松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

松尾祐孝(作曲家・指揮者・音楽プランナー)の
ブログへようこそ!。
音楽を中心に据えつつ記事のテーマや内容は
様々な方向に展開しています。
朝の記事、昼の記事、夕方の記事、夜の記事を基本に、
それぞれの時間帯に個別のシリーズをアップすることもあります。
気軽に覗いてみてください。
皆さんも、音楽と共に在る素敵な人生を!
"DISTRACTION"シリーズの紹介を続けます。

###DISTRACTION Ⅳ for Trumpet and Piano###
    ディストラクション第4番
      ~トランペットとピアノの為に
        (1998)
現音<現代の音楽展’98>トランペット・フェスタ出品作品

演奏時間:約10分
初演:1998年3月 バリオホール
演奏:トランペット=曽我部清典 ピアノ=中川俊郎

CD:「今日まで そして 明日から
           ~曽我部清典 with 中川俊郎」
   コジマ録音 ALM RECORDS / ALCD-50

この"DISTRACTION"シリーズも3作を発表するうちに、
ベリオの"セクゥエンツァ"シリーズのように、
一通りの主要な楽器の為の作品を書き揃えることを、
私のライフワークとして意識するようになりました。

丁度そのような時期に、
現代作品に精力的に取り組んでおられる
トランペット奏者=曽我部清典氏から、
当時日本現代音楽協会の事業部長だった私に、
「日本トランペット協会との協働で
トランペットの為の現代作品を一同に集めるような
イベントを開催できないだろうか」
というような提案をいただきました。
この事がきっかけとなって、
今や日本現代音楽協会の恒例のイベントとして
すっかり定着している”フェスタ・シリーズ”が
始ることになったのです。
第1回が当然の事ながら<トランペット・フェスタ>となり、
出品作として書いた曲がこのシリーズ第4作という訳です。

この頃から、この”DISTRACTION"シリーズの
ピアノ・パートを、毎回のように
w中川俊郎氏に演奏していただくようになりました。
このシリーズの良き理解者に恵まれていることに、
感謝の気持ちで一杯です。

初演の後、曽我部氏のCDにも収録していただきました。
曽我部&中川のコンビによる名演を、お楽しみください。
写真は、そのCDのジャケットです。
このCDは、現在では NAXOS MUSIC LIBRARY
で聴くことができます。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-DISTRACTION no.4 CD

昨年秋に、久しぶりに沖縄方面に出向く機会がありました。

 

私は以前にも何度も沖縄県を訪ねています。

沖縄本島の読谷村のリゾートへの観光旅行や、

大学等を会場とした研修会の講師としての訪問、

石垣島への観光や学校訪問授業、

石垣島の離島桟橋から足を伸ばして竹富島や西表島を観光、

南大東島に滞在して小中学校全クラスを指導した訪問

等々、様々な経験をしましたが、

今回の小浜島は初めてでした。

 

小浜島へは石垣島の離島ターミナルからフェリーで渡って

アプローチするので、先ずは南ぬ島石垣空港に降り立ちました。

この空港は2013年春に開業した新空港で、

石垣島初開店のスターバックスコーヒーが

在ることでも知られています。

 

早朝便に乗込んで午前9時には石垣島に着きました。

朝食抜きで発ってきたので、先ずは空港のお店に陣取って、

石垣島ハイビール(泡盛とビールのミックス)で乾杯!

 

 

そして朝食代わりのおつまみは、八重山そば(沖縄そば)と

ゴーヤーちゃんぷる、という定番の組み合わせにしました。

 

さあ、ここから小浜島訪問記が始まります。

明後日からの連載をお楽しみに!

