アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第81巻の紹介です。


EF66形直流電気機関車Nゲージサイズ模型

毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
EF66形直流電気機関車のJR貨物色の雄姿でした。

「国産鉄道」第81巻パッケージ

いつものようにパッケージを解いて、
冊子を取り出してみましょう。

第81巻冊子

本号から今までと異り、付録のNゲージサイズ模型の
形式の説明が巻頭特集になっています。

EF66形直流電気機関車

続く記事が、平素ならば巻頭特集になるような
私鉄の往年の名車でした。
今回は、玉電の車両、東急のデハ80形の登場でした。

東京急行電鉄デハ80形

続くページには、巻頭では珍しくなった
非電化私鉄の"ひたちなか海浜鉄道"に
只一両在籍する旧国鉄のキハ20形の生き残り、
キハ200形気動車205の話題でした。

ひたちなか海浜鉄道キハ200形気動車205

更にページをめくると、本州最北端の下北半島を
走る大湊線の特集が続いていました。
美しい写真の数々に目を奪われました。

大湊線

巻末には、いつもとは異り、付録模型とは異る内容で、
日本海を眺める快速列車"きらきらうえつ"の特集でした。
旧国鉄の特急車両485系を改造して充当された
カラフルな観光向けの電車です。

きらきらうえつ
新型コロナウィルス禍の中で混迷からようやく脱出しつつある人類・国際社会ですが、
文化・芸術・スポーツといった人間が人間である証とも言える営みを、
絶やさずに次代に繋いでいきたいものです。

20世紀末から20年前にかけて私自身も構想段階から参画して開催した
世界平和に繋がる企画を振り返っています。

昨日まで掲載した<東京フィル・アジア環太平洋作曲家シリーズ>
の話題の続編でもある記事シリーズを、今日から綴っていきましょう。

人類は21世紀に入ってもまだまだ未熟な存在であると、
様々な事象を前にして思います。
例えば、私が2013年に訪ねて現代音楽祭のファイナルコンサートで
タクトをとったウクライナのドネツクという町は、
現在はウクライナとロシアの紛争の最中に在ります。
一日も早い、事態の平和的な収拾を願ってやみません。

そこで、私が1998年から2001年に大野和士氏と共に
企画を立案した東京フィルの国際プロジェクト、
<アジア環太平洋作曲家シリーズ>の最終公演として
21世紀の開幕の年に実現した国際共作連作 [新世紀への讃歌] について、
様々なエピソードを披露していきましょう。

♪♪♪国際連作共作「新世紀への讃歌」♪♪♪
全曲:東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品

初演:2001年10月19日/
        東京オペラシティコンサートホール
    東京フィルハーモニー交響楽団特別演奏会
      アジア環太平洋作曲家シリーズvol.4
プランニング・アドヴァイザー:松尾祐孝
演奏:指揮=渡邊一正
独唱:ソプラノ=リー・ビュンリウル 
   バリトン=河野克典 
合唱=東京少年少女合唱隊

この企画は、この企画立案当時の東京フィル常任指揮者
大野和士氏が、サントリー音楽財団主催の現代音楽祭
<サマーフェステフィバル>において、
[和解のレクイエム] の日本初演を指揮した公演終演後の
サントリーホールの楽屋での会話に端を発しています。

[和解のレクイエム] は、
第2次世界大戦終結50年を記念して、
シュトゥットガルトを拠点とした<ヨーロッパ音楽祭>が
企画した国際連作共作でした。
シュニトケ、クルターク、ベリオ、リーム、湯浅譲二、等の
国際現代音楽シーンを代表する錚々たる顔ぶれの作曲家が、
1曲ずつ書いて全体で一つのレクイエムを構成するという、
非常に壮大な企画・楽曲でした。
各曲の彫琢そのものも、演奏の充実も、共に聴き堪え充分で
素晴らしい公演となりました。

しかし「キリスト教典の"レクイエム"を
テキストに使っている限り、
結局はヨーロッパ人の視点からのみの企画になっていたのが
何とも惜しいね!」という事を、
終演後の楽屋で大野氏と語り合った記憶があります。
そういった共通認識の上で「今度がアジア・東京から、
もっと自由な発想の企画を発信したいものだね!」
と意気投合したのでした。

