松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -3ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

邦楽器作品の創作と邦楽器演奏界の更なる振興を
ライフワークの柱に据えている私です。
このところ、自作邦楽器作品の紹介を続けています。

<音・音 Ⅳ ~尺八、二十絃箏、打楽器群の為に~ >
          (2005)

       SOUND SOUND Ⅳ
   for Shakuhachi, Twenty-stringed Koto
   and Percussions (2005)   

 メキシコ/セルバンティーノ国際芸術祭委嘱作品
          
演奏時間:約12分

初演:2005年9月 メキシコ/グアナフアト/ミナス教会
 <セルバンテフィーノ国際芸術祭~TAMBUCO演奏会>            
演奏:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)
   Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン

日本初演:2011年10月 トッパンホール
   <2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
  ~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
      タンブッコ・パーカッション・アンサンブル~
出演:Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン
共演:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)

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日頃から懇意にさせていただいている吉村七重さんから、
「メキシコの打楽器アンサンブル=タンブッコとの協演の為の
作品を書きませんか」という相談を受けたのは、
2004年の暮れ辺りだっただろうか。

私は、1993年に、当時結成間も無かったタンブッコの演奏
を目の当たりにしていたことを想い出しました。
ラテン・アメリカ圏で初開催であった国際現代音楽協会音楽祭
=<ISCM世界音楽の日々'93メキシコ大会>に、
日本支部正代表として参加した際に、会期中の打楽器演奏会で
彼らの演奏に初めて遭遇したのです。
世界各国の作曲家による様々なスタイルの作品に
柔軟に対応しながら、次々と繰り出される颯爽とした演奏に、
私はすっかり魅了されました。

それから十数年の時を経て、私の作品を彼らに演奏していただく
機会に恵まれようとは・・・、実にありがたいお話でした。

尺八と二十絃箏という邦楽器と打楽器アンサンブルが協演する
という特異な楽器編成の委嘱条件でしたが、
私は心地よい興奮を感じながら作曲の筆を進めました。
打楽器の音が邦楽器の音をマスキングしてしまわないように
配慮したため、鍵盤打楽器を一切使用せずに、
正に「邦楽」と「打楽」の音と音が鬩ぎ合い響き合う、
両者の文化が交流する音楽になりました。

初演の行われた<セルバンテフィーノ国際芸術祭>は、
それは大規模なフェスティバルで、メキシコという国の
文化の底力を見せつけられるような思いがしました。
山間の町の教会を超満員にして行われた
メキシコの人気者=TAMBUCOの演奏会のプログラムの
1曲として、この作品は初演されました。
キリスト教会の中で和服の演奏家の邦楽器との協演、
正に異文化交流の触発が実現しました。

その2年後に、同じメンバーで更に2度程、
メキシコシティ等で演奏されました。
そして先日、今年度の国際交流基金賞受賞記念コンサートで、
待望の日本初演が実現したのでした。

この曲では、尺八の発する単音のニュアンスに反応して
打楽器が単音を発する場面や、
二人ずつの打楽器奏者組み合わせで交互に連打を続けて、
邦楽器の鼓の掛け合いのような音のやり取りを、
尺八と二十絃箏の背景に置いたり、
トムトム等の通常の打楽器を指定しつつも、
邦楽の持つ要素を作品全体に浸透させています。

上記の日本初演の演奏が、
2012年1月にNHK-FMで放送されました。
アーカイヴで聴くことができるようになるかもしれません。
またこのブログでもお知らせしたいと思います。

目下の所、この<SOUND SOUND>シリーズは、
この第4作までですが、将来も、
このタイトルに相応しい構想の作品を書く機会があれば、
第5作以降も誕生すると思います。


写真は、<SOUND SOUND Ⅳ>の日本初演となった
<2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
のプログラム・パンフレットの表紙です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-タンブッコ演奏会冊子

また、2017年11月には、名古屋市郊外の長久手・芸術の家
を会場として、TAMBUCO来日公演とレコーディングが
行われました。そして、その録音を含むTAMBUCOの
最新アルバムがCDと配信音源でリリースされました。



### CD「大地のにおい 〜  Smell of the Earth」###
      Tambuco Percussion Ensemble 
           MM-4032

演奏:Tambuco Percussion Ensemble 
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン
共演:三橋貴風(尺八)※ 吉村七重(二十絃箏)※

