20265月公表3FP試験の出題傾向について

 

年に1回のサンプル問題の公表ですが、私がセレクトした頻出論点だけを学習すれば8割以上は正解できると思います。

何点か解説を加筆するところはありますが、概ね基本的な知識を覚えておけば6割以上はクリアできるので、繰り返し過去問を解いて知識をインプットしていってください。

 

1.学科

(1)ライフ分野

確定拠出年金の個人型年金の老齢給付金や中小企業退職金共済など細かい内容を問う問題も出ました。

キャッシュフロー表はFP協会実技の定番問題ですが、学科でも出るのであれば実際にFP協会実技の問題を解いて覚えたほうが早いです。

ライフ分野全体としてはほぼ基本問題レベルです。

(2)リスク分野

保険法では、保険給付を請求する権利および保険料の返還を請求する権利の時効が出ました。なかなか細かいところも学習しないといけないなと感じました。

契約者貸付制度もどんな制度なのかしっかりと抑えておく必要があると思います。

その他の問題は定番問題でした。

(3)金融分野

個人向け国債については紙試験ではここ何年も出ていませんでした。よって頻出論点にもセレクトしていませんでしたが、CBT試験に対応するために追加したいと思います。

その他特筆する問題はありませんでした。

(4)タックス分野

税金の徴収方法や長期譲渡所得の計算方法など細かいものも出ています。

うろ覚えでの学習では解けないかもしれないので細かいところまでしっかり学習する必要があります。

タックス分野は一番ごまかしがきかない分野なので3級のうちにしっかりと基礎を勉強しておかないと2級以上で苦労します。

(5)不動産分野

不動産分野は覚えるべき頻出論点が一番少ない分野なので、早目に学習しておきましょう。

特に建築に関する規制については細かい論点も出るようになってきているので要注意です。

(6)相続分野

特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例や相続税の取得費加算の特例など3級ではやや難解な問題も出ていました。

解けなくても気にすることはないですが、2級や1級を目指す人ならぜひ抑えておきたい論点です。

全体的には平均的なレベルですが、相続分野はやればやるほど得点できるので頑張ってください。

 

2.実技

(1)金財(個人資産)

例年になく簡単な問題でしたが、それよりも出題形式に大きな変更もないことが一番の収穫でした。

計算問題・○×問題・語群選択問題とバランスよく出題されており、解き方さえ慣れれば間違いなく学科より高得点を狙えます。

毎回解いていて思いますが、実技は金財が一番いいと感じます。

(2)FP協会(資産設計)

難問と言われるものは出ていませんでしたが、生命保険の保障内容を計算させる問題は好きになれません。数字のピックアップミスが起きやすいので、正解かどうかの確認作業に時間がかかります。

この1問を解くために最低でも10分は使ってしまうと思うので、解答時間を気にする人は後回しにする方が良いと思います。

レベル的には平均的な出題でしたが、確実に正解できる問題からやった方が時間の節約になります。

3.総評

金財・FP協会とも出題傾向には変化はないものの、やや細かい論点も問うような問題が3級でも出るようになったようです。

よってヤマ張りは全く通用しないので満遍なく学習しないと3級でもかなり苦戦します。

最低限でも頻出論点はやることと、頻出論点の中の細かい論点も覚えていかないと対応ができなくなってきていることは感じました。

応用とまではいかなくても基本的な知識にプラスして例外規定やレアな論点にも触れておかないと「見たこともない問題が出た」というものが多くなります。

試験は年を追うごとに難しくなっていきますが、法改正された論点にも対応できるようになるためには一度きっちりと覚えるべき論点の基本事項を抑えないといけません。

制度全体を覚えないまま法改正部分を勉強しても理解できないのでは意味がありません。

学習に行き詰ったらもう一度ベーシックな問題に取り組んで基礎固めをしてください。