その後、東京フィルが1998年度から2001年度にかけて、
<アジア環太平洋作曲家シリーズ>を企画することになり、
私がプランニング・アドヴァイザーを
担当することになりました。
そして、大野氏と協議を重ねながら、
各年度1回ずつの計4回の公演の
作曲家の人選や作品の選曲を進めていったのです。
その際に、最終回は丁度21世紀の開幕の年=
2001年になるので、[新世紀への讃歌] と題して
[和解のレクイエム] では成し得なかった、
キリスト教典に囚われない自由な発想の国際連作共作を、
このシリーズの最終回=集大成として実現しよう
という事になっていったのでした。
そして遂に、世界平和と地球環境保全への
壮大なメッセージを包括した、
アジア環太平洋出身の作曲家8名による
[新世紀への讃歌] が、誕生したのです。

第1曲="序章:人類の未熟さに対して"
松尾祐孝(日本)/Masataka MATSUO (Japan)
演奏編成:オーケストラ、児童合唱

第2曲:”土の未来~母なる大地へ”
陳圭英(韓国)/Kyu-yung CHIN (Korea)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱

第3曲:”水の未来~海へ、川へ”
于京君/ジュリアン・ユー(中国/オーストラリア)
/Julian Yu (china/Australia)
演奏編成:オーケストラ、児童合唱

第4曲:”空気の未来~森へ、大気へ”
ディエゴ・ルズリアガ(エクアドル)
/Diego Luzuriaga (Ecuador)
演奏編成:オーケストラ、バリトン独唱

第5曲:”火の未来~エネルギーへ”
周龍/ツォー・ロン(中国/アメリカ)
/Zhou Long (China/USA)
演奏編成:オーケストラ、児童合唱

第6曲:”宇宙の未来~星たちへ”
ランス・ヒューム(アメリカ)/Lance HULME (USA)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱

第7曲:”命の未来~人へ、まだ見ぬ命たちへ”
チナリー・ウン(カンボジア/アメリカ)
/Chinary UNG (Cambodia / USA)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱、バリトン独唱

第8曲:”エピローグ~希望”
イグナチオ・バカ=ロベラ(メキシコ)
/Ignacio BACA=LOBERA (Mexico)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱、
     バリトン独唱、児童合唱


明日からの記事で各曲の概説をアップしていきます。
乞うご期待!


CD「共作連作<新世紀への讃歌>全曲世界初演」
   企画:東京フィルハーモニー交響楽団
   プランニング・アドヴァイザー:松尾祐孝
   Live Notes / WWCC-7414 
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-新世紀への讃歌CD
これから暫く、私が大好きな<サンダーバード>の
マイ・フェイバリット・ストーリーの紹介をアップすることにしました。



この「SOS原子力旅客機」は、このシリーズの放送第1回を飾ったものです。
マッハ6での飛行が可能とされる原子力旅客機="ファイヤーフラッシュ"が、
初回のゲスト・メカとして颯爽と登場しますが、絶命の危機に陥ります。
そこで遂に登場するのが、国際救助隊という設定です。

原子力が未来への希望の象徴的存在だった
1960年台中盤当時の時代の空気も伝わってきます。
2011年の東日本大震災とそれに伴う原発事故で揺れに揺れている
日本や世界の世論とは、正に隔世の感があります。

次男=ジョンが常駐する宇宙ステーション=サンダーバード5号が、
SOS通信を傍受して、救助活動・緊急体制に入ります。
まず、長男=スコットが操縦する偵察ロケット=
サンダーバード1号が現場に急行して、現場での司令塔になります。
続いて、車輪を出すと爆弾が爆発してしまうという絶望的な状況に対応して、
スーパーエレベーターカーという装備を搭載した
大型輸送機=サンダーバード2号で、3男=バージルが駆けつけます。
そして、見事に3台の高速エレベーターカーで、
ファイヤーフラッシュを受け止めて、
犯人の野望を打ち砕いて、危機を食い止めるのです。

