松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

松尾祐孝(作曲家・指揮者・音楽プランナー)の
ブログへようこそ!。
音楽を中心に据えつつ記事のテーマや内容は
様々な方向に展開しています。
朝の記事、昼の記事、夕方の記事、夜の記事を基本に、
それぞれの時間帯に個別のシリーズをアップすることもあります。
気軽に覗いてみてください。
皆さんも、音楽と共に在る素敵な人生を!
2014年が生誕150周年の記念の年にあたっていた
大作曲家=リヒャルト・シュトラウスは、
グスタフ・マーラーと並んで、
ドイツ後期ロマン派を代表する大作曲家です。

両者とも、指揮者としても活躍しながら
作曲家としてのキャリアを積み上げていきました。
マーラーもシュトラウスも、
若い頃の試行錯誤や葛藤の末、
前者は交響曲を中心に発表する作曲家としての道を選び、
後者は交響詩を中心に発表する道を選び、
やがて標題交響曲も書くようになった後、
後半生はオペラの作曲の道を邁進しました。

###交響詩作品リスト###
交響詩『ドン・ファン』(1888年)
交響詩『マクベス』(1890年/92年改訂)
交響詩『死と変容』(1889年)
交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』
                     (1895年)
交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』(1896年)
交響詩『ドン・キホーテ』(1897年)
交響詩『英雄の生涯』(1898年)

『マクベス』は今日ではほとんど演奏されませんが、
それ以外は何れも世界中のオーケストラで
主要なレパートリーとしてプログラムを賑わせています。
これらの傑作群の最後となった大作であり
若くして自分を主人公に見立てた『英雄の生涯』を書いた後、
標題を伴う交響曲の大作を2曲書いています。

###標題交響曲作品リスト###
<家庭交響曲(Sinfonia domestica)> (1903年)
<アルプス交響曲(Eine Alpensinfonie)> (1915年)

先週から、これらの作品について、私の想い出等も絡めながら
簡単な解説をシリーズとしてアップしています。
今日は交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」の案内です。

この曲以前のR・シュトラウス交響詩は、
演奏時間15~20分前後といった規模でしたが、
この「ツァラトゥストラ」は35分規模に拡大して、
後続の作品は更に長大になっていきます。
この作品から、作曲者が一段と飛躍を遂げたと感じられます。
私の仕事場のライブラリーには
下記の2枚の愛聴盤CDが在ります。

R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
J.ウィリアムズ/「スター・ウォーズ」組曲
ズビン・メータ指揮/
       ロス・アンジェルス・フィルハーモニック
LONDON / KICC-8473
メータ盤

ウォルフガング・リーム/"Marsyas"
リヒャルト・シュトラウス/
        交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
大野和士指揮/バーデン州立歌劇場管弦楽団
トランペット独奏/ラインハルト・フリードリッヒ
ANTES EDTION HOEPFNER classic / BM-CD 31.9138
大野和士盤

ニーチェの著作からインスピレーションを得て書いた、
「ツァラトゥストラ」は、「ゾロアスター」のことです。
単一楽章作品ですが、下記の通りの部分で構成されています。
ストーリーを追うものではありませんが、
ニーチェの著作のいくつかの部分を音楽に昇華させ、
それらをソナタ形式の応用した
提示・展開・再現・謎めいた終結という構成に
纏め上げていると考えられます。

1)Einleitung(導入部)
後に映画「2001年宇宙の旅」のテーマ音楽として大ブレイクした
ハ長調で書かれた"自然の主題"による壮大なオープニングです。

2)Von den Hinterweltlern(世界の背後を説く者について)
「自然」に対して「人間」が象徴されるロ長調による音楽が始まります。
低弦のピッツィカートで “憧憬の動機” が提示されます。
グレゴリオ聖歌「クレド」の断片も聴こえてきた後、
見事な多声書法による陶酔的なコラールが奏されます。

3)Von der großen sehnsucht(大いなる憧れについて)
"自然の主題"の動機等が断片的に聴こえた後、
「世界の背後を説く者」のコラールと
“憧憬の動機” から派生した低弦の激しい動機が、
鎬を削るように絡み合いながら音楽が高揚していきます。

