2011年の想い出〜ACL Asian Music Festival 2011 Taiwan 1
2011年の12月初めに、<ACL Asian Music Festival 2011 Taiwan>に参加するために、台北に行ってきました。 ACL(Asian Composers League=アジア作曲家連盟)の音楽祭は、謂わば現代音楽のアジア大会です。同様に謂うならば、ISCM(International Society for Contemporary Music=国際現代音楽協会)は、現代音楽のオリンピックです。私自身、国際的キャリアを積み始める重要な機会を、そのACLとISCMの史上初めての合同開催であった1988年の香港の音楽祭で行われた作曲コンクール(ACL青年作曲賞)に日本代表として参加したことから得た経験を持っているので、この両組織やイベントの意義と重要性を、身をもって認識しているつもりです。1990年に東京と仙台の2都市にわたって開催されたACL音楽祭では、若輩ながら実行委員会の末席に参画しましたし、2002年のソウル大会でも作品が演奏されています。ISCMの方では、1992年ワルシャワ大会で作品国際審査入選して、総会の会議代表(正代表)を兼ねて出席、翌1993年メキシコ大会にも正代表として参加しました。その後、ISCM音楽祭の日本初開催に尽力して、2000年ルクセンブルグ大会には次年度開催主催者としての開催概要発表者として参加、そして2001年には、遂に、<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>の開催を実現しました。翌2002年香港大会にも前年度開催関係者として参加しました。これらの音楽祭に参加して感じることは、いくらインターネットが発達しても、実際に人々が集い、多くの人物や作品に直に接することが、非常に重い意味を持つのだということです。世界各地には、様々な素晴らしい趣向や内容を持った現代音楽祭が多種多彩に開催されていますから、ACLやISCMの音楽祭のみが、絶対的な意義を持つものでは決してありませんが、まだまだその存在意義を軽んじてはならないと、私は考えます。若い作曲家が国際的なキャリアを積み始める場としても、貴重で重要な存在で在り続けていると思います。昨年の<ACL台湾大会>は、相当に大規模な開催で、下記のような日程になっていました。[台北開催]2011/11/26, 19:30~ 1)国家交響楽団(Opening Concert) 2011/11/27, 09:30~ カントリーレポート session1 13:30~ 2)朱宗慶打楽器合奏団 16:00~ 3)中国楽器室内アンサンブル演奏会 19:30~ 4)台北室内合唱団 2011/11/28, 09:30~ カントリーレポート session2 14:00~ 5)ACL青年作曲賞本選演奏会 19:30~ 6)中国楽器と西欧楽器による室内楽演奏会[台中開催]2011/11/29, 16:00~ 7)室内楽演奏会 Ⅰ 19:00~ 8)国立台湾交響楽団作曲コンクール本選会 & ACL歴史的功労者作品演奏会2011/11/30, 16:00~ 9)室内楽演奏会 Ⅱ 19:30~ 10)室内楽演奏会 Ⅲ2011/12/01, エクスカーション ACL総会[台北開催]2011/12/02, 11:00~ 11)Electronics/MultimediaコンサートⅠ 16:00~ 12)Electronics/MultimediaコンサートⅡ 19:30~ 13)台北チャイニーズ・オーケストラ2011/12/03, 14:00~ 14)室内楽演奏会 Ⅳ 16:30~ 15)台北藝術大学管弦楽団(Final Concert)日本人作品関係の情報をピックアップしておきましょう。カントリーレポートは、ACL独特の催しで、加盟各国の最近の状況の発表が行なわれました。演奏会1)では、仙台在住の作曲家=門脇治氏の作品が演奏されました。演奏会2)では、京都在住の作曲家=中村典子さんの作品が演奏されました。演奏会5)では、髙橋幸代さんの作品が、青年作曲賞日本代表作品として演奏されました。演奏会11)では、竹中康博氏の作品が上演されました。演奏会13)では、松下功氏の作品が、尺八家=山本邦山・真山親子のゲスト出演を交えて演奏されました。演奏会15)では、遠藤雅夫氏の作品と私=松尾祐孝の作品が演奏されました。私は、自作のリハーサルと本番にほぼ集中せざるを得ない状況と日程でしたので、他の公演について言及できませんが、最終日についてのレポートを、明日の記事にアップします。