松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -8ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第240巻(最終号)の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになってきたNゲージサイズ車両模型ですが、最終号では、

国鉄最強の交直流電気機関車として全国各地を駆け巡ったEF81の、

寝台特急「北斗星」牽引機として人気を博した専用塗装を纏った、

鮮やかに赤く輝く勇姿をお楽しみいただけます。

 

この「国産鉄道コレクション」シリーズは、

発刊以来月2回のペースで号を重ねてきましたが、

この240号をもって最終号となりました。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第240巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

1988 年の青函トンネル開通と同時に、本州と北海道を直通する寝台特急

「北斗星」が運行を開始しました。

その全行程の中で上野ー青森間の先頭に立ったのが、

交直流電気機関車の雄、EF81形でした。

当初はJR東日本標準色のまま牽引していましたが、程なくして、

列車のイメージを感じさせる赤地に星をあしらった専用色も登場して、

鉄道ファンのみならず多くの人々に人気を博しました。

 

 

続くページは、JR九州のスタイリッシュな車両、885系特急形振り子式交流電車の特集です。

783系、787系、883系と、JR九州は個性的な特急車両を継ぐ次と導入して行きましたが、

その4番目として2000年に登場したのが、この885系でした。

20世紀最後の特急車両として"ミレニアムエクスプレス"のキャッチコピーを掲げて、

「白いかもめ」としてデビューしました。

曲線の多い長崎本線などの路線への対策として振り子式車両として開発され、

デビューから20年以上経過した現在も、博多ー武雄温泉間の「リレーかもめ」をはじめ、

「みどり」「かささぎ」「ソニック」として活躍を続けています。

 

 

更にページをめくると、単行気動車の写真が並んでいます。

関東鉄道キハ2000形の特集です。

JR常磐線の佐貫駅を起点に竜ヶ崎駅に至る竜ヶ崎線で活躍しているのが、

この2000形です。同線は、起点から終点に向かって全ての駅のホームが

右側にあるため、それに合わせた特殊構造が特徴になっています。

 

 

続くページは「路線と旅路」シリーズで、"指宿枕崎線"の特集です。

日本最南端のJR路線で、鹿児島県の薩摩半島沿岸部を走っています。

薩摩富士こと開門岳や指宿温泉などの観光名所がある、南国の最果ての鉄道です。

 

 

本号では、巻末記事も前に久しぶりに海外の鉄道車両の記事が掲載されています。

スペインのクルーズ・トレイン、"エル・トランスカンタブリコ"の特集です。

キリスト教の聖地として世界的に有名は"サンティアゴ・デ・コンポステーラ"を

中心としたエリアを走る豪華観光列車です。

世界的にはさほど有名ではないかもしれませんが、

後続の記事(「観光列車シリーズ」)の「ななつ星in九州」登場の

きっかけとなった存在なのです。

 

 

そして恒例の巻末記事「観光列車」シリーズは、「ななつ星in九州」の特集です。

この「国産鉄道コレクション」シリーズ全240巻の最終号の最終記事に相応しい、

JR九州が運行する世界最高のクルーズトレインとして、他の追随を許さない存在です。

7両編成で総定員28人という桁違いの豪華列車です。

一生に一度は乗ってみたい、憧れの列車です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、この第240巻(最終号)をもって完遂となります。

長い間の断続的な連載記事へのお付き合い、ありがとうございました。

今後もまた、このブログでは、鉄道の素晴らしさや楽しさをお伝えする記事を

折に触れて掲載していきますので、引き続きのご愛読をお願い申し上げます。

2020年の大作曲家生誕250年に寄せて、
ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、
ここ数日は最後の巨峰「第九」の話題に入っています。
三日前から各楽章を探訪してきましたが、今日がいよいよ最終回です。

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ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」を正格に聴く!
・・・・・「第4楽章」解説・・・・・

いよいよ合唱(と独唱)が登場する、終楽章に進みます。
第1~3楽章を通じて、「順次進行3音」の素材を周到に配置して
聴き手の潜在意識に浸透させて、この楽章を迎えます。