曲目:エクトル・インファソン / El Deveir de la Noche
   ステフィーヴ・ライヒ / Mallet Quartet 
   モーリス・ラヴェル / Quatour II mov. 
              (arr. for marimba Quuartet)
   松尾祐孝 / Sound Sound Ⅳ ※
   トリスタン・コエーリョ / Smell of the Earth

この中の拙作の録音と併せて開催された演奏会の情報は
下記の通りです。
TAMBUCOとの素晴らしい縁に感謝している私です。

tambuco表

### 長久手 文化の家 名演への招待シリーズ 17 ###
【タンブッコ パーカッションアンサンブルコンサート】
       2017年11月3日(金・祝)
      14時30分開場 15時00分開演
         森のホール

【出演出演】
タンブッコ (パーカッションアンサンブル)
スカルサクラ(ジェゴググループ)
三橋貴風(尺八)
吉村七重(箏)

【曲目】

Mallet Quartet(スティーヴ・ライヒ)
Sound sound 4(松尾祐孝)
「007/スペクター」より(リカルド・ガヤルド編)

世界初演作品   
Bamboo Song(リカルド・ガヤルド)
“four or five?”for marimba Ensemble(小櫻秀樹)

日本初演作品
The 7 cycles of Vynth Thar(ラウル・トゥドン)

ほか

【主催】長久手市
【楽器協力】名古屋音楽大学
【助成】(公財)せとしん地域振興協力基金
    平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
    Tambuco acknowledges the support of
    “Mexico en Escena” program by FONCA

Tambuco裏
昨日から、15年前の夏の沖縄県訪問の模様を再アップしています。
「音楽づくり」ワークショップを目的とした旅でしたが、
自然の風景や人々との出会いも印象的でした。

”音楽づくりワークショップの旅"は、
私の心を大いに癒してくれました。
また同時に、そこでの出会いや成果が、
大いなる刺激と元気を私にくれました。
これから暫く、その旅での沖縄方面各地での想い出や出会いや
"音楽づくり"ワークショップの模様などについて、
折りに触れてレポートしていきたいと考えています。

南の島を訪ねると、
どういう訳か時間の感覚が都会に居る時とは
違って感じられるような気がします。
雑事から開放される旅先の気楽さも
手伝ってのことかもしれませんが、
アクセク動こうとする普段の行動パターンとは、
相当に異なる心持ちの自分になっていることに、
ちょっとした新鮮な驚きさえ感じられます。

作曲をする時も、ついつい日常の仕事や雑事に追われた
慌ただしさを引き摺ってしまいがちな日頃の自分を、
ちょっと反省しなくてはとも思います。

このような感覚の中で、(物理的にも心理的にも)
目線をこどもたちに合わせて、小学生と"音楽づくり"を
一緒に体験できたことは、素敵で充実した出来事でした。
今回の旅での”音楽づくりワークショップ"の内容については、
別の機会にまとめてレポートします。

今日は、石垣島で見つけた私の癒しスポットを、
特別にご紹介しましょう。

石垣島の空港から一路、
離島桟橋方面に向けて車を走らせて、
やがて海辺に出る辺りの左側に、
そのカフェは佇んでいます。

さり気なく落ち着く店内は・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-パフパフの店内

テラス席越しに海を見渡すと・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-海辺のカフェからの風景

お店の名前は「パフパフ」です。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-パフパフのエントランス

特に都会にお住まいの方は、時には心を落ち着けて開放して、
リフレッシュする時間が必要だと思います。
図書館、美術館、森、海辺、等々・・・
貴方の癒しの場所は何処でしょうか。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第125巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみのNゲージサイズ模型の付録、

本号は国鉄からJR九州に受け継がれたツインエンジンの

一般形気動車、キハ20系ディーゼル同車キハ52形の

九州色の佇まいです。

 

 

さて、いつものようにパッケージを解いて

第125巻の冊子を取り出してみましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの恒例通り、付録模型の形式の特集です。

キハ20系の中でもエンジンを2機搭載した勾配線区向けの

強力バージョン、しかも両運転台のキハ52形の、

国鉄時代からJR移行後の変遷が解説されています。

 

 

続くページでは一転して、都会的な電車の写真が目に飛び込みます。

東京急行電鉄(東急)大井町線の急行専用車両、

6000系(東急の6000系としては2代目)の特集です。

初登場時には、赤を基調とした鮮やかなカラーリングと

スマートな前面デザインが織り成す雰囲気から、

東急の新時代の到来を告げるように感じられました。

 

