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4月に若狭熊川宿へサイクリングに行ってきました
JR湖西線の近江今津まで輪行し、国道303号を西へ。
当初は福井県小浜市まで行くつもりだったんですよ・・・
でも、途中であるアクシデントに見舞われ、中間地点の熊川宿でサイクリングを中断
熊川エリアをのんびり堪能して帰ってきました。
この日のコースはこちら。右端が琵琶湖(近江今津)
京都駅から近江今津駅まで
京都駅からJR湖西線に乗車
途中の近江舞子駅。琵琶湖は曇り空・・・
近江今津駅に到着し、自転車を組み立てます
若狭に向けて出発~
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国道303号を西へ
当初は、今津から小浜まで、片道約32kmを走るつもりでした。
今津では何組かのビワイチ・ローディーさんを見かけましたが、
「あーら、あなたたち琵琶湖?私はホンモノの海を見に行くんだけど??」
と、謎の脳内マウント。
こういう邪(よこしま)な心で走っていたせいか、後で痛烈なしっぺ返しを食らうことになります
国道303号に出ました
西へ走ります
里山の風景が美しい・・・
国道トンネルで恐怖体験
私、この日のサイクリング、あまり下調べせずに来ちゃったんですよね(情報も少なかった)
ルート上にトンネルが3つもあるということを知りませんでした。
国道303号、今津から熊川への道中に
- 海老坂トンネル(294m)
- 水坂トンネル(798m)
- 寒風トンネル(256m)
があります。
まずは最初の「海老坂トンネル」
海老坂トンネルは約300mと短いものの、下り線側の歩道は狭すぎて自転車走行不可(上り線側は不明)
なので自転車は車道を走るしかないのですが、何といってもセンターラインにポールが立っているのが怖い!
幸い私が通過したときは、追い越しのクルマが1台も来なかったのですが・・・
クルマもポールのせいで右に除けることができませんから、自転車に合わせて徐行するしかないですよね...
これがかなりのプレッシャーとなり、相当なスピードを出して一気に通過しました。
(後述しますが、海老坂トンネルには迂回路があります。それほどの坂ではありません)
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次に、ちょっと長めの水坂トンネル
その次に水坂(みさか)トンネルは、約800mと長めです。
下り線側歩道は、やはり狭すぎて自転車走行不可(上り線側は未確認ですが、ネット上にはやや広い歩道ありという情報がありました)
ここはさすがにクルマに追い越されましたが、センターラインにポールはないので、クルマは右に寄って追い越して行きました。
長いトンネルは音も轟音だし、あおり風もきついし、できる限り避けたいものですね・・・
(こちらも後述しますが、水坂トンネルも迂回路あり。水坂峠という名称ですが、坂はそれほどきつくありません)
最後の「寒風トンネル」で恐怖体験!
水坂トンネルを抜けた後、長い坂道を下り、3つめのトンネルが寒風トンネルです。
ここも下り線側歩道は狭すぎて、自転車走行不可(ただし上り線側は広い歩道で、自転車走行可でした)
約250mと短いトンネルなので、一気に駆け抜けたくてスピードを上げていると、アクシデント発生!
サドルバッグの固定具が外れて、後輪に接触したのです。
これがサドルバッグ
ガガガガガ、と車体がノックし、慌ててブレーキをかけましたが、スピードを出しているせいかスムーズに停まれず・・・
暗いトンネルの中、恐怖でパニックになってしまい、手がガクガクと震え始めました。
「これはあかん!」
追い越しのクルマもなく、無事にトンネルを抜けましたが、しばらく停車して、手の震えが止まるのを待つ私。
もしも落車してたら・・・
そこにクルマが来てたら・・・
震えが止まっても、恐怖心がグルグル渦巻いて、小浜まで走る意欲は消失していました。
(寒風トンネルは迂回路がありません。右側の歩道が広いのでこちらを徐行走行するか、短いトンネルなので自転車を降りて押し歩きするのがよいと思います)
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「道の駅若狭熊川宿」で休憩
福井県に入りました
八重桜がキレイ
「道の駅 若狭熊川宿」に到着
リアライトのフタがなくなってる・・・
先ほどの寒風トンネルのアクシデントが尾を引いていて、走る気分になれず・・・
道の駅で食事しながら、その後の予定を考えることにしました。
越前おろしそばとミニソースカツ丼のセット
まずはスマホでトンネルの迂回路を調べました。
帰途に迂回することを考えると、小浜まで行ったら帰りが遅くなりそう・・・
ここ熊川宿を観光して、今津へ戻ってしまおうかなあ
でもまだ16kmしか走ってない。わざわざ輪行してここまで来たのに
小浜まで行くか、熊川宿で引き返すか悩んでいると・・・
若狭町の観光ポスターが目に入りました
こころの時計をはずす旅。
スロウにいこう 若狭町
「・・・これや!!」
今日はもう小浜には行かない。若狭熊川宿でゆっくり過ごすことに決めました。
熊川宿をのんびり散策(&ちょっと登山)
道の駅に自転車を停めたまま、徒歩で宿場町を歩き始めました。
のどかで素敵な街並み
おいしそうなパン屋さん発見(米パン工房 coneru)
熊川城にのぼるのは・・・しんどそうなのでパスしとこ・・・
若狭鯖街道熊川宿資料館(宿場館)
1940年(昭和15年)に熊川村役場として建てられた建物だそうです。
用水路(前川)に掛けられた水車風の「芋洗い器」
熊川宿で最も大きな屋敷のひとつ「菱屋」
明治元年に建てられたこの古民家は、現在では、カフェやオフィスとして活用されています。
菱屋のカフェ「SOL'S COFFEE LABORATERY」で休憩
このカフェは東京に本店があり、2019年に熊川店をオープンしたのだとか。
休憩した後は、白石神社へ
この神社、山の中腹にあるのですが、境内の気と水が素晴らしかったです!(写真は撮っていません)
「今日ここに来てよかったー」と心から思いました。
白石神社の境内から続く道を進むと・・・
はっ、これは熊川城に続く登城道!
