松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -11ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

サンダーバード・シリーズの名作紹介、
今回の~ニューヨークの恐怖~は、平素の回にも増して
模型を駆使した実写映像の醍醐味を存分に味わうことができます。

車輪がバウンドするスローモーションのような感じ、
タイヤの空転と土ぼこりや砂ぼこり、
炎や煙の実際の使用による実物さながらの撮影、等々、
まるで本物を実写で撮影しているような錯覚に陥ります。

日本では第10話として、英国本国では第4話として放送されました。



今回のストーリーは、"007シリーズ"でも時折見受けられる
オープニング・サービス・ストーリーがあります。
それも二つのエピソードが絡みます。

一つは、世界平和維持の為の機密保持のための撮影禁止に
異を唱えて写真撮影を敢行したジャーナリストとカメラマンと
サンダーバード1号操縦のスコット(長男)の確執です。

もう一つは、バージル(3男)操縦のサンダーバード2号が、
米国戦艦センチネル号に国籍不明飛行物体としてミサイル攻撃を受けてしまい、
墜落こそ免れたものの満身創痍で何とか基地に帰還する、というエピソードです。

その後、物語は本題に入って行きます。
ニューヨーク・マンハッタンの都市計画実施のために、
エンパイア・エステート・ビルディングを
原子力エンジンを装備した巨大マシーンで移設するという
超ビッグプロジェクトが、国際放送で全世界が注目する中で
実施されるのですが・・・
地下河川の影響による地盤の崩落によって、
ビルは傾き、やがて崩壊するという大惨事に陥るのです。
その模様を生中継したいた因縁のジャーナリストとカメラマンが、
結局地中に閉じこめられてしまい、
国際救助隊が救出に向かうことになるのです。

但し、装備輸送機である2号は修理中で出動不能であるため、
その2号を攻撃してしまったセンチネル号に
サンダーバード4号(小型水中作業船)を
途中で搬送してもらうということにもなる訳です。
4号の操縦は、ゴードン(4男)の担当です。

こういったストーリー構成は、子供向け番組の概念を遥かに超えていて、
本格的な映画のように複雑精緻です。

コンピュータの普及やソフトウェアの開発によって、
ヴァーチャルの世界は長足の発展を遂げていますが、
その便利さや素晴らしさを享受しつつも、
手づくりの素晴らしさも、忘れずにいたいものです。
"人間の素晴らしさ"でもあると思います。

今回写真は、サンダーバード4号です。
プラモデルを作って、お風呂で遊んだ記憶があります。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード4号

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記は、本編(音楽祭参加のレポート)を終えて、

番外編(旅行記)に入っています。

 

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記/番外編2〜トラムの走る街〜

 

リスボンの街はの南側、旧市街地に相当する地域には、路面電車=トラムの路線は

今も健在で、場所によっては狭い一方通行の路地をすり抜けるように、

ゴトゴトと走っています。

 

昨日の記事では宿泊ホテルの傍の車庫(車両基地)を紹介しましたが、

今日はトラムが走る街の風景をご案内しましょう。

 

 

リスボンのトラムには12E、15E、18E、24E、25E、28Eの6つの路線があります。

 

中でも観光客に人気が高いのが28Eです。(↑ 上の写真も28Eの一コマです。)

旧市街地や繁華街の主要スポットを巡る路線なので、いつも観光客で満員です。

私も2007年の2度目のリスボン訪問の時に、一日乗車券を手にして存分に乗り回しました。

急な坂や狭い道をゴトゴトと走る単車のトラムは、

まるでアミューズメントパークのアトラクションのようで、大いに楽しめます。

場所によってはスリル満点でもあります。

 

車道と線路の棲み分けができない狭い道路の部分も多いのですが、

地元のドライバーは慣れたもので、トラム優先の原則を守りながら、

全体としてスムーズな交通が維持されているところは、なかなか素晴らしいです。

 

↓ 場所によってはこのような線路配置になっています。(日本ではあり得ない!?)