 

続くページは、今度は些か地味な存在の貨車、

ワム80000形有蓋貨車の特集です。

国鉄の貨車の最大勢力を誇った2軸貨車で、

正に往年の日本の物流を支えた主役でした。

 

 

更にぺージをめくると、ときどき掲載される

「路線と旅路」シリーズで、根室本線の特集です。

2016年の立て続けに襲った台風による水害で、

北海道の鉄道は大きな被害を受けました。

現在でも根室本線の東鹿越〜幾寅〜落合間は

復旧工事の手はつけられておらず、東鹿越〜新得間は

代行バスの運行となっている現状が紹介されています。

 

 

そして巻末記事は恒例通りの"観光列車"シリーズで、

本号ではJR線で最後の存在となったキハ58系となっている

「Kenji」の特集です。

「Kenji」は盛岡をベースに活躍してきた観光列車で、

宮沢賢治に因んだ愛称が冠されています。

国鉄時代に「サロンエクスプレスアルカディア」として

大改造を施されて登場した展望先頭車の姿からは

想像がつきにくいかもしれませんが、

JR線上最後のキハ58系3両なのです。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズはまだまだ続きます。

 

 

交響曲第1番の初演の成功で、
ロシアで最初の本格的なシンフォニストとして
認知されることになったチャイコフスキーは、
続く交響曲を1872年に作曲しました。
3つのウクライナ民謡を作中に引用していることから、
ウクライナを意味する「小ロシア」という呼称を
初演当時のモスクワの音楽評論家から与えられたそうです。
第1番よりも小振りで演奏時間約30分の規模ですが、
なかなか魅力的な作品です。

当時のロシア楽壇は、西欧派と民族派に二分されていました。
チャイコフスキーは西欧派の代表格と目されていましたが、
この作品の場合は、民族派を代表する「五人組」に高く評価された一方、
西欧派の音楽家や評論家からは酷評されたようです。

初演は1873年に行われ、第1番に続いて大成功となりました。
後に第1楽章を大幅に書き変え、第2~4楽章にも多少手を入れた
改訂版を完成させて、1881年に初演されています。

私の仕事場のライブラリーに在るCDは、
現在において通常に演奏される改訂版の演奏に加えて、
初版の第1楽章も収録しているディスクです。

チャイコフスキー/交響曲第2番「小ロシア」
ミハイル・プレトニョフ指揮
ロシア・ナショナル管弦楽団
PENTATONE / PTC 5186382

チャイコフスキー/交響曲第2番CD


###チャイコフスキー/
     交響曲第2番 ハ短調 作品17###

第1楽章は、序奏に聴こえるホルンの旋律、
ウクライナ民謡の「母なるヴォルガ」で印象的に始まります。
やがてそれが力強い第一主題に変身してソナタ形式の主部に突入します。
第二主題にしては勇壮な楽想を経て、
両主題が発展される展開部の突入していきます。
チャイコフスキーとしては珍しく、第一主題が明確に現れない再現部を経て、
終結部に到達した後に、第一主題が回帰します。

第2楽章は、淡々とした行進曲調であり
また間奏曲風でもある緩徐楽章といった趣の楽章です。
未完に終わったオペラ「ウンディーナ」の楽想を転用しているということです。
発展的な複合三部形式で、中間部の旋律として
ウクライナ民謡「回れ私の糸車」が引用されています。

第3楽章は、"小粒ながらピリリと辛い"といった感じの
快速で刺激的なスケルツォ楽章です。
トリオにはウクライナの舞曲のエッセンスが感じられます。

第4楽章は、高らかな序奏の後に、
ウクライナ民謡の輪舞曲「鶴(ジュラーベリ)」が変奏主題として活用され、
趣向を凝らした変奏が紡がれます。
最後は明るく肯定的なコーダによって幕を閉じます。

YouTube / チャイコフスキー
交響曲 第2番 ハ短調 Op.17 《小ロシア》
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1979年1月25~26、29日・2月21日


この第2番でも、滾々と湧き出てくる情緒豊かな旋律の数々の
陰に隠れながら、動機の展開やソナタ形式の構成に細心の注意と
創意が盛り込まれていて、チャイコフスキーが
実は構造的な作曲家であることがお判りになるでしょう。


