昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。
暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。
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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記は、本編(音楽祭参加のレポート)を終えて、
番外編(旅行記)に入っています。
《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記/番外編2〜トラムの走る街〜
リスボンの街はの南側、旧市街地に相当する地域には、路面電車=トラムの路線は
今も健在で、場所によっては狭い一方通行の路地をすり抜けるように、
ゴトゴトと走っています。
昨日の記事では宿泊ホテルの傍の車庫(車両基地)を紹介しましたが、
今日はトラムが走る街の風景をご案内しましょう。
リスボンのトラムには12E、15E、18E、24E、25E、28Eの6つの路線があります。
中でも観光客に人気が高いのが28Eです。(↑ 上の写真も28Eの一コマです。)
旧市街地や繁華街の主要スポットを巡る路線なので、いつも観光客で満員です。
私も2007年の2度目のリスボン訪問の時に、一日乗車券を手にして存分に乗り回しました。
急な坂や狭い道をゴトゴトと走る単車のトラムは、
まるでアミューズメントパークのアトラクションのようで、大いに楽しめます。
場所によってはスリル満点でもあります。
車道と線路の棲み分けができない狭い道路の部分も多いのですが、
地元のドライバーは慣れたもので、トラム優先の原則を守りながら、
全体としてスムーズな交通が維持されているところは、なかなか素晴らしいです。
↓ 場所によってはこのような線路配置になっています。(日本ではあり得ない!?)
あまりの人気に、なかなか乗車できないことも多いようで、それが問題でもあるようです。
そこで、混雑を避けたい方には12Eと25Eがお勧めです。
これら、観光客向けとも言える28E、12E、25Eの3路線と、18E、24Eを合わせた5路線は、
下の写真の車庫に佇んでいるレトロな外観の単車の電車で運行されています。
しかし、15Eだけは全く趣が異なり、3両編成もしくは5両編成の現代的な低床連接車体の
スマートな電車で運行されています。輸送規模も格段に大きいようです。
今回の音楽祭(WNMD2025)の主要会場の多くや宿泊ホテルはその15Eの路線沿いだったので、
滞在中に何度も乗車することになりました。
5両編成の場合、
1両目と3両目と5両目に台車(車輪2軸の組み合わせによる走行基盤)があって、
2両目と4両目は前後の車両を繋ぐように浮いている構造であるようです。
線路は右側通行で、ホームは必ず進行方向右側ですからドアは右側のみ、
終点などの折り返しはループ線になっているので運転台も1両目のみに装備、
ということで、部品点数もその分少なくて済むというところも、
ヨーロッパのトラムに共通する傾向のようです。
古い建物が多い街並みと現代的なトラムが走る風景は、なかなか素敵なコントラストです。
また、トラムと路線バスはカリス(Carris)という会社によって一体運営されています。
リスボン旧市街地の急な坂にあるケーブルカーと、
観光名所のサンタジュスタのエレベーターも、カリスの運営です。
路線バスは、トラムと重複している道路では路面電車の線路を走って同じ停留所を共有、
チケットやパスの共通のようで、とても便利に利用できるシステムになっています。
今回の旅ではケーブルカーを見に行く時間はありませんでしたが、
サンタジュスタのエレベーターは近くで見てきました。
トラム15Eのリスボン中心側の終点、フィゲイラ広場から繁華街を少し西側に歩いて行くと、
サンタジュスタのエレベーターが見えてきます。
どことなくパリのエッフェル塔を彷彿とさせる姿をしています。
実は、設計はエッフェルの弟子だった建築家によるものだそうです。
街そのものが観光名所でありアミューズメントパークのようでもある、
観光都市リスボンなのでした。











