sound / 音・音》シリーズの延長上に相応しいと考えて、第5作とした次第です。この曲の音楽は、基本的にシリーズ第3作(笙&コントラバス)の骨格をかなり活用した骨組みを持っています。オルガンは、笙の音律に添った音構造による持続的な音をトレースしていきます。箏は、オルガンの真っ直ぐな音と対照的な、曲がる音や微妙なニュアンスを駆使しつつ、幽玄な音の波紋を生成していきます。初演はなかなか見事な演奏で飾っていただきました。箏のパートはおそらく中国箏(古箏)でも演奏可能と考えられるので、留学生のヨウ・テツさんには是非、帰国後に古箏と協演して再演していただきたいと思っています。###松尾祐孝 /《Sound Sound Ⅴ》         〜箏とオルガンの為の幻想曲〜 (2019) ###初演:2019年7月27日(土) 洗足学園音楽大学 シルバーマウンテン        邦楽コンサート「和のいろは」演奏: 青木里加(箏) ヨウ・テツ(オルガン)###【邦楽コンサート「和のいろは」】### 2019年7月27日(土) 13:30開場 14:00開演  洗足学園音楽大学 シルバーマウンテン1F    入場無料 ※ 未就学児入場不可プログラム 沢井比河流 / アルカディア 山中信人 / 冨田慎平 太鼓作調/津軽・風の舞[初演] 山本邦山 / 紫苑 松尾祐孝 /《Sound Sound Ⅴ》         〜箏とオルガンの為の幻想曲〜[初演] 長澤勝俊/春の一日〜箏とオルガンの為の幻想曲〜[初演]

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      ウクライナに平和を!:ハードなリハーサル〜「ウクライナ旅行記」その9

      2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭でオーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、その後もズルズル時が経過してきてしまいました。そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、まるで人類史の時計が100年程逆回りして、帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、どこまで分裂してしまうのでしょうか。如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、軍事力で虐げられてはならないと思います。ウクライナの平和を希求しつつ、2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、得難い国際交流の経験をする機会を得ました。その時は、平穏で平和なウクライナでした。一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。深夜の記事シリーズとして、ウクライナの平和を願って、2013年の想い出の記事を再掲載しています。*****2013年6月2日の記事*****5月28日の記事でも述べましたが、ウクライナ・ドネツクの地元のオーケストラ、アカデミック・フィルハーモニック・オーケストラ・ドネツクとのリハーサルは、4時間のセッションが3回の中で、(日本流に言えば「リハ2回のゲネプロ本番」の中で)現代音楽作品6曲を仕上げるという、とてもハードなものでした。しかも、1回のセッションは、4時間と言っても45分音出し&15分休憩のパターンを繰り返しますから、実質的には3時間です。当初の計画では4回のセッションが予定されていたのですが、音楽祭3日目夜の公演に同じオーケストラが出演することが後から決まって、日程がタイトになってしまったようです。1回目のリハーサル・セッションは、現代作品の場合は在る程度は「譜読み&音出し」といった内容になります。プロ・オーケストラと言えども、楽員もよく解っているクラシック名曲を演奏する場合とは、全く異なる状況になるからです。その「譜読み&音出し」を経験した上での、2回目のリハーサル・セッションが、非常に重要になります。ここで、楽員と指揮者の音楽上でのコミュニケーションがぐっと上がってこないと、新鮮な創造の場が現出しません。私にとってもオーケストラにとっても、音楽祭4日目の10時~14時に行われた2回目のセッションは、今回の演奏会の演奏が充実に向かうか向かわないかの分岐点となる重要な時間となりました。結果は、何とかお互いのコミュニケーションと作品への共通理解を深めていくことに成功して、本番の充実に期待が持てる状況を維持することができました。それにしても、異国のオーケストラに一人乗り込んで、「何物が来たか!」と身構える楽員を前にして、自分の主導で音楽を作り上げていくという経験は、非常にタフでしたがやり甲斐も大きく、素晴らしい経験、心の財産になりました。2回目のリハーサルを終えてから、今回の独奏者でもありまた作曲家でもあり、私をウクライナに呼んでくださった仕掛け人でもあるVadim Larchikov氏の進言もあって、本番の曲順を大幅に変更することにしました。私の作品の特殊な舞台配置に伴う大幅な舞台転換や、全6曲各作品の内容を勘案して、最も現実的かつ興行的な選択を行ないました。最終的に決定したオーダーは、下記の通りとなりました。<Donbas Modern Music Art / Festival & Competition>=[DMMA・2013] ファイナル・コンサート[ Music of our time / Japan - Sweden/Finland - Ukraine ]*2013年5月17日 / ウクライナ・ドネツク*プログラム:- Mirjam Tally / Winter Island (b) (c) *- Thomas Liljeholm / Merging (b) (c) ***- Masataka Matsuo / Phonosphere 4b (a) **- Vadim Larchikov / Gethsemane * - Masataka Matsuo / Eternal Livre (new version) (a) (c) **- Kalevi Aho / 2-cellos Concerto (b) (c) *(*** 世界初演 ** 欧州初演 *ウクライナ初演)*演奏:guit. / Magnus Anderssion (a)cello / Vadim Larchikov (b)  Olga Veselina (c) cond. / Masataka Matsuo orch. / Donetsk Academic Philharmonic Orchestraリハーサルの本番も、路面電車の背後に見える、フィルハーモニー協会のホール(セルゲイ・プロコフィエフ・ホール)で行われました。ホール入口脇に掲示してあった音楽祭ポスター

