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前回の続きです。
週末に、京都・嵐山の福田美術館で、企画展「福田どうぶつえん」を見てきました。
会期は2024年7月13日から10月1日まで。
- 第1章:猛獣とはたらく動物
- 第2章:ツルツル、ニョロニョロ、ふわふわっ!
- 第3章:もふもふ可愛いわんにゃんたち
という3つのテーマで、合計78作品が展示されています。
日曜の午後ということもあり、来場者多めでした(混んでいるというほどではない)
印象に残った作品を紹介します♪
第1章:猛獣とはたらく動物
大橋万峰「猛虎図屏風」20世紀
トラの絵の名手として有名な、大橋翠石のお兄さんによる作品。
3Dかよ!というくらい緻密で迫力があります!
建部凌岱「虎図」18世紀
この絵が描かれた江戸時代、日本にはトラがいなかった!
そのためネコを手本にして描かれたので、ネコっぽい顔になってます
下村観山「雨の春日」1930年
雨宿りしている春日大社のシカさんたちです。
林十江「熊図」18-19世紀
イノシシに見える
林十江は、奔放で大胆な構図が評価された画家ですが、30代で早世したそうです。
第2章:ツルツル、ニョロニョロ、ふわふわっ!
松本奉時「群蝦蟇図」18世紀
松本奉時は大阪の表具師で、カエルの絵を得意としていました。
石崎光瑤「裏園秋興之図」1913年
裏庭に現れたヘビ。
石崎光瑤は、華やか花鳥画が人気の画家だったとか。
菊沢武江「群兎図屏風」1922年
ウサギのモチーフは、子だくさんのシンボルとして好まれたそうです。
大橋翠石「渓山双猿之図」1944年
大橋翠石は、トラの絵を得意とし、欧米からも高い評価を受けました。
毛描きの緻密さに定評があり、このサルの絵にも生かされています。
第3章:もふもふ可愛いわんにゃんたち
長沢芦雪「猫と仔犬」18世紀
イヌとネコの表情がたまらな~い
司馬江漢「牡丹と猫図」18世紀
牡丹とネコの組み合わせは、吉祥画の定番だとか。
木島櫻谷「春園閑興図」19-20世紀
木島櫻谷が実際に飼っていたイングリッシュ・ポインターがモデルだそうです。
立石春美「山荘の朝」1951年
鮮やかな緑!
立石春美は美人画の名手として有名でした。
川合玉堂「紅梅猫児」1894年頃
私はこのネコがいちばん気に入りました
速水御舟「春眠」1921年
福田美術館でいちばん人気のあるネコだそうです
こちらも享年41歳と早世の画家...
菱田春草「梅下白猫」1903年頃
作者の菱田春草、実はネコ嫌いだったとか...
西山翠しょう(山へんに章)「麗日」20世紀
京都府に生まれた画家で、竹内栖鳳に師事したそうです。
山口華楊「白狗」20世紀
こちらも京都府出身で、西村五雲に師事。
これら全部の作品が、福田美術館収蔵というのがすごいなあ...
初めて訪問した福田美術館、名作をわかりやすく、気軽に楽しめる素敵スポットでした。
展示作品が多すぎないので、建築や風景も含め、時間と空間の「余白」を味わえます。
何よりロケーションが最高
日本画のよさがわかるようになり始めた今日この頃・・・
次は若冲展らしいので、また見に行こうと思います
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(訪問日)2024年9月8日