松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -2ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

このところの朝の記事では、15年前の夏の
沖縄県訪問の模様を再アップしています。
「音楽づくり」ワークショップを目的とした旅でしたが、
自然の風景や人々との出会いも印象的でした。

今日はいつもとは趣向を変えて、先に写真をお見せしましょう。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-南大東島・ゴジラ岩その2

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-南大東島・ゴジラ岩その1

この岩(おそらくは酸化して黒くなった石灰岩)は、
南大東島の北の端の荒野の中に佇んでいました。
観光マップには「???岩」と書かれていましたが、
皆さんは何に見えますが?

見れば見るほど、いろいろなモノが連想されます。

ひよこ・・・?

狛犬・・・?

シーサー・・・?

鳩サブレー・・・?

ライオン・・・?

正解は・・・
皆さんの心に浮かんだモノが正解なのだと思います。

あるものから他の物事を連想する能力は、
人間に与えられた素晴らしさのひとつだと、私は思います。

だからこそ、情景や感情を音に託して、
音楽を楽しむこともできるのです。

ところで、南大東島観光マップの記載は・・・

「ゴジラ岩」でした。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第127巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみとなっているNゲージサイズの車両模型、

本号はキハ58系急行形ディーゼル動車58形の、

現役最後の塗色の一つとなった新高岡色の雄姿です。

この「国産鉄道コレクション」シリーズでは、

キハ58系の付録模型が何度も登場していますが、

これで塗色のバリエーションも随分増えました。

全部揃えている私のライブラリ―の棚も、

随分とカラフルになってきました。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第127巻の冊子を取出しましょう。

 

 

巻頭記事は、このところの恒例通り、

付録模型の車両形式の解説になっています。

国鉄時代の非電化区間に数多く走っていた急行の運用を

担っていたキハ58系は、その後の電化区間の拡大や

多くの急行の特急格上げなどの影響もあって、

徐々に快速や普通に転用されていきました。

やがて老朽化も目立つようになって廃車されて、

JR西日本の富山県エリアが余生の拠点となりました。

その最後の塗色=新高岡色が、付録模型のマルーンに白帯

という独自の姿という訳です。

富山県エリアのキハ系は、残念ながら2011年に

全ての運用を終了されたということです。

 

 

続くページは、特急形電車から改造されて生まれた

ジョイフルトレイン=485系お座敷交直流電車の特集です。

通常は客車や急行形気動車を種車として改造製作されることが多い

ジョイフルトレインや観光列車の中で、種車も特急形電車

というところが珍しい存在です。

JR東日本発足当時、国鉄から引き継いだお座敷電車「なのはな」

が在りましたが、既に車齢が高くなっていたため、

余剰がで始めていた485系交直流特急形電車からの改造で

新しいお座敷電車が誕生したのでした。

登場以来好評を博して、合計6編成まで増備されましたが、

現在では「宴」「華」「リゾートエクスプレスゆう」の

3編成が活躍しています。

 

 

さらにページをめくると、DF200形ディーゼル機関車の特集です。

国鉄がJRになった後に本線用に開発されたディーゼル機関車=

DF200形は、朱色とグレーの塗色をまとった大きな車体が

郵送なイメージをもたらしてくれますし、実際に力持ちです。

デビュー当初は北海道のDD51重連解消に起用されましたが、

後に関西本線の貨物列車の運用にも進出、

さらにJR九州でも採用され、豪華列車「ななつ星 in 九州」の

牽引機にも抜擢されています。

(是非、その牽引専用塗色車の模型が、このシリーズの付録に

 登場することを願っている私です。)

 

 

「鉄道建築」シリーズでは、東淀川駅舎が取り上げられています。

新大阪駅から数百メートル京都寄りに位置する東海道本線の駅、

東淀川駅は、その前後に在る踏み切りが"開かずの踏み切り"として

全国的に有名になってしまっています。

東淀川駅は1940年(昭和15年)開業です。

オレンジ色の瓦屋根を載せた瀟洒なコロニアル風の佇まいを

見せている、趣ある建築です。

実は、当時計画されていた"弾丸列車"の大阪方の駅を

この東淀川に置くことに決定したことにより誕生した

新駅でもあったようです。

 