    • 〖松尾祐孝YouTubeチャンネル〗本格稼働開始!〜再生リスト<小編成作品集>の画像

      〖松尾祐孝YouTubeチャンネル〗本格稼働開始!〜再生リスト<小編成作品集>

      私、松尾祐孝のYouTubeチャンネルは、今まで細々とした運用で仮オープン状態でしたが、今月初旬より本格稼働を開始しました。チャンネル登録、よろしくお願いします!今日は、再生リストのひとつ、<松尾祐孝:小編成作品集>をリンクしましょう。邦楽器作品以外の、独奏曲や小編成アンサンブル作品の動画のリストです。どうぞじっくりお楽しみください。松尾祐孝:小編成作品集 / Masataka Matsuo : Works for solo or small ensemble松尾祐孝作品の中の、邦楽器を含む作品以外の、独奏曲及び小編成合奏曲の動画の再生リストです。www.youtube.com

  • 16May
    • 3楽章構成の新境地へ〜シベリウス<交響曲第3番>の画像

      3楽章構成の新境地へ〜シベリウス<交響曲第3番>

      夜の記事シリーズとして、ジャン・シベリウス(1865~1957)の交響曲をご案内しています。交響詩の分野で傑作を多数書いた後、1898年から1899年にかけて作曲した<交響曲第1番>が高く評価されて、30歳代半ばにして、シベリウスはシンフォニストの仲間入りを果たしました。その余勢を駆って、1902年には<交響曲第2番>を発表し、これもまた大成功となりました。この2曲の交響曲は、ソナタ形式による冒頭楽章、緩徐楽章、スケルツォ、そしてソナタ形式による終楽章、というオーソドックスな4楽章構成を持っていました。しかし、今日ご案内する<第3番>以降、シベリウスは独自の楽章構成を模索していくようになります。この<第3番>は、1907年に完成されました。<第2番>と<第3番>の間に、日露戦争が勃発していたという時系列になります。フィンランドを圧政下に置いていたロシアが、この頃から混迷の度合いを深めていき、やがて第一次世界大戦に繋がっていってしまうのです。そのような時代に誕生した<交響曲第3番>です。###シベリウス<交響曲第3番>ハ長調 作品52###[第1楽章]ソナタ形式による冒頭楽章です。<第1番>と<第2番>に通じるシベリウスならではの響きの感触は健在ですが、全2作の若々しさから緻密な透明感に魅力の核が変化しているように感じられます。[第2楽章]変奏曲を応用した構成による緩徐楽章です。とても質素な印象をもたらす音楽です。後年の燻し銀の境地に至るシベリウスの特性の萌芽がこの<第3番>から色濃く認めることができます。[第3楽章] モデラートの序奏の後、スケルツォ風にも聴こえる戦闘的な前半部が、一気に展開していきます。様々なテーマや動機が交錯しながら発展を続けるというシベリウス独特の音楽的進行を見せていきます。やがてチェロ等の弦楽器がコラール風の主題を朗々と奏し始めると、楽章の後半部になっています。見方によっては、スケルツォとフィナーレを編合した楽章と捉えることができるように思われます。3楽章構成で全曲演奏が30分程度という規模で、<第1番>や<第2番>程の演奏機会には恵まれていない作品ですが、シベリウス・ファンや音楽通の間では、なかなか評価の高い交響曲です。私の仕事場のライブラリーにある、オスモ・ヴァンスカ盤CDをご紹介しておきましょう。♪シベリウス「交響曲第2番&第3番」CD♪BIS/CD-862 オスモ・ヴァンスカ指揮/ラハティ交響楽団それから、YouTubeで歴史的録音を見つけました。リンクしておきます。じっくり聴きたいものです。YouTube / Mravinsky Sibelius Symphony No. 3         ムラヴィンスキー シベリウス 交響曲第3番

    • 帝国軍?共和国軍?〜<スターウォーズ-エピソードⅡ〜クローンの攻撃>の画像

      帝国軍?共和国軍?〜<スターウォーズ-エピソードⅡ〜クローンの攻撃>

      <スターウォーズ>ファンを自認する私です。2019年暮れの12月20日のシリーズ完結編<スターウォーズ-エピソードⅨ        〜ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー>が封切りからもう2年以上が経過しました。5月12日から、歴史的巨篇シリーズ、<スターウォーズ>シリーズの回想を始めています。今日は第5作の<エピソードⅡ~クローンの攻撃>です。YouTube /「スター・ウォーズ エピソード2         /クローンの攻撃」トレーラーあの白いヘルメットと宇宙服を着た大勢の宇宙兵士達が、実はクローンであることが判っていきます。その他、フォースの善良な側面と暗黒面との戦いが、前編にわたって暗い陰を投げ掛けられてくるために、シリーズ中で最も重苦しい雰囲気が支配的な作品になっています。その中にあっては、ヨーダの大活躍などが、逆にホッとできるシーンに感じられるかもしれませんね。そして、ストーリーは進んで行って、遂にはダースベイダー誕生の核心に迫っていきます。更にラストシーンで、大いなる疑問が投げ掛けられます。背景音楽(BGM)と映像(ストーリー)の食い違いに、第1作から見続けているファンならば気づく筈なのです。その種明かしは、次週の記事をお待ちください。映画<スターウォーズ>シリーズの公式サイトはこちらです。http://www.starwars.com/日本語版サイトはこちらです。http://www1.starwarsjapan.com/写真は、私のライブラリーに在る全6作のDVDの中の<エピソード2~クローンの攻撃>です。これから映画<スターウォーズ>シリーズをご覧になる方、是非とも公開順に、つまりエピソード4→5→6→1→2→3の順序で観賞してください。さもないと、推理小説を解決編から読むようなことになってしましますよ!その上で、昨年暮れにい公開されたばかりの最新作、<スターウォーズ-エピソード7〜フォースの覚醒>をご覧ください。