 

あまりの人気に、なかなか乗車できないことも多いようで、それが問題でもあるようです。

そこで、混雑を避けたい方には12Eと25Eがお勧めです。

 

これら、観光客向けとも言える28E、12E、25Eの3路線と、18E、24Eを合わせた5路線は、

下の写真の車庫に佇んでいるレトロな外観の単車の電車で運行されています。

 

 

しかし、15Eだけは全く趣が異なり、3両編成もしくは5両編成の現代的な低床連接車体の

スマートな電車で運行されています。輸送規模も格段に大きいようです。

今回の音楽祭(WNMD2025)の主要会場の多くや宿泊ホテルはその15Eの路線沿いだったので、

滞在中に何度も乗車することになりました。

 

 

5両編成の場合、

1両目と3両目と5両目に台車(車輪2軸の組み合わせによる走行基盤)があって、

2両目と4両目は前後の車両を繋ぐように浮いている構造であるようです。

線路は右側通行で、ホームは必ず進行方向右側ですからドアは右側のみ、

終点などの折り返しはループ線になっているので運転台も1両目のみに装備、

ということで、部品点数もその分少なくて済むというところも、

ヨーロッパのトラムに共通する傾向のようです。

 

 

古い建物が多い街並みと現代的なトラムが走る風景は、なかなか素敵なコントラストです。

 

 

また、トラムと路線バスはカリス(Carris)という会社によって一体運営されています。

リスボン旧市街地の急な坂にあるケーブルカーと、

観光名所のサンタジュスタのエレベーターも、カリスの運営です。

 

路線バスは、トラムと重複している道路では路面電車の線路を走って同じ停留所を共有、

チケットやパスの共通のようで、とても便利に利用できるシステムになっています。

 

 

今回の旅ではケーブルカーを見に行く時間はありませんでしたが、

サンタジュスタのエレベーターは近くで見てきました。

 

 

トラム15Eのリスボン中心側の終点、フィゲイラ広場から繁華街を少し西側に歩いて行くと、

サンタジュスタのエレベーターが見えてきます。

 

 

どことなくパリのエッフェル塔を彷彿とさせる姿をしています。

 

 

実は、設計はエッフェルの弟子だった建築家によるものだそうです。

 

 

街そのものが観光名所でありアミューズメントパークのようでもある、

観光都市リスボンなのでした。

 

1998年長野冬季五輪に関連した話の続きです。

<冬期オリンピック長野大会>が終わって数日後、
私はアルペンスキー競技で沸きに沸いた志賀高原を訪ねました。

アメリカのプレス関係が貸し切りにしていたらしい
焼額山の志賀高原プリンスホテル(東館)が
一般営業に戻る初日に予約を入れておいて、
ホテルの目の前の焼額ゲレンデの男子回転コースが、
一般開放される時を逃さず押さえて、
木村公信選手をはじめとする各国の選手が鎬を削った
急斜面にチャレンジしてきました。

旗門は既に撤去されていましたが、
スタート地点のマウンドやコースの斜面そのものは
大会中のまま残されていて、
ゲレンデ上の ”つわものどもの夢の後” という感慨を旨に
スキーを滑らせた記憶が、今も脳裏に焼き付いています。

スキーの重心移動の感覚と、
音楽のリズム感や指揮のタクトの動きには、
実に密接な関連性があるのです。
スキーのお陰で音楽の理解と体得が深まった私です。


今日の写真は、今シーズンの私が滑った最も急な
斜面(コース)を、途中から見上げたカットです。
何処のスキー場のどのコースか判る方は、
相当なスキー狂ですね!
判った方は是非メッセージをお寄せください。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-トマム最上級車限定コース

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第234巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

青函トンネル用に開発されて投入されたJR貨物の交流電気機関車ED79形50番台の

端正な姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第234巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

1988年に開通した青函トンネルには、多湿な環境、12パーミルの勾配の連続、

海峡線の保安装置のATC、といった環境に対応できる電気機関車の投入が必要でした。

こうした条件下で開発されたFD79形交流電気機関車です。

0番台と100番台はED75形の改造で誕生したものですが、

JR貨物が増備した50番台は新製車両でした。

 

 

続くページは、富山地方鉄道0600形の特集です。

現代的な超低床路面電車の颯爽とした姿の写真が目を惹かれます。

元々は富山ライトレール「ポートラム」として誕生した0600形ですが、

富山地方電鉄富山軌道線の新車導入や延伸などの整備も進められ、

現在では両線の直通運転も実施されています。

 

 