 

巻末記事は、恒例の「観光列車」シリーズです。

本号では、叡山電鉄に登場した「ひえい」の特集です。

写真をご覧になるとお解りの通り、マスクは衝撃的です。

一方で車体そのものはオーソドックスでもあります。

実は新製車両ではなく、同社700系からの改造です。

京阪電鉄の終点=出町柳駅を起点に、鞍馬や比叡山といった

歴史的観光地を結ぶ観光路線としても機能している叡山電鉄は、

個性的な編成の導入を新製で重ねてきましたが、この「ひえい」は

新製車に負けず劣らす大きな存在感を放っています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

チャイコフスキーの交響曲を探訪するシリーズも、
回を重ねて、いよいよ有名な三大交響曲に入ります。

交響曲第1番と第2番の初演がそれぞれ大成功となって、
またシンメトリックな5楽章構成を持つ第3番も発表して、
ロシアで最初の本格的なシンフォニストとしての地歩を
確固たるものに固めていったチャイコフスキーでした。
そして、続く交響曲を1876~77年に作曲しました。

この時期は、メック夫人がパトロン(支援者)になった頃で、
経済的に余裕がうまれた中で大作の作曲に没頭できたようです。
その甲斐あって、主題が強烈な印象を発散しつつ、
重厚かつ痛切な楽想と響きが密度濃く交錯する、
聴き手を圧倒するような迫力に溢れた作品が誕生しました。

私自身の若い頃は、全曲にわたってあまりに痛切であり、
また終楽章の極端な賑やかさにも共感できず、
正直に言うとこの曲は苦手でしたが、
歳を重ねるに従って聴くようになりました。

私の仕事場のライブラリーに在る愛聴盤CDは下記のです。

チャイコフスキー/交響曲第4番
ソフィア・グヴァイデゥーリナ/チェロ協奏曲
指揮=大野和士 チェロ=ゲリンガス
バーデン州立歌劇場管弦楽団
ANTES / BM-CD 31.9139
大野和士盤

チャイコフスキー/交響曲第4番
         幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
シャルル・デュトワ指揮 モントリオール管弦楽団
LONDON / POCL 5118
デュトワ盤


###チャイコフスキー/
     交響曲第4番 ヘ短調 作品36###

第1楽章は、有名な"運命のファンファーレ"による序奏で
始まり、一気に切迫していきます。
やがてロマンが浮遊するような第一主題が提示され
そのまま発展してクライマックスに到達した後、
少々ユーモラスな第二主題と第三主題とも言える
発展的な経過部が続きます。
展開部では"運命のファンファーレ"も大活躍します。
この第4番と後年の第5番における序奏主題の
全曲にわたる活用は、大いなる見所・聴き所と言えるでしょう。
展開部終盤のクライマックスからそのまま
第一主題の強奏になだれ込む手法は、
この作曲家独特のものです。
終結部でも"運命のファンファーレ"が高らかに
そして痛切に奏されます。

第2楽章は、通常の(複合)三部形式と言うよりも
発展的な三部形式とでも捉えるべき構成の緩徐楽章です。
オーボエによる主要主題は、ロシア的で素朴でまた哀切です。
通常はヴィブラートを充分にかけて演奏されることが多いですが、
実はノン・ヴィブラートでも意外に効果が上がる旋律です。
中間部の副主題を経て、主要主題が回帰する第3部は、
単なる第1部の繰り返しではなく、なかなか手が込んでいます。
最後は主題が断片的なモティーフに解体されて
極めて静かに楽章を閉じます。