4)Von den Freuden und Leidenschaften
(喜びと情熱について)
新しい動機も加わって、更に活発に展開が続いていきます。
その頂点に到達したところで、トロンボーンに減五度音程が印象的な
“懈怠の動機” が提示された後、徐々に音楽は静まっていきます。

・・・この辺りまでが提示部に相当する部分に感じられます・・・

5)Das Grablied(墓場の歌)
「喜びと情熱について」と共通する動機による
音楽が続きますが、雰囲気はまなり異なり、
室内楽的で内政的な部分となります。

・・・この5)が経過部分となって、
   6)から展開部に突入するように、私には感じられます・・・

6)Von der Wissenschaft(学問について)
“自然の動機” をもとにして上行と下行を交互に繰り返す
12音全てを含む特徴的な主題による、
低音でうごめくようなフーガの部分が、
厳粛な雰囲気の中で始まります。
その遅いテンポのフーガが次第に高揚していくと、
一旦フーガから離れて “舞踏の動機” が提示されます。
更に“自然の動機” と “懈怠の動機” による展開も高まり、
次の部分に向けて突進していきます。

7)Der Genesende(病より癒え行く者)
「学問について」と共通の同じ主題によるフーガが、
今度は早いテンポに乗せてエネルギッシュに展開されます。
やがて “懈怠の動機” の彷徨が重ねられた後に
“自然の動機” が壮大に回帰して展開部の頂点に到達します。
ここで、音楽は一旦停止します。
その後、“懈怠の動機” “憧憬の動機” による経過的な楽想を経て、
“懈怠の動機” などが交錯する諧謔的な部分に入っていきます。
やがて“舞踏の動機” や “憧憬の動機” が主導する
クライマックスに到達した後、、次の部分に移行していきます。

・・・この辺りまでが、展開部に感じられます・・・

8)Das Tanzlied(舞踏の歌)
全曲の約3分の1を占める長大な部分です。
ワルツのリズムを基調にした音楽に乗せて、
独奏ヴァイオリン(コンサートマスター)の活躍も交えながら
“自然の動機”、「世界の背後を説く者」のコラール、
“舞踏の動機”、「喜びと情熱について」等は
次々と再現されます。しかも単なる再現ではなく、
諸動機が複雑に交錯する展開も施され
この作曲家ならではの綿密な筆致による
壮麗なクライマックスが構築されます。

・・・この部分は、発展的な再現部と言えるでしょう・・・

9)Nachtwandlerlied(夜の流離い人の歌)
真夜中を告げる鐘が鳴り響くなか、
「舞踏の歌」のクライマックスが “懈怠の動機” が主導しつつ
瓦解していくかのように収束していきます。
音楽がロ長調(人間を象徴する調)に落ち着くと、
「大いなる憧れについて」や「学問について」で聴かれた
音楽が極めて遅いテンポで再現されます。
さらに静寂に帰結する最後の部分では、
高音のロ長調の和音(「人間」)と低音のハ音(「自然」)が
両者が決して両者が交わらないことを象徴しているかのように、
対峙されたまま、謎めいた結尾となります。

・・・当然この部分は終結部と考えてよいでしょう・・・

YouTube / シュトラウス:
交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op. 30




スタンリー・キューブリック監督と
SF作家:アーサー・クラークによる不朽の名作
<2001年宇宙の旅>のサウンド・トラックには、
カラヤン指揮&ウィーン・フィルの演奏による
デッカ盤が使用されたということです。

R・シュトラウスの標題音楽シリーズは、
まだまだ続きます。どうぞお楽しみに!
夕方の記事シリーズとして
『サンダーバード』全作品を振り返ってきましたが、
昨日で終わりになりました。

番外編として、『日本語劇場版『サンダーバード55 / GOGO』』予告編
をご覧いただきましょう。



話は少々飛びますが・・・
ニュース等でも数次が発表されることがありますが、
中高生の不登校の数字が、社会問題になって久しいですね。
他者とのコミュニケーション能力や社会への適応能力を育成すべき年頃に、
PCゲーム等のヴァーチャルな世界にのめり込む者が多くなっている
現在の社会環境と、決して無関係ではないように思われてなりません。