日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>
(現音エアー)は、お陰様で遂に100回を超えるアップに到達しています。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報室長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)
と、計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は第22回「創造の連鎖~引用いまむかし」
をリンクしておきましょう。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YouTube / 創造の連鎖~引用いまむかし
      - GEN ON AIR #22


邦楽器作品の創作と邦楽器演奏界の更なる振興を
ライフワークの柱に据えている私です。
このところ、自作邦楽器作品の紹介を続けています。

###DISTRACTION Ⅴ
for Shakuhachi and Twenty-string Koto###
        ディストラクション第5番
       ~尺八と二十絃箏の為に~
        (1998/2005)
 メキシコ<セルバンティノ芸術祭2005>招待初演作品

演奏時間:約15分

初演:2005年9月 メキシコ・グアナフアト
<セルバンティノ芸術祭2005>
演奏:尺八=三橋貴風 二十絃箏=吉村七重

日本初演:2006年3月 横浜みなとみらい 小ホール
     現音<現代の音楽展2006>尺八フェスタ
演奏:尺八=三橋貴風 二十絃箏=吉村七重

<ディストラクション>シリーズは、
任意の主要西欧管弦楽器とピアノによる二重奏作品を、
1作毎に楽器を変えて書き続けているものです。
この第5作は、例外的に邦楽器の組み合わせです。
ピアノを二十絃箏に置き換え、
任意の管弦楽器を尺八とした訳です。

当初のこの組み合わせで書くきっかけは、
ドイツとの交流プロジェクトの一環としての企画が
浮上したことにありましたが、
作曲途上でこのプロジェクトが頓挫してしまい、
暫くお蔵入りになっていたのでした。
その後、今度はメキシコとの国際交流の企画が立ち上がり、
構想から7年を経てようやく初演に辿着いたのでした。

長年にわたりメキシコに根を張って、
国際文化交流や教育活動に尽力されている
ヴァイオリニスト=黒沼ユリ子氏のご尽力によって、
三橋貴風氏(尺八奏者)と吉村七重氏(箏奏者)のお二人と、
メキシコの気鋭の打楽器アンサンブル=TAMBUCOとの
協働が実現することになったのでした。

邦楽器とTAMBUCOのジョイント・コンサートでは、
2邦楽器と打楽器アンサンブルの為の音楽祭委嘱作品の初演が、
三橋氏と吉村氏のデュオ・コンサートでは、
この作品の招待初演が、組まれることになり、
一つの音楽祭<セルバンテフィ芸術祭2005>で
2曲の世界初演の機会を得ることができました。

実は私は、1993年にもメキシコを訪ねていて、
まさかの生涯二度目のメキシコ旅行でもあった訳です。
これらのメキシコ演奏旅行についてや、
TAMBUCOと報楽器の為の作品についても、
何れ記事でご紹介したいと思っています。

この第5作は、初演・日本初演を演奏された
お二人の名匠の名人芸を意識したもので、
西欧楽器に匹敵する機能性と邦楽器独特の
振幅の広い表現力が濃密に発揮されつつ、
音響の時空を生成していきます。

今日の写真は、三橋貴風氏CD名盤のご紹介です。
三橋貴風/竹籟五章 CAMERATA / 30CM-303

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-CD竹籟五章
15年前の夏の南大東島訪問の模様を再アップしましょう。
「音楽づくり」ワークショップを目的とした旅でしたが、
自然の風景や人々との出会いも印象的でした。

2011年の夏の初め頃、
"音楽づくりワークショップ"の移動学会で、
沖縄方面を巡ってきました。
各地の小学生や中学生、そして先生方と交流ができて、
有意義で充実した体験の連続になりました。

まずは旅の印象のミニ・レポートを・・・

地球の美しさ、海の美しさ、そしてそれらの大切さ、
そして、人々の素晴らしさを、
あらためて考えさせられた旅になりました。

石垣島と竹富島の間の海と空のエメラルドグリーン・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-石垣島・竹富島周辺の海と空

南大東島の海岸の海と空の鮮烈なコントラスト・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-南大東島の海と空

その水の透明度・・・琉球ガラスの名品を見ているようで・・・
・・・吸い込まれそうです・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-琉球ガラスを思わせる水の透明度