あの有名なオープニング・タイトル
(バリー・グレイの音楽が冴に冴えています!)
に続く初回の冒頭シーンは、
国際救助隊の最先端技術の入手をもくろみ、
毎回のように登場して小さな騒動を起す敵役=フッドの
怪しげなアジトのシーンから始ります。
何やら妖術まで操る不気味なキャラクターです。
その他、この物語に登場する人物設定をさりげなく紹介すべく、
様々なシーンで、登場人物に関する話題が巧妙に語られます。

例えば、トレーシー一家の父=ジェフは、
人類として初めて月に降り立ったアメリカ軍人で、
退役後の事業の成功で巨万の富を得て、
その私財を投じて秘密裏に国際救助隊を創設した
というような設定です。

アポロ計画でアームストロング船長等が人類で初めて
月面に降り立ったのは1969年ですから、
このシリーズの制作者は、当時の米ソの宇宙開発競争の将来を
読んでいたということにもなります。

とにかく、大ネタ小ネタ満載で、息をつく暇もなく、
画面とストーリーに引き込まれていきます。
そして、ふと我に返るのですが、これは実写の人形劇なのだという事に、
あらためて驚愕するのです。物づくりの素晴らしさ、人間万歳です!


さて、下のロケットがサンダーバード1号です。
(フランク・ロイド・ライト設計の別荘のような)
南洋の小島に在るトレーシー邸のプールがスライドして、
毎回劇的な発進シーンが繰り広げられます。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード1号

このところ自分自身の邦楽器作品の紹介を続けてきました。

今日は、2020年の12月に初演された作品の紹介です。

 

 

この写真の五つのガラス製のボウルは、実が楽器です。

クリスタルボウルと呼ばれるものです。

一般的には瞑想やヒーリングに用いられる効果音発生音具

のように思われているかもしれませんが、ステキな音色と

確かな存在感を持つ楽器として認識して良いと思います。

 

2019年に、クリスタルボウルの若き使い手、鈴木充子さんに

知己を得ることができたことによって、私はこの楽器に注目しました。

先ず第一弾として《天空悠遊》〜笙とクリスタルボウルの為に〜を書き、

2020年1月に二つの演奏会で初演されました。

そして第二弾として、今日ご紹介する作品、

《天空悠遊Ⅱ》〜箏とクリスタルボウルの為に〜というが、

2020年12月に初演されました。

 

持続音が主要な魅力であるクリスタルボウルと、

第一弾では同じ持続音を特徴とする笙の協演でしたが、

この第二弾では、対照的な撥弦楽器である箏との協演になっています。

持続音と撥弦楽器の音の粒子は、実は思いの他融け合うもので、

二つの楽器が協演することによって神秘的な時空が生成されていきます。

かなり特殊な、特徴的な音空間が生成される作品ですが、

美しい響きに包まれることができます。

初演は、新進気鋭の箏奏者=青木里加さんの協演を得て、

素晴らしい演奏になりました。

 

 

###《天空悠遊Ⅱ》〜箏とクリスタルボウルの為に〜###

       (作曲年2020年 初演2020年)

 

初演演奏会:2020年12月24日(水)19:00開演

      東京オペラシティリサイタルホール

        【深新會第36回作品展】

  演奏 青木里加(箏)

     鈴木充子(クリスタルボウル)  

 



日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>(現音エアー)は、
お陰様で既に70回を超えるアップに到達しています。
総再生アクセス数は20万回を遥かに超えてきました。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報部長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)
と、計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は第21回~若き才能「交響曲第1番」集~
をリンクしておきましょう。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YouTube / 若き才能 「交響曲第1番」集
     - GEN ON AIR #21(音源リンクつき)


アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第80巻の紹介です。

キハ20系一般形ディーゼル動車キハ52形100番台

毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
キハ20系一般形ディーゼル動車キハ52形100番台の首都圏色の雄姿でした。

「国産鉄道」第80巻パッケージ

いつものようにパッケージを解いて、奥底から冊子を取り出してみましょう。

第80巻冊子

巻頭記事は、ロマンスカーの名前を不朽のものにした
小田急3100形の特集です。
運転席を二階にして前面展望席を設けた
画期的な設計とデザインが、
マニアのみならず、憧れの的になりました。