更にページをめくると、由布岳を背景にのんびり走る気動車の写真が目に飛び込みます。

黄色い車体で「Y-DC125」とも呼ばれているJR九州キハ125形の特集です。

ローカル線のワンマン運転対応車両として開発されたキハ125形は、

"Yellow One Man Diesel Car"ということで「Y-DC125」という訳です。

 

 

続くページの「日本の鉄道の歴史」シリーズは、何と「秘境駅」の特集です。

"鉄道ファンに注目された利用困難な鉄道駅"という認識で良いでしょうか。

トンネルに挟まれた小幌駅(北海道)、

皇太子妃御成婚で注目を浴びた小和田(こわだ)駅(飯田線)、

階段を126段上がらなければならなかった宇津井駅(三江線)、

全長10キロ以上のトンネルの中にある地下駅=筒石駅(北陸本線)、

ダム湖を跨ぐ鉄橋の間に造られた奥大井湖上駅(大井川鐵道井川線)など、

さまざまなタイプの秘境駅が紹介されています。

 

 

巻末は毎号の恒例通り「観光列車」シリーズです。

本号では、JR北海道789系"ライラック・カムイ"の特集となっています。

札幌と旭川という北海道の二大都市を結ぶ特急、

「ライラック」と「カムイ」として運行しています。

表定速度96.6km/hを誇る、JR全体でもトップクラスの速達特急です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの

生誕250年にあたりました。

小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私に

とって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。

カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5

というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。

そして、このところ9曲の交響曲を番号順に探訪しています。

 

写真:第7番&第8番 ホグウッド指揮&アカデミー・オブ・エンシェント盤(CD)

 

###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###
        (1770-1827)
     交響曲第7番 イ長調 作品92

公開初演:1813年12月8日 ウィーン大学講堂
 

交響曲第7番は、交響曲第8番や「ウェリントンの勝利」と同じ演奏会で、

ベートーヴェン自身の指揮によって初演されました。

好評を博して、第2楽章がアンコール演奏されたという記録が残っています。

べートーヴェン自身はこの第7番よりも第8番により愛着を持っていたという

エピソードも伝えられていますが、今日では絶大な人気を博している第7です。

 

第5番、第6番「田園」で用いられたトロンボーンは使用されていないにも関わらず、

リズムを前面に押し出した楽想の高揚は素晴らしく、

ワーグナーはこの曲を"舞踏の聖化"と呼ぶなど、人気 も評価も高い作品です。

私自身は中学生から高校生にかけての頃に、本稿の最後に紹介するLP3盤を、

それこそ溝がすり切れるほど聴きまくりました。

 

この第7を書いていた頃のベートーヴェンは、

既に聴覚障害はかなり進行していた筈ですが、

そのような気配を微塵も感じさせない気力と活力を発散する偉大な交響曲です。


第1楽章は、長大な序奏から始まります。

第1番、第2番、第4番と、第一楽章に序奏を付した交響曲での経験を経て、

ベートーヴェンの交響曲の中で最も厳かで雄大な冒頭楽章の序奏が誕生しました。

ゆったりとした4拍子による序奏が、軽妙なブリッジによって

8分の6拍子による早いテンポのソナタ形式主部に移行します。

ここで強調されるリズム細胞は(タ――タタ・)という付点音符のパターンです。

このリズムが楽章の中の随所から聴こえてきます。

フルートによって歌われる(タ――タタ・)のリズムを内包した第一主題は、

強奏で確保された後に推移楽想を経て、経過的な性格によってやや見出しにくい

第二主題を駆け抜けて、終止楽想で提示部を閉じます。

バロック時代の舞曲の名残からのお約束の、

提示部の繰り返し記号はまだ残っています。

展開部でも、終始一貫して(タ――タタ・)のリズムが活用されて音楽は発展

します。そして、クライマックスから畳みかけるように再現部に突入します。

再現部の終止楽想の後、第二展開部のような終結部が更に続きます。

ここで、バス・オスティナ―ト(持続する低音パターン)が効果的に作用して、

結尾のクライマックスで音楽の高揚を誘います。

このバス・オスティナ―ト手法は、後にあの"第九"の第1楽章の終結部に

更に深遠に応用されることになります。

 

