松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -7ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

『サンダーバード』讃!を続けています。
今日は~スパイに狙われた原爆~を取り上げます。
日本では第17話として、英国本国では第7話として放送されました。



この回は、タイトルからも想像できる通り、
スパイ物のテイストが色濃いストーリーです。
実際に、登場人物の人形を、当時関連スタジオに別件で出入りしていた
ロジャー・ムーアをモデルにして造られていたり、
長男のスコットが実は若き日のショーン・コネリーを
モデルにしているらしいこと等、このサンダーバード・シリーズは、
後にスパイ映画の定番シリーズとして絶大な人気を博すことになる
<007シリーズ>と、少なからず因縁があるようです。

この~スパイに狙われた原爆~のストーリーも、
ますで映画のように手の込んだもので、
最初のビル爆発事件のストーリーとはまた別の事件が裏に隠れていて、
二重の展開を見せてくれます。
ロボットが見張る最新設備の大金庫から、アイソトープを盗み出そうという、
とんでもない強奪計画が裏に潜んでいたのです。

細かな演出にも随所に<007シリーズ>や<スパイ大作戦>
に通じるような小ネタも満載で、なかなか楽しめます。

いつも言うようですが、これが実写の人形劇なのですから、
本当に恐れ入ります。

・・・救助現場に着陸するTB1号・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-着陸するTB1号

・・・物語序盤で活躍する防火エレベーター・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-防火エレベーターの活躍


昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

長らくの連載となっていましたが、今日が最終回です。

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毎昼の記事として連載してきた《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記、

導入編、本編、番外編と、3週間近く続けてきましたが、今日で最終回といたします。

長期にわたるご精読、ありがとうございました。

 

1993年の初めてリスボンを訪ねた時には、ユーラシア大陸の西端の国に来ることは、

一生に一度のことだろうと思っていましたが、その後にさまざまな縁がつながって、

今回で4回目の訪問となりました。

 

このような巡り合わせとなった背景には、なんと言っても人と人との出会いと縁があります。

あらためて、ここに至るまでに出会ったすべての方々、お世話になった方々に、

感謝したいと思います。

 

 

人々の賑わいとレトロなトラムが行き交う旧市街地の広場の雰囲気。。。

 

 

グルベンキアン管弦楽団の本拠地の大ホールの素敵な大空間。。。

 

   

 

Miguel Azguime & Paula Azguime 夫妻との長年にわたる親交。。。

 

 

実験的イベとスペースを擁する Miso Music の充実した活動展開。。。

 

 

古代遺跡を思わせる壮大な現代建築のベレン文化センター。。。

 

 

大航海時代に想いを馳せる"発見のモニュメント"。。。

 

 

歴代王族が使用した馬車が展示されていた国立馬車博物館。。。

 

 

レトロな単車と現代的ね連接車両が活躍するトラムと新型バスが一体運営されている

リスボン市内の公共交通も充実。。。

 

 

エッフェル塔に一脈通じるテイストを放つサンタジュスタのエレベーター。。。

 

 

歴史的建築のジェロニモス修道院の美しさ。。。

 

 

ポルトガル、そしてリスボンの想い出は尽きませんが、そろそろお開きといたしましょう。

ご精読、ありがとうございました。

 

 

追伸:この記事シリーズを書いている最中に、Miso Music / WNMD2025 の代表、

Paula Azguime さんから2007年の写真がメールで届きました。

当時の Sond'Ar-te Electric Ensemble のメンバーの皆さんや

Paula & Muguek, Azguime 夫妻との交流の様子など、

懐かしい写真が4枚ありました。(みんな若い!)

