2級のFP協会実技を解いてみたが、ほぼ3級の知識だけで解けることが分かる。
これなら3級をきちんと勉強して3級合格後すぐに受験すれば、ほぼノー勉強で実技試験は合格できる。
あとは問題への慣れだけだ。
提示される資料が多いのでそれをテンポよく読み取っていけばいい。
FP協会の実技試験では最低限以下の論点はやろう。
どの論点も計算問題だが、ほぼ3級の知識で解ける。
もっと正確に言うとFPの知識がなくても解けると言っていい。
「これが2級なの?」と驚くくらい簡単だ。
要は数字を足したり引いたりするだけの簡単なお仕事だ。
大げさな資料のわりには中身は小学生並みの足し算や引き算のオンパレードで、解答パターンを覚えればほぼ解ける。
これらの問題が解けてもFPの実務には全く役立たないので、単なる一般常識に毛が生えた程度の問題だと思ってください。
問題を解いて思うことは、各論点で重要な部分がポッカリと抜けているという点だ。
例えば「土地の譲渡所得」の問題でも、税務に関する論点が中途半端で「だから何なのさ」と思うくらい知識が乏しくても解ける。
2級なのに3級以下の知識も必要ないとくれば、FP試験をやる意味があるのかと思ってしまう。
受験者には良いかもしれないが、問題が簡単すぎるのもこれまた問題なんだよね。
学科は金財とFP協会で共通だから難しいが、FP協会実技は明らかに簡単だ。
レベルで例えるとこうなる。
3級=2級FP協会実技<2級学科<2級金財実技
ほぼ3級学科の1つの論点を切り取って出題している。
金財実技とは違う点はここだと思う。
金財実技では「FPとして最低限これだけは覚えてくださいね」という出題をしている。
学科の知識を総合的に理解しているかに重点を置いていると思うが、FP協会実技は学科での論点を切り取って出題しているから総合的な知識が身に付かない。
どちらを選択するかは自由だが、合格したいならFP協会実技、実務を身に付けたいなら金財実技ということになる。
日本FP協会はFPとFP受験者を食い物にしている集金タワーならそれでもいい。
でもFPの質が向上しないのでは意味がない。