第3楽章は、極めて独創的なスケルツォ楽章です。
弦楽器のピツィカートのみによる意表を突く主部に対して、
前半は木管楽器、後半は金管楽器を主体とした
行進曲中のコラールのような中間部と、
それを敷延したコーダのコントラストが印象的です。

第4楽章は、 ABABAB "運命のファンファーレ" Coda
という構成を持つ、ロンド形式を応用した
大胆且つ個性的な終楽章です。
終楽章にドラマトゥルギーの頂点を持っていくという
べートーヴェンの「運命」以来の"闘争から歓喜へ" という
交響曲の存在意義のモットーを、
大きな振幅をもって具現していると言えるでしょう。
主要主題(A)は、あまりに楽天的に感じられますが、
副主題(B)はロシア民謡によるもので素朴です。
コーダは基本的に主要主題を活用したものですが、
その他の主題のモティーフも総動員となって、
輝かしいフィナーレとなります。

YouTube / チャイコフスキー:交響曲第4番:
      チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル


日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>
(現音エアー)は、お陰様で遂に100回を超えるアップに到達しています。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報部長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)
と、計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は~第24回 プロが語る「着想の瞬間」~です。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YoiuTube / プロが語る「着想の瞬間」
      - GEN ON AIR #24


邦楽器作品の創作と邦楽器演奏界の更なる振興を
ライフワークの柱に据えている私です。
このところ、自作邦楽器作品の紹介を続けています。

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私にとって初めての琵琶作品となった
<琵琶悠遊>をご紹介しましょう。

この作品の委嘱の打診を受けたのは、
2006年の夏頃だったでしょうか。
長年にわたり、三浦尚之氏がご家族で事務局を
切り盛りされて、ニューヨークの地で
日本の伝統音楽と現代音楽の紹介に努めて
こられた事は、既に十二分に承知していましたが、
実際に関ることは初めてでした。

2007年は全米の数ヶ所を巡るツアーも含めて、
琵琶奏者の田原順子さんをメインとした
プログラムが予定されていました。
琵琶を主人公として、協演者として同行される予定の
西川浩平氏の笛と髙橋明邦氏の鼓(打楽)を加えた
三重奏作品を、という委嘱内容になった訳です。

曲の序盤は、
舞台中央で座奏する琵琶の繊細な時空を紡ぐ中で、
鼓と笛が思い思いの方向からまるで能役者のように
歩いては止り歩いては止りアクセントを奏でていきます。
(下の写真からイメージを掴んでいただけるでしょうか。)
やがて3者は石庭(枯れ山水)を思わせるような
配置に収まり、次第にメカニカルな合奏に入っていき、
遂には丁々発止のクライマックスに到達します。
私なりに日本の伝統と現代を象徴した作品です。

このような作品をニューヨークを含むアメリカ・ツアーで
発表できたことは、私にとっても作品自体にとっても、
とても幸福なことでした。

長年にわたってこの国際交流音楽祭を企画・運営して
こられた三浦尚之氏とそのご家族の膨大な労苦には
頭が下がるばかりです。
昨年5月に、「日本現代音楽協会特別表彰」を
三浦尚之氏に贈呈できたことは、
細やかなご恩返しになったでしょうか。

その後もミュージック・フロム・ジャパンは
毎年開催されています。
成功と盛会を祈念いたします。

ミュージック・フロム・ジャパン公式HP
http://www.musicfromjapan.org/


 #####<琵琶悠遊>ーBIWA-YUYUー#####
 (2007年 ミュージック・フロム・ジャパン委嘱作品)

          演奏時間:約13分

 初演:<Music From Japan 2007 Tour ワシントン公演>
 2007年2月24日 / スミソニアン美術館
          ユージン&アグネス・E・メイヤー講堂
琵琶=田原順子 笛=西川浩平 鼓=髙橋明邦