飛行機の窓から沖縄本島南東岸周辺を望むと・・・
こんなに美しいのです・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-空から見た沖縄本島南東岸の小島周辺

与論島も、可愛らしく・・・美しい・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-空から見た与論島

地球を大切に・・・
そこに息づく音楽や文化を大切に・・・

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第124巻の紹介です。

 

 

毎号お楽しみの付録、Nゲージサイズ模型、

本号は、EF65形直流電気機関車が珍しい葡萄色をまとった

同形式57号機の姿です。

 

 

ではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第124巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの恒例通り、

付録模型の車両についての解説です。

1965年に登場以来、国鉄の直流電機の標準車として

数多く製造されたEF65は、直流電気機関車標準色、

濃青とクリーム色のツートーンでした。

JR貨物に転籍後、EF65登場以前の旧型電機機関車の

標準色だった葡萄色に塗装した車両を登場させるという

鉄道ファン向けのサービスを展開しました。

最初は9号機、次に56号機、そして57号機に受け継がれました。

 

 

続くページは、JR東日本の交流電化区間で活躍した

719系近郊形交流電車の特集でした。

近郊形直流電車211系をベースとして、東北本線等での

運用に合わせて設計や仕様を変更して製造されました。

クモハ+クハの2両を基本ユニットとして、

ローカル線閑散区間から通勤通学輸送まで、

幅広く運用されています。

 

 

さらにページをめくると、長崎県の島原半島を走る

日本最西端の非電化私鉄=島原鉄道で頑張っている気動車、

2500形・2550形の特集です。

新潟鐵工所(現・新潟トランシス)が開発した

地方私鉄や第三セクターに特化した規格型気動車シリーズ

「NDC」の島原鉄道版車両という訳です。

 

 

「鉄道建築」シリーズの記事は、嘗てマスコミでも取り上げられ

一世を風靡した"幸福駅"の駅舎の特集です。

帯広から十勝平野を南下して広尾までを結んでいた広尾線は、

廃止から既に30年以上が経過していますが、

今でも広尾駅舎は観光名所として健在です。

 

 

そして巻末はいつものように「観光列車」シリーズの記事で、

本号は"びゅうコースター風っこ"の特集です。

"びゅうコースター風っこ"は、

信州から東北までを駆けるトロッコ気動車です。

この列車は特定の路線で運用されるものではなく、

イベント列車としてJR東日本内の各地に姿を現せて

人気を博しているということです。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

 

 

 

チャイコフスキーの初めての交響曲は1866年に作曲されました。
演奏時間は約45分に及ぶ堂々たる風格を備えた雄大な作品となっています。
第4番~第6番の三大交響曲には旋律の印象で一歩を譲りますが、
なかなか素晴らしい交響曲です。

第1楽章に「冬の日の幻想」という副題が付されているので
しばしば交響曲第1番「冬の日の幻想」と呼ばれますが、
正式には単純に交響曲第1番で良いようです。

1866年と67年に行われた部分的な初演は不評だったらしいですが、
1868年に行われた全曲初演は大成功を収めたそうです。

その後、1874年に改訂がなされ(第3稿)、
今日ではその版が使用されています。

###チャイコフスキー/交響曲第1番 ト短調 作品13###

第一楽章は、ソナタ形式です。
「冬の日の幻想」という副題ご添えられています。
淡々と始まる第一主題がやがてヴォルテージを上げて、
クライマックスに到達した後に柔らかな第二主題に移行する
音楽の運びには、既に三大交響曲に向けての萌芽が見られます。
第一主題の主要動機を執拗に反復使用して
展開部や終結部の発展的な楽想を紡いでいるところに、
実はこの作曲家が構造的であることの一端が示されています。

第二楽章は、緩徐楽章です。
「陰気な土地、霧の土地」という副題が添えられています。
弦による哀愁漂う序奏の後、ABABAと
二つの主題が交代するロンド形式的な構成の主要部が続き、
最後にコーダで結ばれます。
主要主題(A)は、1回目がオーボエ、2回目がチェロ、
3回目がホルンで、高らかに歌われます。
チャイコフスキーのメロディー・メイカーとしての
面目躍如といった楽章です。

第三楽章は、トリオを持つ(複合)三部形式によるスケルツォ楽章です。
チャイコフスキーらしい、ロシア風のワルツが
スケルツォ楽章に顔を出すという特徴が、
早くもこの作品でも認められます。
お聴きになってお判りのように、
トリオ(中間部)がワルツになっています。
コーダでもその楽想が回帰します。

