松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -9ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

このところ、私の邦楽器作品の紹介を続けています。

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気鋭の三味線演奏家=西潟昭子氏が、
古典を基本としつつも、流派の垣根を越えて、
五線譜を読み現代作品にも取り組むことをモットーとする
個人経営アカデミーとして誕生した "現代邦楽研究所" は、
毎年度末に修了コンサートを開催しています。
(現在では洗足学園音楽大学の移管されて
その附属研究所の一つとなっています。)
そこでは、受講生が演奏するための新しい作品が委嘱され、
年度終盤の演奏授業で練習を重ねて、初演されてきた
という、意義深い伝統が存在していました。この作品は、
その1997年度の委嘱作品ということになります。

「初心者も多い受講生でも合奏を楽しめる練習曲を・・・」
という依頼でしたので、一曲目は、
とても素直な旋律を主体とした音楽にしました。
しかしそれだけでは物足りなくなった私は、
二曲目では変拍子も交えた複雑なリズムの音楽を書き、
三曲目ではミニマル音楽風の繰り返す音形が
空間を漂うような音楽を作り、
全体としてはかなりのボリュームになりました。

まだ設立して間も無かった時期の現代邦楽研究所でした
から、現代作品や複雑なリズムを未経験の受講生や
若手講師・助手も多く、練習の段階から物議をかもしました。
「なんでこんなことを書くんだ!」と食ってかかられたことも
ありましたが、次第に演奏がまとまっていくに従って、
徐々にそれらの声もトーンダウンして、
初演はまずまずの成功を収めました。
その後、この曲は同研究所のレパートリーとしてすっかり
定着して、数多くの再演を重ねていただいていますし、
同研究所の委嘱作品集CD
(ALM RECORDS / ALCD-9028)にも収録されています。

喧々諤々意見を戦わせた当時の若手講師・助手・受講生
たちの多くは、今ではすっかり独り立ちされて、
演奏家として、また同研究所の講師として、
立派に活躍されています。
また、そういった喧々諤々があったからこそ、
同研究所の若手の皆さんと仲良くお付き合いができるようにも
なり、以後の様々な場面で同研究所と協働を行なっています。

作品の基本情報は下記の通りですが、
演奏にあたっては、その場の条件に合わせて、
"曲数と曲順は自由に設定して良い" ということにしてあります。

タイトルは、「小交響曲」という意味の "SIMPHONIETTA" に、
"新しい音楽の楽譜に悦びが多い" という漢字をあてたものです。

#####<新譜音悦多>~邦楽合奏の為の練習曲#####
     (1998年 現代邦楽研究所委嘱作品)

素敵譜 Ⅰ ~ 旋律・しらべ ~
素敵譜 Ⅱ ~ 巣渓流津尾・すけるつお ~
素敵譜 Ⅲ ~ 綾・あや ~

    <SIMPHONIETTA>
      Step Ⅰ ~ Melodia
      Step Ⅱ ~ Scherzo
      Step Ⅲ ~ Fiber

  演奏時間:約11分 ( Ⅰ=4分 Ⅱ=3分 Ⅲ=4分 )
  初演:<現代邦楽研究所第期修了コンサート>
       1998年3月28日 / abc会館ホール

箏 Ⅰ    = 黒澤陽子 吉原佐知子 原田文代 木内恭子 
      郷 真理子 内田まどか 
箏 Ⅱ    = 大川海恵子 岡本と志子 堀口典偉 大野雅子
      水田聡子 塚田裕子 大坂智子
十七絃  = 森 由幾子 大竹和子 塚田とも子 小林千鶴子
三味線 Ⅰ = 上原潤一 谷尾範子 野澤徹也 
      熊谷美和子 北村佐智子
三味線 Ⅱ = 大森美樹 温井 亮 山本普乃 
      河野菊江 堀江美雪 
尺八   = 菅原久仁義 山口賢治 神 令

