上期試験の問題が公開されましたので、ザっと目を通してみました。
機械分野の全20問中、本書で対象としている4機に関する出題は8問程度だったでしょうか。
そのうち、第2問について、ネット上で「意味が分からない!」といった声が上がっていましたので、確認してみたところ、なんと本書で扱っている内容では無いですか!
したがって、本書の視点で簡単に紹介イラストを作成してみましたので、ご参考ください。
この問題、単に等価回路を暗記して数学的処理だけを前提に勉強してきた場合だと、厳しい問題だと思います。
本問は、数学的処理はそんなに難しくなく単純な結末になります。しかし、誘導電動機をΔ結線(デルタ結線)だとか、Y結線(スター結線)とかの根本的な視点で勉強してこないと、等価回路をどのように扱って良いのか見えてこないと思います。
ちなみに、誘導電動機の等価回路をΔだとかYだとかで違和感なく扱うためには、誘導電動機の等価回路の成り立ちから理解しないといけないかもしれません。
やってみたら分かると思いますが、誘導電動機の等価回路の成り立ちを理解しようとすると、途方もない苦労がともないます… なんといってもブラックボックス化したような情報しか出回っておらず、かつ、だれも簡単には教えてはくれません。
たぶん、この成り立ちを理解刷る頃には、十分に合格レベルに到達していると思います。
今後も試験において、こういう傾向が続くようであれば、誘導電動機に限らず、他の機器でも同レベルの理解が必要になってくるのかもしれません。
(そんな感じで機械の4機をしっかり理解したい方にお勧めです↓)
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