『サンダーバード』が制作・放送されていた1960年代、
手作りによる実写による人形劇や特撮物の放送作品が、
内外で多数制作されていました。
現在の精緻極まるCGに比べれば粗末な映像かもしれませんが、
人の魂や息吹が感じられるこれらの作品は、
見るものの夢や元気を喚起してくれました。

生成AIも普及してきた今日だからこそ、
生身の人間の知恵と力で何ができるかということを、
一人一人が実感できる機会を持てる社会であってほしいと、
強く思う今日この頃です。

『サンダーバード』は、永久に不滅です!(長嶋茂雄風)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-着陸するTB1号
・・・長男=スコットが操縦する偵察機、
     サンダーバード1号は現場の司令塔です・・・

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード2号
・・・3男バージルが操縦する装備輸送機、
     サンダーバード2号は独特のフォルムです・・・

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード3号
・・・末っ子アランが操縦担当の宇宙ロケットが、
              サンダーバード3号です・・・

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード4号
・・・小型で小回りの利く水中作業船が、
     4男ゴードンの操縦するサンダーバード4号です・・・

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード5号
・・・次男ジョンが常駐するサンダーバード5号は、
     世界中の無線を傍受する宇宙ステーションです・・・

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ジェットモグラ
・・・放送当時の男児の圧倒的な人気を博したメカ、
     ジェットモグラは、何だか格好良かったです!・・・

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ペネロープ号
・・・ペネロープ号は、特殊装備満載でエレガントな
       ピンクのスーパー・ロールスロイスでした・・・

誰かが何処かに、トレーシー邸と国際救助隊秘密基地を模した
テーマパークを造ってくれないでしょうか。
在れば絶対に行きたい私です。


今日はこのシリーズの第14作、
《フォノ ⅩⅣ》~チェロ独奏の為の断章~の紹介です。

深新會第34回作品展で発表する作品を書くにあたって、
このPHONOシリーズのヴァイオリン(第7番)と
ヴィオラ(第13番)に続く弦楽器のための独奏曲として、
チェロを選びました。

初演を託した演奏家は、以前から拙作の演奏を
お願いしたかった気鋭の俊英=多井智紀氏でした。
私の期待を超えるような、正に鬼神といった様相の
壮絶な初演となりました。

曲は、弓を使わずに打楽器のような導入部が続く中で、
やおら両手に弓を持って演奏する部分が交錯するようになり、
次第に楽音らしき音も散見されるようになります。
やがて琵琶を思わせる楽想に入っていきます。
そしてチェロの音色をたっぷり聴かせる"歌"が紡がれますが、
何度も凶暴なピチカートによる和音で中断されながら
クライマックスに向かっていきます。
そして、超新星爆発の後の時空に漂うような
残映のような音楽が微かに続いて全曲を閉じます。

深新會第34回作品展

### PHONO XIV
       - Movement for Violoncello solo ###
    フォノ第14番~チェロ独奏の為の断章~
             (2016)   

       <深新會第34回作品展出品作品>

演奏時間:約12分

初演:2016年12月7日 
   東京オペラシティ リサイタルホール
    <深新會第34回作品展>
      (主催:深新會)
               
演奏:多井智紀

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この私のPHONOシリーズは未出版のものが多いので、
楽譜をお求めの方は、直接ご連絡をいただくか・・・
「マザーアース株式会社」(Tel:03-3455-6881)
を通してお問い合わせください。
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そして、まだ私が独奏作品を書いていない多くの楽器の為に、
このフォノ・シリーズを書き重ねていきたいと考えています。

昨年2025年は、《EXPO2025 大阪・関西》とそれにほぼ並行して

私が実行委員長を務めた国際フェスティバル《World Wood Day 2025 Japan》の開催で、

全国各地を飛び回りました。特に関西圏には何度もお邪魔をしました。

昨日から再び朝の記事として、それらの想い出を回想しています。

 

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昨年に開催した国際木文化フェスティバル《World Wood Day 2025 in Japan》の一環として

8月初めに神戸・竹中大工道具館を会場として開催した【大工と大工道具 国際フォーラム】

の国際参加者の皆さんのためのエクスカーションとして、

8月3日に、兵庫県下の天台宗の古刹をめぐるバスツアーを行いました。

 