この作品も春秋社から刊行されている楽譜・CD
「現代の日本音楽第19集~松尾祐孝」に収録されています。
その他、現代邦楽研究所委嘱作品集CD
(ALM RECORDS / ALCD-9028)も発売中です。

写真は、現代邦楽研究所の一枚板に墨で揮毫された看板です。
実は、私が書いた作品でもあります。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-現代邦楽研究所の看板揮毫

尚、この作品には昨年に編成拡大ヴァージョンとして
<新譜音悦多2014>が誕生しています。
琵琶1名と打楽器2名が追加された9人編成になりました。

第6回邦楽定期演奏会表

###洗足学園音楽大学<第6回邦楽邦楽定期演奏会>###
~現代邦楽コース創設10年&現代邦楽研究所創立20年記念~
2014年11月1日(土) 14時30分開演 @ 洗足学園 前田ホール
     全自由席=1000円(未就学児入場可)
  コンサートガイド・予約 / www.senzoku-concert.jp

プログラム:
    三枝成彰 /「花の乱 邦楽器編」
    松尾祐孝 /「新譜音悦多~シンフォニエッタ 2014」
                 (新ヴァージョン初演)
    沢井忠夫 /「甦る五つの歌」
 山田流筝曲古典 /「松風」
    佐藤敏直 /「ディベルティメント」

主催:洗足学園音楽大学・大学院
後援:「音楽のまち・かわさき」推進協議会

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また、後年になって私が洗足学園音楽大学・現代邦楽コースの
統括責任担当に務めることになり、同大学附属研究所となった
現代邦楽研究所とも連携しながら、"新譜音悦多シリーズ"を
書き重ねていくことになったのでした。

お待たせいたしました。深新會の次回の作品展のご案内を開始いたします。

2027年2月3日の開催です。詳しくは下に記載の情報をご確認ください。

 

 

 

 

      ♫ ♫ ♫【第39回 深新會作品展】♫ ♫ ♫

          shin-shin-kai 39th concert

         2023年2月3日(水) 7:00PM開演

        東京オペラシティリサイタルホール

 

太田彌生 / Yayoi OHTA

   RUI-KA pour 2 Flûtes

   誄歌 ~2本のフルートの為の~(2027 初演)

         姫本さやか(フルート) 吉野直子(フルート)

 

河内琢夫 / Takuo KOCHI

   “Yggdrasil (The World Tree)”

       for Koto with Nihon Buyo (Traditional Japanese Dance)

   《ユグドラシル(世界樹)》~日本舞踊を伴う箏のための(2027 初演)

         浪江路子(日本舞踊) 上田麻里名(箏)

 

中川俊郎 / Toshio NAKAGAWA

   Par・tial・tita. on C’ s ( Rivised premiere )

   パ・ーシャ・ルティータ. C (改訂初演)

         鈴木皓矢(チェロ)

 

野澤啓子 / Keiko NOZAWA

   ALMA REDEMPTORIS MATER / REGINA CAELI

   アルマ レデンプトリス マーテル(2027初演)

   レジーナ チェリ(2022)

         増田のり子(ソプラノ) 紙谷弘子(メゾ・ソプラノ) 野澤啓子(ピアノ)

 

松尾祐孝 / Masataka MATSUO

   PHONO XVIII for Contrabass solo

   フォノ第18番〜コントラバス独奏の為に(2027初演)

         山本昌史(コントラバス)

 

           ※曲順未定

 

入場料:3,500円(全自由席)

深新會予約専用メール:info.shinshinkai@gmail.ccom

東京オペラシティチケットセンター:TEL. 03-5353-9999

カンフェティ(ロゴ) Tel. 0120-240-540(受付時間 平日10:00〜18:00)

           WEB. http://confetti-web.com

 

●主催:深新會

●後援:特定非営利活動法人日本現代音楽協会 一般社団法人日本作曲家協議会

▼お問い合わせ:深新會 メール info.shinshinkai@gmail.com

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第117巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみのNゲージサイズ模型は、