日本初演:~弾き・語り・琵琶~田原順子
 2008年7月17日 / 門仲天井ホール
琵琶=田原順子 笛=西川浩平 鼓=髙橋明邦

その他、同じ演奏家によるNHK-FM収録・放送等もありました。
また、楽譜とCDを収録した作品集も出版されています。 

###「現代の日本音楽第19集ー松尾祐孝 作品」###

作曲者:   松尾祐孝
監修・編集: 独立行政法人 日本藝術文化振興会
       国立劇場調査養成部調査資料課
発行所:   春秋社
装丁者:   本田 進
発行日: 2007年12月20日
CD音源:  国立劇場舞台技術部/コジマ録音/
       有限会社ナビ/
       ミュージック・フロム・ジャパン
英文翻訳:  スティーヴン・ネルソン/小川紀久子

楽譜掲載楽曲:
1)呼鼓悠遊  (1999年 国立劇場委嘱作品)
2)美しの都 Ⅲ ~尺八と十七絃の為に
             (1996年 北垣内秀響委嘱作品)
3)新譜音悦多~邦楽合奏の為の練習曲
          (1998年 現代邦楽研究所委嘱作品)
4)DISTRACTION Ⅴ
   for Shakuhachi and Twenty-string Koto
(1998/2005年
  メキシコ セルバンティノ国際芸術祭2005招待作品)
5)琵琶悠遊 (2007年
       ミュージック・フロム・ジャパン委嘱作品)

CD収録:
1)呼鼓悠遊
小鼓=藤舎呂英  大鼓=藤者円秀  打楽器=松倉利之 
   三味線=高田和子 十七絃=石垣清美
   1999年4月15日 国立劇場小劇場 
2)新譜音悦多
   尺八=中村明一
   三味線 Ⅰ =山本普乃  三味線 Ⅱ =上原潤一
   箏 Ⅰ =石垣清美  箏 Ⅱ =野澤佐保子 
   十七絃箏=黒澤陽子
   2001年8月 調布グリーンホール
3)ディストラクション Ⅴ
   尺八=三橋貴風 二十絃箏=吉村七重
   2006年3月12日 みなとみらいホール 小ホール
4)琵琶悠遊
   琵琶=田原順子  笛=西川浩平  鼓=髙橋明邦
   2007年3月4日 マーキン・コンサート・ホール
           (米国/ニューヨーク)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-春秋者出版楽譜表紙
    
下の写真は、この作品の上演中の舞台の様子です。
能舞台のような雰囲気をお解りいただけるでしょうか。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-<琵琶悠遊>上演舞台
嘗ては日本で唯一と言われていた本格的なラム酒が、
南大東島で造られていることを、皆さんはご存知でしょうか。

その名も「コルコル」、サトウキビを原料とする蒸留酒です。
会社の名前は(株)グレイスラムです。

「コルコル」は、マニアには評判上々のラムなのです。
特に<緑色ラベル>は、精製して糖蜜にする前の
サトウキビの絞り汁をそのまま原料とした製造方法が、
世界的にも極めて希少だそうで、
独特の風味を持った味わいが絶品なのです。
世界的にも高品質のラム酒として、胸を張ってお勧めします。

アイスクリームにティースプーン一杯たらすだけで、
素晴らしく美味しくなるという、
女性にも好評の味わい方もありますよ!

社屋と工場は、南大東島の真ん中に位置していて、
旧空港の建物をそのまま使用しています。
なにしろ「南大東空港」の表示までそのまんまです!
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-グレースラムの社屋

見学コースでもないのに、工程表が掲示してありました。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ラム酒の製造工程表


販売所・事務所は、おそらく空港事務所だった一室で、
空港の面影をわざわざ残しているところが、
何とも茶目っ気たっぷりです。
奥に「琉球エアコミューター」や「南西航空」が見えます。
そのガラス戸・窓の奥に、蒸留設備があるのですが、
夏はあまりに高温のために、アルコール分の蒸発が激しくて
効率が悪いので、稼働していないということでした。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-コルコルの事務所・販売所