 

 

 

 

 

2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、
同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭で
オーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。

私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、
クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、
その後もズルズル時が経過してきてしまいました。
そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、
まるで人類史の時計が100年程逆回りして、
帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。
いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、
どこまで分裂してしまうのでしょうか。

如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、
軍事力で虐げられてはならないと思います。
ウクライナの平和を希求しつつ、
2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、
在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。

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私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、
ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、
得難い国際交流の経験をする機会を得ました。
その時は、平穏で平和なウクライナでした。

一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、
平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。

深夜の記事シリーズとして、ウクライナの平和を願って、
2013年の想い出の記事を再掲載しています。

*****2013年5月27日の記事*****

いよいよ<Donbas Modern Music Art Festival 2013>が、
5月13日(月)に開幕しました。
同日の午前中に現地入りをした私は、ホテルでひと休みした後、
オープニング・セレモニー&コンサートの会場に向かいました。

音楽祭の主会場となっている、
ドネツク歌劇場(オペラハウス)と
フィルハーモニー協会(セルゲイ・プロコフィエフ・ホール)
は、市の中心街に在ってホテルからも徒歩圏内で、
非常に便利な環境での滞在でした。

路面電車やトロリーバスが市民の足といなっている
市街地の風景です。電車の向こう側がフィルハーニー協会です。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-路面電車やトロリーバスが行き交う市街

オープニング・セレモニー&コンサートの会場の風景・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-熱気が充満しる会場

オープニング・コンサートの曲目は、
ルトスワフスキ生誕100年記念プロジェクトの一環としての
ホール・ルトスワフスキ・プログラムでした。


   ### Opening Concert ###
2013年5月13日 / ウクライナ
ドネツク・フィルハーモニー協会
セルゲイ・プロコフィエフ・コンサート・ホール

1) Little Suite for Orchestra(1950)
2) Piano Concerto(1987-88)
3) Livre pour orchestra(1968)
4) Chantefleurs et Chantefables(1989-90)

cond: Roman Revakovich (Poland)
piano: Beata Bilinska (poland)
soprano: Joanna Freszel (Poland)
orch: Academic Symphony Orchestra
   named after Sergey Prokofiev

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私にとって心の師であるマエストロ=ルトスワフスキの、
しかも私が一番好きな作品「Livre(書)」を含む
プログラムによるオープニングで、感激しました。

終演食後の大喝采の光景・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ルトスワフスキ・プログラムに大喝采

音楽祭冊子(左)とカード型チケット・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-音楽祭冊子とカード型チケット

私にとって、1992年の
<ISCM World Music Days in Warsaw>訪問が、
初めてのヨーロッパ体験でしたが、そこで拙作=
<飛来Ⅳ~独奏ピアノを伴う室内オーケストラの為に
(同音楽祭国際審査入選作品)の欧州初演の会場で、
ルトスワフスキ氏にお会いすることができて、
激励の言葉をかけていただいた経験が、
長年にわたっての心の支えになってきた私ですから、
この縁に感激もひとしおでした。

ウクライナ訪問記、これからが本編に入っていきます。

今年も洗足学園音楽大学の"邦楽定期"が開催されます。

今回は、現代邦楽研究所の2025年度開講各種講座の修了演奏のステージも含めた

プログラムによる開催という趣向になっています。

また、昨秋に紫綬褒章を受章された福原徹先生のステージも盛り込まれました。

皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

♫ ♫ ♫ ♫ ♫ 洗足学園音楽大学《第十六回 邦楽定期演奏会》♫ ♫ ♫ ♫ ♫

 

2026年2月15日(日) 14:30 開場 / 15:00 開演  洗足学園 前田ホール

入場無料(小学生以上入場可)注)要予約(ご予約は下にリンクのサイトから↓)

 

 

プログラム

「春興」  杵屋正邦 作曲/西川啓光 作調

「5つの組曲~尺八・箏・十七絃箏のための~」川崎絵都夫 作曲

箏組歌「四季曲」 

三味線組歌「乱後夜」「晴嵐」打合せ 

「笛独奏」福原徹先生 紫綬褒章受章記念演奏

「コスモドラグーン」 沢井比河流 作曲

 

【出演】

洗足学園音楽大学現代邦楽コース学生・卒業生・講師

洗足学園音楽大学現代邦楽研究所講座生・講師

特別出演 福原徹(笛)