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      TAMBUCOとの協創〜《SOUND SOUND Ⅳ》=メキシコ/セルバンティーノ芸術祭委嘱作品

      2018年の9月1日に洗足学園・前田ホールで再演された、拙作<Sound Sound Ⅳ>は、初演団体であるメキシコの国際的打楽器グループ=TAMBUCCOの最新アルバムとして、CDならびに配信音源としてリリースされています。アルバムはアマゾンで、配信音源Apple Music Store で、購入できるようです。異種の楽器(群)または二群の合奏の対照をテーマとした作品のタイトルとして使用している<音・音 / Sound Sound>というシリーズについて、ここ数日の連続記事として紹介しています。今日は上述のCDに収録されている<Sound Sound Ⅳ>の紹介です。### 音・音 Ⅳ ~尺八、二十絃箏、打楽器群の為に~ ###           (2005)         SOUND SOUND Ⅳ    for Shakuhachi, Twenty-stringed Koto      and Percussions (2005)      メキシコ/セルバンティーノ国際芸術祭委嘱作品          演奏時間:約12分初演:2005年9月 メキシコ/グアナフアト/ミナス教会   <セルバンテフィーノ国際芸術祭~TAMBUCO演奏会>            演奏:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)   Tambuco Percussion Ensemble    リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス    ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン日本初演:2011年10月 トッパンホール   <2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>  ~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~       タンブッコ・パーカッション・アンサンブル~出演:Tambuco Percussion Ensemble    リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス    ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン共演:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)############################日頃から懇意にさせていただいている吉村七重さんから、「メキシコの打楽器アンサンブル=タンブッコとの協演の為の作品を書きませんか」という相談を受けたのは、2004年の暮れ辺りだっただろうか。私は、1993年に、当時結成間も無かったタンブッコの演奏を目の当たりにしていたことを想い出しました。ラテン・アメリカ圏で初開催であった国際現代音楽協会音楽祭=<ISCM世界音楽の日々'93メキシコ大会>に、日本支部正代表として参加した際に、会期中の打楽器演奏会で彼らの演奏に初めて遭遇したのです。世界各国の作曲家による様々なスタイルの作品に柔軟に対応しながら、次々と繰り出される颯爽とした演奏に、私はすっかり魅了されました。それから十数年の時を経て、私の作品を彼らに演奏していただく機会に恵まれようとは・・・、実にありがたいお話でした。尺八と二十絃箏という邦楽器と打楽器アンサンブルが協演するという特異な楽器編成の委嘱条件でしたが、私は心地よい興奮を感じながら作曲の筆を進めました。打楽器の音が邦楽器の音をマスキングしてしまわないように配慮したため、鍵盤打楽器を一切使用せずに、正に「邦楽」と「打楽」の音と音が鬩ぎ合い響き合う、両者の文化が交流する音楽になりました。初演の行われた<セルバンテフィーノ国際芸術祭>は、それは大規模なフェスティバルで、メキシコという国の文化の底力を見せつけられるような思いがしました。山間の町の教会を超満員にして行われたメキシコの人気者=TAMBUCOの演奏会のプログラムの1曲として、この作品は初演されました。キリスト教会の中で和服の演奏家の邦楽器との協演、正に異文化交流の触発が実現しました。その2年後に、同じメンバーで更に2度程、メキシコシティ等で演奏されました。そして先日、今年度の国際交流基金賞受賞記念コンサートで、待望の日本初演が実現したのでした。この曲では、尺八の発する単音のニュアンスに反応して打楽器が単音を発する場面や、二人ずつの打楽器奏者組み合わせで交互に連打を続けて、邦楽器の鼓の掛け合いのような音のやり取りを、尺八と二十絃箏の背景に置いたり、トムトム等の通常の打楽器を指定しつつも、邦楽の持つ要素を作品全体に浸透させています。上記の日本初演の演奏が、2012年1月にNHK-FMで放送されました。アーカイヴで聴くことができるようになるかもしれません。またこのブログでもお知らせしたいと思います。目下の所、この<SOUND SOUND>シリーズは、この第4作までですが、将来も、このタイトルに相応しい構想の作品を書く機会があれば、第5作以降も誕生すると思います。写真は、<SOUND SOUND Ⅳ>の日本初演となった<2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~ のプログラム・パンフレットの表紙です。また、2017年11月には、名古屋市郊外の長久手・芸術の家を会場として、TAMBUCO来日公演とレコーディングが行われました。この機会に収録した音源が、この程リリースされたアルバム「Smell of the Earth」に使用されました。### 長久手 文化の家 名演への招待シリーズ 17 ###【タンブッコ パーカッションアンサンブルコンサート】      平成29年11月3日(金・祝)      14時30分開場 15時00分開演         森のホール【出演出演】タンブッコ (パーカッションアンサンブル)スカルサクラ(ジェゴググループ)三橋貴風(尺八)吉村七重(箏)【曲目】Mallet Quartet(スティーヴ・ライヒ)Sound sound 4(松尾祐孝)「007/スペクター」より(リカルド・ガヤルド編)世界初演作品   Bamboo Song(リカルド・ガヤルド)“four or five?”for marimba Ensemble(小櫻秀樹)日本初演作品The 7 cycles of Vynth Thar(ラウル・トゥドン)ほか【主催】長久手市【楽器協力】名古屋音楽大学【助成】(公財)せとしん地域振興協力基金    平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業    Tambuco acknowledges the support of     “Mexico en Escena” program by FONCA