昨日からの三日間は加古川市に在る鶴林寺への訪問記、

その後二日間は姫路市に在る円教寺への訪問記をアップという予定です。

関東や首都圏ではあまり馴染みがない天台宗、密教のお寺をゆっくり参拝する、

そして国宝級の建築や仏像などを見学できる、貴重な機会となりました。

 

 

山門(仁王門)、本殿、三重塔、明日ゆっくり紹介する太子堂などの主要なお堂(建築)の他、

何気ない境内の雰囲気も、周囲の住宅地とは隔絶された感がありました。

 

 

猛暑の中で日差しが強く大変でしたが、海外からの参加者の皆さんは、

熱心に見学して回っておられました。

 

 

植栽と三重塔が織りなす風景が素敵でした。

 

 

護摩堂や常行堂も小降りながら立派でした。

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第83巻の紹介です。

113系近郊形直流電車クハ111形

毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
70系から横須賀色を受け継いだ111系近郊形電車の
113系グループの先頭制御車
113系近郊形直流電車クハ111形の雄姿でした。

「国産鉄道」第83巻パッケージ

さて、いつものようにパッケージを解いて、
付録模型の奥に梱包された冊子を取り出しましょう。

第83巻冊子

このところ、巻頭記事が付録模型の車両の形式の説明になっています。
本号の場合は、111系直流近郊型電車の解説です。

111系直流近郊形電車

続く記事は、今日の路面電車網としては
日本最大規模を誇っている広島電鉄の中で、
大阪市営交通から移籍した750形の特集でした。
広島以外の都市の路面電車が縮小傾向にあった時、
廃止等により余剰となる車両の譲渡を受けて、
車両の大型化を進めた広島電鉄の施策の一端が
伺われる車両という訳です。

広島電鉄750形

続く頁は、秩父鉄道の蒸気機関車牽引の名物列車
「バレオエクスプレス」の専用客車として活躍している
国鉄12系客車を改造して誕生した
秩父鉄道12系客車の特集でした。
リニューアル工事によってイメージが一新され、
独特の風格に溢れています。

秩父鉄道12系客車

続く記事はユニークです。火を使わない蒸気機関車、
といえる"空気機関車"の話題に興味がそそられました。
圧縮空気で走る仕組みで、2015年に若桜鉄道で社会実験が
行われて以来、注目されはじめている空気機関車なのです。

空気機関車

そして巻末の特集は、南海電鉄の"天空"でした。
旧ズームカーを改造して、高野線の橋本〜極楽寺を
走る観光列車専用車両です。
特急車両を除く観光列車は、
大手私鉄では初となる存在になります。
一度はゆっくり乗ってみたいですね。

天空~ズームカーから生まれた観光電車
後期ロマン派の大作曲家=R・シュトラウスの
交響詩及び標題交響曲を先日から再探訪しています。

私の仕事場のライブラリーには、
初期の交響詩を収録したCDとして、
尾高忠明氏が指揮した1枚のアルバムが在ります。

###CD/リヒャルト・シュトラウス作品集###
 交響詩「ドン・ファン」 交響詩「死と変容」
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
 歌劇「ばらの騎士」より~ワルツの場第1番~
 指揮:尾高忠明  管弦楽:BBCウェールズ交響楽団
 Nimbas Records / NI-5235

シュトラウス交響詩CD

既に先日に「ドン・ファン」と「死と変容」を
ご案内しましたので、今日は
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
を探訪しましょう。

14世紀に北ドイツに実在したと言われる伝説的奇人をテーマとした交響詩です。
この曲を作曲していた頃のR.シュトラウスは歌劇の作曲を目論んでいました。
ティル・オイレンシュピーゲルを主人公とした歌劇の作曲を構想もしましたが、
初の歌劇「グントラム」の初演が失敗に終わり、
暫くは歌劇の作曲を諦めることになりました。
そこで、再び交響詩の作曲に取り組み、1895年にこの作品が完成しました。

