昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。
暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。
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《ISCM WNMD 2025 Portugal》訪問記は、本編(音楽祭参加のレポート)を終えて、
番外編(旅行記)に入って既に8回目を数えます。
今日は、音楽祭の最終公演の会場となったジェロニモス修道院について、
あらためてご案内しましょう。
《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記/番外編8〜ジェロニモス修道院
ジェロニモス修道院は、リスボンのテージョ川沿いの西郊の地域、ベレンにあります。
WNMD2025の主要会場の一つになっていたベレン文化センターのすぐ傍でもあり、
また"発見のモニュメント”やベレンの塔"といった観光名所の近くでもあります。
ポルトガル初の海外進出を果たしたエンリケ航海王子や、
その死後約40年を経てインド航路を発見して
ポルトガルに香料貿易による巨万の富をもたらしたヴァスコ・ダ・ガマなど、
ポルトガルに黄金期をもたらした彼らの功績を称えて、
マヌエル1世がベレンに建立した修道院です。
1502年に着工されて1511年には大回廊など大部分が完成したものの、
マヌエル1世の死やスペインとポルトガルの同君連合などによる中断もあって、
最終的な完成には300年程を要したそうです。
マヌエル様式と呼ばれる過剰なまでの装飾性が特徴的な歴史的な建築です。
そこかしこにある窓や扉などにも精巧で繊細な彫刻が施されています。
また、天井のアーチの石組みの構造と装飾が実に繊細で、特徴と異彩を放っています。
階段ホールの天井や壁面の絵画なども見事でした。
しかしなんと言っても一番の見どころは中庭を囲む55メートル四方の大回廊でしょう。
二階建ての回廊が幾何学的な庭園を囲んでいる荘厳かつ繊細な建築美は、
他に類例を見ないものです。
下の写真5枚は、大回廊の二階で撮ったものです。
ここから下の写真6枚は、大回廊の一階で撮ったものです。
音楽祭の最終公演となった弦楽四重奏演奏会が終わった後、日が暮れた中庭は、
さらに美しく輝いて見えました。その美しさの中でWNMD2025は幕を閉じたのでした。



