 

私の勤務先でもある洗足学園音楽大学の附属研究所=現代邦楽研究所が、

同所研究生や大学・現代邦楽コース学生や大学院和楽器専攻生のみならず、

広く社会への貢献として、所有する記録動画コンテンツの公開を進めています。

既に100以上の動画コンテンツのアップを完了しています。

 

現代邦楽研究所HP:https://www.senzoku.ac.jp/music/laboratory/traditional/

 

現代邦楽研究所は、日本の伝統音楽の分野で様々な活動を、1995年より

25年間に渡り続けています。そして、その蓄積による豊富なコンテンツを保管しています。

それらを、多くの人々に楽しんでいただいたり、自宅で勉強するための参考教材として

活用していただくことを願って、このプロジェクトは始動しています。

 

今日は第43弾の動画をご紹介しましょう。

 

2016年7月9日 e-cafe邦楽コンサート より

池上眞吾 作曲「エルサルバドル」

尺八、箏、十七絃の三重奏曲です。

e-cafeは、洗足学園音楽大学のアンサンブルシティ1階に在るサロン風のスペースです。

平素は教員控室として使用されていますが、サロンコンサート会場としても適しています。

 

 

リヒャルト・シュトラウスは、
グスタフ・マーラーと並んで、
ドイツ後期ロマン派を代表する大作曲家です。

R.シュトラウスとマーラーは、
若い頃の試行錯誤や葛藤の末、
マーラーは一旦は交響詩を書き始めもしましたが、
やがて絶対音楽的交響曲作家としての道を選び、
一方のシュトラウスは多楽章構成の交響曲への未練を
断ち切って、交響詩を中心に発表する道を選びました。
リヒャルトは、やがて標題交響曲も書くようになった後、
後半生はオペラの作曲の道を邁進しました。

###交響詩作品リスト###
交響詩『ドン・ファン』(1888年)
交響詩『マクベス』(1890年/92年改訂)
交響詩『死と変容』(1889年)
交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』
                     (1895年)
交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』(1896年)
交響詩『ドン・キホーテ』(1897年)
交響詩『英雄の生涯』(1898年)

ここまでを先々週と先週にご案内しましたが、
この後のシュトラウスは、更に標題音楽を究めていきます。
タイトルも交響詩から標題交響曲に衣替えしました。

###標題交響曲作品リスト###
<家庭交響曲(Sinfonia domestica)> (1903年)
<アルプス交響曲(Eine Alpensinfonie)> (1915年)

今日は、標題交響曲の1曲目<家庭交響曲>をご紹介します。
この作品は、初演が作曲家自身の指揮で二ューヨークの
カーネギーホールで行われたという点も、特筆されます。
私の仕事場のライブラリーには、このCDが在ります。

R.シュトラウス/《家庭交響曲》《祝典前奏曲》
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
フィラデルフィア管弦楽団  EMI / TOCE-90283
サヴァリッシュ盤

###R・シュトラウス/家庭交響曲###

最初は演奏時間15分規模の交響詩から始まった
R.シュトラウスの標題音楽は、次第に規模を拡大して、
最後の交響詩となった『英雄の生涯』では、
遂に演奏時間50分近い規模の達しました。
この家庭交響曲は、演奏時間約45分の規模になっています。
何れも単一楽章での時間ですから、
聴く方にしても演奏する方にしても、
相当にタフな作品になっています。
しかし、全編に渡ってこの作曲家ならではの豊かな音響が
じっくりと鳴り響き、聴き応え満点の音楽が紡ぎ出されます。

概ね、次に4部分から構成されると考えられる音楽です。
主人(作曲家自身)の主題や妻の主題をはじめ、
その他の家族や親族が登場する提示部が第一部です。

子供たちが遊ぶ様子がスケルツォで表現された後、
やがて母親の子守歌で眠る・・・
そんな家庭の情景が描かれている第二部です。

子供が寝静まった後、仕事に精を出す夫、夫婦の愛の交歓、
妻の気遣いといった様子が音楽で描かれます。
一種の展開部と考えて良い、第三部です。

やがて子供が起き出して、シュトラウス得意の
フーガによる展開が子供の教育方針で対立する夫婦喧嘩を
表現しますが、遂には子供たちも泣き出す始末となります。
それでも最終的には意見の合意を見て大らかな協奏となり、
やがて大きなファイナル・クライマックスとなります。
更なる展開部と変容した再現部を兼ねた終結部が
合体したような内容をを持つ第四部と言えるでしょう。

