さて、前回の続きです。
前回は保湿目的のスキンケアで化粧水が大事なんですよ
と書きました。
その保湿アイテムのなかで、自宅でも外出先でも手軽に
使えるものとして
保湿ミストスプレー (ウォータースプレーともいいますね)があります。
あれは便利です。
ポケットサイズのものもあるし、化粧の上からシュ~~ッと
ひと吹きでエアコンや乾いた空気からお肌を救ってくれます。
しかし、このミストスプレー、要注意です。
例えば・・・・
数あるミストスプレーのなかで一番人気のあるものといえば、
ア○○○・ウォーター
でしょう。
これはもともとは温泉水なのですが、
こういったものにはある程度ミネラル成分が含まれています。
ア○○○に限らず、僕の知りうる限りのウォータースプレー
にはミネラル成分が含まれています。
ミストスプレー、言い換えれば「ミネラル水」を顔に吹き付ける
わけですが、そこで問題になってくるのがミネラルの含有量です。
ミネラル含有量とは水の中にどれくらいミネラルが含まれているか
というモノですが、このミネラル含有量、多すぎても少なすぎても
良くないのです。
では下の写真を見てください。

これは正常な体液に浸っているヒトの細胞です。
ここに高ミネラル濃度なスプレーをかけると↓

細胞が縮小していますね・・ちなみにコレは海水です。
逆に低ミネラル濃度なスプレーをかけると↓

細胞が膨張してます・・。
ちなみにこれがア○○○スプレーです。
細胞がこの状態になると周りの体液を細胞が吸い込んで
余計に乾燥状態になります。
これが保湿ミストスプレーの欠点です。
使い続けてもあまり保湿効果がなく、逆に慢性的な乾燥肌を
生み出すカラクリがこういうことなのです。
どうしてこういう現象が起こるのかというと、
ミネラル濃度が体液と差があると
浸透圧に
差が生じてしまい、細胞の中に水分を流入させたり細胞外へ
流出させたりしてしまうのです。
結論としては、
ミストスプレーでは保湿効果を得ることは難しく、ミネラル
不足なものを選ぶとさらに乾燥状態になるということです。
しかし、シュ~ッとひと吹きのスプレーがお手軽なのも確か。
なのでどうしても使いたい方は、美容液成分がふんだんに入った
ものを選ぶべきでしょう。
「いやいや・・・
美容液成分が入ると重たいから、ウォーター感覚のミストがいい!!」という方は、ちょうどいいミネラル含有量のもの
(=肌細胞と浸透圧が等圧のもの)を選べばどうでしょう。
一つおすすめできるミストスプレーとして
ユリアージュ ウォータースプレーというものがあります。
これはミネラル成分がア○○○などに比べて高濃度に入っていて、
体液と浸透圧が等しくなっています。
下の写真を見てください。
ユリアージュスプレーをかけた画像です。
一番最初の画像(正常な細胞)と細胞の大きさに変化がありません。
これなら一定時間保湿効果が見込まれます。
これは体液と浸透圧が同じスプレーを使ったことで、細胞の形が保た
れていることで正常な体液バランスを維持できるということなのです。
ユリアージュもア○○○と同じ温泉水です。
ア○○○よりも少し価格が高いのですが・・・
それでもランチ1回分くらいの差です。
だとするとこちらを使うほうがお肌には優しいのではないかと思います。
ミストウォーターを愛用するしないに関わらず、
これからの季節は冷たい外気とエアコンによって常に肌が乾燥状態に
なりますので必ずどんなときでもどこでも保湿ケアできるように心がけて
頂きたいと思います。