楽器編成が、前作の「死と変容」までは三管編成規模から、
四管編成に拡大していることも目を惹きます。

ティルが登場してはいたずらを繰り広げるという、
目まぐるしい様子を表現するために作曲家が採用した
構成法は、ロンド形式でした。
弦楽器セクションによる短いながらもホロリとする
「昔むかし・・・」と語りが始まるような序奏に続いて、
ホルンによってティルのテーマが奏され、
更にクラリネットによる笑いのテーマも続き、
音楽は本題に入っていきます。
様々ないたずらを繰り広げながらの紆余曲折の末、
ティルはとうとう裁判のかけられてしまいます。
遂に死刑判決が下り、絞首台であえなく最期となりますが、
ティルのいたずらは不滅であるとばかり、
「昔むかし・・・」の序奏と笑いのテーマが回帰して
全曲が閉じられます。

YouTube / R・シュトラウス:交響詩
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら/




昨日までにご紹介した「ドン・ファン」と「死と変容」は、
ソナタ形式を基盤とした単一楽章構成を持つ作品でした。
この「ティル」は、ロンド形式を基盤としていますが、
随所に展開手法も盛り込まれ、ソナタ形式の洗礼を受けた
世代の作曲家としての筆致が伺われます。
クラシック音楽の作曲家、特に、ベートーヴェン以後から
20世紀前半の器楽音楽の作曲家にとって、
ソナタ形式が如何に重要な存在であったかということを、
あらためて考えさせられる事例と言えるでしょう。
交響曲と交響詩は、実はとても近しい存在なのです。
サンダーバード』讃!シリーズを続けてきましたが、
今回の~宇宙放送局の危機~が最後の作品となります。
これで、全32話の紹介を完了します。

この回は、サンダーバードDVDボックス(2セット全12枚)
の最終12番ディスクの最後に収録されています。
日本でも英国本国でも最終回(第32話)として放送されました。



無人操縦ロケットが打ち上げ後に操縦不能になってしまい、
宇宙空間で爆破処理したのですが、
その衝撃で近くにあった宇宙放送局が軌道を外れてしまい、
放置しておくとやがて地球に激突するという窮地に陥ります。
国際救助隊が駆けつけて、エンジニアのローマンを救出しますが、
D.J.のリックは恐怖のあまり放送衛星に閉じこもってしまします。
そうこうしているうちに、地上激突という局面が刻々と迫り、
しかも製油所に衝突の恐れがあるという、最悪の状況になっていきます。
サンダーバード2号は、身を挺しての果敢な救助活動を展開・・・
何ともスリリングなストーリーです。

これが人形劇(スーパーマリオネーション)の実写によって
具現しているとは、何度も言うようですが、本当に素晴らしいですね。


『サンダーバード』シリーズの制作チームの
手作りの素晴らしさにはいつも感嘆するばかりですが、
その関連クッズ(プラモデルや玩具など)がまた、
とっても良くできていて楽しいアイテムでした。
懐かしさ満点の紹介頁を、今日もちらりとお見せしましょう。


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今日はこのシリーズの近年作、《フォノ Ⅻi》
~ヴィオラ独奏の為の瞑想曲~の紹介です。

私が高校生で氏が某大学在学中の頃から知己を得ていて、
共通の恩師に薫陶を受けながら音楽家への道を歩んできた
小野富士さんに初演していただくために、
2015年の夏から秋にかけて書き下ろした作品です。

小野富士さんは、N響の副主席ヴィオラ奏者として、
また日本で最も熱い活動を展開している弦楽四重奏団
モルゴーア・クァルテットのヴィオラ奏者として、
著名な方ですので、ご存知の方も多いことでしょう。

もう40年以上に及ぶ知人ですので、
以前から氏のために作品を書こうと思っていたのですが、
この機会にようやく実現することができました。

曲は、前半部が形而上的な音楽で、冷徹に推移しますが、
やがてカデンツ様のブリッジを経て、
静かに、しかし心熱く歌う、瞑想曲に入っていきます。
ヴィオラの持つ深みのある熟音とでも言うべき音色と
音楽そのものに籠った情念を感じ取っていただければ幸いです。

アンデパンダン展第2夜

### PHONO Ⅻl
       - Meditation for Viola solo ###
    フォノ第13番~ヴィオラ独奏の為の瞑想曲~
            (2015)   

       <小野富士氏協働制作作品>

演奏時間:約13分

初演:2015年11月19日 
   東京オペラシティ リサイタルホール
    <現音・秋に音楽展2015>
    ~アンデパンダン展 第2夜~
    (主催:日本現代音楽協会)
               