交響詩の《死と変容》《ツァラトゥストラはかく語りき》
《英雄の生涯》と同様に、ソナタ形式と多楽章ソナタの
構成原理を複合的の応用した単一楽章構成が、
この作品なりに展開されていることが判ります。

YouTube / R.シュトラウス:家庭交響曲op.53
ロリン・マゼール指揮 バイエルン放送交響楽団

毎週月曜日の朝の記事シリーズとして
アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社
が発行している「国産鉄道コレクション」の
付録の模型の写真を中心に紹介していますが、
既に6年も続くシリーズになりました。
そこで、もう一度、第1巻からの記事を
毎夕の記事シリーズとして再掲載しています。

寝台座席両用583系交直流電車クハネ581形

今回は第59巻になります。
目玉のNゲージサイズ模型の付録は、
JR東日本とJR西日本に継承されて、
用途は変遷しつつも長く活躍を続けた
寝台電車583系の先頭車、
クハネ581型のJR西日本塗色でした。

「国産鉄道」第59巻パッケージ

いつものようにパッケージを解いて
冊子を出してみましょう。

第59巻冊子

巻頭記事は、私の地元を走る東急電鉄の旧型車両、
デハ3500形の特集でした。
懐かしい写真が満載でした。

東急デハ3500形

続くページは一転して蒸気機関車の話題です。
国産テンダー機で唯一131車軸配置だった
支線用として大活躍したC58形蒸気機関車の特集も、
これかた懐かしい写真に目を奪われました。

C58形蒸気機関車

後続のページは、最後まで残った夜汽車となった
急行「はまなす」の特集でした。
青函トンネルを経由して函館と札幌を結ぶ
地味ながら需要の高い夜行列車でした。
北海道新幹線開通と共に、その歴史の幕を閉じました。

急行「はまなす」

更にページをめくると、珍しいモンゴルの鉄道の話題でした。
ホンホルに在るオメガカーブの雄大な写真に
大陸の大らかさを感じました。

モンゴル・ホンホルのオメガカーブ

そして巻末に本号の主役の登場、
昼行座席特急と夜行寝台特急の両用に活躍した
交直流電車583系の特集です。
先行開発された581系の電源方式を改めたヴァージョンで、
この系列の主力になりました。
国鉄からJR東日本とJR西日本に継承されて、
中には一般車に改造された車両もありましたが、
長く運用されました。

583系寝台座席両用交直流電車

お待ちかねのNゲージサイズ模型は、
JR西日本塗色の先頭車でした。
寝台座席両用583系交直流電車クハネ581形
寝台座席両用583系交直流電車クハネ581形
"DISTRACTION"シリーズの紹介を続けます。

###DISTRACTION Ⅲ for Violin and Piano###
    ディストラクション第3番
      ~ヴァイオリンとピアノの為に
        (1996)
   現音<現代の音楽展’96>第2夜出品作品

演奏時間:約8分
初演:1996年2月 バリオホール
演奏:ヴァイオリン=小林健次 ピアノ=林達也

この作品は、シリーズ2作目のフルート版
(昨日の記事参照)よりも、結局
先に初演されることになったのですが、
作曲の順番としては第3作になります。

乱数を用いて作曲されている部分が多く、
特にピアノ・パートは難しい難曲です。
また、同音連打によるアクセントの数が漸増していく
原理に素数列を用いてもいます。これらの構成原理は、
その後、他の作品にも援用することになりました。