そして、下記の段落構成1)の中で第1~3楽章の音楽が回想される中、
「順次進行3音」の素材による究極のメロディー=
すっと探し求めていたテーマ=「歓喜の歌」への萌芽が現れ、
そして遂に、2)の部分で「歓喜の歌」が、
コントラバスで奏されて現出するのです。
カタカナ表記でメロデフィーを簡単に書くと、
「ファ♯~ソラ」ラ「ソファ♯ミ」
「レ~ミファ♯」ファ~ミミ~
「ファ♯~ソラ」ラ「ソファ♯ミ」
「レ~ミファ♯」ミ~~レレ~
ミ~ファ♯レ「ミ~ファ♯ソ」ファ♯レ「ミ~ファ♯ソ」
「ファ♯ミレ」ミラ「ファ♯~~ファ♯ソラ」
ラ「ソファ♯ミ」「レ~ミファ♯」ミ~~レレ~
という具合で、「 」で示した「順次進行3音」素材の
組み合わせであることが一目瞭然です。
第1楽章冒頭の第1主題からずっと探しに探してきたテーマが、
遂にここに見つかるという訳ですから、
「第九」は全曲を通して聴いてこそ本当の価値を体験できるのです。

段落構成を簡単に記しましょう。
1)序奏+レチタティーヴォ
  (器楽のみ/第1~3楽章の引用有り)
2)「歓喜の歌」テーマと1~3変奏(器楽のみ)
3)序奏+レチタティーヴォ(声楽付)
4)「歓喜の歌」4~6変奏(声楽付)
5)トルコ行進曲的発展=「歓喜の歌」7~8変奏(声楽付)
6)フーガ的発展(器楽のみ)
7)「歓喜の歌」再現~9変奏(声楽付)
8)コラール(声楽付)
9)二重フーガによるクライマックス=
  「歓喜の歌」と「コラール」の融合(声楽付)
10)終結部 Ⅰ
11)終結部 Ⅱ
となります。

1)~7)を「歓喜の歌」の部分=第1部と捉えます。すると、
1)2)が提示部(器楽のみ)
3)4)が再提示部(声楽付)
5)6)が展開部
7)が再現部
というように、協奏曲風ソナタ形式を応用した構成という事が
理解できます。変奏曲形式とソナタ形式とフーガの技法の、
高度な統合が図られているのです。
そう考えると、ホグウッド&エンシェント盤(下掲写真)の
5)と6)における遅めのテンポ設定が俄然しっくり感じられるようになります。
早めのテンポでは、ベートーヴェンの展開部としてはあまりにも短すぎるのです。
遅めのテンポでじっくる聴かせて展開部の存在感を彫琢する演奏を、
私は支持します。

8)を、対立要素の提示=第2部と捉えます。
この作品は、人類愛交響曲とでも言うべきものです。
シラーによるテキストの内容も正にそういった内容です。
ベートーヴェンは、そのテーマを、音楽形式構成でも具現してみせているのです。
「歓喜の歌」の部分=第1部に対して、
異人種・異民族・異国家・異宗教・異宗教・・・etc
を象徴する対立要素をコラール=第2部として提示して、
続く第3部でそれらが共同作業(融合)を果たす、
つまり、様々な差違や壁を乗り越えて皆が手に手を携えて
協力していくという人類愛・博愛を、
音楽そのものの形式構成でも表現しているのです。
何と素晴らしいことでしょうか!

したがって、9)10)11)を第3部と捉えます。
特に、9)の二重フーガが印象的です。
「歓喜の歌」に由来するテーマ=
「ファ♯~ファ♯ソ~ラ」ラ~「ソファ♯~ミ」
「レ~レミ~ファ♯」ファ♯~「ミレ~ド♯」
「シ~シド♯~レ」レ~「ド♯シ~ラ」
ソ~「ファ♯ミ~レ」ラ~ララ~・・・と
「コラール」の主要音型を敷延したテーマ
レ~~レ~~ド♯~~ラ~~
シ~~シ~~ラ~~ファ♯~~
ソ~~ソ~~ファ♯~~レ~~
シ~~シ~~ラ~~~~・・・が重なって奏されて、
様々な差違や壁を乗り越えて皆が手に手を携えて
協力していくという人類愛・博愛を、壮大に象徴します。
ですから、この部分がこの作品のクライマックスであるべきなのです。
続く10)11)の部分でも、意識して聴いていると、
「歓喜の歌」や「コラール」の音型をいたるところから聴き出すことができます。

