2016年の決算とアーリーリタイアに関する考察
毎月資産がいくら増えたかをexcelにつけて管理しているのですが、これに加えて銀行口座の入出金履歴、クレジットカードの支払履歴のcsvファイルを見て決算を出しました。
銀行口座からの出金は約300万円だったのですが、更によく明細を見るとうち90万円はプラチナ・ビットコイン・生命保険・マイクロファンドなどの資産取得に充てていたので実質支出は210万円となります。
給与が約650万円、支出が約210万円である一方、今年は年間で700万円資産が増えているので、650万円から210万円を差し引いて440万円が給与からの貯蓄、残りの260万円が投資収益ということになります。
投資収益260万円-実質的な支出210万円=50万円なので給与以上に資産が増えている計算にはなり、理論上は仕事がなくても資産が減らないということにはなります。でも社会保障や健康保険などを50万円で賄いきれないし、普通に仕事を通じて経験を積めているとも思っているし、時には出張で色々な場所へ行ったり役立つ研修を受けたり経費を使ったり会社の名前を使うことで会えない人に会えるという良いこともある。
現在の年間支出210万円というのも随分と地味であり、これを年間500万円ぐらいは使っても安定的にプラスになるような収支にしないと、切り詰めて何とかやっていけるという収支では、安心してアーリーリタイアという思考にはなれないし、無理やりリタイアしたとしても生きていくのがギリギリでは、とても充実した生活を送ることはできない。
ですから、当面はリタイアということにはならないし、より収益力を高めて、常勝でやれることに自信を持てるように精進することが必要。少なくとも5年か10年は働きながら資産を増やして収益力を高めた上で、例えば会社員としての与信力を使って良いタイミングで大きな資産取得をして、その取得した資産の資産管理という新たな仕事を創出した上でリタイアするとか、もう少しPlanを練ることが必要。
尤も、それも一つの選択肢に過ぎず、必ず5年か10年後にリタイアしなければいけないというものでもなく、定年まで勤めあげたり転職して新たな職場に機会を見出すというのも考えられ、今すぐどうするか決めるというものでもない。この辺の選択肢の幅を広くしておくことで、精神的余裕が持てそれが仕事にも生きるし、どう転んでも追いつめられることなく、懐深く構えられるということなのだろうと思う。
だが、今年は色々な投資家の方と交流を深めたのだが、自分はリスクの取り方が甘いというのは認識しているところであり、リスクを取らないとリターンが得られないので、懐深く構えて余裕で堅実にやっているだけでなく、攻めの姿勢で積極的に貪欲にリターンを取る姿勢がなければいけないとも思っている。
12月のキャッシュフロー改善アクション
今月は少しでもキャッシュフローを底上げするためにいくつかの新しいアクションを含む行動を取りました。税金を含む支出を抑えて、ポイント還元を受けるなどで支出からリサイクルして収入を生み出すというような考え方で取り組んでおります。
今のところ昇給もあり普通に給料は増えているのですが、保険・ふるさと納税・Ideco等で税金を抑えて、無料で色々貰いながら節約して、支出のポイント還元率も高めるという方法でバランスの取ることにしています。
1.IdeCo口座開設
⇒来年から制度改正により企業型確定給付年金に加入している私の勤務先も確定拠出年金の対象になったので、手数料が最も安い楽天証券に口座を開設しました。年間144000円の掛金を拠出することで28800円/年(所得税率20%で試算)程度の節税効果あり。
2.CRECOインストール
⇒スマホアプリでCRECOというのがあるのですが、これをインストールしてクレジットカードと紐づけすると還元率が0.1%上がる。年間130万円程度クレジットカードを使うと考えた場合、1300円/年間程度のキャッシュフロー改善効果あり。支出が見やすく整理され、しかもお得という素晴らしいアプリ。お得の金額は小さいがほとんど手間はかからない。
3.ふるさと納税
⇒島原市などへふるさと納税して豚肉などを頂きました。
4.株主優待
⇒今月の株主優待は以下に挙げたものなど約30銘柄。
片倉工業・サカタインクス・不二家・千趣会・鳥越製粉・コカ・コーラウェスト・ヒューリック・ローランド・東京都競馬・帝国繊維・アグロカネショー・DIC・アウトソーシング・JT・キリンホール・メディアファクトリー・楽天・GMOインターネット・GMOアドパ・GMOクリック・きちり
5.期限切前ポイントなどの駆け込み消費
⇒期限切れ寸前のマイルをPONTAや日本酒に変えたり、優待券の駆込消費。
6.GMOクリック証券へのメイン口座移行