「コルコル」という一風変わった商標は、
コーラル・クラウンを略したものだそうです。
赤や緑のラベルの形が微妙なのですが
(3枚目の写真のポスターでお判りになるでしょうか?)
これは、南大東島の形なのです。
「コルコル・CORCOR」
サンゴ礁が隆起して大海原に忽然と島になった大東に、
誠に相応しい命名だと思います。

数年前の夏に南大東島を訪ねてきた想い出の一コマでした。

注)お酒は二十歳になってから・・・です。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第126巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみの付録=Nゲージサイズ車両模型、

本号はDE10形液体式ディーゼル機関車1000番台の

「奥出雲おろち号」専用塗色の雄姿です。

 

 

それでは、いつものようにパッケージを解いて

第126巻の冊子を取り出してみましょう。

 

 

巻頭記事はいつもの通り、付録模型車両の解説です。

支線向け汎用ディーゼル機関車として全国で活躍したDE10は、

中国山地を走る木次線の観光列車「奥出雲おろち号」の

牽引機に抜擢されて、ブルーとホワイトの専用塗装を施されて

客車2両(内1両はトロッコ風)を連結して、

のんびり走っています。

 

 

続くページでは、415系近郊形交直流電車1500番台の特集です。

国鉄末期には、ステンレス車体を導入した新型車が、

交直流近郊形電車にも投入されました。

開発当初は鋼製車体だった415系は

交直流電車のスタンダードとして大量製造されて、

東では常磐線・水戸線で、西では鹿児島本線等で活躍しました。

そして、1986年からステンレス車体の1500番台が投入され、

JR移行後もJR東日本とJR九州で増備が続きました。

 

 

更にページをめくると珍しい車両が登場しました。

走行中に線路をチェックする事業用客車、

マヤ34形高速軌道試験客車の特集です。

巻頭記事に登場したDE10形の牽引で稼働している

写真も掲載されていました。

 

 

「鉄道建築」シリーズ記事では、

プラットホームを巨木が突き抜けていることで有名な

京阪電鉄の萱島駅と阪急電鉄の服部天神駅が紹介されていました。

どちらも、クスノキの古木がホームの真ん中に聳えています。

木の存在を含めて周辺住民や鉄道ファンに愛されている、

微笑ましい事例でもあります。

 

 

巻末記事は恒例通り、「観光列車」シリーズです。本号では、

レールを走る"鯛"電車=「めでたいでんしゃ」が紹介されています。

南海加太線をのんびり走るユニークは観光列車です。

今では、ピンク色の「さち」と水色の「かい」の

2編成で運用されています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

 

 

交響曲第1番と第2番の初演がそれぞれ大成功となって、
ロシアで最初の本格的なシンフォニストとしての地歩を
固めていったチャイコフスキーでした。
そして、続く交響曲を1875年に作曲しました。

この作曲家の交響曲としては唯一、長調で開始される音楽であり、
また唯一5楽章構成を持つ作品になりました。
標題のポーランド(Polish)は、終楽章が
ポロネーズ調の音楽であることに由来するようですが、
作品そのものの成立や性格を象徴するものではありません。
むしろ最も絶対音楽的な性格が強い作品と言えるでしょう。

5楽章ということもあって、演奏時間は45分以上に及ぶ、
なかなか雄大な作品になっています。
私の仕事場のライブラリーに在るCDはこの盤です。

チャイコフスキー/交響曲第3番「ポーランド」
         戴冠式祝典行進曲
ミハイル・プレトニョフ指揮
ロシア・ナショナル管弦楽団
PENTATONE / PTC 5186383

チャイコフスキー/交響曲第3番CD

###チャイコフスキー/
     交響曲第3番 ニ長調 作品29###

第1楽章は、葬送行進曲調の序奏と明るく前進的な主部が
好対照を成す冒頭楽章です。
第一主題が提示された後に発展的な経過部の後に
一段とスケールアップして再提示されるといった、
独特のソナタ形式の扱いは、この作曲家ならではの筆致です。
第二主題のオーボエの旋律に、同時期に作曲していた
「白鳥の湖」との近似性も感じられます。