小田急3100形電車

続くページには、私鉄では珍しい大型電気機関車、
西武鉄道のE851形の特集でした。
貨物専用ながら、赤を主体としたカラフルなボディで、
特急レッドアローに匹敵するほどの人気者でした。

西武E851形電気機関車

その他、北陸本線の海岸近くの地下駅という
特異な存在の筒石駅の記事にも興味を惹かれました。

筒石駅

そして巻末に本号の主役、キハ52形の登場です。
国鉄気動車の第二世代にあたるキハ20系の
出力増強版がキハ50番台になります。
ローカル線から近郊輸送までをカバーした
キハ52形は、長らく首都圏でも見ることができました。

キハ52形一般形気動車

そしてお待ちかねの付録のNゲージサイズ模型は、
キハ20系一般形ディーゼル動車キハ52形100番台の
首都圏色の雄姿をもう一度ご覧ください。

キハ20系一般形ディーゼル動車キハ52形100番台
東京フィルハーモニー交響楽団<アジア環太平洋作曲家シリーズ>
最終回の第4回は、2001年10月19日に、
東京オペラシティ/コンサートホールで開催されました。

いよいよ待望の国際共作連作 [新世紀への讃歌] の世界初演が
実現するということで、その年の私は正に興奮状態でした。
しかも、別件の大プロジェクト=<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>
(同年10月3~10日/横浜みなとみらいホール)の実行委員長も務めていた
時期でしたので、それはもうとんでもない忙しさでした。

漸く8月に本プロジェクトのホスト役としての序章の作曲を終えて、
この初演演奏会のプログラム・ノートの執筆を進めていた矢先、
あの "9.11=アメリカ同時多発テロ" が起きてしましました。

各曲の内容については、明日以降の記事で各々紹介していきましょう。

###東京フィルハーモニー交響楽団
        <アジア環太平洋作曲家シリーズ>###
    第4回「そして世界へー新世紀への讃歌」
  2001年10月19日/東京オペラシティ コンサートホール
 指揮:渡邊一正 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 ソプラノ:李 丙烈 / リー・ビュンリウル(韓国) 
 バリトン:河野克典(日本)
 児童合唱:東京少年少女合唱隊

プログラム 共作連作 [新世紀への讃歌] 
           全曲委嘱作品世界初演

序章~人類の未熟さに対して 松尾祐孝 / Masataka Matsuo
 オーケストラ+児童合唱 (日本)

土の未来~母なる大地へ   陳圭英 / CHIN Kyu-yung
オーケストラ+ソプラノ       (韓国)

水の未来~川へ、海へ    于 京君 / Julian Yu
 オーケストラ+児童合唱   (中国/オーストラリア)
                   
空気の未来~森へ、大気へ  ディエゴ・ルズリアガ /
オーケストラ+バリトン  Diego Luzuriaga (エクアドル) 
            
火の未来~エネルギーへ   周 龍 / Zhou Long
 オーケストラ+児童合唱         (中国/USA)

宇宙の未来~星たちへ   ランス・ヒューム / Lance Hulm
オーケストラ+ソプラノ            (USA)

命の未来
 ~人へ、まだ見ぬ命たちへ チナリー・ウン / Chinary Ung
オーケストラ           (カンボジア/USA)
 +ソプラノ+バリトン     

エピローグ~希望      イグナチオ・バカ=ロベラ /
 オーケストラ+    Ignacio Baca=Lobera(メキシコ)
 ソプラノ+バリトン
 +児童合唱

###########################

このアジア環太平洋作曲家シリーズの第1回から第3回に
作品を提供していただいた作曲家を主体として、
各曲の委嘱作曲家の人選と全8曲のテーマを、
大野和士氏(当時の東京フィル常任指揮者)と
私とで策定していきました。
全8曲の演奏編成の調整と委嘱の打診は、
全て私から各作曲家にコンタクトして、
協議・決定していきました。
皆さん、この共作連作の意義を充分に理解していただき、
素晴らしい楽章を作曲してくれました。
しかも、各曲が、独立した管弦楽作品としても
自立できる作品になっていることも、
私にとっても、作品自体にとっても、
大きな歓びと言えるでしょう。