国鉄の一般形気動車を代表するキハ20系の中で、

山岳線区向けに機関を2基搭載したキハ52形の、

JR西日本の越美北線や大糸線で活躍した

白と緑のツートーン塗装の爽やかな姿です。

 

 

さて、いつものようにパッケージを解いて、

奥底から冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事は、このところの恒例通り付録模型の形式の解説です。

2010年に運用を終えてしまいましたが、

キハ52形はローカル線の運行を支えた頼もしい存在でした。

 

 

続くページには、勾配線区で活躍してきた

115系直流近郊型電車1000番台の特集です。

111系・113系と異り、115系にはクモハがあるため

3両編成が組めるため、ローカル線の短編成にも適応できて

フレキシブルに運用できた115系ですが、

特に耐寒仕様を強化した1000番台の特集という訳です。

残念ながら、そろそろ全廃の時が近づいているようです。

 

 

更にページをめくると、EF210直流電気機関車の特集です。

国鉄が分割民営化されてJR貨物が誕生した後、

その主力機関車となったEF65形とEF66形の両方の運用を

カバーできる新型標準形式として開発されたのだ、

このEF210でした。

 

 

鉄道建築シリーズは、山間のトンネル駅として有名な

上越線の土合駅舎の紹介です。谷川岳をイメージした

コンクリートの三角屋根が印象的です。

 

 

そして巻末は観光列車シリーズで、

JR四国の予土線を走る「しまんトロッコ」の特集です。

全国に数あるトロッコ列車の草分けでもある存在です。

清流として有名な四万十川に沿って、

オープンエアーを楽しめる元祖トロッコ列車です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズはまだまだ続きます!

 

<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>
の回想録もいよいよ終盤になってきました。

拙作をプログラミングしていただいたイギリス公演シリーズは、
リーズ~ノーザンプトン~ミドルスブラ~ニューキャッスル~
と次第に北上して、今度はグラスゴーです。

グラスゴー公演プログラム

◉10月19日:グラスゴー
       ロイヤル・コンサート・ホール
♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番
    (尺八独奏=三橋貴風 付打ち=松尾祐孝)
♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
    (ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)
♪R.コルサコフ/交響組曲「シェへラザード」
指揮=大野和士
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当時新築竣工直後の近代的な会場でしたが、
まだ内装材の乾燥が十分でないのか、
ホールの響きが悪いことが気になった公演でした。
イギリス公演最初のリーズ公演と同じプログラムでしたが、
拙作とプロコフィエフに対する聴衆の反応は、
当地の聴衆には未知との遭遇に過ぎたのが、
もう一歩という感触になりました。
しかし「シェエラザード」では大喝采となりました。
コンサートマスターの荒井英治氏の独奏が実に艶やかで素敵でした。

プログラム頁

スコットランドの中心都市ですから、酒好きにとっては
スコッチヰスキーやシングルモルトの本場ということで、
大いに楽しみな訪問地でした。

大野氏と私も、終演後にホテルに戻るやいなや、
タクシーを呼んで町中を巡り、伝統的なパブを探しました。
しかし、若者がビールを片手にたむろをしているような
下世話な感じのパブしかなく、
中高年の紳士がモルトのグラスを傾けているような
いかにもスコットランドといった風情のお店には
お目にかかれませんでした。

結局、ホテルのバーの方がモルトの種類が有る
ということで、ホテルに引き返すと・・・
今度はキルト姿(スコットランドの正装のスカート衣装)
の男性陣を含めて、ホテル前に群衆が・・・
またしても非常ベルが鳴って避難という一幕でした。
結局、何事も無く良かったのですが。

グラスゴーからは、ウェールズの中心都市=
カーディフへの長距離移動ですが、
何とローカルフライトはプロペラ機でした。
荷物が乗り切らないので、スーツケース等は
バスで運ぶことにして、スコットランドから
ウェールズへの大移動となりました。