第2楽章は、ドイツ舞曲風(レントラー風)の素朴な舞曲楽章です。
トリオでは、三連符の伴奏音型がスケルツォ的な性格を加えています。
主部自体がABAの構成を持っているので、
全体としてはABACABAのロンド形式と見ることもできるでしょう。

第3楽章は、悲愴感漂う緩徐楽章です。
後年の三大交響曲の痛切・哀切な楽想の萌芽と感じられます。
展開部が簡略化されたソナタ形式と説明できる構成です。

第4楽章は、 スケルツォ楽章です。
但し、通常の3拍子ではなく2拍子の音楽です。
トリオとコーダでは、1872年の
ピョートル大帝生誕200年を記念したイベントの為に作曲
したカンタータから転用したテーマが用いられています。

第5楽章は、チャイコフスキー流のポロネーズによる
なかなか壮大な終楽章です。
ロンド形式と発展的手腕が見事に融合しています。
ABACAというロンド形式(短縮型)に続いて、
主要主題に基づくフーガ的発展が連綿と紡がれ、
最後は華々しいコーダで結ばれます。



この第3番でも、情緒豊かな旋律の数々と共に
動機の展開やソナタ形式の構成に細心の注意と
創意が盛り込まれている、チャイコフスキーならではの
音楽の構成・構造をお判りいただけることでしょう。


日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>
(現音エアー)は、お陰様で遂に100回を超えるアップに到達しています。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報室長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)
と、計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は、~第23回 プロ推薦「ピアノ協奏曲」ベスト~
をリンクしておきましょう。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YouTube / プロ推薦「ピアノ協奏曲」ベスト
     - GEN ON AIR #23 (音源リンクつき)


邦楽器作品の創作と邦楽器演奏界の更なる振興を
ライフワークの柱に据えている私です。
このところ、自作邦楽器作品の紹介を続けています。

<音・音 Ⅳ ~尺八、二十絃箏、打楽器群の為に~ >
          (2005)

       SOUND SOUND Ⅳ
   for Shakuhachi, Twenty-stringed Koto
   and Percussions (2005)   

 メキシコ/セルバンティーノ国際芸術祭委嘱作品
          
演奏時間:約12分

初演:2005年9月 メキシコ/グアナフアト/ミナス教会
 <セルバンテフィーノ国際芸術祭~TAMBUCO演奏会>            
演奏:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)
   Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン

日本初演:2011年10月 トッパンホール
   <2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
  ~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
      タンブッコ・パーカッション・アンサンブル~
出演:Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン
共演:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)

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日頃から懇意にさせていただいている吉村七重さんから、
「メキシコの打楽器アンサンブル=タンブッコとの協演の為の
作品を書きませんか」という相談を受けたのは、
2004年の暮れ辺りだっただろうか。

私は、1993年に、当時結成間も無かったタンブッコの演奏
を目の当たりにしていたことを想い出しました。
ラテン・アメリカ圏で初開催であった国際現代音楽協会音楽祭
=<ISCM世界音楽の日々'93メキシコ大会>に、
日本支部正代表として参加した際に、会期中の打楽器演奏会で
彼らの演奏に初めて遭遇したのです。
世界各国の作曲家による様々なスタイルの作品に
柔軟に対応しながら、次々と繰り出される颯爽とした演奏に、
私はすっかり魅了されました。

それから十数年の時を経て、私の作品を彼らに演奏していただく
機会に恵まれようとは・・・、実にありがたいお話でした。

尺八と二十絃箏という邦楽器と打楽器アンサンブルが協演する
という特異な楽器編成の委嘱条件でしたが、
私は心地よい興奮を感じながら作曲の筆を進めました。
打楽器の音が邦楽器の音をマスキングしてしまわないように
配慮したため、鍵盤打楽器を一切使用せずに、
正に「邦楽」と「打楽」の音と音が鬩ぎ合い響き合う、
両者の文化が交流する音楽になりました。