初演を、大家=小林健次氏のヴァイオリンと、
当時フランスから帰国して間も無かった新進気鋭の
林達也氏のピアノで飾っていただけた事は、
大いなる歓びでした。


さて、今日の写真は、ポルトガルの世界遺産の一つ、
シントラにある夏の王宮の正面ファサードです。
2007年秋に当地を訪ねることができました。
天正少年使節団が渡欧した際に当時のポルトガル王に
謁見したという日本にも縁の有る場所です。
丁度その少年使節の時代(1580年代)は、
ヴァイオリンという楽器が一般化して時期と
一致するのです。
彼らもヴァイオリンの音色を楽しんだのでしょうか。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-シントラ王宮正面

月曜日の朝一番の記事では、Nゲージサイズ模型が付録についてくる雑誌、
「国産鉄道コレクション」の紹介を続けています。


アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社発行「国産鉄道コレクション」の

記事と付録模型の紹介、今回は第167巻です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、

本号では、広島オリジナル塗色で木次線経由陰陽連絡急行で活躍した

キハ58形の雄姿をお楽しみいただけます。

 

 

それだはいつものようにパッケージを解いて、奥底から第167巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事は、このところの恒例通り、付録模型の車両についての解説になっています。

濃淡グリーン塗装で急行運転をPRしていた頃の急行「ちどり」で活躍した

キハ58形の解説となっています。

最盛期には広島ー米子間などを4往復、更に夜行まで設定されていた「ちどり」でした。

 

 

次のページには、"令和に生きる昭和の急行電車"と題して、

東武鉄道350系電車の特集が組まれています。

かつては急行「りょうもう」として活躍した1800系は、

性能の不足かた一旦は運用から外されましたが、

その後に走りを強化して再デビューしたのが、この350系でした。

 

 

更にページをめくると、トワイライトエクスプレスの名物車両、

「サロン・デュ・ノール」オハ25形550番台客車の特集です。

日本海を眺望する二段構造のパブリック空間を提供した、画期的な車両でした。

 

 

「鉄道建築」シリーズは、南海電鉄の諏訪ノ森駅の旧西駅舎の特集です。

明治時代に開業した南海電鉄は、古い駅舎が多く残ることでも知られています。

高架化で現役を終えた諏訪ノ森駅の西駅舎は、

そのヨーロッパの建築運動に触発された造形の希少性から、

保存されることになったということです。

1919年の建築ですから、もう100年以上も経過した歴史的建築です。

 

 

巻末記事は「観光列車」シリーズです。

本号では、昭和の国鉄型気動車でイタリアンを楽しめるというコンセプトで

独自性をアピールしている、千葉県の房総半島を走る" いすみ鉄道"の

レストラン列車の特集です。

伊勢エビをメインとして料理を堪能しながら沿線の風景を楽しめる

観光列車ということです。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

私の勤務先でもある洗足学園音楽大学の附属研究所=現代邦楽研究所が、

同所研究生や大学・現代邦楽コース学生や大学院和楽器専攻生のみならず、

広く社会への貢献として、所有する記録動画コンテンツの公開を進めています。

既に100以上の動画コンテンツのアップを完了しています。

 

現代邦楽研究所HP:https://www.senzoku.ac.jp/music/laboratory/traditional/

 

現代邦楽研究所は、日本の伝統音楽の分野で様々な活動を、1995年より

25年間に渡り続けています。そして、その蓄積による豊富なコンテンツを保管しています。

それらを、多くの人々に楽しんでいただいたり、自宅で勉強するための参考教材として

活用していただくことを願って、このプロジェクトは始動しています。

 

今日は第42弾の動画をご紹介しましょう。

 

2016年9月4日 和のいろは 〜古典から現代邦楽の名曲まで〜 から

池辺晋一郎 作曲「たどるかたち」

三曲合奏編成の作品です。

 

 

リヒャルト・シュトラウスは、
グスタフ・マーラーと並んで、
ドイツ後期ロマン派を代表する大作曲家です。

R.シュトラウスとマーラーは、
若い頃の試行錯誤や葛藤の末、
マーラーは一旦は交響詩を書き始めもしましたが、
やがて絶対音楽的交響曲作家としての道を選び、
一方のシュトラウスは、
多楽章構成の交響曲への未練を断ち切って、
交響詩を中心に発表する道を選びました。
リヒャルトは、やがて標題交響曲も書くようになった後、
後半生はオペラの作曲の道を邁進しました。