第2楽章は、緩徐楽章としてはやや早めのテンポによる、葬送行進曲調の音楽です。

(タータタターター)というリズム細胞が、この楽章の影の主役です。

葬送行進曲調の主要主題部は、主題の提示と三つの変奏で

次第にヴォルテージを上げます。

中間部はイ長調になって、穏やかで朗らかな旋律が連綿と歌われます。

そして葬送行進曲調の主題が回帰する主要主題部の再現では、

途中からフーガの技法を用いた厳かな展開も盛り込まれて充実します。

第4番の第2楽章でも見られた、第一主題(主要主題)の再現にあたって、

対位法的な手法を駆使した発展を盛り込むという、

ベートーヴェンならではの独創性が更に深化してこの楽章に結実しています。

 

第3楽章はヘ長調で、スケルツォと明記されてはいませんが、

性格的にはスケルツォ楽章です。

早めのテンポで全曲の中でスパイスのような存在感があるところは、

いかにもベートーヴェンのスケルツォです。

スケルツォ〜トリオ〜スケルツォ〜トリオ〜スケルツォという構成による、

ベートーヴェン流スケルツォの完成形がここにあると言っても過言ではありません。

 

第4楽章は原調に戻ってイ長調で、ロンドソナタ形式による終楽章です。

この楽章では、(タ・タタタン・・)若しくは(タンタタタカタカ)という

リズム細胞と、(タ・・タタ・・タ)という付点のリズム細胞が大活躍します。

提示部が終わった後、第一主題をほぼ原形通り登場させながら、

次第に展開のヴォルテージを上げていく展開部を経て、

再現部も一気に駆け抜けた後、更に第二展開部のようと呼ぶべき有機性を持つ

終結部に雪崩れ込みます。一旦弱奏に転じますが、第1楽章でも見られた

オスティナート手法を巧みに活用しつつ再びヴォルテージを上げて、

第一主題の高らかな彷徨からそのまま一気呵成に駆け抜けて、

正に"血沸き肉踊る"ような爆発的な高揚感に到達して全曲を閉じます。

 

前作の第6番「田園」とこの第7番の終楽章によって、

ベートーヴェン流の四部構成ソナタ形式(提示部・展開部・再現部・終結部)と、

ロンド形式が見事に融合した、ベートーヴェン流ロンドソナタ形式が確立しました。

(A:第一主題提示→B:第二主題提示→

 A:展開部前半の第一主題の再提示と発展→C:展開→

 A:第一主題再現→B:第二主題再現→A:第一主題を中心に発展する終結部)

 

写真:第7番 フルトヴェングラー指揮&ベルリン・フィル盤(LP)

 

写真:第7番 カラヤン指揮&ベルリン・フィル盤(LP)

 

写真:第7番 ムラヴィンスキー指揮&レニングラード・フィル盤(LP)

 

ペネロープは、このサンダーバード・シリーズに時々登場する
今風に言うならば"本物のセレブ"のレディです。

セイロン在住の英国貴族の娘で、世界への貢献とスリルを求めて
ヨーロッパ国際組織FABで活動していたところを、
ジェフ・トレイシーにスカウトされて国際救助隊の一員になり、
ロンドン・エイジェントを務めているという人物設定です。

何しろ、ロンドン郊外のお城のような豪邸に住み、
執事のパーカー(これがまたいわく付きに曲者なのですが、
後日に詳しく紹介しましょう)が運転する車=ペネロープ号が、
ピンクのロールスロイス特別仕様車(6輪!)というのですから、
人形と模型の実写と解って見ていても、ワクワクしてきます。

この~ペネロープの危機~は、
そのペネロープが、ある事件に巻き込まれていって、
絶対絶命のピンチに陥ってしまい、
国際救助隊の救出作戦によってその窮地を免れるという、
"007シリーズ"や"スパイ大作戦"に一脈通じるような、
ストーリー展開です。

日本では第9話として、英国本国では第3話として放送されました。



この回には、ゲスト・メカ的存在として、超高速超高速モノレールが登場します。
未来のオリエント急行をモノレール仕立てにしたような豪華な列車です。
パンダで有名な上野動物園の園内を走るモノレールと同じ
懸垂型で、エレガントなデザインが目を惹きます。
このシリーズが制作された1960年中盤の時代感覚として、
モノレールが新進交通機関として注目されていたのですね。
羽田空港アクセス公共交通機関として有名な
東京モノレールの開通も、1964年です。