司会・解説 森重行敏(現代邦楽研究所所長)

 

 

 

2018年は、アメリカが生んだ天才的音楽家、

レナード・バーンスタインの生誕100年にあたりました。

 

バーンスタインは、1918年8月25日、

マサチューセッツ州で、ウクライナ系ユダヤ移民の

二世として生まれました。

ハーバード大学・カーティス音楽院で研鑽を学び、

指揮の分野ではディミトリ・ミトロプーロスに刺激を受け、

フリッツ・ライナー、セルゲイ・クーセヴェッキーに師事し、

作曲の分野ではウォルター・ピストンに師事しました。

 

1940年代から、クラシック音楽界での作曲家としては、

交響曲第1番「エレミア」、同第2番「不安の時代」等、

名曲を書き始めていた一方で、

1943年11月には、急病のブルーノ・ワルターの

代役としてニューヨーク・フィルを振って

指揮者デビューを果たしました。

また、バレエ「ファンシーフリー」や

ミュージカル「オン・ザ・タウン」も1940年代の作曲で、

若くして多彩ぶりを発揮していました。

 

そして、1950年代には、

アメリカ生まれの音楽家として初の

ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督に

就任する一方、ミュージカルの不朽の名作

「ウエストサイド物語」を作曲し、

また「セレナード」等のクラシック音楽作品も発表する等、

驚異的な活躍が絶頂期を迎えていったのでした。

 

さて、バーンスタイン生誕100年シリーズ記事の初回は、

交響曲第1番「エレミア」を紹介します。

本記事シリーズでは、主にクラシック音楽作品を中心に

バーンスタインの名作を取り上げていきます。

 

###レナード・バーンスタイン

           交響曲第1番「エレミア」###

作曲年=1939-1942

作曲動機=英国の詩人W.H.オーデンの詩「不安の時代」に

     触発されて

初演=1949年4月 

 指揮=セルゲイ・クーセヴェッキー

 ピアノ独奏=レナード・バーンスタイン

 管弦楽=ボストン交響楽団

楽器編成=3管編成+ピアノ独奏

構成

 第1部

  第1楽章「プロローグ」:

    Lento moderato - Poco piu andante

  第2楽章「7つの時代」:Variations1-7

  第3楽章「7つの段階」:Variations8-14

 第2部

  第4楽章「挽歌」:Largo - Molto rubato

  第5楽章「仮面舞踏会」:Extremely fast

  第6楽章「エピローグ」:L'Istesso tempo

 

YouTube / バーンスタイン:交響曲第1番「エレミア」(1942)

      バーンスタイン 1977

 

バーンスタインは、自分にユダヤ人の血が流れていることに、

強い誇りと運命的な確信を抱いていたように思われます。

クラシック音楽の世界での最初の大作となった

この交響曲第1番から早くも、第3楽章に登場する

独唱の歌詞を旧約聖書から歌詞を採り、

また、全曲を通してヘブライ式の聖書詠唱の旋律を

動機として用いているという訳です。

 

とにかくじっくり聴いてみてください。

若き日のバースタインの情熱、

そして既に何か老成してしまっているような熟成、

等々、様々な感興が交錯してくる想いがしてきませんか。

 

私の仕事場のライブラリーに在る

CDを一枚ご紹介しましょう。

バーンスタイン / エレミア、不安の時代、

        ディヴェルティメント
指揮:レナード・スラトキン
管弦楽:BBC交響楽団
メゾソプラノ:Michelle DeYoung
ピアノ:James Tocco

CHANDOS / CHAN 9889

 

明日以降のバーンスタイン名作探訪もお楽しみに!