カーディフでは、大野氏の前任の
東京フィル常任指揮者であり、
当時BBCウェールズ交響楽団の首席指揮者であられた
尾高忠明氏が歓待してくださいました。
私自身も、1991年に香港フィル定期演奏会で、
拙作=協奏交響曲「活気ある風景」
(Impressions of Hong Kong 管弦楽曲コンクール
第1位受賞作品)の初演を指揮していただいて以来、
懇意にさせていただいていたので、
今回のツアー同行の機会をとても喜んでいただきました。
中華料理と並んでイギリスで美味しい、
インド料理の名店の御招待をいただき、舌鼓を打ちました。

カーディフ公演プログラム

◉10月21日:カーディフ
        セント・デイヴィッド・ホール
♪R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」
♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
     (ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)
♪R.コルサコフ/交響組曲「シェへラザード」
指揮=大野和士
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会場はショッピングセンターの中に立地する
近代的な施設でした。
尾高氏率いる東京フィル前回の欧州楽旅でも
来訪した場所だけに前評判も上々で、
会場は熱気に包まれ、演奏も充実しました。

バーミンガム公演プログラム

翌日は、当時急上昇注目株としてクラシック音楽界の
熱い注目を集めていたサイモン・ラトル&バーミンガム市交響楽団
の本拠地に乗り込んでの公演となりました。
落成後数年の素晴らしく現代的(未来的)な会場でした。

◉10月22日:バーミンガム @ シンフォニー・ホール
♪R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」
♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
     (ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)
♪R.コルサコフ/交響組曲「シェへラザード」
指揮=大野和士
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東京フィルの演奏がすっかりヨーロッパの空気に馴染んだ様子で、
安定感も素晴らしく、ホール関係者からは「バーミンガム市響きより上手い!」
という声も上がる等、東京フィルの印象を強くアピールした公演になりました。

そしていよいよ、最終ロンドン公演に臨むのでした。

 

 

 

二年に一度の開催で日本の現代音楽シーンに定着している現代音楽演奏コンクール、

 

【競楽】の第17回=【競楽XVII】の要項が、主催団体から発表されています。

 

過去の開催での入賞者・入選者の多くの方々は、

 

現在の現代音楽シーンで頼もしい活躍を展開しておられます。

 

詳しくは当記事下段にリンクを貼ってある関連サイト等でご確認ください。

 

我こそはと思う演奏家の方々のエントリーをお待ちしております。

 

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注)エントリー受付期間:2026年10月1日(木)から10月19日(月)午後6時事務局到着

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山下現代音楽賞 現代音楽演奏コンクール“競楽XVII”

          〜概要〜

 

●審査委員
佐藤 昌弘(作曲/審査員長/日本現代音楽協会理事)
篠田 昌伸(作曲・ピアノ)
馬場 武蔵(指揮)
山澤 慧(チェロ/競楽XI優勝)
山田 岳(ギター/競楽IX優勝)
※50音順

●日程
【予選】2026年12月26日(土)27日(日)
会場:洗足学園音楽大学(溝の口)シルバーマウンテン1F

【本選】2027年1月17日(日)
会場:東京音楽大学 池袋キャンパス J館 スタジオ


●主催 日本現代音楽協会特

●特別協賛 医療法人 葵鐘会

 

注)参加要項pdf版 ※参加申込書は下にリンクしてあるサイトに掲載されています。

 

【競楽XVII】要項発表 ページ ↓

 

特定非営利活動法人  日本現代音楽協会 ホームページ(ホーム)↓

 



日本現代音楽協会が皆様にお贈りしているYouTube番組<GEN ON AIR>
(現音エアー)は、お陰様で遂に100回を超えるアップに到達しています。
皆様のご愛顧、誠にありがとうございます。

私=松尾(現・広報室長)が進行役で、
中川俊郎氏(前・副会長)と佐藤昌弘氏(前・事務局長)と
計3名がT形のテーブルを囲む鼎談なので、
「現音T談」とも称しています。
(尚、第35回からは、山内雅弘氏(現・理事)が
佐藤氏に代わって登壇しています。)