⇒上記4で多く株主優待の権利を取得しているGMOグループにメイン口座を移し手数料の低減を目指す。
四季報の通読方針について
次回の四季報をどう読むかの方針がまとまりました。一応色々な基準で400銘柄を抽出したので、①~⑨のカテゴリーごとに審査項目をかえてこれら400銘柄については四季報を読んで売買するかどうか決めるという事に致します。
①組入上位(50銘柄)
これらについては購入時と異なり、割高になって売却対象になっていないかどうかを審査する。
②含み損40以上(9銘柄)
私の場合は10%以上の損失を許容しないので損切りするのだが端株については1株残している。これらは何らかの理由でいいと思って買ったはずなのに随分下がっているのでナンピン買い候補の対象。
③小型ITサービス(100銘柄)
業種がサービスもしくはIT関連で時価総額が30億円未満でPBR/PERなどでも一応緩くスクリーニングをかけた100銘柄。小型株効果や業種を踏まえた拡散力などを踏まえてテンバガーが出やすいとされる。事業内容が本物っぽいかどうか、カタリストがありそうかどうかを審査するもの。
④保有株からの選抜(50銘柄)
保有株の中からPBR/PER/配当利回りが条件を満たす銘柄をスクリーニングしたもので買い増しの対象
⑤優待利回り5%以上(50銘柄)
単元株買える事業内容か業績かどうかを審査する。
⑥直近IPO下落率上位(100銘柄)
2014年以降のIPOで期待が大きかったのに上場時から40%以上下がっている銘柄。チャートの形状、事業内容、カタリストの有無を審査。
⑦スクリーニング(20銘柄)
成長性10点、割安感10点、企業規模3点未満の小型割安グロースっぽい銘柄をスクリーニングしたもの。将来業績見通しが明るいかどうかを審査する。
⑧理論株価都の乖離上位(50銘柄)
理論株価より割安な50銘柄を抽出したもの。今後の業績見通しを審査する。
⑨あの人が薦めていた銘柄5銘柄
この前の飲み会であの人が薦めていた銘柄。自分もいいと思えるかを審査する。
四季報の読み方
四季報の読み方について、1ページ目から全部めくって読むという方法を取っていたのだが、これは効率がすこぶる悪い。で、次回以降改善しようと考え、以下の通りで行こうかと思う。
①スクリーニング
PEGレシオ、利益成長率、自己資本比率、PER、PBR、ROEなどでのスクリーニング
②Jカーブ
直近2年のIPOから株価の下落率が高い株の抽出
③保有株上位
保有株のうち保有金額が大きいものの一覧を作成
④端株
保有しているに端株ついては下落率が高いものを抽出
①~④を銘柄コード順でソートしリストを作成、400位に絞り、1日で読み込む。リスト作成の準備発売日の1週間ぐらい前からやる。
JR九州のIPOについて
今週抽選があるJR九州のIPOについては一応、証券会社7社ぐらいから申込をしています。
流動比率100%で売出規模は4000億円超と超大型。バリュエーションではJR東日本、JR西日本、JR東海などと同規模であります。一方で鉄道は赤字体質で微妙。公募価格2600円ですと26万円から投資できて個人が保有しやすい規模。昨年の郵政のようにTOPIXに組み込まれるようですが、時価総額の100%が売り出されるからインパクトはそれほど大きくなさそう。
私自身は否定的なのですが、知名度やオールジャパン体制の幹事会社を考えると失敗も考えづらく、公募価格をちょい上回るぐらいが妥当ではないか。
組入上位の10銘柄
現状の組入上位10銘柄は以下の通り。
クルーズ ECへ変革中
ユニバ園芸 米国M&Aなど
JSS スイミングスクール、五輪関連
宇野沢組 渋谷の土地含み益
インターワークス 業種別求人
あすか製薬 中経で営業益5倍
ネオジャパン Jカーブ期待
バリューゴルフ Jカーブ期待
エンカレッジテクノロジー セキュリティ関連
昭和ホールディングス GL関連
9月優待(3)
色々9月優待の銘柄を購入しており大体50ぐらいの銘柄で優待を頂けそうです。
3288 オープンハウス
9869 加藤産業
7476 アズワン
7550 ゼンショーホールディ...
6678 テクノメディカ
4333 東邦システムサイエンス
7925 前澤化成工業
3167 TOKAIホールディ...
8848 レオパレス21
2207 名糖産業
2453 ジャパンベストレスキ...
2733 あらた
2764 ひらまつ
4665 ダスキン
4671 ファルコホールディン...
4958 長谷川香料
7925 前澤化成工業
9368 キムラユニティー
9633 東京テアトル
9759 NSD
9783 ベネッセホールディン...
2288 丸大食品
4928 ノエビアホールディン...