音楽そのものの構成に思想を盛り込んだベートーヴェンの
このアイデアは、本当に凄いと思います。
クラシック音楽という範疇を超えて、人類の偉大なる文化財産として、
今後も語り継がれ、演奏され続けていくことでしょう。

余談ですが、
この「第九」を1枚のディスクに収められるように、
CDの企画が約74分に決定したという話もあります。

この暮れに「第九」をお聴きになる方も多いと思います。
どうぞ、第1楽章から最後まで、耳を凝らして、
存分に味わってください。


上記解説で言及した、クリストファー・ホグウッド指揮/
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックのCDです。
L'OISEAU-LYRE / F25L-29148 / CD
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-第九・ホグウッド盤

中高生時代によく聴いたのは、指揮=小澤征爾/
管弦楽=ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
合唱=アンブロジアン・シンガーズによるLPでした。
PHILIPS / SFX-7996~97(6700-085)
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-第九・小澤征爾盤

これまたかつてよく聴いた伝説的名盤、
フルトヴェングラーのバイロイト盤LPです。
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団
EMI(Anhel)EAC-60027
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-第九・フルトヴェングラー盤
今日ご紹介する「大ワニの襲撃」は、
日本では第15話として、英国本国では第23話として放送された、
シリーズの中でも一際異彩を放つ作品です。

何しろ本物の(勿論小型の種類でしょうけれど・・・)ワニを
撮影に使って、大ワニに襲撃される密林の湿地帯の光景を、
実写人形劇として撮影しているのです。
物作りの素晴らしさや楽しさを支持しながら、
毎週日曜日に「サンダーバード」を話題にしている私ですが、
この回を見た時は、子供心にも「ここまでやるのか!」と、
感心するやら呆れるやら・・・、とにかくご一見あれ。



舞台設定はアメリカ東南部のジャングルで、
そこに研究所を構えるオーチャード博士が、
生物を急成長させる薬品の抽出と精製に成功したところから、
この回の話は始る訳です。
しかし、使用人がそれを盗み出そうとした際に、
無神経にも薬品の一部を下水に流してしまい、
周囲の湿地帯に生息するワニが巨大化してしまうのです。
そしてそして、国際救助隊が
大ワニに立ち向かうということになるのです。
ちょっと、ウルトラマンのような感じですね。

いったい、この回の撮影には、
どれくらいの時間と忍耐を要したことでしょう。
指示をしたところで言うことを理解するはずもない
本物のワニの気の向くままの動きを根気強く撮影して、
編集に編集を重ねて、完成させたに違いありません。
でも、制作に携わった人々は、大変ではあっても、
きっと楽しくて楽しくて仕方なかったことでしょう。
物作りは、本当に楽しいものなのだと思います。


今日の写真は、サンダーバード5号です。
宇宙ステーションで、世界中の無線を傍受して、
救助すべき事故や災害をキャッチします。
サンダーバード3号とのドッキングも可能です。
通常は、次男のジョンが常駐していますが、
ときどき末っ子(5男)アランが交代して勤務します。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード5号

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記は、本編(音楽祭参加のレポート)を終えて、

番外編(旅行記)に入っています。

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記/番外編7〜国立馬車博物館旧館〜

 

 

WNMD2025の最終日夕方公演(児童合唱演奏会)の会場となった

国立馬車美術館旧館は、元は1726年にイタリア人建築家によって建てられた

乗馬学校という、由緒ある建物でした。今でも多くの馬車が展示してあるホールの奥に

演奏会場が設えられて、ISCMポルトガル大会の最後から2番目の演奏会が行われました。

 

 

トラムが走る大通りを挟んで斜向かいにある新館の現代建築とは対照的で、

歴史的な風格が漂う空間でした。

 

 

下に、こちらの旧館に展示されていた馬車の数々の写真をアップしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

気分は正にシンデレラ!、といった感じの国立馬車博物館でした。

 

 

 

2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、
同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭で
オーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。

私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、
クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、
その後もズルズル時が経過してきてしまいました。
そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、
まるで人類史の時計が100年程逆回りして、
帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。
いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、
どこまで分裂してしまうのでしょうか。

如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、
軍事力で虐げられてはならないと思います。
ウクライナの平和を希求しつつ、
2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、
在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。

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私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、
ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、
得難い国際交流の経験をする機会を得ました。
その時は、平穏で平和なウクライナでした。