今日は第14回~「オケの心柱」ホルン秘話~をリンクしておきましょう。
どうぞゆっくりとご覧ください。

YouTube /「オケの心柱」ホルン秘話 - GEN ON AIR #14



このところ、私の邦楽器作品の紹介を続けています。

1993年の東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会で
初演され、同年のリスボン・グルベンキアンで欧州初演、
更に1994年の東京フィル欧州演奏旅行にプログラミングされる等、
<フォノスフェール第1番~尺八と管弦楽の為に>
で大きな話題と大成功を得ることができて以来、
私の手掛ける作品の半数近くが、邦楽器を含むものにシフトしていきました。

その先駆けとなった作品の一つが、この<七変化>です。
<美しの都~尺八とオルガンの為の幻想曲>(1991)と
<フォノスフェール第1番~尺八と管弦楽の為に>
(1993)と大作を手掛けてはいたものの、
三味線や箏に対してはまだアプローチをしたことが
無かった1995年当時の私でした。
新典音楽協会の坂田誠山氏から作曲の依頼をいただき、
撥弦楽器に初めて挑戦する機会を得て、
心を引き締めて作曲にあたりました。

この頃、私の頭の中には「十二音技法の応用の可能性」
というある種の命題が静かに巡っていました。
そこで、本来ならな五音音階を機軸とする伝統楽器には
相いれない音構造システムとも思われる十二音技法を
自由に活用した広い意味における変奏曲を
作曲することにしたのでした。

曲は、[一の変化]から[七の変化]に至る七段による
変奏曲の構成を経て、最後の[結]で全曲を閉じます。
技術的には相当な難曲となりましたが、
邦楽器の魅力と十二音技法に基づく音構造が、
上手くバランスした作品を誕生させることが
できたことに、いささかの自負を持っています。

###<七変化>
     ~尺八、三絃、十三絃、十七絃の為に~###
       (1995年/新典音楽協会委嘱作品)

 演奏時間:約10分
 初演:1996年 新典音楽協会試演会
 再演:現代邦楽研究所によって数回

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邦楽器によって十二音構造を演奏することになる
この作品は、確かに(必然的に)難曲になりました。
最初に現代邦楽研究所のアンサンブルの授業に
教材として取り上げていただいた時は、
残念ながらカタチにならず断念となったそうです。
しかし、その後に同研究所のメンバーによって
何度か演奏されるようになっています。
今では、演奏不可能のレッテルは免れています。



そして、後年に作曲した<さらし五変化>は、
この<七変化>の構造に“さらし”の音型を組み合わせて、
規模をやや縮小させて(難曲度を多少緩和して)
作曲したものです。

これからも、邦楽器のための作品を
たくさん書いていきたいと考えている私です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-舞殿

《第9回日本AI音楽学会フォーラム》は昨日と本日の開催です。

昨日10月10日(土)の《先進技術&会員関連プロジェクト・デモンストレーション》に続いて、

本日11日(日)に、「口頭発表・事例報告」や「シンポジウム」などを実施いたします。

 

《SENZOKU GAKUEN FESTIVAL 2026》の賑わいの中での開催となっています。

会員の方は勿論、会員外の方の来場や参加も大歓迎ですので、皆様お気軽にお越しください。

 

 

本日10月11日(日)の「口頭発表・事例報告」や「シンポジウム」などを情報を再掲載します。

 

  ♫ ♫ ♫《第9回日本AI音楽学会フォーラム》開催日程概要 ♫ ♫ ♫

              2026年10月11日(日) 

       洗足学園音楽大学 アンサンブルシティ3階 C301教室

            入場無料 / 未就学児入場不可

  13:00〜13:30  開会〜ミニレクチャー

  13:30〜15:30  口頭発表・事例報告

  15:30〜17:00   シンポジウム

  17:00                 閉会

まず「口頭発表・事例報告」から。。。

 

 

続いて「シンポジウム」のテーマや登壇者について。。。

 

  ♫ ♫ ♫《第9回日本AI音楽学会フォーラム》開催日程概要 ♫ ♫ ♫

              2026年10月11日(日) 

