第5章 同期電動機 5.1 回転磁界

 

 本章で対象にする同期電動機や、次章(第6章)の三相誘導電動機に代表される三相電動機は、以下に示すような回転磁界(仮想的にN極やS極として表現される磁界)の中に配置された回転子が、その回転磁界の作用を受けて回転します。

 三相電動機を正確に理解するためには、この回転磁界の理解が必要不可欠です。

 

 電験三種の三相電動機を学習する際、この回転磁界と向き合わずに(理解せずに)、等価回路の計算問題と向き合ってしまうと、三相電動機の動きをイメージすることができないばかりか、等価回路や同期速度など電験三種で問われる各項目に暗記一辺倒で挑むことになり、とても苦痛が伴うことでしょう。

 

 同期電動機や誘導電動機を難しく感じてしまうのも、この回転磁界の理解が疎かになっていることが可能性として挙げられるでしょう。

 

 本節では、そのような事態に陥らぬよう、回転磁界が、どのような仕組みで形成されているのか順を追って説明し、回転磁界がどのような動き(移動)となるのか解説しています。

 

(その解説は本書に記載されています↓)

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