一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、
平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。

一昨日から十数回にわたって、ウクライナの平和を願って、
私の2013年の想い出を深夜の記事として再掲載しています。

*****2013年5月25日の記事*****

「ウクライナ演奏旅行体験記」第2弾です。

久しぶりに訪ねた関空(関西国際空港)は、
世界的な建築家=レンゾ・ピアノの設計による
曲線と直線の組み合わせによる大胆なデザインが、
開港当初から注目されましたが、
未だに色褪せない新鮮さを湛えていました。

到着ロビー階から国際線出発ロービーへ上がる時、
現代建築ならではの大空間を堪能できます。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-関空の大空間

曲線による屋根のラインが特徴的なこういったカットは、
関空の個性のポイントでしょう。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-天井(屋根)の曲線による不思議な空間

通関を抜けると、ブランドのブティックが並ぶエリアが、
非日常空間を演出しています。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-通関を抜けた免税店コーナー

さあ、ちょっと一服!
ウクライナ演奏旅行の出発に乾杯!
(店舗特製:手作りブランデー・スピリツァー)
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ブランデー・スピリツァーで乾杯!

トルコはイスタンブールの空港も、
まるで人類の交差点と言えるような賑わいですが、
近代的な建物に生まれ変わっています。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-イスタンブール国際空港の賑わい

そして次回からは、いよいよウクライナに入ります。
イスタンブールからドネツクまで、
約二時間のフライトに搭乗しました。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第239巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

日本海縦貫線を駆け抜けて大阪と札幌を結んでいた超豪華寝台特急列車、

"トワイライトエクスプレス"の牽引機として活躍したEF81の

トワイライトエクスプレス専用色を纏った勇姿をお楽しみいただけます。

 

この「国産鉄道コレクション」シリーズは、

発刊以来月2回のペースで号を重ねてきましたが、

240号をもって最終号となりました。

235号あたりから、記事のテーマが、何となく、、、

最終号に向けた雰囲気になってきているような気がしている私です。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第239巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

東西の交流電化区間と直流電化区間で走行可能な万能型交直流電気機関車の雄、

EF81形は、寝台特急「トワイライトエクスプレス」の牽引にも起用され、

客車とお揃いの専用色を纏った専用機が運用を担当しました。

 

 

続くページは、JR九州の特徴的な特急形電車、783系ハイパーサルーン特集です。

JR移行後、JR九州はいち早く新型車両の開発を展開しました。

その先陣を切って1988年(JR発足の翌年)3月のダイヤ改正を機にデビューしたのが、

この"ハイパーサルーン"こと783系特急形交流電車でした。

運転席越しに全面展望を楽しめるスラント形の先頭部や、

車両の中央に配された乗降ドアとそれによって前後2室に分割された客室に、

ハイパーレディの乗務も加えて、JR九州の新サービスを印象付ける存在となりました。

当初は鹿児島本線の「有明」でデビューしましたが、

やがて長崎本線の「かもめ」や日豊本線の「にちりん」にも活躍の場を広げました。

その後、後続の更なる新型車両、783系、883系、885系の開発や導入に伴い、

活躍の場は変化していきましたが、数次の改造リニューアルを受けつつ、

デビューから30年以上経過した現在も活躍を続けています。

 

 

更にページをめくると、雪景色の中を走る小型ディーゼル機関車の写真が

目に飛び込みます。津軽鉄道のDD350形の特集です。

同鉄道の名物「ストーブ列車」の牽引機として活躍していることで有名な存在です。

新潟鐵工所の製造による2両が導入され、現在ではDD351は休車、

DD352は現役で活躍中となっています。

 

 

続くページは「路線と旅路」シリーズで、"只見線"の特集です。

豪雪地帯の峡谷を行く絶景路線として有名な只見線は、

全長135.2kmながら全線を踏破する運行は1日3往復しかないという、

過疎地のローカル戦でもあります。

しかし、新緑の初々しさが輝く春、紅葉の山々が萌える秋、

それらと湖面のコントラスト、豪雪に閉ざされる冬景色などなど、

美しい景色の魅力に溢れる路線として人気があります。

 

 