初演の行われた<セルバンテフィーノ国際芸術祭>は、
それは大規模なフェスティバルで、メキシコという国の
文化の底力を見せつけられるような思いがしました。
山間の町の教会を超満員にして行われた
メキシコの人気者=TAMBUCOの演奏会のプログラムの
1曲として、この作品は初演されました。
キリスト教会の中で和服の演奏家の邦楽器との協演、
正に異文化交流の触発が実現しました。

その2年後に、同じメンバーで更に2度程、
メキシコシティ等で演奏されました。
そして先日、今年度の国際交流基金賞受賞記念コンサートで、
待望の日本初演が実現したのでした。

この曲では、尺八の発する単音のニュアンスに反応して
打楽器が単音を発する場面や、
二人ずつの打楽器奏者組み合わせで交互に連打を続けて、
邦楽器の鼓の掛け合いのような音のやり取りを、
尺八と二十絃箏の背景に置いたり、
トムトム等の通常の打楽器を指定しつつも、
邦楽の持つ要素を作品全体に浸透させています。

上記の日本初演の演奏が、
2012年1月にNHK-FMで放送されました。
アーカイヴで聴くことができるようになるかもしれません。
またこのブログでもお知らせしたいと思います。

目下の所、この<SOUND SOUND>シリーズは、
この第4作までですが、将来も、
このタイトルに相応しい構想の作品を書く機会があれば、
第5作以降も誕生すると思います。


写真は、<SOUND SOUND Ⅳ>の日本初演となった
<2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
のプログラム・パンフレットの表紙です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-タンブッコ演奏会冊子

また、2017年11月には、名古屋市郊外の長久手・芸術の家
を会場として、TAMBUCO来日公演とレコーディングが
行われました。そして、その録音を含むTAMBUCOの
最新アルバムがCDと配信音源でリリースされました。



### CD「大地のにおい 〜  Smell of the Earth」###
      Tambuco Percussion Ensemble 
           MM-4032

演奏:Tambuco Percussion Ensemble 
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン
共演:三橋貴風(尺八)※ 吉村七重(二十絃箏)※

曲目:エクトル・インファソン / El Deveir de la Noche
   ステフィーヴ・ライヒ / Mallet Quartet 
   モーリス・ラヴェル / Quatour II mov. 
              (arr. for marimba Quuartet)
   松尾祐孝 / Sound Sound Ⅳ ※
   トリスタン・コエーリョ / Smell of the Earth

この中の拙作の録音と併せて開催された演奏会の情報は
下記の通りです。
TAMBUCOとの素晴らしい縁に感謝している私です。

tambuco表

### 長久手 文化の家 名演への招待シリーズ 17 ###
【タンブッコ パーカッションアンサンブルコンサート】
       2017年11月3日(金・祝)
      14時30分開場 15時00分開演
         森のホール

【出演出演】
タンブッコ (パーカッションアンサンブル)
スカルサクラ(ジェゴググループ)
三橋貴風(尺八)
吉村七重(箏)

【曲目】

Mallet Quartet(スティーヴ・ライヒ)
Sound sound 4(松尾祐孝)
「007/スペクター」より(リカルド・ガヤルド編)

世界初演作品   
Bamboo Song(リカルド・ガヤルド)
“four or five?”for marimba Ensemble(小櫻秀樹)

日本初演作品
The 7 cycles of Vynth Thar(ラウル・トゥドン)

ほか

【主催】長久手市
【楽器協力】名古屋音楽大学
【助成】(公財)せとしん地域振興協力基金
    平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
    Tambuco acknowledges the support of
    “Mexico en Escena” program by FONCA

Tambuco裏