しんどそうだからパスしようと思ってたのに、神社につられて中腹まで登ってきてしまった(笑)
こうなったら城まで上りますよ
なかなかの山道だけど、滋賀の立木観音よりはラク。大丈夫。
《サイクリング中に、うっかり立木観音に登ってしまった話はコチラ》
熊川城は沼田氏の居城。1351年に足利尊氏が、沼田氏を若狭瓜生の下司職に任命しました。
築城の年代は明らかになっていませんが、戦国時代に沼田一族は近江へ逃れ、1500年代後期には廃城になった模様です。
山上からの風景
ダムが見える!
時間に余裕があったので、山を下りてから、この河内川ダムに行ってみることにしました。
(参考)2020/10/5 朝日新聞デジタル「若狭と近江を結ぶ、若狭街道の重要地点 熊川宿と熊川城」
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河内川ダムでダムカードGET
熊川宿から河内川ダムまでは、片道約2km、高低差は110mほど。
坂道をのぼります
河内川ダムが見えてきた
管理事務所でダムカードをもらおう♪
ピンポーンと呼び出すと、職員の方がダムカードを持ってきてくださいました。
職員さん「どこから来たんですか?」
私「京都市内ですが、今津まで電車です」
ダムとダムカードと記念撮影
帰りの景色
トンネルを迂回して今津まで
さあ、ここから今津まで、できる限りトンネルを迂回して帰ります。
サドルバッグもヒモで固定しました!
まずは、往路でアクシデントに見舞われた寒風トンネル
そうだ、ここでリアライトのフタ落としたかもしれないし、探してみよう
トンネル西側入口に自転車を停め、徒歩でトンネル内の歩道を歩いていくと・・・
おお、フタ発見!
車体がノックしたとき、フタが振り落とされたのでしょう。無事見つかってよかった。
下り線側の極細歩道を歩いて、元来た道を戻ります
寒風トンネルは迂回路がないため、上り線側の広い歩道上を徐行して通過しました。
寒風トンネルから次の水坂トンネルまでは、長いのぼり坂・・・
そして左側に、水坂峠への入口が現れます
途中、今津の元ごみ処理場(今津不燃物処理場/令和3年閉鎖)を通過して、保坂(ほうさか)という集落に抜けます。
坂道はそれほどきつくないし(逢坂山くらい?)、クルマがほぼ通らなくて、走りやすい道でした。
最後の海老坂トンネル、こちらも左側に迂回路が現れ・・・
少し進むと、クルマが入らないように通せんぼされています。
堆積物がかなり多い・・・
すぐ国道303号に出ました
ここから今津まで走って走って・・・
電車の時間まで1時間あるので、近江今津駅前のセブンイレブンで休憩
その後、駅で自転車を解体し
京都方面行きのJR湖西線に乗車したのでした
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最初は「小浜まで走るぞ~」と意気込んでいましたが、途中の熊川宿で折り返すことになってしまった今回の旅。
国道トンネル内で危険な目に遭ったことにより、多くのことを学びました。
- 事前にトンネルの有無を調べておくこと
- トンネルがある場合は、歩道走行が可能か、迂回路があるかどうかを調べておくこと
- 危険がある場合は、無理して突破せず引き返すこと
そして、当初は通過する予定だった熊川宿が、予想以上に居心地よく素敵な場所でした。ゆっくり立ち寄ることができて、本当によかった。
サイクリングを始めて約1年ですが、ついつい移動距離を稼ぎたくなってしまい、ゆっくり滞在して楽しむことを軽視しがちになっていたと思います。
長く走るもよし。
ひとつの場所に留まるもよし。
心が豊かになる時間の過ごし方を重ねていきたい。
今回のサイクリングでは、とても大事なことを再認識することができました
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(サイクリング実施日:2024年4月20日)