巻末は毎号の恒例通り「観光列車」シリーズです。

本号では、和歌山電鐵の2270系観光電車の特集となっています。

現在の同電鉄貴志川線では、もと南海車両の2270系で全列車が運行されています。

但し、鉄道再生のために車両のリニューアルを施して、

「たま電車」や「いちご電車」などに仕立てて、

鉄道旅ファンを魅了する話題づくりを進めています。

"日本一心豊かなローカル線"を目指している和歌山電鐵です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、あと一巻、最終号(第240巻)までとなります。

2020年の大作曲家生誕250年に寄せて、
ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、
ここ数日は最後の巨峰「第九」の話題に入っています。
そして一昨日から各楽章を探訪しています。

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ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」を正格に聴く!
・・・・・第3楽章」解説・・・・・

古典派に確立したソナタ・交響曲の楽章構成の基本形は、
ソナタ形式に夜冒頭楽章→
緩徐楽章→
舞曲楽章(メヌエットまたはスケルツォ)→
ロンドまたはソナタ形式による終楽章
という4楽章でした。

ところが、この「第九」は中間楽章の順序を入れ替えています。
楽章の順番くらいは別に大した問題ではないと思われるかもしれませんが、
上記の4楽章構成の成立経緯には、舞曲による組曲を核とした
ヨーロッパ芸術音楽の器楽作品の歴史・伝統の中で育まれたものですから、
実は結構な大事件なのです。

終楽章を、声楽をも導入した未曾有の規模の壮大な音楽にしようと考えると、
直前の音楽は速度の早いスケルツォよりも、心を鎮めて終楽章を迎えるように
深遠な緩徐楽章が相応しいということなのでしょう。
それにしても、なんと厳かなで美しい音楽でしょうか。

この楽章には、二つの主題が登場します。
冒頭から登場して、全曲わたって何度も奏される主要主題は・・・
レ~~~ラ~~~シ♭~~~「ファ~~ミ♭レ~」
ファ~「シ♭~~~ドレ~」ファミ♭ド~・・・
楽章前半に二度奏される副主題は・・・
ファ♯~ミ~~「ミ~ファ♯ソ」ミソファ♯~
「ファ♯~ソラ」ファ♯ラソ~「ラシド♯」ミレ~・・・
といった具合です。
ここでも、昨日・一昨日の記事で説明した第1楽章と第2楽章の主題達と同様に、
「 」で示した「順次進行3音」が重要な構成素材になっていることが判ります。

そうなのです。この「順次進行3音」の
三つの楽章にわたる深層心理への刷り込みが、
来る終楽章で遂に登場する「歓喜の歌」のあの旋律に
聴き手を無意識のうちに誘っているのです。

明日はいよいよ、その終楽章の解説に進みます。


写真は、この楽章の厳かな緊張感に寄せて、澄んだ空気が
ピーンと張りつめたような雪景色をアップしましょう。

雪原と霧氷
今日も『サンダーバード』讃!を続けます。

今回ご紹介する~火星ロケットの危機~は、
子供の時に観た記憶が鮮明に残っているものの一つです。
日本では第14話、英国本国では第6話として放送されました。



アメリカで造られた火星探査ロケットをイギリスから
打ち上げることになったところから話は始ります。
その火星ロケットを超大型トレーラーで陸送中、
アーリントン橋という大吊り橋が、前日の嵐でダメージを
受けていたためにロケットの過大な重量に持ち堪えられず、
遂に崩落してしまします。
ロケットは乗員を載せたまま、テムズ河の川底に沈んでしまい、
しかもその衝撃で自動発射装置まで作動してしまうのです。

このような状況になると、活躍するサンダーバードの装備は、
小型水中作業船の4号です。勿論、最後は絶体絶命の乗員を
間一髪ではあるものの見事に救出するのです。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード4号

このストーリーでは、たまたまイギリスに赴いていた
ブレインズが、アーリントン橋の管理室に入り込んで、
重要な役回りを演じます。
ちょっと頭のおかしい人を装いながら、
ぶつぶつと囁くように、国際救助隊の本部や隊員達に、
情報を伝達するのですが・・・
そのとぼけた演技が(いやいや人形なのですが・・・)、
何ともほのぼのとしたいい味なのです。

人形劇=スーパーマリオネーションという事を超越して、
手作り故の臨場感で本物の迫力と情感を表現しているところが、
この『サンダーバード』の魅力なのです。


今日も、昭和40年頃に渋谷駅周辺の模型(ジオラマ)の
カットをアップしましょう。
東急東横店の屋上の活況も克明に作り込んであるのには
本当に恐れ入りました。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-東急東横店の屋上風景