 

 

『サンダーバード』讃!シリーズを続けています。
今日は~オーシャンパイオニア号の危機~の紹介です。
日本では第16話として、英国本国では第19話として放送されました。



オーシャンパイオニア号1世号が、液体アルステリンを満載したまま
地中海の濃霧の中で大爆発を起して沈没してしまいます。
その半年後、オーシャンパイオニア2世号が1世号と同様の処女航海に出ます。

一方、サンダーバード5号に発生する電波障害の原因を究明していた
ブレインズが、アルステリンと犬の餌に配合するOD60の接近が
電波障害を起し、やがて爆発するという事を突き止めます。

しかしその頃、オーシャンパイオニア2世号は、
OD60を培養する海域に接近していたのでした・・・

尚、この回では、先週に紹介した~ピラミッドの怪~の逆に、
宇宙ステーション=サンダーバード5号と
ドッキングしていた宇宙船=サンダーバード3号が、
5号から離れて帰還発進するシーンを見ることができます。
そして、5号に常駐しているジョンが、
アランと交代して珍しく救助活動に参加しています。

とても人形劇とは思えないような真迫のリアリティーで、
観るものを近未来の世界に誘うこのサンダーバード・シリーズは、
どの回も本当に面白く、興味が尽きません。

何しろ、この回では、単独では何でもない物質が、
接近もしくは化合することによって有害物質や危険物質に変化するという、
今日の複合化学物質汚染を予見しているような
科学的な視点を根拠にしているのですから、本当に恐れ入ります。


・・・この回にも登場している名脇役
        ブレインズとパーカーの写真です・・・

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ブレインズとパーカー

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記は、本編(音楽祭参加のレポート)を終えて、

番外編(旅行記)に入って既に8回目を数えます。

今日は、音楽祭の最終公演の会場となったジェロニモス修道院について、

あらためてご案内しましょう。

 

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記/番外編8〜ジェロニモス修道院

 

ジェロニモス修道院は、リスボンのテージョ川沿いの西郊の地域、ベレンにあります。

WNMD2025の主要会場の一つになっていたベレン文化センターのすぐ傍でもあり、

また"発見のモニュメント”やベレンの塔"といった観光名所の近くでもあります。

 

 

ポルトガル初の海外進出を果たしたエンリケ航海王子や、

その死後約40年を経てインド航路を発見して

ポルトガルに香料貿易による巨万の富をもたらしたヴァスコ・ダ・ガマなど、

ポルトガルに黄金期をもたらした彼らの功績を称えて、

マヌエル1世がベレンに建立した修道院です。

1502年に着工されて1511年には大回廊など大部分が完成したものの、

マヌエル1世の死やスペインとポルトガルの同君連合などによる中断もあって、

最終的な完成には300年程を要したそうです。

マヌエル様式と呼ばれる過剰なまでの装飾性が特徴的な歴史的な建築です。

 

 

そこかしこにある窓や扉などにも精巧で繊細な彫刻が施されています。

また、天井のアーチの石組みの構造と装飾が実に繊細で、特徴と異彩を放っています。

 

 

 

階段ホールの天井や壁面の絵画なども見事でした。

 

  

 

しかしなんと言っても一番の見どころは中庭を囲む55メートル四方の大回廊でしょう。

二階建ての回廊が幾何学的な庭園を囲んでいる荘厳かつ繊細な建築美は、

他に類例を見ないものです。

 

下の写真5枚は、大回廊の二階で撮ったものです。

 

 

 

 

 

 

ここから下の写真6枚は、大回廊の一階で撮ったものです。

 

 

 

 

 

 

 

音楽祭の最終公演となった弦楽四重奏演奏会が終わった後、日が暮れた中庭は、

さらに美しく輝いて見えました。その美しさの中でWNMD2025は幕を閉じたのでした。

 

 

 

2013年5月に私が始めてウクライナを訪ねる機会に恵まれて、
同国東部ドンバス地方の中心都市=ドネツクで開催された国際現代音楽祭で
オーケストラを指揮した経験は、今なお私の脳裏に鮮明に刻まれています。

私の訪問の暫く後に、突如としてロシアによるウクライナへの介入が始まり、
クリミア半島やドネツク等を中心として情勢が渾沌としたまま、
その後もズルズル時が経過してきてしまいました。
そして遂にこのところの各種報道の通り、ロシアの侵攻が本格化して、
まるで人類史の時計が100年程逆回りして、
帝国主義の時代に戻ってしまったような状況になってしまいました。
いったいあの美しく豊かな風土に恵まれた国は、
どこまで分裂してしまうのでしょうか。