       洗足学園音楽大学 アンサンブルシティ3階 C301教室

            入場無料 / 未就学児入場不可

  13:00〜13:30  開会〜ミニレクチャー

  13:30〜15:30  口頭発表・事例報告

  15:30〜17:00   シンポジウム

  17:00                 閉会

 

   〜〜〜〜〜「シンポジウム」テーマ&登壇者〜〜〜〜〜

 

【テーマ】 〜現代音楽へのAIの活用の可能性〜

 

【パネラー】

小川 類    作曲家 / 日本大学芸術学部 音楽学科 非常勤講師

河合孝治 サウンドアーチスト&コンセプター

佐藤昌弘 作曲家 / (特非)日本現代音楽協会 理事 / 洗足学園音楽大学 教授

白柳龍一 ⾳楽プロデューサー/ (株)アールレゾナンス代表 / 

                      東京音楽大学 MBT専攻 特任講師

由雄正恒 作曲家 / 昭和音楽大学 音楽学部 准教授 /  日本電子音楽協会 理事

 

【司会・進行】

松尾祐孝 作曲家 / 日本AI音楽学会 会長 / (一社)日本音楽作家団体協議会 理事

                        洗足学園音楽大学 客員教授

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

直前の「ミニレクチャー」と「口頭発表・事例報告」の内容も、

この「シンポジウム」での話題に関連が出てくることが想定されますので、

お時間の許す方は、フォーラム開催全体に通してご参加いただくことを

強くお勧めいたします。皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

学会会員以外の方の入場も大歓迎です。皆様のご来場をお待ちしております。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第116巻の紹介です。

 

 

毎号お楽しみの付録のNゲージサイズ模型は、

スタイル抜群の直流電気機関車で人気が高いEF66の、

国鉄分割民営化後のJR貨物でただ一両試験塗装を施された

EF66に20号機の雄姿です。新幹線の線路を走っても

似合いそうな感じがしますね。

 

 

それでは、いつものようにパッケージを解いて、

奥底から第116巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事は、このところの恒例通り、付録模型の

車両形式の解説になっています。

EF66形直流電気機関車の国鉄民営化後に、

JR貨物とJR西日本に継承され、その中のJR貨物に在籍となった

20号機が、同社のイメージ向上のための試験塗装をまとった

という話が、懐かしい写真を添えて書かれていました。

 

 

続くページには、このところ連続して取り上げられている

旧型電車の中でも少数の珍しい存在だった形式の特集です。

旧スカ形=70系電車の二等車(現・グリーン車)サロ46が、

後に3扉化されて三等車(普通車)に改造された

サハ75形直流電車中間付随車100番台が解説されています。

 

 

次のページはぐっと趣が変わります。

現在は大井川鐵道新金谷駅近くの施設

"プラザロコ"に展示されている小さなタンク蒸機、

1275形蒸気機関車の特集です。

新潟臨港鉄道(旧・山之下臨港鉄道)の開業に際して導入された

オーレンシュタイン・ウント・コッペル社製の3両の小型蒸気の

中のトップナンバー1275は、やがて直江津の日本ステンレスへ

譲渡されて専用線での物資輸送に長らく活躍しました。

引退後は大井川鐵道で動態保存の後、

現在では静態保存となっているのです。

 

実はこの1275は、1975年に夏目漱石の「坊っちゃん」が

テレビドラマ化された際に、伊予鉄道の坊っちゃん機関車こと

1号機の代役として起用されたそうです。

 

 

更にページをめくると、今度は、

香川県の高松琴平電鉄の志度線の特集です。

平素は国鉄(JR)の路線の紹介が多い「路線と旅路」シリーズ

ですが、本号では珍しく私鉄の路線が紹介されています。

名古屋市営地下鉄からの譲渡車がすっかり馴染んでいる

私鉄のローカル線です。

 

 

