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松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

今回の~情報員M1.5~は、このシリーズ中でも
個性が際立っている回です。
日本では第25話、英国本国では第17話として放送されました。



フランスのニースかモナコのようなセレブ御用達保養地に
クルーザーが浮かぶシーン、まるで「007シリーズ」の
オープニングのような光景から始ったと思いきや・・・
人間の実写も組み合わせて撮影された強盗殺人という、
人形劇とは思えないようなシーンから物語がスタートします。
イギリスのスパイ映画のテイストをこのシリーズに持ち込んだ
かのような語り口に、作曲家のバリー・グレイも乗りに乗って、
音楽の作り込みも平素とは一味違っています。

いつもは大規模な災害や事故が起こって、
そこに救助に向かうとう定型がこのシリーズなのですが、
今回はイギリス秘密諜報部員からの協力要請が
サンダーバード5号(宇宙ステーション)のジョンに入り、
それを切掛として、国際救助隊としては異例の活動が始っていくのです。

このようなストーリーの展開になると、必然のことながら
ロンドン・エイジェントのペネロープ嬢の出番となります。
ペネロープの日本語吹き替えを演じる声優は、
若き日の黒柳徹子さんであったことは、あまりに有名です。
今見ても聴いても本当にはまり役です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ペネロープ嬢

今回は、船が度々登場するために
水を使用したシーンがたくさん出てきます。
こういったシーンの撮影は非常に難しいと思われますが、
CG等まだ夢にも存在していなかった1960年代当時は、
手作りの工作技術や撮影技術で、
アナログ撮影で克服していったのです。


さて、今回の写真ですが、たまたま私が街で見かけた
手作りの模型の素晴らしさをご紹介しましょう。

さて、これは何だか判りますか・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-昭和の渋谷の模型・全景1

・・・見る方向を変えると、このようになります。
昭和40年頃の渋谷駅周辺の手作り模型(ジオラマ)です。
東急百貨店本店一階のインフォメーションカウンター裏に
展示してありました。この雰囲気・・・懐かしい~!
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-昭和の渋谷の模型・全景2

この模型(ジオラマ)の写真は、
このテーマの記事に度々アップしているものです。
昨日の記事に続けます。

<飛来>Ⅳ~独奏ピアノを伴う室内オーケストラの為に~は、
空間や宇宙の気配を暗示するようなオーケストレーションに
オーボエの瞑想的な旋律が浮かぶように始ります。
そして様々な場面を経て、最後にピアノの和音連打が
ハープとコントラバスの補強を伴って厳かに続きます。
その響きは、聴く人によって、仏教寺院の梵鐘や
教会の鐘の音に聴こえるかもしれません。
私としてはここにレクイエムの意味を込めているのです。

作曲当時(1990年頃)、東欧は社会主義政権が相次いで崩壊
する大変革期で、国や地域によっては、遺憾なことに
一般市民も巻き込む動乱が起きていました。
その頃の日本といえばバブル経済の頂点にあった頃でした。
"極東の極楽トンボ" のような日本の状況を忸怩たる思いで
享受していた私は、せめてもの犠牲者への哀悼の意志表示と
平和への祈りを込めて、この作品を作曲したのでした。

初演が終わった頃、加盟国持ち回りで毎年開催されている
ISCM(国際現代音楽協会)世界音楽祭の
1992年ワルシャワ大会の募集要項が発表されました。
前述の経緯ですので、
私は必然的にこの作品を是非とも東欧の地で
欧州初演してもらいたいと考えた私は、
個人直送でエントリーしました。

国際審査会が終わった頃だったのでしょうか・・・
その大会の国際審査員であられた一柳慧氏からの伝言を、
奥様(故人)を通じて電話でいただくことができました。
「ワルシャワで選曲・入選なさったということですよ。
おめでとう!。」というお言葉をいただき、
感激で胸が熱くなったことを今でもはっきり覚えています。

この<飛来>Ⅳは各パート1名の室内オーケストラ編成が
基本ヴァージョンです。
しかし、プログラミングされた演奏会の
出演団体が大きな編成の室内オーケストラでしたので、
弦楽器は各パート数名で管楽器は2名ずつの
2管編成ヴァージョン(スコアは全く同じ)で
演奏できることになり、
初演とは一味違った演奏の実現が期待されました。

1992年5月に、私はアエロフロートのモスクワ経由便で、
ワルシャワに向かいました。
そして、<ISCM世界音楽の日々'92ワルシャワ大会>の
室内オーケストラ演奏会で、
下記の陣容で欧州初演されました。