第四楽章は、幾分長い序奏を持つソナタ形式による終楽章です。
ロシア南部のカザン地方(タタール地方)の民謡に基づく
哀愁を帯びた旋律が奏でられた後、
次第にヴォルテージを上げて第一主題が高らかに歌われます。
その後直ちにフーガ的な発展も交えて、
第一主題が展開的に扱われるあたりも、
チャイコフスキーが構造的な作曲家であることを
如実に物語っています。
第二主題は序奏を行進曲調に変奏したものです。
序奏の楽想から始まる展開部は、
やがて第一主題の動機を中心に発展を見せて
クライマックスに昇り詰めたところで
そのまま再現部に突入します。
このダイナミックなドライヴは、
その後のチャイコフスキーのソナタ形式の扱い、
特に終楽章での扱いの典型として定着していきます。
第二主題はかなり圧縮された再現部を終えた後、
序奏の楽想が回帰して一旦落ち着いた音楽から
再びヴォルテージを上げて壮大な結尾に向かっていく
終結部は、聴き応え充分で正に圧巻です。



滾々と湧き出てくる情緒豊かな旋律の数々に
聴き惚れてしまうことになるチャイコフスキーの音楽ですが、
じっくり聴き込むと、動機の展開やソナタ形式の構成に
細心の注意と創意が盛り込まれていて、
実は構造的な作曲家であることが
理解していただけることと思います。

私の仕事場のライブラリーには、このCDが在ります。

チャイコフスキー/交響曲第1番(冬の日の幻想)
         スラブ行進曲
ミハイル・プレトニョフ指揮
ロシア・ナショナル管弦楽団
PENTATONE / PTC 5186381

チャイコフスキー/交響曲第1番CD

(特非)日本現代音楽協会主催【Music of Our Time 2026】のご案内です。

今年も、現音の音楽祭 "MOF" の季節がやってきました。

公式ホームページに情報詳細が発表されていますので、是非ご確認ください。

 

 

先ず【レクチャーSeries 新しい創造の扉】の2企画の概要をご案内しましょう。

詳しくは上にリンクしてあるWEBサイト及びチラシ画像でご確認ください。

 

●サテライト企画
レクチャーSeries 新しい創造の扉  〜〜〜〜〜開催終了〜〜〜〜〜
シンポジウム 現代音楽へのAIの活用の可能性
〜《第9回日本AI音楽学会フォーラム》(13:00〜17:00)第三部〜

2026年10月11日(日)15:30〜17:00
会場:洗足学園音楽大学 アンサンブルシティ棟C301教室

 

●サテライト企画 

レクチャーSeries 新しい創造の扉
管弦楽スコアの読み解き方3
「黛・矢代と近代クラシック」

2026年11月7日(土)14:30開場 15:00開演
会場:洗足学園音楽大学 アンサンブルシティ棟C210教室

 

 

続いて演奏会企画の概要をご案内しましょう。

詳しくは上にリンクしてあるWEBサイト及びチラシ画像でご確認ください。

 

フォーラム・コンサート 第1夜
2026年11月26日(木)18:15開場 18:30開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

 

フォーラム・コンサート 第2夜
2026年11月27日(金)18:15開場 18:30開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

 

第43回現音作曲新人賞本選会/現音会員小個展〜金ヨハン
2026年12月2日(水)18:30開場 18:45開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

 

ペガサス・コンサート Series Vol.VIII

(1)山本亜美(二十五絃箏)
「うつりゆく二十五絃箏」

2026年12月8日(火)18:30開場 19:00開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

 

ペガサス・コンサート Series Vol.VII

(2)kasane(ヴァイオリン河村絢音 エレクトロニクス佐原洸)
Hommage à Boulez ブーレーズへのオマージュ

2026年12月9日(水)18:30開場 19:00開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

 

山下現代音楽賞 現代音楽演奏コンクール“競楽XVII”本選会
2027年1月17日(日)※開演時間は決定次第お知らせします
会場:東京音楽大学 池袋キャンパス J館 スタジオ

 

 

2030年には日本現代音楽協会は創立100周年を迎えます。

1930年に新興作曲家連盟として産声を上げてから100周年となります。

今後とも、現音へのご注目とご支援の程、よろしくお願い申し上げます。