    • JR発足後もリニューアル改装された活躍した481形200番台〜「国産鉄道コレクション」第200巻の画像

      JR発足後もリニューアル改装された活躍した481形200番台〜「国産鉄道コレクション」第200巻

      月曜日の朝一番の記事では、Nゲージサイズ模型が付録についてくる雑誌、「国産鉄道コレクション」の紹介を続けています。アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社発行「国産鉄道コレクション」の記事と付録模型の紹介、今回は第200巻です。毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、現在はJR東日本新潟車両センターとなっている国鉄上沼垂運転区で、グレードアップ改装を実施されたクハ481形200番台の、上沼垂色をまとった颯爽とした姿をお楽しみいただけます。それではいつものようにパッケージを解いて、奥底から第200巻の冊子を取り出しましょう。巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。JR発足後、485系をはじめとしする数多くの電車・気動車は、グレードアップ改装を施されて更に活躍を続けました。JR東日本新潟車両センターの481系特急形直流電車は、白地に青色と水色のラインが爽やかな「上沼垂色」の新デザイン外装を纏って活躍を続けましたが、2017年まで全廃となっています。続くページは、養老鉄道600系の特集記事です。近畿日本鉄道養老線の運営が新たに設立された養老鉄道に移管されたのは、2007年でした。車両も旧・近鉄のまま引き継がれたので、移管当初はあまり大きな話題になりませんでした。しかし時が経って、今では往年の近鉄電車が未だに現役で活躍している路線ということで、鉄道ファンの注目を集めています。その車両群が600系という訳です。更にページをめくると、カナダの蒸気機関車の写真が目に飛び込みます。H1b形蒸気機関車の特集記事です。大陸横断ルートを含む広大な路線網を保有しているカナディアン・パシフィック鉄道で、車軸配置2C2「ハドソン」の旅客列車のエースとして設計されて1929年に登場したH1a形は、期待通りの性能を発揮して、翌年に増備された一群がH1b形という訳です。1960年に無煙化が完了したカナディアン・パシフィック鉄道でしたが、21世紀に入って、2816号機が動態復元されたというニュースもあります。「鉄道建築」シリーズは、京都鉄道博物館の特集です。1972年に梅小路蒸気機関車館として、有名な扇形庫を中心に開館した後、2014年に大幅な拡充の上でリニューアルオープンしたのが京都鉄道博物館です。梅小路機関区の扇型庫や山陰本線二条駅を移設した駅舎などの歴史的な建物と、新しい展示スペースが複合した、国内屈指の鉄道ミュージアムとなっています。巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。本号では、ディーゼル機関車が牽くトロッコ列車、わたらせ渓谷鐵道"トロッコわたらせ渓谷号"の特集です。渡良瀬渓谷の沿って足尾へ向けて、変化に富んだ渓谷の風景を楽しめる観光列車で、人気に応えて新たに"トロッコわっしー号"も増発されています。「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

    • 〖松尾祐孝YouTubeチャンネル〗本格稼働開始!〜再生リスト<邦楽器作品集>の画像

      〖松尾祐孝YouTubeチャンネル〗本格稼働開始!〜再生リスト<邦楽器作品集>

      私、松尾祐孝のYouTubeチャンネルは、今まで細々とした運用で仮オープン状態でしたが、今月初旬より本格稼働を開始しました。チャンネル登録、よろしくお願いします!今日は、再生リストのひとつ、<松尾祐孝:邦楽器作品集>をリンクしましょう。独奏曲から大合奏曲まで、あるいは西欧楽器とのアンサンブルも含めて、多彩な作品をご視聴いただけます。どうぞじっくりお楽しみください。松尾祐孝:邦楽器作品集 / Masataka Matsuo : Works for Japanese Traditional Instrument松尾祐孝作曲作品の中で、邦楽器の為の独奏曲・合奏曲、及び邦楽器とその他の楽器のための合奏曲の再生リストです。 また、松尾祐孝の最大の代表作=<PHONOSPHERE I 〜尺八と管弦楽の為に>(1993年 / 東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品)は、Naxos Music Library(https://ml....www.youtube.com