結局、このシリーズ実現の陰の立役者の大野和士氏には、
この頃には益々国際的に多忙となられたために
スケジュールの調整ができず、この企画の指揮台に
立っていただくことができなかったのですが、
若手俊英の沼尻竜典氏(第1・2回)と
渡邊一正氏(第3・4回)のタクトによって、
鮮やかに実現したのでした。
その全てのリハーサルと本番に立ち会うことができた
経験は、私にとっても大きな財産になっています。

この初演の演奏は、CDとしてリリースされています。
人類が機械文明と共に飛躍的な進歩を遂げつつ・・・
一方で度重なる大規模な戦争や動乱によって
大量の犠牲者を生み出してしまい・・・
また、化石燃料の使用な廃棄物によって
地球環境を刻々と悪化に追い込んで行った・・・
そのような20世紀を振り返りつつ
(ホスト役としての序章)、
未来への希望を各作曲家が作品で紡いで行くという、
新世紀開幕の年の音楽文化モニュメントを、
一人でも多くの方にお聴きいただければ幸いです。

東京フィル 共作連作 [新世紀への讃歌] 全曲委嘱初演
Live Notes / WWCC-7414
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-新世紀への讃歌CD
"物づくり" の大切さについて、少々考えてみたいと思います。

CG、FSX、3D等々、そしてメタバース、ヴァーチャル全盛とも言える最近の
ヴィジュアル・コンテンツの世界的な動向ですが、
果たしてその方向性だけが、人類の文化を人類の心の幸福に
向かわせてくれるものなのでしょうか。

また、為替相場、株式相場、金融等の取引による
莫大な損益に一喜一憂する世の中が、
本当の豊かさをもたらしてくれるものなのか・・・

例えば、新幹線の最新型N700系の先頭部の複雑な流線型の
ボディーの製作は、機械化が不可能とされてきました。
最近では漸くコンピュータ制御による成型が可能になったようですが。
日本の町工場の職人による叩き出しの技術は、
世界に誇れる素晴らしい宝なのです。

さて、私がピカピカの小学1年生になったばかりの春、
1966年(昭和41年)4月10日(日)18時から、
NHK総合テレビで「サンダーバード」の放送が始りました。
登場人物のキャラクター、メカの先進性、
実写ならではの映像のリアリティ、特に火や煙や埃の多用、
ストーリー、耳と心に焼き付く音楽、
そして、大人も子供も夢中にさせる雰囲気・・・
その印象は鮮烈でした。

この「サンダーバード」は、実写は実写でも、何と人形劇なのです。
スーパーマリオネーションと呼ぶのでしょうか、
ほとんど見えない糸で吊るされた精巧な人形が、
主人公=国際救助隊(International Rescue)や
登場人物を演じ、数々のメカを操縦して、
遭難者や要救護者を、絶体絶命から救出するのです。

手作りの実写だからこその味わいは、
今見ても圧倒的な存在感と感動を、私たちにもたらします。
2004年には、俳優が演じる実写版が、CG映像も駆使して
制作・公開されましたが、どうにも中途半端で、
興行的にもさっぱりでした。
やはり「サンダーバード」は、
スーパーマリオネーションに限ります!

まだ「サンダーバード」を観たことが無い方、
是非、DVDでご覧ください。
私は、全作ボックス買いで持っております!

これから当分の間、「サンダーバード」の人気放送回を回想しながら、
私の想い出を語っていきましょう。
併せて、物作りの心と音楽を生み出す心の共通性についても
お話していきたいと思います。どうぞお楽しみに!