如何なる理由があるにせよ、一般市民の人権や生活権、国家の主権は、
軍事力で虐げられてはならないと思います。
ウクライナの平和を希求しつつ、
2013年の私のウクライナ訪問記を再掲載して、
在りし日の美しいドネツクの街・人々・文化を振り返りたいと思います。

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私は、2013年5月にウクライナの大都市のひとつ、
ドネツクの現代音楽祭に指揮者として招聘され、
得難い国際交流の経験をする機会を得ました。
その時は、平穏で平和なウクライナでした。

一般市民の犠牲者が出るような悲惨な事態にならずに、
平和な解決・帰結を迎えられるよう、願ってやみません。

深夜の記事シリーズとして、ウクライナの平和を願って、
2013年の想い出の記事を再掲載しています。

*****2013年5月26日の記事*****

さて、この記事シリーズの展開は、
はいよいよウクライナ滞在に入ります。

5月13日(月)午前9時半に、ウクライナ東部の大都市、
ドネツクの国際空港に無事に到着しました。
3フライト全てがオンタイムという順調な旅路となり、
大した疲れも感じることなく、目的地に着くことができました。
空港には、フェスティバルのオーガナイザー(実行委員長)
自ら運転する車での出迎えがあり、Vadim Larchikov氏
(今回の国際交流のコーディネイトを手掛けてくださった
キーパースン)も同乗されて、何不自由の無い滞在が
到着早々に約束されて、安堵できました。

用意してくださった宿泊先は、竣工間も無いモダンな建物で、
ラディソン系列の近代的なホテルでした。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ドネツクでの宿泊先ホテル

客室もこの通り、近代的な設備で快適な滞在となりました。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-近代的な設備の客室

カラフルなデザイン意匠によるレストランの空間も、
なかなか素敵でした。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-レストランはカラフルなデザインの空間

普段は極軽くしか朝食をとらない私ですが、
旅先では朝から食欲旺盛になるから不思議です。
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-盛り沢山の朝食

そしていよいよ、到着日の夜から、
<Donbas Modern Music Art Festival>が開幕したのでした。

明日以降の記事に続きます!

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第240巻(最終号)の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになってきたNゲージサイズ車両模型ですが、最終号では、

国鉄最強の交直流電気機関車として全国各地を駆け巡ったEF81の、

寝台特急「北斗星」牽引機として人気を博した専用塗装を纏った、

鮮やかに赤く輝く勇姿をお楽しみいただけます。

 

この「国産鉄道コレクション」シリーズは、

発刊以来月2回のペースで号を重ねてきましたが、

この240号をもって最終号となりました。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第240巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

1988 年の青函トンネル開通と同時に、本州と北海道を直通する寝台特急

「北斗星」が運行を開始しました。

その全行程の中で上野ー青森間の先頭に立ったのが、

交直流電気機関車の雄、EF81形でした。

当初はJR東日本標準色のまま牽引していましたが、程なくして、

列車のイメージを感じさせる赤地に星をあしらった専用色も登場して、

鉄道ファンのみならず多くの人々に人気を博しました。

 

 

続くページは、JR九州のスタイリッシュな車両、885系特急形振り子式交流電車の特集です。

783系、787系、883系と、JR九州は個性的な特急車両を継ぐ次と導入して行きましたが、

その4番目として2000年に登場したのが、この885系でした。

20世紀最後の特急車両として"ミレニアムエクスプレス"のキャッチコピーを掲げて、

「白いかもめ」としてデビューしました。

曲線の多い長崎本線などの路線への対策として振り子式車両として開発され、

デビューから20年以上経過した現在も、博多ー武雄温泉間の「リレーかもめ」をはじめ、

「みどり」「かささぎ」「ソニック」として活躍を続けています。

 

 

