【FP試験】問題はポイントだけを読んで解こう
よく試験は「問題をよく読んで解け」と言われますが、それは当たっています。しかし解くのに自信がない人ほど解答に必要のないところにも注視してしまい、結局正解できないということがあります。FP試験では問題を見て素早く「問われている論点は何か」、「正解に必要な知識は何か」という2つの作業をやれるようになってください。いくつかの問題を実例として解説します。1.各種係数「一定の利率で複利運用しながら一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、( )である。」この問題で読むべきところは緑の枠の部分だけです。「一定の利率で複利運用しながら」という部分は読まなくてもいいです。「一定期間経過後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する」ということは、例えば5年間で100万円を貯めるために毎年いくら積み立てればいいかということになります。つまり求める係数は減債基金係数となります。「元金3,000万円を利率(年率)1%で複利運用しながら、15年間にわたって毎年均等に取り崩して受け取る場合、毎年の受取金額は( )である。なお、計算にあたっては下記<資料>の係数を使用して算出するものとする。)<資料>利率(年率)1%・期間15年の各種係数終価係数:1.1610減債基金係数:0.0621資本回収係数:0.07211.1,863,000円2.2,163,000円3.2,322,000円この問題も見るべきポイントは緑枠の3つのみです。「利率(年率)1%で複利運用しながら」とか「なお、計算にあたっては下記<資料>の係数を使用して算出するものとする。)」は読まなくていいです。取り崩すという言葉があるので資本回収係数を使って計算するのが分かります。3,000万円×0.0721=2,163,000円2.投資信託の収益分配金「追加型株式投資信託を基準価額11,500円(1万口当たり)で1万口購入した後、最初の決算時に1万口当たり700円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が11,200円(1万口当たり)となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は( ① )であり、元本払戻金(特別分配金)は( ② )である。」1) ① 300円 ② 400円2) ① 400円 ② 300円3) ① 500円 ② 200円投資信託の収益分配金では、普通分配と元本払戻金の内訳を計算する問題が出ます。見るべきポイントは3つだけです。「基準価額11,500円」・「700円の収益分配金」・「分配落ち後の基準価額が11,200円」投資のスタートは11,500円で、分配金を支払った後の金額は11,200円ということは、11,200円-11,500円=-300円の赤字で、運用がうまくいかなかったことになります。-300円は元本を取り崩して捻出するしかないので、700円の収益分配金の内訳は、700円-300円=400円・・普通分配-300円・・元本払戻金となります。3.退職所得控除額「給与所得者が30年間勤務した会社を定年退職し、退職金2,500万円の支給を受けた場合、所得税における退職所得の金額の計算上、退職所得控除額は( )となる。」退職所得控除額では、この2つの数字が分かれば計算ができます。勤続年数20年超の場合、800万円+70万円×(勤続年数-20年)で計算します。よって、800万円+70万円×(30年-20年)=1,500万円になります。4.遺留分「遺留分算定の基礎となる財産の価額が9,000万円であり、相続人が妻・子供3人の合計4人である場合、二男の遺留分の金額は、( )となる。」遺留分を出す場合、まず各人の法定相続分を出します。妻・・1/2子供・・各1/6遺留分は法定相続分にさらに1/2を掛けたものになるので、子供の遺留分は1/6×1/2=1/12となります。あとは遺留分算定の基礎となる財産の価額の9,000万円に1/12を掛けて750万円となります。見るべきポイントは2つだけで、法定相続分を出す→遺留分を出す→遺留分を遺留分算定の基礎となる財産の価額で掛けるの3段階で答えが出ます。5.土地の相続税評価額「自用地としての価額が5,000万円、借地権割合が70%、借家権割合が30%、賃貸割合が100%の貸家建付地の相続税評価額は、( )である。」土地の相続税評価額では、計算式を覚えていればあとは問題文にある数字を当てはめていくだけです。5,000万円×(1-70%×30%×100%)=3,950万円計算式を覚えていないと解けない問題ですが、数字を見てどの評価で計算するのかを読み取ってください。試験では問題文をよく読むことは大切ですが、FP試験では問題文でポイントを読むだけで解けます。解答時間の短縮にもつながるので、ぜひポイント読みができるようになってください。過去問サイトはこちらになります。最初から通し問題をやるのではなく論点ごとにやってください。2級・3級FP試験過去問集FP試験2級・3級の過去問集です。論点別の過去問も掲載!peechanfp.blog.fc2.com