###交響詩作品リスト###
交響詩『ドン・ファン』(1888年)
交響詩『マクベス』(1890年/92年改訂)
交響詩『死と変容』(1889年)
交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』
                     (1895年)
交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』(1896年)
交響詩『ドン・キホーテ』(1897年)
交響詩『英雄の生涯』(1898年)

###標題交響曲作品リスト###
<家庭交響曲(Sinfonia domestica)> (1903年)
<アルプス交響曲(Eine Alpensinfonie)> (1915年)

先週から、これらの作品について、私の想い出等も絡めながら
簡単な解説をシリーズとしてアップしています。
今日は、交響詩の最後となった『英雄の生涯』をご紹介します。
私の仕事場のライブラリーには、このCDが在ります。

R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」
        交響的幻想曲「影のない女」
クリスティアン・ティーレマン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
グラモフォン / UCCG-50049
ティーレマン盤

###R・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」作品40###

「ツァラトゥストラ」の約35分、
「ドン・キホーテ」の約45分」
を更に凌駕する演奏時間約45分の規模を誇る大作です。
交響詩というタイトルの最後の作品となりました。
通奏単一楽章ですが、下記の通り、自分を主人公とした
6つの部分からなる構成を指摘できます。

♪「英雄」
 作曲家自身を象徴するテーマが提示され勇壮に発展する、
 提示部の相当する部分です。
♪「英雄の歌」
 スケルツォに相当する楽想が繰り広げられます。
 周囲の無理解や非難を表す木管楽器群の動機が
 次第に圧倒しますが、やがて主人公の英雄は再起します。
♪「英雄の伴侶」
 緩徐楽章に相当する部分です。
 独奏ヴァイオリンが伴侶を象徴します。
 頑なに自分の道を歩む英雄が
 次第に伴侶に打ち解けていく様子や、再び敵が現れても
 伴侶を得て動じなくなった英雄が描かれています。
♪「英雄の戦場」
 展開部に相当する部分です。
 敵方の攻撃は激しくなりますが、伴侶の支えも得て
 英雄は雄々しく立ち上がり、次第に的を圧倒していきます。
♪「英雄の業績」
 再現部に相当する部分です。単なる再現部と言うよりも、
 作曲家自身の生涯を重ねて、「ドン・ファン」
 「ツァラトゥストラ」「死と変容」
 「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
 「マクベス」「ドン・キホーテ」といったこれまでの作品が
 英雄の業績として回想される第2部分が続きます。
♪「英雄の隠遁と完成」
 終結部(コーダ)に相当する部分です。
 田園生活に隠棲しながら、過去を振り返り、
 更に内面に沈潜していき、
 やがて伴侶に看取られながら静かに息を引き取ります。

多楽章ソナタの構成とソナタ形式を融合させた、
R.シュトラウス風ソナタ形式の完成形とも言える構成です。
音楽的にも充実した筆致に裏打ちされた名作と言えるでしょう。

それにしても、まだ若くして自分を英雄に見立てた
「英雄の生涯」というタイトルの作品を書くという
図々しさと度胸には、驚愕と敬服が交錯します。

YouTube / R・シュトラウス:
     交響詩「英雄の生涯」Op.40:
     カラヤン/ベルリンPO

 

 

NPO法人日本現代音楽協会の2020年度主催公演がいよいよ始動します。

先ず最初は、昨年度末開催の予定を延期していた

<大石将紀サクソフォーンリサイタル>「演奏家+作曲家コラボレーションシリーズ」

を10月2日(金)に開催します。

 

詳しくは下のURLもしくは画面をクリックして公式HPサイトをご覧ください。

http://www.jscm.net/?p=5768

 

 

ライヴ配信を含むネット配信でご覧いただけるチケットも用意されています。

どうぞお気軽にご来場(ご覧)ください。