  • 15May
    • シベリウス作品で最も高い人気を誇る名曲〜<交響曲第2番>の画像

      シベリウス作品で最も高い人気を誇る名曲〜<交響曲第2番>

      ジャン・シベリウス(1865~1957)は、北欧のフィンランドが生んだ偉大な作曲家です。特に、交響曲と交響詩の分野で偉大な功績を残しています。交響詩の分野で傑作を多数書いた後、1898年から1899年にかけて作曲した<交響曲第1番>が高く評価されて、30歳代半ばにして、シベリウスはシンフォニストの仲間入りを果たしました。そして、1901年に次の交響曲を完成させ、翌年に、ヘルシンキで自らの指揮で初演されました。それは大成功となり、今日に至るまで、シベリウスの全交響曲の中で最も演奏機会の多い名曲という地位を保っています。###シベリウス<交響曲第2番>ニ長調 作品43###[第1楽章]ソナタ形式による冒頭楽章です。第1番とは異なり、いきなりさざ波を思わせるような第一主題が奏でられます。続く第二主題は、長く伸びた音がやがて動き出すユニークなものですが、これはシベリウス独特の語り口で、既に<第1番>にその萌芽を見ることができます。[第2楽章]複合二部形式と言ってよいでしょうか。シベリウス独特の緩徐楽章です。北欧独特の寂寥感とキリスト教的な荘厳な雰囲気が相俟って格調ある音楽になっています。[第3楽章] スケルツォ楽章です。シベリウスの<交響曲1番>と<交響曲第2番>のスケルツォは、交響曲の歴史全体を見渡しても、スケルツォらしいスケルツォと言えるでしょう。しかも、この<第2番>の場合、ベートーヴェンの<交響曲第5番>の第3楽章(スケルツォ)から終楽章へのアタッカと同様に、第4楽章に向けて次第にヴォルテージを上げてそのまま突入するという、聴き手に大きな印象を与える手法を採っています。[第4楽章] 第3楽章から続けて演奏される終楽章です。構成はオースドックスにソナタ形式を採用しています。第1楽章から一貫する北欧の田園風景を思わせる透明感と、幾ばくかの寂寥感、そして肯定的な精神性がバランスして、聴く者に勇気と感動をもたらしてくれる素晴らしい作品になっています。シベリウスの30歳代半ばに相次いで発表して、祖国の聴衆に熱狂的に受け入れられた<フィンランデフィア>、<交響曲第1番>、<交響曲第2番>の3曲は、肯定的な高揚感と輝きに満ちた作品です。しかし、この後、フィンランドの情勢を含むヨーロッパの社会情勢は、混迷の時代を迎えていきます。シベリウスの交響曲も、第3番以降は変化を見せていきます。私の仕事場には、ネーメ・ヤルヴィ指揮 / エーテボリ交響楽団のCDとオスモ・ヴァンスカ指揮 / ラハティ交響楽団の両全曲盤CDがありますが、更にお勧めの録音を挙げるとすると、トマス・シッパーズ指揮        / ニューヨーク・フィルハーモニック盤<SONY SICC1691><CBS/SONY 13AC-26>でしょう。実は、私はこのLPを持っています。シッパーズは、アメリカ期待の星として人気実力を兼ね備えた俊英でしたが、残念ながら肺癌のために30歳代半ばで夭折してしまいました。想い出深い一枚です。

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      ストーリーは遡ってシリーズ再開〜<スターウォーズ-エピソード1〜ファントム・メナス>

      <スターウォーズ>ファンを自認する私です。5月12日から始めているシリーズ全作品の回想を今日も続けましょう。1977年:第1作<スターウォーズ-エピソードⅣ~新たなる希望>1980年:第2作<スターウォーズ-エピソードⅤ~帝国の逆襲>1983年:第3作<スターウォーズ-エピソードⅥ>~ジェダイの帰還~(公開当初は~ジェダイの復讐~)<スターウォーズ>シリーズはこの3作で先ずは完結しました。ルークとレイアとダース・ベイダーの関係が明らかになり、ハッピーエンドで幕を閉じはしましたが、あの素晴らしいシリーズの継続・復活を待ち望む声は、それこそ世界中で強かったように思い起こされます。そういった期待に応えるかのように、1999年:第4作<スターウォーズ-エピソード Ⅰ ~ファントム・メナス>が16年ぶりに登場しました。YouTube /「スター・ウォーズ エピソード1       /ファントム・メナス」トレーラーストーリーは遡ってシリーズの再開です。シリーズ開始から20年以上の年月を経て、SFX/VFX/CGの技術は飛躍的に進歩しました。ですから、シリーズ開始当初には映像化が困難と思われていたポッド・レースのシーンや大量のドロイド軍団が繰り出す戦闘シーン等を実現できるようになったのです。後に<エピソードⅢ>で全ての関係が明らかになる登場人物たち、アナキンやアミダラ女王等が大活躍をします。この<エピソード Ⅰ>では、アナキンの(一見)無邪気な可愛らしさが観る者を魅了します。<スターウォーズ>シリーズの冒険活劇としての魅力は、この第4作でも健在です。この<スターウォーズ-エピソード Ⅰ ~ファントムメナス>は、3Dヴァージョンとなって一昨年春に再ロードショーされました。映画<スターウォーズ>シリーズの公式サイトはこちらです。http://www.starwars.com/日本語版サイトはこちらです。http://www1.starwarsjapan.com/写真は、私のライブラリーに在る全6作のDVDの中の<エピソード1~ファントム・メナス>です。これから映画<スターウォーズ>シリーズをご覧になる方、是非とも公開順に、つまりエピソード4→5→6→1→2→3の順序で観賞してください。さもないと、推理小説を解決編から読むようなことになってしまいますよ!そして、2015年に公開された<スター・ウォーズ-エピソードⅦ~フォースの覚醒」へと物語は続いていきます。

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      《SOUND SOUND Ⅲ-c》〜バンドネオンとコントラバスの為に〜