下は、主人公のトレイシー一家の写真です。
前列左から・・・ 
ブレインズ(研究者)
ジェフ・トレイシー(父・隊長)
ジョン(次男・5号=宇宙ステーション勤務担当)
ミンミン(執事の娘、アランと恋仲?)
ゴードン(4男・4号等の各種装備の操縦担当)
後列左から・・・
ペネロープ(ロンドン・エージェント/ジェフの姪?)
スコット(長男・1号=偵察機操縦担当・救助活動の司令塔) 
バージル(3男・2号=装備輸送機操縦及び各種装備操縦担当)
アラン(5男・3号=宇宙ロケット操縦担当)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-トレイシー一家

国際救助隊の制服を着ると、このように恰好良いのです!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード隊員

今回のリバイバル連続記事シリーズから、YouTubeにアップされている
動画をリンクすることにしました。どうぞ実際に鑑賞してお楽しみください。

このところ自分自身の邦楽器作品の紹介を続けてきました。

今日は、昨年に初演される予定だった最新作を紹介しましょう。

 

この作品は、2019年7月に初演した

《音・音 / Sound Sound Ⅴ》

        〜箏とオルガンの為の幻想曲〜

の新ヴァージョンです。

まず、原曲となる最初のヴァージョンを、あらためて紹介しておきましょう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

勤務先の洗足学園音楽大学の今年度の大学院2年生に

箏専攻学生とオルガン専攻の留学生が在籍しているので、

その二人が協演できるステージを創出しようということに

なって、この作品が誕生する運びになりました。

 

箏(素朴な木製弦楽器)とオルガン(大規模な金属製管楽器)

(注:オルガンは鍵盤楽器ですが、発音メカニズムは管楽器です)

という対照的な二つの楽器のための二重奏作品ということで、

音と音の対照を奏者と聴き手の双方にとっての共通コンセプトとなる楽曲シリーズ=

"音・音 / Sound Sound シリーズ"の第5番として作曲することにしました。

 

オルガンは笙を思わせる音色を中心に繊細な演奏を見せつつ、

箏はその音色と機能を存分に発揮しつつ、両者が対照や融合を繰り広げていきます。

 

箏パートは、中国の箏=古箏でもトレース可能にしてあるので、

オルガンと古箏の二重奏で中国でも演奏していただけたらと、

作曲者としての願いも込められています。

 

このシリーズの今までの軌跡は、

《音・音 / Sound Sound 〜二群の邦楽合奏の為の二章》

《音・音 / Sound Sound Ⅱ

        〜トランペットとオルガンの為に》

《音・音 / Sound Sound Ⅲ〜笙とコントラバスの為に》

《音・音 / Sound Sound Ⅲ-b 〜笙とリコーダーの為に》

《音・音 / Sound Sound Ⅲ-c 

        〜バンドネオンとコントラバスの為に》

《音・音 / Sound Sound Ⅳ 

         〜尺八、二十絃箏、打楽器群の為に》

となっています。

そして

《音・音 / Sound Sound Ⅴ》

        〜箏とオルガンの為の幻想曲〜

の誕生となりました。

更に明日初演予定だった最新作が、

《音・音 / Sound Sound Ⅴ-b》

        〜二面の箏とオルガンの為の幻想曲〜

という訳です。

近い将来にあらためて初演の機会を設定するつもりです。

 

・・・・・・・・2019年の初演演奏会・・・・・・・・

     邦楽演奏会「和のいろは」
[日時]7月27日(土) 開場13:30 開演14:00
[会場]洗足学園音楽大学シルバーマウンテン1F 入場無料
 

 

今度は、この作品の箏パートを箏二重奏に改変して

新しいヴァージョンを創ることにしたという訳です。

大学院生にもう一人の箏専攻生が居るので、

オルガンと箏二面で演奏できるヴァージョンを用意して、

2020年3月15日にサントリーホール・ブルーローズで開催となる

〖洗足学園音楽大学 大学院スペシャルコンサート〗

で初演ということになっていたのです。

しかし、新型コロナウィルス感染拡大抑止策の中で

演奏会そのものが開催中止となり、初演も見送りになりました。

近い将来にあらためて初演のご案内ができるように、私自身も願っているところです。

 

(開催中止になった明日の演奏会のチラシの表紙です)



日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>(現音エアー)は、
お陰様で既に70回を超えるアップに到達しています。
総再生アクセス数は20万回を遥かに超えてきました。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報室長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)
と、計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は第20回~プロ推薦 究極の「癒し系音楽」~をリンクしておきましょう。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YouTube / プロ推薦 究極の「癒し系音楽」
      - GEN ON AIR #20