最後に、ペネロープの声優が誰だったかご存知ですか?
黒柳徹子さんだったのです。
今観ても(聴いても)、はまり役です。

さて、今日の写真は、勿論、
ピンクのスーパーカー=ペネロープ号です!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ペネロープ号

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記の本編は昨日で完了しました。

今日からは、私にとって久しぶりのリスボン滞在の旅行記を綴っていきましょう。

 

《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記/番外編1〜鉄分濃い目のホテルの立地〜

 

 

今日は番外編1として、宿泊したホテルとその周辺について紹介していきます。

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》オフィシャルホテルは、

リスボン市内のテージョ川沿い、4月25日橋の袂に立地している

Vila Gale Opera でした。

簡素ながら必要な設備が完備された都市型ホテルといった感じでした。

 

朝食のビュッフェは秀逸で、品揃えが豊富でとても美味しく、

毎朝たっぷりいただいて、ハードスケジュールの音楽祭を乗り切ることができました。

 

  

 

そして、乗り鉄&撮り鉄の私にとってとても嬉しいロケーションでもありました。

ホテルの裏手の大きな橋、4月25日橋は上下二階建ての吊り橋で、

上が道路、下が鉄道という、日本で言うと本四架橋のような構造でした。

その下を、ポルトガル国鉄(ポルトガル鉄道/略称CP)のカスカイス線が走っています。

 

この線は、東京/首都圏に例えると、湘南電車のような存在で、

リスボン旧市街のカイス・ド・ソドレ駅からテージョ川沿いを西に進んで、

高級保養地で名高いカスカイスまでを結んでいます。

途中には高級住宅地も広がっています。

東京から高級住宅地の藤沢〜茅ヶ崎〜平塚〜大磯などを経て、小田原や熱海に至る

湘南電車に似ているような気がするのは私だけではないでしょう。

7両編成のステンレス製車両の電車が、頻繁運転されています。

 

そして、カスカイス線に並行して、途中のアルジェースまではトラム15E線が走っています。

鉄道ファンには、CPのカスカイス線とトラム15E線のコンビネーションが、

JR山陽本線の近郊電車と広島電鉄の宮島線直通電車の関係に似ているように感じられます。

 

 

そのリスボンのトラムの車庫(車両基地)が、何と私が泊まったホテル Vila Gale Opera 

から徒歩数分の所に在ったのでした。

音楽祭のある日の夜公演の終演後に撮ったカットが、この文章の上下の写真です。

 

 

現代的な3両もしくは5両の低床連接車両が15E線の電車です。

レトロな単車の電車は、その他の路線、12E、18E、24E、25E、28E の車両です。

 

 

後日に撮った昼間の写真がここから下のカットです。

 

 

基本的に折り返し駅(終点)ではループ線で折り返すため進行方向が一定で、

しかも必ず進行方向右側に駅(停留所)のホームが在るように統一されているので、

車庫の構内の線路配置も日本の路面電車の車庫とはかなり異なりますし、

本線から車庫への引き込み線の在り方も異なります。

 

 

ワクワクしながら暫く車庫の様子を眺めていると、超レトロな単車が出庫となり、

ゴトゴトと本線に出場してリスボン市街中心に向かって走っていきました。

この車庫のアプローチは15E線に在るのですが、全ての路線の線路は繋がっているので、

おそらく全ての路線の電車はこの車庫から出場して走っているのでしょう。

 

 

トラム(路面電車)がとても似合う街、リスボンです。

 

 

4月25日橋の威容、CPカスカイス線も間近に見られて、トラム15E線がすぐ傍を走り、

しかもトラムの車庫からも至近というホテル Vila Gale Opera は、

正に鉄分濃い目、鉄道ファンの滞在に打ってつけと言えるでしょう。

1998年冬季オリンピック長野大会の関連記事の続きです。

世界の国歌CD

「小沢征爾 conducts 世界国歌」のCDが、
<冬期オリンピック長野大会>の大会公式商品として
本大会に先駆けてリリースされ、いよいよムードが盛り上がり、
冬が到来して雪が降り始め、1998年を迎えて、
遂に長野オリンピックは幕を開けたのでした。

私は、大会会期中にオリンピックの雰囲気を味わいたくなり、
日帰りで白馬のジャンプ台を訪ねました。
競技そのものはジャンプもノルディック複合も無い日でしたが、
ジャンプの公式練習を遠目で観ることができました。

