「さらし五変化」〜邦楽の伝統的な音形=“さらし”を活用した合奏曲
邦楽器作品の創作と邦楽器演奏界の更なる振興をライフワークの柱に据えている私です。先月から自作品の邦楽器関連曲の紹介を作曲順に続けています。今日は、以前の記事で紹介した「音楽づくり」ビデオ教材とリンクして誕生した作品の紹介になります。先日の記事で紹介した「七変化」の基本構造を活用して、そのビデオ教材で重要な素材として提示されている邦楽の伝統的な音型“さらし”を敷延した合奏曲を作曲したという訳です。まず、ビデオ教材をあらためてご紹介しておきましょう。「和楽器だ!音楽づくりだ!~イメージをふくらませよう~」制作=東京シネ・ビデオ株式会社 (文部科学省選定教材)対象=小学校 中学校 その他教科=音楽監修=指導:坪能由紀子(日本女子大学教授) 西潟昭子(現代邦楽研究所代表) 松尾祐孝(洗足学園音楽大学教授) 和田 崇 (江戸川区立瑞江中学校主幹) 望月美奈子(静岡市立松野小学校教諭) 注)肩書きはいずれも2004年当時制作協力=財団法人日本視聴覚教育協会価格(税込み・送料別) ライブラリ価格:56,700円 一般特別価格 :26,250円 学校価格 :18,900円 東京シネ・ビデオ株式会社HPhttp://www.tokyocine-video.co.jp/学校教材リスト頁http://www.tokyocine-video.co.jp/in/index2.htmlこのビデオの中では時間が限られているために、全曲を聴くことはできませんが、その後、現代邦楽研究所のメンバーによって、何度か演奏されています。最近になって、その記録動画が現代邦楽研究所ブログにアップされました。ここにもリンクしておきます。###<さらし五変化> ~尺八、三絃、十三絃、十七絃の為に~### (2004年-06年/教育教材制作参画作品) 演奏時間:約8分 収録初演:2004年「和楽器だ!音楽づくりだ! ~イメージをふくらませよう~」 (制作=東京シネ・ビデオ株式会社) 舞台上演:2006年以降数回(現代邦楽研究所によって) 例)2007年12月 / 洗足学園音楽大学 邦楽器ワークショップ~邦楽器で音楽づくり 演奏:尺八=山口賢治 三絃=木村陽子 十三絃=吉原佐知子 十七絃=染谷京子##########################「七変化」と同様に、十二音技法を応用した構造を持つ現代作品ですが、随所に“さらし”の音型が見え隠れします。全体は5段から成る(拡大された意味における)変奏曲になっていて、最後の<結>で曲を閉じます。楽譜等について興味のある方は、このブログのプロフィール頁をご参照の上、お問い合わせください。邦楽器の魅力をもっともっと多くの方々に知って欲しいと願っている私です。(紅葉に栄える洗足学園・前田ホール / 2012年晩秋)