7296 エフ・シー・シー
株価は昔の高値を覚えている
株価は昔の高値を覚えているので、元に戻るということもあるかもしれません。そこで、過去の高値から大きく値段を下げて安値圏にある銘柄を見てみます。
①タカタ
2007年の5000円超えの高値から400円近く迄下がっている。訴訟などが多数残っているそうです。
②ナガオカ
2015年上場時に記録した2000円強から現在は500円近く迄下がってきている。水の淡水化技術などで特許を取っていたりするそうです。
③6335の東京機械製作所という銘柄
1989の2480円という数字から55円まで下がりました。
④6396 宇野澤組鐵工所
1989の1870円という数字から177円まで下がりました。

一度下がったが後で振り返ってみれば元に戻った、ということはあり得る話だと思います。その場合は今が歴史的割安圏だったということになりますが、今が底かどうか、また元に戻るかどうかは良く分からない話であります。
2020年までに株価10倍
2020年までに株価が10倍になっている会社を探したいのだが、今、売り込まれており株価がフェアバリューの1/3だが、2020年には人気化し、フェアバリューの3倍まで買われると株価9倍でありテンバガーということになる。
2020年には東京オリンピックがあり、外国人がたくさん東京にやってくるだろう。宿も足りないし、人手も足りない。東京オリンピックではARやVRの技術を使った展示がたくさん出て、セキュリティが強化されるだろう。電子書籍や自動運転なども普及するだろうし、新しい会社も出てくるだろう。
1.現在景気も悪そうで人気がない業種ということだと、例えば書店・パチンコ・タクシー会社など。これがパチンコ+カジノ構想+インバウンド、書店+電子書籍+フィンテック、タクシー+ドローン+自動運転など、ピカピカなテーマが加わり、全く買われていなかった銘柄が買われることで人気化し株価が10倍化するということが考えられる。
2.業種ではサービス業かITで時価総額が小さく、新商品が世に送り出されて、爆発的大ヒットにより売上が急拡大し海外進出するとともに世界標準を取るというような会社の株価が10倍化するということが考えられる。
3.2020年の世の中がどうなっているかということを考えた時に有望そうな分野は、テロ対策、セキュリティ、電子決済、人手不足対策、AR、VRなどか(?)その他のアプローチでは、地方企業の全国制覇、越境eコマースによる海外売上増大、IPO直後で極端に需給が悪化しているが本当は良い会社で将来性がある会社を探すと10倍ぐらいになる可能性がある。
探し方が良くわからないが、スクリーニングで過去の高値圏からもの凄く売られている会社を探す、タクシー・パチンコ・書店の株価が安い会社で個別材料がないか探す、2015年12月~2016年6月ごろまでの上場企業の中から良さそうな会社を探す、など。
常に勝ち続ける投資家の条件とは何なのか
私はあまり勝ったことがないので、えらそうなことは言えないのだが、勝っている人を参考にして常勝の投資家の条件は何かということについて考えてみて、思いつくことを書き並べると、私的には以下の4つ。
1.目標とゴールを持ち、その実現に向け、行動し続けること
⇒長期的に明確で具体的な目的とゴールを持ち、その実現に向けて計画を立てて目標実現に向けて行動し続けるということ。まず続けるためにはできるだけ強く明確な目標や動機が必要であり、「常勝」となる為には上達しなければならず、上達のためには経験を蓄積して続けなければならず、経験を積むためには長い年月を経なければならず、続けるためには致命傷を負わないことが必要で、致命傷を負わないためには撤退するリスクや資金の管理が必要である。
2.マーケットに応じて変化でき、その時々に合わせた戦略を取れ、ひとつの手法にこだわり過ぎない
⇒ITバブルの時はIT株を買っていればよく、リーマンショック後は何でも売っていればよく、日銀が買っているときは225銘柄を買っていればよく、円安になる時は輸出株を、円高になる時は内需株を買っていればよかったと思うが、1つの手法で勝ち続けられるということはないので、時々に応じて戦略を柔軟に変えられることが「常勝」の条件である。
3.勝ちを大きく負けを小さく、感情よりも確率を重視し、期待値がプラスの行動を反復して繰り返すこと
⇒人間の心理は利益と損失の金額に対して、喜びや悔しさの感情は対称にはできていない。感情をコントロールし、勝ちを大きく負けを小さく、面白いか・嬉しい・楽しいといった感情ではなく期待値を重視して、確率が高い行動を反復して繰り返し利益を積み重ねる行動パターンが重要である。
4.資金規模に応じて戦略を変えていけるということ、或いはまったく同じ戦略を取れること
⇒1万円を2万円に増やす方法、100万円を200万円に増やす方法、1億円を2億円に増やす方法はそれぞれ異なるし、10%損失を被った際の被害金額は異なる。資金規模に応じて異なる方法を取り変化していけるか、損失額ではなく確率を重視し金額が大きくなっていっても意識を高くもち全く同じ手法を取れるかの、どちらかが必要なのではあるまいか。