更にページをめくると、単行気動車の写真が並んでいます。

関東鉄道キハ2000形の特集です。

JR常磐線の佐貫駅を起点に竜ヶ崎駅に至る竜ヶ崎線で活躍しているのが、

この2000形です。同線は、起点から終点に向かって全ての駅のホームが

右側にあるため、それに合わせた特殊構造が特徴になっています。

 

 

続くページは「路線と旅路」シリーズで、"指宿枕崎線"の特集です。

日本最南端のJR路線で、鹿児島県の薩摩半島沿岸部を走っています。

薩摩富士こと開門岳や指宿温泉などの観光名所がある、南国の最果ての鉄道です。

 

 

本号では、巻末記事も前に久しぶりに海外の鉄道車両の記事が掲載されています。

スペインのクルーズ・トレイン、"エル・トランスカンタブリコ"の特集です。

キリスト教の聖地として世界的に有名は"サンティアゴ・デ・コンポステーラ"を

中心としたエリアを走る豪華観光列車です。

世界的にはさほど有名ではないかもしれませんが、

後続の記事(「観光列車シリーズ」)の「ななつ星in九州」登場の

きっかけとなった存在なのです。

 

 

そして恒例の巻末記事「観光列車」シリーズは、「ななつ星in九州」の特集です。

この「国産鉄道コレクション」シリーズ全240巻の最終号の最終記事に相応しい、

JR九州が運行する世界最高のクルーズトレインとして、他の追随を許さない存在です。

7両編成で総定員28人という桁違いの豪華列車です。

一生に一度は乗ってみたい、憧れの列車です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、この第240巻(最終号)をもって完遂となります。

長い間の断続的な連載記事へのお付き合い、ありがとうございました。

今後もまた、このブログでは、鉄道の素晴らしさや楽しさをお伝えする記事を

折に触れて掲載していきますので、引き続きのご愛読をお願い申し上げます。

2020年の大作曲家生誕250年に寄せて、
ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、
ここ数日は最後の巨峰「第九」の話題に入っています。
三日前から各楽章を探訪してきましたが、今日がいよいよ最終回です。

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ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」を正格に聴く!
・・・・・「第4楽章」解説・・・・・

いよいよ合唱(と独唱)が登場する、終楽章に進みます。
第1~3楽章を通じて、「順次進行3音」の素材を周到に配置して
聴き手の潜在意識に浸透させて、この楽章を迎えます。

そして、下記の段落構成1)の中で第1~3楽章の音楽が回想される中、
「順次進行3音」の素材による究極のメロディー=
すっと探し求めていたテーマ=「歓喜の歌」への萌芽が現れ、
そして遂に、2)の部分で「歓喜の歌」が、
コントラバスで奏されて現出するのです。
カタカナ表記でメロデフィーを簡単に書くと、
「ファ♯~ソラ」ラ「ソファ♯ミ」
「レ~ミファ♯」ファ~ミミ~
「ファ♯~ソラ」ラ「ソファ♯ミ」
「レ~ミファ♯」ミ~~レレ~
ミ~ファ♯レ「ミ~ファ♯ソ」ファ♯レ「ミ~ファ♯ソ」
「ファ♯ミレ」ミラ「ファ♯~~ファ♯ソラ」
ラ「ソファ♯ミ」「レ~ミファ♯」ミ~~レレ~
という具合で、「 」で示した「順次進行3音」素材の
組み合わせであることが一目瞭然です。
第1楽章冒頭の第1主題からずっと探しに探してきたテーマが、
遂にここに見つかるという訳ですから、
「第九」は全曲を通して聴いてこそ本当の価値を体験できるのです。

段落構成を簡単に記しましょう。
1)序奏+レチタティーヴォ
  (器楽のみ/第1~3楽章の引用有り)
2)「歓喜の歌」テーマと1~3変奏(器楽のみ)
3)序奏+レチタティーヴォ(声楽付)
4)「歓喜の歌」4~6変奏(声楽付)
5)トルコ行進曲的発展=「歓喜の歌」7~8変奏(声楽付)
6)フーガ的発展(器楽のみ)
7)「歓喜の歌」再現~9変奏(声楽付)
8)コラール(声楽付)
9)二重フーガによるクライマックス=
  「歓喜の歌」と「コラール」の融合(声楽付)
10)終結部 Ⅰ
11)終結部 Ⅱ
となります。