その数日後に、あの感動の日の丸飛行隊物語、
悪天候の中でのジャンプ団体
(岡部選手・斎藤選手・原田選手・船木選手の金メダル)の
奇跡の大逆転勝利で日本中が熱狂の坩堝と化したのでした。

帰りがけに長野市内に立ち寄り、夕方に、表彰式会場と
なっていたセントラルスクエアまで足を運びました。
私が編曲(オーケストラーション)を担当したノルウェーの
金メダル表彰を期待していたのですが、
残念ながらその日はノルウェーの金は無しに終わり、
その場で国歌録音を聴くことはできませんでした。
女子クロスカントリースキーのノルウェー・チームが、
後一歩で金メダルで惜しかったようでした。

それでも、ジャンプ台見学の後に立ち寄った
白馬のノルウェー・ヴィレッジでは、
クロスカントリースキーの巨人=ダーリ選手等に
お会いする事ができました。
それにしても北欧の選手の長身は凄いですね。
圧倒されました!
結果的にはノルウェー選手団は大活躍で、
数多くのメダルを獲得しました。

スポーツと音楽の間には、
実は非常に多くの共通点があります。
この話題にもついても、
また折りに触れてお話したいと思っています。

弛まぬ努力を継続できたからこそ、
各国の選手達は、
オリンピックの舞台に立てたのですね。
スポーツも音楽も「才能は各自の心の中にある」
と、私は信じているのです。
皆さんも、自分の夢に向かって頑張ってください。


さて、写真は白馬のジャンプ台です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-白馬ジャンプ台

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第233巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

運行当時は世界最長距離を走る昼行特急電車だった「白鳥」の先頭車、

懐かしのボンネット型先頭車の485系特急形交直流電車485系クハ481形100番台の

流麗な姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第233巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

大阪と青森を結ぶ日本海縦断線を走る特急「白鳥」は、走行距離1000キロを超え、

国鉄/JRを通じて日本一の距離を走る在来線昼行列車でした。

日本海縦貫線の電化完成後は、直流と交流を自在に走ることができる485系の起用となり、

初期型のボンネット型先頭車の運用も多く、人気を博しました。

 

 

続くページは、JR九州787系「つばめ」の特集です。

JR九州の看板列車として、高品質なサービスを提供する特急列車として

特急「つばめ」の運行が始まり、そのための新型車として製造された形式です。

デザインは水戸岡鋭治が担当、個性と質感に溢れる独特のスタイルの特急列車の誕生に、

九州のみならず日本中の大きな話題となりました。

九州新幹線開業後は、短編成化などの変更を伴いながら、「リレーかもめ」

「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」などで活躍を続けています。

 

 

更にページをめくると、ヨーロピアンな電機とレトロな客車の写真が目に飛び込みます。

大井川鐵道E31形電気機関車(旧西武鉄道E31形電気機関車)の特集です。

私鉄独自の設計による本格的D形電機は珍しい存在ですが、貨物輸送がなくなった今でも、

「SLかわね路」の補機などに、西武在籍当時の姿のままの3両が活躍しています。

 

 

続いて、本郷では「日本の鉄道の歴史」シリーズが2点掲載されています。

まず「パンタグラフと集電装置」をテーマとした記事が2ページ。

電車の黎明期からの集電装置の歴史と仕組みが紹介されています。

 

 

もう一点の「日本の鉄道の歴史」シリーズは、「レールバス」がテーマです。

運用経費削減や軽量化のためにバスの技術の転用による導入を図ったレールバスでしたが、

耐久性の壁に阻まれて当初の目論見ほどには普及しませんでした。

しかし、その考え方は現在普及しつつあるDMVなどに受け継がれています。

 

 

巻末は毎号の恒例通り「観光列車」シリーズです。

本号では、新時代の寝台列車として登場して一世を風靡した、

JR東日本E26系"カシオペア"の特集です。

東京/上野と北海道/札幌を結ぶ寝台特急「北斗星」のサービスアップを目指して

開発された"カシオペア"編成は、全車二階建てで全て二人用個室という豪華客車で、

編成全体のデザイン意匠の統一も見事な列車でした。

北海道新幹線の運行が始まり、在来線客車列車の定期運行ができなくなった今でも、

ツアー列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」などとして活躍しています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

ベートーヴェン《交響曲第6番ヘ長調「田園」》讚!