      異種の楽器(群)または二群の合奏の対照をテーマとした作品のタイトルとして使用している<音・音 / Sound Sound>というシリーズについて、ここ数日の連続記事として紹介しています。<SOUND SOUND>シリーズ第3作の最初のヴァージョンは、笙とコントラバスの為の作品として誕生しました。笙という伝統楽器の構造上の指使いの制約による音構造の運用の特徴が、作曲上でも大きな鍵となりました。作曲する者にとってその制約は窮屈でもありますが、同時に程よい緊張感を創成してくれる要因にもなりました。そして、その後のヴァージョン追加や別の作品の構造の骨格への転用もできるような実に逞しい音楽的な構造を得ることができたのでした。昨日の記事で紹介した<音・音 Ⅲ-b ~笙とリコーダーの為に>を2008年に発表した後、2013年にはまた新たな機会を得て、<音・音 Ⅲ-c ~バンドネオンとコントラバスの為に~>を発表することができました。##### 音・音 Ⅲ-c        ~バンドネオンとコントラバスの為に~#####          SOUND SOUND Ⅲ-c     for Bandoneon and Contrabass (2013)       <洗足学園音楽大学SMC2013シリーズ>初演作品演奏時間:約13分初演:2013年11月 洗足学園 前田ホール   <平田耕治凱旋公演~バンドネオンの伝統・現在・未来>            演奏:バンドネオン=平田耕治 コントラバス=木田浩卓##############################バンドネオンと笙は、“手動ふいごオルガン”と“口吹きオルガン”というような関係で、空気の流れでリードを震わせて管で音程と共鳴と生成するという点で、近似した楽器です。音色も実はとてもよく似ています。通常はタンゴ音楽の分野で耳にするバンドネオンが、日本的・アジア的に聴こえてくるところが、この作品の大きな特徴と言えるでしょう。初演は、気鋭の演奏家である平田耕治氏と、その仲間である俊英の木田浩卓氏によって、素晴らしい雰囲気で飾っていただきました。・・・リハーサル風景・・・・・・初演演奏会チラシ・・・これからもまた、音と音、構造と構造、和と洋、等といった何らかの対称や対照をクローズアップする作品には、この<音・音=Sound Sound>を冠していこうと考えています。

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      ウクライナに平和を!オープンマインドの聴衆〜「ウクライナ旅行記」その8

      2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭でオーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、その後もズルズル時が経過してきてしまいました。そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、まるで人類史の時計が100年程逆回りして、帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、どこまで分裂してしまうのでしょうか。如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、軍事力で虐げられてはならないと思います。ウクライナの平和を希求しつつ、2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、得難い国際交流の経験をする機会を得ました。その時は、平穏で平和なウクライナでした。一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。深夜の記事シリーズとして、ウクライナの平和を願って、2013年の想い出の記事を再掲載しています。*****2013年6月1日の記事*****「ウクライナ演奏旅行体験記」シリーズ記事も、既に8回目のアップとなりました。ご精読、ありがとうございます。音楽祭三日目は、私の指揮するオーケストラが、この夜の第3夜公演も担当しているために、リハーサルは無しでした。私は、ギタリストのMagnus Anderssion氏と、ホテルの部屋で拙作2曲の独奏パート演奏の確認をしたり、その他4曲も含めてスコアの最終チェックをしたりして、日中を過ごした後に、第3夜の演奏会に向かいました。会場のフィルハーモニー協会に向かい道筋には、大きな公園があり、緑豊かな風景の中で、多くの市民が憩いの時を楽しんでいました。ドネツクはなかなか美しい街です。この夜の演奏会(第3夜)は、第2夜に続いて、ウクライナの作曲家を主体とした地元関係の作曲家の管弦楽曲発表演奏会といった趣でした。昨夜に比べると、更にお国ぶりがはっきりした曲が多いように感じられました。ソ連時代の社規主義リアリズムからの影響とも言えるのかもしれませんが、ロシア民謡やウクライナ民謡の要素が盛り込まれているような、調性的な小品も多く作曲されているようです。詳しいプログラムは、公式HPをご覧ください。トップ頁=http://dmma.dn.ua/カレンダー頁=http://dmma.dn.ua/index.php?option=com_content&view=article&id=5&Itemid=10&lang=en興味深くまた好ましく思えたことがあります。こちらの聴衆は、どのような音楽・作品に対しても、非常にオープンマインドなのです。無調の所謂現代音楽作品であっても、調性が聴こえる民謡調の作品でも、自国の作品でも外国人作品でも、演奏そのものを楽しみ、音楽そのものを味わい、真摯な演奏に惜しみない拍手を贈る・・・といった雰囲気なのです。日に日に、ウクライナへの親しみが増していった私でした。

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      〖松尾祐孝YouTubeチャンネル〗本格稼働開始!

      私、松尾祐孝のYouTubeチャンネルは、今まで細々とした運用で仮オープン状態でしたが、今月初旬より本格稼働を開始しました。チャンネル登録、よろしくお願いします!今日は、トップ頁をリンクしておきます。オリジナルコンテンツはまだ2動画しかアップしていませんが、既に様々なチャンネルでアップされている動画を<再生リスト>にまとめて、順次リンクを少しづつ拡充しています。どうぞ、<再生リスト>もチェックしてみてください。松尾祐孝This YouTube channel is operated by Japanese composer Masataka Matsuo. A variety of content will be uploaded, centered on performance videos of his work.www.youtube.com

  • 14May
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      北欧の大作曲家=シベリウスの青春の息吹〜シベリウス<交響曲第1番>