1)~7)を「歓喜の歌」の部分=第1部と捉えます。すると、
1)2)が提示部(器楽のみ)
3)4)が再提示部(声楽付)
5)6)が展開部
7)が再現部
というように、協奏曲風ソナタ形式を応用した構成という事が
理解できます。変奏曲形式とソナタ形式とフーガの技法の、
高度な統合が図られているのです。
そう考えると、ホグウッド&エンシェント盤(下掲写真)の
5)と6)における遅めのテンポ設定が俄然しっくり感じられるようになります。
早めのテンポでは、ベートーヴェンの展開部としてはあまりにも短すぎるのです。
遅めのテンポでじっくる聴かせて展開部の存在感を彫琢する演奏を、
私は支持します。

8)を、対立要素の提示=第2部と捉えます。
この作品は、人類愛交響曲とでも言うべきものです。
シラーによるテキストの内容も正にそういった内容です。
ベートーヴェンは、そのテーマを、音楽形式構成でも具現してみせているのです。
「歓喜の歌」の部分=第1部に対して、
異人種・異民族・異国家・異宗教・異宗教・・・etc
を象徴する対立要素をコラール=第2部として提示して、
続く第3部でそれらが共同作業(融合)を果たす、
つまり、様々な差違や壁を乗り越えて皆が手に手を携えて
協力していくという人類愛・博愛を、
音楽そのものの形式構成でも表現しているのです。
何と素晴らしいことでしょうか!

したがって、9)10)11)を第3部と捉えます。
特に、9)の二重フーガが印象的です。
「歓喜の歌」に由来するテーマ=
「ファ♯~ファ♯ソ~ラ」ラ~「ソファ♯~ミ」
「レ~レミ~ファ♯」ファ♯~「ミレ~ド♯」
「シ~シド♯~レ」レ~「ド♯シ~ラ」
ソ~「ファ♯ミ~レ」ラ~ララ~・・・と
「コラール」の主要音型を敷延したテーマ
レ~~レ~~ド♯~~ラ~~
シ~~シ~~ラ~~ファ♯~~
ソ~~ソ~~ファ♯~~レ~~
シ~~シ~~ラ~~~~・・・が重なって奏されて、
様々な差違や壁を乗り越えて皆が手に手を携えて
協力していくという人類愛・博愛を、壮大に象徴します。
ですから、この部分がこの作品のクライマックスであるべきなのです。
続く10)11)の部分でも、意識して聴いていると、
「歓喜の歌」や「コラール」の音型をいたるところから聴き出すことができます。

音楽そのものの構成に思想を盛り込んだベートーヴェンの
このアイデアは、本当に凄いと思います。
クラシック音楽という範疇を超えて、人類の偉大なる文化財産として、
今後も語り継がれ、演奏され続けていくことでしょう。

余談ですが、
この「第九」を1枚のディスクに収められるように、
CDの企画が約74分に決定したという話もあります。

この暮れに「第九」をお聴きになる方も多いと思います。
どうぞ、第1楽章から最後まで、耳を凝らして、
存分に味わってください。


上記解説で言及した、クリストファー・ホグウッド指揮/
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックのCDです。
L'OISEAU-LYRE / F25L-29148 / CD
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-第九・ホグウッド盤

中高生時代によく聴いたのは、指揮=小澤征爾/
管弦楽=ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
合唱=アンブロジアン・シンガーズによるLPでした。
PHILIPS / SFX-7996~97(6700-085)
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-第九・小澤征爾盤

これまたかつてよく聴いた伝説的名盤、
フルトヴェングラーのバイロイト盤LPです。
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団
EMI(Anhel)EAC-60027
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-第九・フルトヴェングラー盤