Cond./ Agnieszka Duczmal Pf./ Louise Bessette
Ch-orch./ Amadeus Chamber Orchestra of Polish Radio

アグニエシュカ・デュチマルさんは
知る人ぞ知る東欧圏の女性指揮者、
ルイーズ・ベセットさんはフランス系カナダ人の
美人ピアニスト(私と同い年でした!)で、
素晴らしい演奏を披露してくださり、
演奏後の拍手が長く長く続き、とても嬉しい時間でした。
そして更なるサプライズが待っていました。
私が "心の師" として尊敬していた大作曲家=
ヴィトルド・ルトスワフスキ氏が会場に居られて、
終演後に声をかけてくださったのです。
下の写真はその時のショットで、私の宝物です。

ワルシャワ旧市街の王宮で行われた音楽祭開会セレモニーで
来賓挨拶をなさっていたマエストロをお見受けすることは
既にできていましたが、
まさか自分の作品をお聴きいただくことができて、
間近にお会いできて、しかも声をかけていただき、
写真を一緒に撮らせていただけるとは・・・
ワルシャワに来られて、作品も私も本当に幸せでした!

写真:ルトスワフスキ氏(中央)石田一志氏(左)
   筆者(右)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ワルシャワでルトスワフスキ氏と

今年も洗足学園音楽大学の"邦楽定期"が開催されます。

今回は、現代邦楽研究所の2025年度開講各種講座の修了演奏のステージも含めた

プログラムによる開催という趣向になっています。

また、昨秋に紫綬褒章を受章された福原徹先生のステージも盛り込まれました。

皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

♫ ♫ ♫ ♫ ♫ 洗足学園音楽大学《第十六回 邦楽定期演奏会》♫ ♫ ♫ ♫ ♫

 

2026年2月15日(日) 14:30 開場 / 15:00 開演  洗足学園 前田ホール

入場無料(小学生以上入場可)注)要予約(ご予約は下にリンクのサイトから↓)

 

 

プログラム

「春興」  杵屋正邦 作曲/西川啓光 作調

「5つの組曲~尺八・箏・十七絃箏のための~」川崎絵都夫 作曲

箏組歌「四季曲」 

三味線組歌「乱後夜」「晴嵐」打合せ 

「笛独奏」福原徹先生 紫綬褒章受章記念演奏

「コスモドラグーン」 沢井比河流 作曲

 

【出演】

洗足学園音楽大学現代邦楽コース学生・卒業生・講師

洗足学園音楽大学現代邦楽研究所講座生・講師

特別出演 福原徹(笛)

司会・解説 森重行敏(現代邦楽研究所所長)

 

 

 

2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、
同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭で
オーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。

私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、
クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、
その後もズルズル時が経過してきてしまいました。
そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、
まるで人類史の時計が100年程逆回りして、
帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。
いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、
どこまで分裂してしまうのでしょうか。

如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、
軍事力で虐げられてはならないと思います。
ウクライナの平和を希求しつつ、
2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、
在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、
ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、
得難い国際交流の経験をする機会を得ました。
その時は、平穏で平和なウクライナでした。

一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、
平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。

深夜の記事シリーズとして、ウクライナの平和を願って、
2013年の想い出の記事を再掲載しています。

*****2013年6月6日の記事*****

「ウクライナ演奏旅行体験記」もいよいよクライマックス、
演奏会の本番を迎えました。

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ファイナル演奏会チケット表
松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ファイナル演奏会チケットウ裏

突然の驟雨が過ぎ去って、
本番の約一時間前に楽屋入りした私は、
暫く精神を落ち着かせた後、
ステージ衣装の燕尾服への着替えを始めました。

その途中で、地元のテレビ局から
インタビューの申し込みがあり、
私はベストまでは着込んだ格好で、
ロビーに出て取材に協力しました。
インタビュアーの女性は英語ができず、
私はウクライナ語もロシア語もできませんから、
チェロ独奏者のOlga Veselina女史に通訳をお願いしての、
インタビューとなりました。

同様のインタビューは、開演前や休憩時間に行われた模様で、
私の作品のギター独奏者=Magnus Anderssion氏も、
下の写真のようにインタビューを受けたそうです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-Anderssion氏インタビュー