昨日の交響曲第5番に続いて「田園」にも触れておきましょう。

###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###
        (1770-1827)
    交響曲第6番 へ長調 作品68 「田園」

初演:1808年12月22日
   ウィーン/アン・デア・ウィーン劇場

交響曲第5番と共にこの演奏会で初演されたということ
ですが、この演奏会は失敗であったと伝えられています。
しかしその後に評価は直ちに高まっていったということです。

時間的な規模という観点からは、以前に発表されていた
交響曲第3番「英雄」に一歩を譲るところがありますし、
精神的な質量感の圧倒的な迫力という点では、

交響曲第5番には及ばないかもしれません。
しかし、その音楽が湛える柔らかな楽想を支える構成や随所に見られるアイデアは、
後世に多大な影響を与えるに充分な創意工夫の極みと言っても

決して過言ではないでしょう。

各楽章には作曲者自身による注記が施されています。

第1楽章~田舎に着いたときのほがらかな気持ちの目覚め~
は、ヨーロッパの田園風景の起伏を思わせる柔らかな第一主題から始ります。
(・ラシレドーシラソードーファーソーラーシラソー~)
第5番の第1楽章と同様に、提示部・展開部・再現部・終結部の規模が
ほぼ完全に拮抗しているベートーヴェン流ソナタ形式の

一つの凝縮された完成型がここにも在ります。
特筆すべきは、展開部で、上述の動機の一部(ドーシラソードー)の音型が

執拗に繰り返されて、まるで現代のミニマルミュージックの元祖のような
構成による発展が画策されているところでしょう。

第2楽章~小川のほとりの情景~は、ソナタ形式を活用した緩徐楽章です。
12拍子という複合拍子が、小川のせせらぎが聴きながら
林の中の木漏れ陽の中に佇んでいるような田園風景を想起させてくれます。
楽章終盤の終結部で、小鳥の声を描写したような独特の部分が登場します。
空間を感じさせる音楽です。

第3楽章から、通常の交響曲には存在しない第4楽章によるブリッジを経て、
終楽章(第5楽章)まで、一気に続けて演奏されます。
このような、終楽章に向けたドラマ展開の盛り上げは、
同じ演奏会で初演された第5番と双璧です。

第3楽章~田舎の人々の陽気な集い~は、
楽譜に表記はないものの事実上のスケルツォという点で、第5番に共通します。
今日の研究では、トリオが2回出現するという見解が定着していますが、

私もそれを支持したいと思います。
井戸端会議に花が咲いていた農村の人々の集いで、

やがて興が乗ってきて踊りが始る・・・
というような感興が連想される音楽です。

その陽気な集いが、一転俄にかき曇り、驟雨に襲われます。
第4楽章~雷雨、嵐~は、全く独創的な音楽です。
ティンパニがまるで雷鳴のような効果を上げます。
ピッコロも大活躍します。

しかしその驟雨も通りすぎて、
また陽射しが回復して暖かな情景に回帰するかのように、
第5楽章~牧人の歌-嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分~
に穏やかにバトンタッチします。
この楽章の主部は堂々たるソナタ形式ですが、
展開部の前半と終結部にも第一主題がはっきり現れますから、
ロンド形式と融合させたべートーヴェン流の
ロンド・ソナタ形式と捉えるべきでしょう。
更に注目すべき点は、その第一主題が登場する度に変奏を施されていることです。
変奏曲の様式も組み合わせていると言えるでしょう。
最後は穏やかに全曲を閉じます。


この交響曲第6番「田園」は、表面上は融和な音楽ですが、

実は創意工夫の極みであり、ロマン派以降の作曲家に多大な影響を与えた、

極めて重要な意義の深い作品であるのです。

YouTube / Beethoven - Symphony No. 6 (Proms 2012)
2012年7月23日 ロイヤル・アルバート・ホール
ダニエル・バレンボイム指揮

West--Eastern Divan Orchestra 

 


私の仕事場での愛聴盤は、ホグウッド盤です。
指揮=クリストファー・ホグウッド
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
ポリドール/L'OISEAU-LYRE/F32L-20282(421 416-2)