      若い皆さん、オーケストラを聴きましょう。今夜から、20世紀前半の代表的なシンフォニスト、北欧の巨匠=シベリウスの交響曲を探訪しましょう。ジャン・シベリウス(1865~1957)は、北欧のフィンランドが生んだ偉大な作曲家です。2015が生誕150年にあたりました。特に、交響曲と交響詩の分野で偉大な功績を残しています。ベートーヴェン以降の交響曲作曲家=シンフォニストの中で、"その全曲が今日のレパートリーとして確固たる地位を築いている"となると、その存在は限られてきます。シューベルト、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、ドヴォルザーク(ドヴォジャ-ク)の交響曲には、今日ではほとんど演奏されないものが含まれます。ブルックナーにしても、第1番と第2番は滅多に演奏されません。ベートーヴェンの9曲、シューマンの4曲、ブラームスの4曲、マーラーの10(11)曲、そしてこのシベリウスの7(8)曲は、偉大なる特別な存在ということができるでしょう。カンタータ風の<クレルヴォ交響曲>、数々の交響詩、<フィンランディア>、<エン・サガ>、<4つの伝説>(<トゥオネラの白鳥>等の4曲から成る)などをものしていたシベリウスは、30歳代半ばにして、絶対音楽領域の交響曲の作曲に立ち向かい始めました。その最初となった<交響曲第1番>は、1898年から1899年にかけて作曲され、自身の指揮でヘルシンキで初演されています。###シベリウス<交響曲第1番>ホ短調 作品39###[第1楽章]序奏を持つソナタ形式による冒頭楽章です。聴き手を惹きつけるテーマと音楽性を持っています。この楽章を聴いたたけでも、この作曲家の非凡さが判ります。[第2楽章]複合三部形式による緩徐楽章と見てよいでしょう。主部にも複数の数台があり、フーガ的発展を盛り込むなど、かなり有機的な書法が展開されている含蓄有る楽章です。[第3楽章] スケルツォ楽章です。シベリウスの<交響曲1番>と<交響曲第2番>のスケルツォは、交響曲の歴史全体を見渡しても、スケルツォらしいスケルツォと言えるでしょう。[第4楽章] 序奏を持つソナタ形式による堂々たる終楽章です。第1楽章から一貫する若々しいテーマによる楽想が、時に北欧風の寂寥感も漂わせながらも、若々しく肯定的に前進する場面も多く、聴き応え充分です。交響詩等の作曲によって充分に地力を養った上で、堂々たる第1番を発表したという点においては、ブラームスの<交響曲第1番>に似たケースと言えるでしょう。♪シベリウス「交響曲第1番&第4番」CD♪BIS/CD-861 オスモ・ヴァンスカ指揮/ラハティ交響楽団私の仕事場には、ネーメ・ヤルヴィ指揮 / エーテボリ交響楽団とオスモ・ヴァンスカ指揮 / ラハティ交響楽団の両全曲盤CDがありますが、更にお勧めの録音を挙げるとすると、ジョン・バルビローリ指揮 / ハレ管弦楽団盤を挙げておきましょうか。YouTube / シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 Op.7      バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団      1957年12月30~31日録音この曲が発表された当時、フィンランドはロシアの圧政に苦しめられていた時代でした。シベリウスがこの後、更に交響曲を書き進めていく20世紀前半という時代のヨーロッパは、先ず第1次世界大戦に晒され、更に第2次世界大戦にもに突入していきました。時代の激流の中で、フィンランドも翻弄されます。そういった厳しい時代を生き抜いたシベリウスの交響曲を、これから番号順(時代順)に辿っていきましょう。

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      感動の大団円!〜<スターウォーズ-エピソードⅥ〜ジェダイの帰還>

      <スターウォーズ>ファンを自認する私です。2019年暮れ=12月20日に、遂にシリーズ完結編<スターウォーズ-エピソードⅨ〜  ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー>の公開がされて、歴史的巨篇シリーズは幕を閉じました。このブログでは、目下全作品を回想中です。さて、<スターウォーズ>シリーズは、構想当初は全9話の予定だったのですが、その後全6話の物語に落ち着くことになりました。したがって、この<エピソードⅥ>~ジェダイの帰還~が、時系列的にはルーカス・フィルム制作時代の最終話ということになります。制作・公開の順番は、この後に<エピソード Ⅰ ~ Ⅲ>が続くことになりました。さて、<エピソードⅥ>を簡単にひも解いていきましょう。前作で炭素冷凍保存の実験台にされてしまったハン・ソロの命運や如何に・・・ダースベイダーとの一騎打ちに敗れて片手も失った主人公ルークのその後の活躍はあるのか・・・帝国軍に叩きのめされつつある共和国側の盛り返しは可能なのか・・・等々の期待と不安を胸に、鑑賞していくことになります。ご心配なく・・・最後はハッピーエンドになります。今回の主要舞台となる森の惑星の住民=イウォーク族(子グマのように可愛らしい愛すべき人々)の協力も得て、再び帝国軍を撃破して、銀河系に平和が訪れるのです。しかし一方で、悲しい別れもあるのですが・・・今回もまたダースベイダーとルークの一騎打ちの名場面が展開されます。果たして結末は如何に・・・YouTube /「スター・ウォーズ エピソード6        /ジェダイの帰還」トレーラー映画<スターウォーズ>シリーズの公式サイトはこちらです。http://www.starwars.com/日本語版サイトはこちらです。http://www1.starwarsjapan.com/写真は、私のライブラリーに在る全6作のDVDの中の<エピソード6~ジェダイの帰還>です。これから映画<スターウォーズ>シリーズをご覧になる方、是非とも公開順に、つまりエピソード4→5→6→1→2→3→7→8の順序で観賞してください。さもないと、推理小説を解決編から読むようなことになってしましますよ!<スターウォーズ>エピソードⅥ20世紀フォックスビー/FXBA-27765

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      洗足学園音楽大学・現代邦楽研究所第28期(2022年度)<ワンテーマ講座>募集要項