そして遂に演奏会本番の開演時刻を迎えました。
こちらのご当地スタイルとして興味深かったことは、
クラシック音楽の演奏会であっても
1曲毎にアナウンスが入って、曲目や演奏者の
紹介がセレモニーのように行われるところでした。

この演奏会でも、音楽祭ダイレクター=Yevgeni Petrychenko氏が、
挨拶と紹介を行なっていました。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~


<Donbas Modern Music Art / Festival & Competition>
=[DMMA・2013] ファイナル・コンサート
[ Music of our time / Japan - Sweden/Finland - Ukraine ]

*2013年5月17日 / ウクライナ・ドネツク
フィルハーモニー協会 / セルゲイ・プロコフィエフ・ホール
*プログラム:
- Mirjam Tally / Winter Island (b) (c) *
- Thomas Liljeholm / Merging (b) (c) ***
- Masataka Matsuo / Phonosphere 4b (a) **
- Vadim Larchikov / Gethsemane *
- Masataka Matsuo / Eternal Livre (new version) (a) (c) **
- Kalevi Aho / 2-cellos Concerto (b) (c) *
(*** 世界初演 ** 欧州初演 *ウクライナ初演)
*演奏:
guit. / Magnus Anderssion (a)
cello / Vadim Larchikov (b)  Olga Veselina (c)
cond. / Masataka Matsuo 
orch. / Donetsk Academic Philharmonic Orchestra

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本番の演奏は、ひとことで言えば、爆発的大成功でした。
しかし、そこは現代音楽作品が6曲、
しかも協奏曲が5曲も並ぶ
ウルトラ・ハード・プログラム、正直に吐露すりならば、
細かいミスはかなりましました。
あるところでは、あるパートが1小節先行してしまったり、
あるところでは別のパートが1小節遅れてしまったり、
等々・・・
しかし、その都度、私はできる限りのアイ・コンタクトと、
大きめのタクトワークで指示と気を放射して、
大事故に繋がる齟齬を回避して、総体的に
作品像をダイナミックに彫琢していくことができました。
楽員諸氏にも、その状況と音楽全体の感興を
ひしひしと感じ取っていただけた様子で、
演奏が進行するにしたがって、難局を乗り切るにしたがって、
集中度を増していくことになりました。
その結果、1曲毎に大きな拍手喝采が聴衆から沸き起こり、
独奏者も楽員達も大いに満足気な表情を浮かべていました。


#3曲目=拙作<フォノスフェール第4番-b>の演奏直後#
    ギター独奏者はMagnus Anderssion氏
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-Phonosphere4-b演奏直後

#Vadim Larchikov氏とOlga Veselina女史のご夫妻と共に#
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-Vadim&Olgaの二人と共に


最後の気力を振り絞って望んだ最終演目、
フィンランドの作曲家=アホの珍しい作品、
<2チェロと管弦楽の為の協奏曲>の丁々発止のやり取りを
リハーサル時を遥かに上回る凝縮度と燃焼度を持った
演奏を実現して振り終えた瞬間の達成感は、
私の音楽家人生の中で忘れられない1頁になるものでした。

スタンディング・オべージョンになった客席の熱狂の中、
何度もステージに呼び戻される中で楽員の間を歩くとき、
楽員の多くから「Thank you maestoro !」と声をかけて
いただき、とても嬉しい思いが込み上げてきました。

現代音楽の分野での国際交流&国際協働として、
多くの一般聴衆に支持される演奏を実現できたこと、
自分でもかなり納得のいく闊達な演奏を達成できたことに、
大いなる歓びと満足を感じることができました。

このような出会いと機会に感謝!


日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>
(現音エアー)は、お陰様で既に90回を超えるアップに到達しています。
総再生アクセス数は20万回を遥かに超えてきました。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報室長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)と
計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は第6回~プロ伝授 "超"発想転換法 ~をリンクしておきましょう。
作曲家の赤裸々な心情が語られています。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YouTube / プロ伝授 "超"発想転換法 -- GEN ON AIR #6


2018年の「バーンスタイン生誕100年に寄せて」記事シリーズの

再収録も、早いものでもう vol.9 になりました。

 

今日ご紹介する作品は、1952年に発表された

歌劇「タヒチ島の騒動」です。

1幕・3場からなる約45分の小オペラで、

現代のある家庭の一日を描いている舞台になっています。

「タヒチ島事件」とか「タヒチ島の騒動」と訳される

奇妙なタイトルは、ストーリーの本筋には無関係で、

家庭内に流れるニュースというパロディーです。

 