そして巻末記事は、いつものように観光列車シリーズです。

JR九州は斬新なデザインの特急電車を数多く世に出してきましたが、

その中でも特に異彩を放っている883系ソニックの特集です。

都市間連絡特急の性格と観光特急の需要を併せ持つ線区に

投入され、その先進的なデザインと充分な性能とが相俟って、

今でも博多〜大分間を中心に活躍しています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

<東京フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ演奏旅行1994>
の回想録も後半に突入して、イギリス公演シリーズの想い出を綴っています。

前回の記事で紹介した10月15日のリーズ公演の後、
ノーザンプトン、ミドルスブラ、ニューキャッスルの
3公演は、同じプログラムが続きました。

ノーザンプトン公演プログラム

◉10月16日:ノーザンプトン/ターンゲート
♪R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」
♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
    (ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)
♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番
    (尺八独奏=三橋貴風 付打ち=松尾祐孝)
♪ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第2番」
指揮=大野和士
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仮設客席を設えた会場で、音響面の環境は恵まれない演奏会となったのですが、
地元の聴衆の反応は大きく、最後の「ダフニスのクロエ」では、
大きなブラボーが飛び交いました。

さて、その「ダフニスとクロエ」ですが、
鍵盤打楽器を2台、チェレスタとジュー・ド・タンブルを使用する
大規模なオーケストレーションを誇る作品です。
チェレスタは、副指揮者として同行している
若手指揮者=渡邊一正氏が演奏するとして、
もう一つは、何と作曲家として同行する私、
松尾が弾くことになったのでした。
舞台上手で紋付き袴の姿で付打ちを叩いた後、
そのままの格好で下手に移動してジュー・ド・タンブルを弾くという、
前代未聞のエキストラ奏者を、最終ロンドン公演も
含めて4回演じることになったのでした。

フォノスフェール第1番紹介ページ

◉10月17日:ミドルスブラ @ タウンホール
♪R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」
♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
     (ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)
♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番
     (尺八独奏=三橋貴風 付打ち=松尾祐孝)
♪ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第2番」
指揮=大野和士
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会場は教会を思わせる古風な建物で舞台が狭く、
弦のプルトを減らして対応することになった公演でした。
客席脇に並ぶステンドグラスにはカザルスやホロヴィッツの名前が刻まれ、
ホールの歴史を誇っているかのようでした。
ここでも、拙作が絶賛の拍手を浴び、
「ダフニスとクロエ」では床を踏み鳴らす大喝采となりました。

ミドルスブラ公演プログラム

◉10月18日:ニューキャッスル @ シティー・ホール
♪R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」
♪プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
     (ヴァイオリン独奏:ラファエル・オレグ)
♪松尾祐孝/フォノスフェール第1番
     (尺八独奏=三橋貴風 付打ち=松尾祐孝)
♪ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第2番」
指揮=大野和士
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会場はプールと公衆浴場に付属する古い建物でした。
同一プログラムが三日続きましたが、
拙作での三橋氏の尺八独奏と大野氏の掛け合いのタクトが
毎回微妙に変化を見せて、全く飽きずに
(付を打ちながら)聴くことができました。
作曲家として至福の経験でした。

ニューキャッスル公演プログラム

移動の時間のバスからの車窓は、
潅木が茂る平地と所謂リンクスと言われる砂丘状の海岸、
そして時折見える羊の放牧風景の繰り返しで、
空はいつもグレーがかっていました。
目的地の街が近づくと、町中のレストランを探します。
お目当ては中華料理のレストランです。
何しろ、それ以外のレストランは
あまり美味しくないのですから・・・。
大野氏と私は、それこそ毎日、中華料理店を探して
夕食をとっていました。

楽員の中には、ラーメンポット等を持参して、
即席ラーメンやみそ汁を部屋で食べていた方も居たようです。
しかし、そんな水蒸気に火災報知器が感知したのかどうか、
夜遅くに非常ベルがホテルに鳴り響いて、
非常階段を下りて緊急避難というアクシデントもあり、
コンサートの絶好調の陰には、様々な苦労や
長旅ならではの珍道中があったのでした。

イギリス公演、まだまだ続きます。