      洗足学園音楽大学の附属研究所のひとつ、現代邦楽研究所の第28期(2022年度)ワンテーマ講座の募集要項が発表されました。コロナ禍の状況への配慮から、例年よりも開講時期を遅らせて始動します。詳細は本記事下段にリンクしてある公式サイトでご確認ください。今年度(第28期)では、新規講座も交えて、A 箏合奏研究講座B 箏曲組歌研究講座C 十七絃奏法研究講座D 三味線組歌研究講座E 尺八本曲「鶴の巣籠」研究講座F 楽しい箏合奏講G 楽しい鼓講座H 中国笛子入門講座の開講を予定しています。皆様の奮っての受講申込をお待ちしております。ワンテーマ講座|現代邦楽研究所|附属研究所|洗足学園音楽大学洗足学園音楽大学は音楽を愛する心を育て、豊かな人間性を養うことを目的とし、音楽全般を幅広く学ぶとともに、それぞれの専門分野を深く掘り下げていきます。www.senzoku.ac.jp

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      <SOUND SOUND Ⅲ-b> =フュージョン・フェスタ出品作品

      異種の楽器(群)または二群の合奏の対照をテーマとした作品のタイトルとして使用している<音・音 / Sound Sound>というシリーズについて、ここ数日の連続記事として紹介しています。昨日までに、シリーズ第1作から第3作までを紹介してきました。そして、<SOUND SOUND>シリーズ第3作は、後にヴァージョンを重ねていくことになりました。今日ご紹介するのは、その第3作の、2019年の9月14日に久しぶりに再演されたヴァージョンです。その再演の動画を先ずリンクしておきましょう。##### 音・音 Ⅲ-b ~笙とリコーダーの為に~ #####          SOUND SOUND Ⅲ-b       for Sho and Recorder (2008)         <フュージョン・フェスタ>出品作品演奏時間:約13分初演:2008年3月 洗足学園 前田ホール   <現代の音楽展2008>第5夜<フュージョン・フェスタ>            演奏:笙=宮田まゆみ リコーダー=鈴木俊哉##############################このブログのアーカイヴを検索するとご覧いただける<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>特集記事の中の<独奏作品展>の中に登場している鈴木俊哉氏のリコーダーの演奏を、皆さんはご存知でしょうか。学校教育の中に長く浸透している縦笛=リコーダーに対する認識が一変してしまうような、鮮烈なパフォーマンスを鈴木さんは飄々と繰り広げてしまします。あの2001年10月10日以来、私は、「いつか鈴木俊哉さんに演奏していただく作品を書きたい」と想い続けていました。長らくしれは実現しなかったのですが、「音楽異種格闘技大会!?」のような「あらゆるフュージョン」の特集という異例の企画<フュージョン・フェスタ>の企画を私が担当することになった際に、真っ先に私の脳裏に浮かんだアイデアが、この作品でした。笙とコントラバスの為に書いた<SOUND SOUND Ⅲ>のコントラバスのパートをリコーダーに書き換える形で、作品が誕生することになったので、このタイトルになりました。和楽器と洋楽器の対照・・・高音楽器と低音楽器の対照・・・リード楽器と歌口楽器の対照・・・様々な音と音の対照や“フュージョン”を意図した作品です。尚、リコーダーは、テナーとグレート・バスの持ち替えとなっています。初演は、世界的名手であるお二人による素晴らしい演奏に恵まれて、前田ホールが冷徹で厳粛ば大空間になり、<フュージョン・フェスタ>の最終演目として狙い通りの時空を生成することができました。・・・<現代の音楽展2008>のプログラム冊子・・・>

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      ウクライナに平和を!:第2次大戦からタイムスリップ?〜「ウクライナ旅行記」その7

      2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭でオーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、その後もズルズル時が経過してきてしまいました。そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、まるで人類史の時計が100年程逆回りして、帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、どこまで分裂してしまうのでしょうか。如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、軍事力で虐げられてはならないと思います。ウクライナの平和を希求しつつ、2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、得難い国際交流の経験をする機会を得ました。その時は、平穏で平和なウクライナでした。一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。深夜の記事シリーズとして、ウクライナの平和を願って、2013年の想い出の記事を再掲載しています。*****2013年5月31日の記事*****昨日の記事の最後で予告していた、凄いバスの話のご紹介です。演奏会が終わる時間帯、夜8時半から9時位になると、流石に高緯度とはいえ、夕暮れになってきます。この日(5月14日)は奇麗な月夜になりました。そして・・・・・音楽祭第2夜演奏会の終演後、会場のオペラハウスから関係者公式ディナーのレストランでの移動のために、主催者が用意してくださったバスは、このような車両だったのです・・・!!!オペラハウスの前にポツンと停っていた所を見つけた時、何だか第2次世界大戦の時代から現代にタイムスリップしてきたのではないかと思える程に、一種異様な妖気を周囲に醸し出していました。車内はこんな感じでした。走り出してみると・・・これがまた本当に時代物といった雰囲気で、ブウォーーーンという古めかしいエンジン音と、ゴリゴリをシフトが切り替わるギアの音、キーンと鳴るブレーキ音、等々、まあよくも現役で走っているものだと感心する程の、レトロぶりを発散してくれました。鉄道ファン&乗り物ファンを自認する私ですが、流石に東欧圏の旧型バスにまでは知識が及ばず、詳しい事は全く判りませんが、とにかく楽しいプチ経験でした。 最後にとっておきのショットをご覧いただきましょう。後ろ姿が実にチャーミングだったのです!さて、ウクライナ訪問記シリーズ、まだまだ続きます。