Leonard Bernstein (1918 - 1990) - Trouble in Tahiti

 

尚、この歌劇「タヒチ島の騒動」は、後年、1983年に

大幅に改訂が施されて、歌劇「静かな場所」となりました。

 

下のジャケットの写真は、

「タヒチ島の騒動」でも「静かな場所」でもありませんが、

バーンスタインの多彩・多面的な活躍を象徴する作品

「ミサ」のLPです。

 

今週の『サンダーバード』讃!は、
~危険な遊び~の紹介です。
日本では第24話、英国本国では第18話として放送されました。



このストーリーは、なかなか手が込んでいます。
幼い兄弟が、気象観測員の父親から貰ったトランシーバーを使いながら、
“サンダーバードごっこ”に興じていたところ、
その救助無線を宇宙ステーション(TB5号)が傍受して、
スコットがTB1号で発進するところから、物語は始ります。

“お遊びごっこ”と判ったスコットは困り果ててしまいますが、
結局その兄弟を基地に連れて帰って、トレーシー一家は
ゲストとして丁重にもてなすことにするのです。
基地内部をすっかり見学できたボブとトニーの兄弟は、
ご機嫌のうちに、今度はTB2号で帰路についたのでした。

ところが、遊びの子供の通信で国際救助隊が飛来したことが、
新聞に大きく載ってしまったところから、
例の敵役=フッドの悪巧みがまた始ってしまいます。
何とその兄弟を危ない廃坑に閉じこめてしまうのです。

実は、気象観測員という父親が、秘密任務を負っている諜報員だったのです。
そこで収集した極秘情報をフッドは狙っていたのです。

ボブとトニーは、再びトランシーバーで国際救助隊に救助要請するのですが、
「いらずらはもうよそうね!」と、今度は相手にしてもらえないのです。
さあどうなることやら・・・

この回では、ボブとトニーに基地を案内するシーンがあることから、
普段は見られないお宝シーンを数多く見ることができます。

・・目地らしいサンダーバード1号の基地帰還シーン・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-SD1号の帰還シーン

・・・兄弟を基地内シャトルで案内するアラン・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-基地内シャトルで案内するアラン

・・・マニア垂涎の各種装備の格納庫のシーン・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-各種装備の格納庫

手作りの素晴らしさ! 人間の素晴らしさ!
『サンダーバード』讃!記事シリーズ、もう少し継続します。
<飛来>シリーズ各曲の紹介を続けています。

この第4作の誕生は、
私の人生に重要な転機をもたらしてくれました。
たくさんの想い出や様々なエピソードがありますので、
次回以降の記事でご紹介しましょう。

まず今日の記事では、主な演奏とCDのリストを列挙します。
CDはおそらくまだ入手可能ですので、
実際にお聴きいただければ幸いです。

###<飛来>Ⅳ
   ~独奏ピアノを伴う室内オーケストラの為に~###
        (1990)
<深新會第19回作品展>第1夜
         ~室内オーケストラの夕べ~出品作品

演奏時間:約18分

初演:1990年9月  東京文化会館 小ホール
<深新會第19回作品展>第1夜
演奏:指揮=小出雄聖 ピアノ=中川俊郎 
   室内管弦楽=アール・レスピラン

2管編成ヴァージョン初演:1992年5月 ワルシャワ
     ISCM Word Music Days '92 Warsaw
演奏:Cond./ Agnieszka Duczmal Pf./ Louise Bessette
Ch-orch./ Amadeus Chamber Orchestra of Polish Radio

再演:1996年6月 東京文化会館 小ホール
<第2回松尾祐孝個展>
演奏:指揮=松尾祐孝 ピアノ=中川俊郎
   室内管弦楽=
   フォノスフェール・ミュージカル・アンサンブル

南米初演(2管編成ヴァージョン):
   2006年2月 ボリバル劇場(キト/エクアドル)
   <エクアドル=日本 交流演奏会>
演奏:指揮=松尾祐孝 ピアノ=奈良英子
   管弦楽=エクアドル国立ユース・オーケストラ

最近の演奏:2009年12月 洗足学園音楽大学ビッグマウス
<大学院コンサート・シリーズ~Sound Explosion Vol.3>
演奏:指揮=松元宏康 ピアノ=中川俊郎
   管弦楽=洗足学園音楽大学 大学院現代アンサンブル 

CD:<Good Composers '91>~協力:日本現代音楽協会
   収録作品作曲家=三善晃 松尾祐孝 浦田健次郎
           鈴木輝昭 下山一二三
   BRAIN / BOCD-3101

