もともと、
備忘録的に書こうと思っていたものを
ちょっと、人様にも読んでいただければとの
気持ちが出てきて、頑張って書いたものの、
脳みそが疲れ過ぎて、知恵熱が出ちゃったと
いういわく付きブログとなりました(笑)
ネットななめ読み的再生医療アップデートは
今回はこれで最終回
3.間葉系幹細胞
Mesenchymal Stem Cells:略称MSC
間葉系幹細胞は組織幹細胞のひとつで
体内のいろいろな部位にある幹細胞です。
組織幹細胞は骨が折れるとつなぎ合わせ、
髪の毛を切っても伸びてくるように、
壊れた体をもとに戻すはたらきがあります。
造血幹細胞は血液🩸の細胞を作り、
神経幹細胞は神経系の細胞⚡️を作るという
ように、これまでのES・iPS細胞のような
多様性幹細胞と異なり、作る細胞が限られて
います。
本郷猛が仮面ライダー🏍️になるように、
早田隊員がウルトラマン🗽になるように、
変身するものが決まっているということ…
ところが、
組織幹細胞の中にいろいろな細胞に変身しうる
細胞がある
それが間葉系幹細胞と呼ばれる細胞です
これは、かつて、悪の組織"死ね死ね団"と
死闘を繰り広げた"レインボーマン"🌈が
7つの化身に変身できたように、
いろいろ変身できるのが間葉系幹細胞
【長所】
①自身の細胞を使うので拒絶反応を抑えられる。
②倫理的な問題もない。
③遺伝子操作もなく、腫瘍化を抑えられる。
最近わかってきた間葉系幹細胞の特徴には
次のようなものがあります。
①こわれた部位へレスキュー隊的に集まる
ホーミング効果
まるで、とっち隊員のよう!
② 炎症を鎮めたり、
活性化している免疫細胞を抑える
抗炎症作用・免疫抑制作用
医者か!
③組織を保護、修復する
組織保護・修復作用
ゼネコンか!🏗️
④免疫のバランスを整える
免疫調整作用
神か!🙏
※こんなイメージ
長野どうぶつ再生医療センターHPより
これってすごくないですか⁈
だから、
私たちの髪の毛が抜けても生えてきたり、
ケガが治ったりするわけですね❗️
【短所】
多様性幹細胞ほどさまざまな細胞を作り出す
ことはできない。
残念ながら、
ひみつのアッコちゃんには及ばない…
でも、次なる細胞を発見‼︎
→対策
間葉系幹細胞の中にごく少量だけ、
多様性幹細胞が含まれている。
それを寄せ集めて培養🧫すると、
ES/iPS細胞なみにいろいろな細胞を
作り出す多様性幹細胞ができる🦠
これが東北大学出澤真理教授が発表した
MUSE細胞。
ミューズといっても石鹸じゃない…😅
近年注目されている。
イメージとしてはこんな感じ…
※新エネルギー産業技術開発機構HPより
どうぶつの再生医療も進んでるんですね‼️
【研究例】
ネットで調べると、
これまでの大学などの研究機関よりも
クリニックなどによる治療例が多いかな…
発毛、皮膚、脊椎、膝関節などの治療や
肝障害、糖尿病の治療、
間葉系幹細胞の損傷箇所に集まる性質を
利用したガン治療などさまさまな治療例
が検索できます。
※日本ウィルネス再生クリニックHPより
間葉系幹細胞のうち、今後、有望なのが
MUSE細胞…
でも、
MUSE細胞を用いた再生医療製剤の承認申請
を行ったところ、
独立行政法人医薬品医療機器総合機構より
申請を認めないとの判断が示された。
※河北新報HPより
これにより、研究は5年遅れ、商業化も10年
先延ばしになったと言われている。
研究が発表されたのは2010年と割と歴史が
浅い。まだまだこれからの研究と思われるが
今後の進展が楽しみ
【おまけ】
STAP(スタップ)細胞について
👩⚕️スタップ細胞はあります‼︎by Obokata👩⚕️
刺激惹起性多能性獲得細胞
Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency
下の図を見ると、体細胞に酸や熱などの刺激を
与えて培養すると多様な幹細胞である
スタップ細胞ができるというもの。
んっ?体の細胞に酸をぶっかけたら
多能性細胞できる⁇ホントならすごいけど…
※イメージはこんな感じ
※Wikipediaより
スタップ細胞はデータねつぞうという結果に
なっちゃったけど、もしほんとうにあったら
けっこうイケるかも⁈⁈⁈
先研究したら意外と優れものかもね…🙃
受精卵を元にどんな細胞もできる
ES細胞か
ノーベル賞山中先生考案、注目の
iPS細胞か
自身の細胞を元に作る安全性の高い
間葉系幹(MUSE)細胞か
あなたの推し細胞は?
また、新情報があったら更新します
to be continued …