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記は、本編(音楽祭参加のレポート)を終えて、

番外編(旅行記)に入っています。

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記/番外編6〜グルベンキアン財団〜

 

 

アルメニア人の石油王、カルーステ・グルベンキアンの遺言によってリスボンの拠点を置いて、

オーケストラ、合唱団、コンサートホール、美術館、庭園などを管理・運営している

グルベンキアン財団は、ヨーロッパで最も重要な施設財団の一つと目されてます。

 

私自身も1993年に拙作『PHONOSPHERE I 〜尺八と管弦楽の為に〜』の欧州初演

(指揮:大野和士、尺八:三橋貴風、付け打ち:松尾祐孝)を、

定期演奏会にプログラミングしていただいたグルベンキアン管弦楽団は、

ポルトガルで最も有名なオーケストラとして君臨しています。

その本拠地となっているグルベンキアン大ホールも美しくまた音響の良い演奏会場です。

 

 

美術品の蒐集家でもあったカルーステ・グルベンキアンの収蔵品を展示している

グルベンキアン美術館も実に見事です。

財団の建物のロビーにはさまざまなサイネージや展示物が設られていて、

アートの世界に来訪者を誘います。

 

 

今回のリスボン滞在では鑑賞の時間がありませんでしたが、

以前のリスボン訪問時に、ゆっくり全館を観て回りました。

ルーベンスのヘレナの肖像、ディーリックの受胎告知をはじめ、

モネ、レンブラント、ターナー、ルノワールの作品など

世界的に有名な美術品がたくさんあります。

エジプトの彫刻などの古代美術から現代美術まで、

幅広いコレクションが楽しめます。

日本の浮世絵や漆工芸品のコレクションも見事です。

皆さんもリスボンを訪問する機会がありましたら、是非立ち寄っていただきたい

私の推薦スポットです。

 

 

財団のいくつかの建物の間には広大な庭園が広がっています。

その片隅にはおしゃれなカフェも在りました。

 

実はこのリスボン訪問から帰国した後に気がついたのですが、

隈研吾設計による"モダンアートセンター"(近代美術館)がオープンしたそうで、

見逃してしまった悔しさで一杯なのでした。

もう一度リスボンを訪ねたい私です。

 

 

 

 

2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、
同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭で
オーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。

私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、
クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、
その後もズルズル時が経過してきてしまいました。
そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、
まるで人類史の時計が100年程逆回りして、
帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。
いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、
どこまで分裂してしまうのでしょうか。

如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、
軍事力で虐げられてはならないと思います。
ウクライナの平和を希求しつつ、
2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、
在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。

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私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、
ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、
得難い国際交流の経験をする機会を得ました。
その時は、平穏で平和なウクライナでした。

一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、
平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。

昨日から十数回にわたって、ウクライナの平和を願って、
私の2013年の想い出を深夜の記事として再掲載しています。

*****2013年5月24日の記事*****

5月12日から19日のかけて私が経験してきた
ウクライナ演奏旅行の模様を、今日から毎日連続して、
体験記としてアップしていきましょう。

初回の今日の記事は、最初のフライトからの景色の話です。

直行便の飛んでいないウクライナには、乗り継ぎ便を駆使して
辿着かなくてはなりませんが、今回の私の日程には、
トルコ航空の接続ばベストでした。
トルコ航空のイスタンブール便は、
関西国際空港(通称関空)から出発するので、
まず同じスター・アライアンス・グループの全日空便で、
羽田国際空港から関空へ夕方に飛びました。
そのフライトで、上手く右側窓際の座席を確保できたお陰で、
素晴らしい景色を目の当たりにすることができました。

旅立ちを気持ちよく彩ってくれた
雨上がりの好天の羽田空港の風景・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-快晴の羽田空港

離陸して雲の上の西日のまばゆさ・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-雲の上の西日の光景

その西日の中からやがて富士山のシルエットが・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-西日の中から富士山のシルエットが・・・

霊峰富士の雄姿を見下ろす贅沢な眺望・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-霊峰富士の雄姿

今回のウクライナ演奏旅行は、富士山に見送られて、
幸先の良いスタートとなりました。