下の写真がこのCDです。日本現代音楽協会編集の
CDシリーズの第1弾に<飛来>Ⅳが収録されました。
使用された音源は、上記の一番上の初演の録音です。
30年以上前のリリースですが、まだ入手可能だと思います。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-<飛来>4CDジャケット
2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、
同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭で
オーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。

私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、
クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、
その後もズルズル時が経過してきてしまいました。
そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、
まるで人類史の時計が100年程逆回りして、
帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。
いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、
どこまで分裂してしまうのでしょうか。

如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、
軍事力で虐げられてはならないと思います。
ウクライナの平和を希求しつつ、
2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、
在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。

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私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、
ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、
得難い国際交流の経験をする機会を得ました。
その時は、平穏で平和なウクライナでした。

一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、
平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。

深夜の記事シリーズとして、ウクライナの平和を願って、
2013年の想い出の記事を再掲載しています。

*****2013年6月4日の記事*****

いよいよ音楽祭最終日、私が指揮をする
ファイナル・コンサート当日の朝を迎えました。

日本での平素の生活では、
音楽家の典型の夜型人間である私ですが、
今回のウクライナ滞在中は、リハーサル・セッションが
午前9時もしくは10時開始というタイム・テーブルに
コンディションを合わせるために、
早起きシフトの生活を心がけました。
日本との時差も丁度それにマッチしたので、
殆ど苦労せずにそのシフトに馴染むことができました。

当日の朝も、早起きをして、
スコアの読み込み&最終チェックをして、
ステージ衣装の確認をして、軽く朝食をとって、
会場のフィルハーモニー協会に向かいました。

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-フィルハーモニー協会建物

昨日2回目のセッションをかなり充実させることができたので、
楽員諸氏の私に対する挨拶の目線や表情も融和になってきて、
概ね良好な相互関係を構築しながら、
最終セッションに臨むことができました。

この最終セッションは、当初は10時~13時の予定でしたが、
本来4回行なう筈だったものが
3回になってしまったことを受けて、
Vadim Larchikov氏等が楽団と交渉してくださり、
楽員の了承を取りつけて、
14時まで延長できることになりました。
但し、それについて、セッション開始時に、
指揮者から楽員への感謝の挨拶が欲しいという要求が
主催者側からあったので、私は英語で挨拶をしてから、
下記の順序でリハーサルを行ないました。

- Mirjam Tally / Winter Island (b) (c) *
- Thomas Liljeholm / Merging (b) (c) ***
- Masataka Matsuo / Eternal Livre (new version) (a) (c) **
- Vadim Larchikov / Gethsemane *
- Kalevi Aho / 2-cellos Concerto (b) (c) *
- Masataka Matsuo / Phonosphere 4b (a) **
(*** 世界初演 ** 欧州初演 *ウクライナ初演)
*演奏:
guit. / Magnus Anderssion (a)
cello / Vadim Larchikov (b)  Olga Veselina (c)
cond. / Masataka Matsuo 
orch. / Donetsk Academic Philharmonic Orchestra

今回は、私の2作品の録音も兼ねたプロジェクトでしたので、
この最終セッションから録音機材を
稼働させた状況となりました。

相変わらず大変ハードなリハーサルではありましたが、
作品像がそれぞれに具現していく実感をオケと共有しながら
進めることができて、結果そしては13時15分位には
全てを終了させることができて、楽員の皆さんにも
気持ちよく解散していただくことができました。

私もほっと安堵して、ホテルの自室に戻りましたが、
16時半にステージ衣装を持って
会場に向かわなければならないため、
あまりゆっくりする時間もありませんでした。
それでも、小一時間仮眠をとった後、会場に向かうべく
荷物を抱えてホテルをでようとしたところ・・・
内陸性気候特有の夕立のような驟雨が襲い、
暫く様子を見るはめに。
10分程で小降りになったところで、会場に向かいました。

さあいよいよ、次回は演奏会本番の記事となります。

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-音楽祭ファイナルのポスター


日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>
(現音エアー)は、お陰様で既に90回を超えるアップに到達しています。
総再生アクセス数は20万回を遥かに超えてきました。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報室長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)と
計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は第5回~プロ厳選 クラシック名演奏家の肖像~
をリンクしておきましょう。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YouTube / プロ厳選 クラシック名演奏家の肖像
        - GEN ON AIR #