演奏:小野富士


曲は、前半部が形而上的な音楽で、冷徹に推移しますが、
やがてカデンツ様のブリッジを経て、
静かに、しかし心熱く歌う、瞑想曲に入っていきます。
ヴィオラの持つ深みのある熟音とでも言うべき音色と
音楽そのものに籠った情念を感じ取っていただければ幸いです。

尚、この作品の初演の演奏のライヴ録音が、
このほどナクソス・ミュージック・ライブラリーで
お聴きいただけることになりました。
URL:http://ml.naxos.jp/label/GON

そして、まだ私が独奏作品を書いていない多くの楽器の為に、
このフォノ・シリーズを書き重ねていきたいと考えています。
  
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この私のPHONOシリーズは未出版のものが多いので、
楽譜をお求めの方は、直接ご連絡をいただくか・・・
「マザーアース株式会社」(Tel:03-3455-6881)
を通してお問い合わせください。
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昨年2025年は、《EXPO2025 大阪・関西》とそれにほぼ並行して

私が実行委員長を務めた国際フェスティバル

《World Wood Day 2025 Japan》の開催で、

全国各地を飛び回りました。特に関西圏には何度もお邪魔をしました。

今日から再び暫くの間、朝の記事として、それらの想い出を回想していきます。

 

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昨年に開催した国際木文化フェスティバル《World Wood Day 2025 in Japan》

の一環として8月初めに神戸・竹中大工道具館を会場として開催した

【大工と大工道具 国際フォーラム】の国際参加者の皆さんのための

エクスカーションとして、8月3日に、

兵庫県下の天台宗の古刹をめぐるバスツアーを行いました。

 

今日から三日間は加古川市に在る鶴林寺への訪問記、

その後二日間は姫路市に在る円教寺への訪問記をアップします。

関東や首都圏ではあまり馴染みがない天台宗、密教のお寺をゆっくり参拝する、

そして国宝級の建築や仏像などを見学できる、貴重な機会となりました。

 

 

8月3日の午前中に、刀田山鶴林寺(とたさん かくりんじ) を訪ねました。

 

 

"阿" と "吽" の二体の仁王像が護る山門をくぐって、境内に進んで行きました。

 

 

世界各国から集結した大工職人など建築や木材の専門家の集まりの見学だけに、

皆さん日本の寺社建築、宮大工の技術に興味津々でした。

 

 

本殿は流石に威厳がある存在感を漂わせていました。

 

 

本堂の中はご覧の通りでした。

 

 

三重塔も厳かな佇まいでした。

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第82巻の紹介です。

101系通勤形直流電車クモハ101形

毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
一時期に京浜東北線を走っていたスカイブルーの101系の先頭電動車、
101系通勤形直流電車クモハ101形でした。
103系と101系の違いが一目でわかる方は、かなりの鉄道ファンですね。

「国産鉄道」第82巻パッケージ

いつものように、パッケージを解いて
奥底から冊子を取り出して、頁をめくっていきましょう。

第82巻冊子

前号から、巻頭記事が付録模型の解説になりました。
103系の新造ではカバーできなかった分を、
総武線・中央緩行線の101系を運用見直しで捻出して
充当したものでした。

スカイブルーの101系通勤形電車

続く頁には、東急電鉄の旧型3000系の中でも
最後まで活躍したデハ3700形の特集でした。
更新前は、主に目蒲線を走っていました。

東京急行電鉄デハ3700形

続いては、一転して蒸気機関車の話題です。
軸重を軽くしたローカル線向けの蒸機でした。
今では、梅小路蒸気機関車館(現・京都鉄道博物館)に
ラストナンバーのC56-160が動態保存されています。

C56形蒸気機関車

その他、トンネルの種類という、
興味深く専門的な記事も掲載されていました。

トンネルの種類

巻末は、前号に続いて地方の特別仕様列車の特集で、
宮崎県初の観光列車"海幸山幸"(うみさちやまさち)
が写真や図面を伴って紹介されていました。

海幸山幸(うみさちやまさち)