東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -69ページ目

粋なデスクトップ・アイテム

今日はちょっと粋なステーショナリーラックをご紹介いたします。


デスクトップにちょうどいいサイズのラックは、英国のアンティーク。
蛇腹状の蓋がついていて、開閉式になっています。





このような蛇腹の扉のことを「TAMBOUR/タンブール」といいます。
語源はフランス語。

また、タンブールは楽器の太鼓のことでもあります。


それから派生した言葉として「TAMBOURINE/タンバリン」があります。





作り方はキャンバス地に細い木片を貼り付け、くるりと曲がるように加工したもの。


この、布ベースで丸くなる製法と形が、太鼓と似ていることから

名づけられたのかもしれません。


このようなキャビネットでは時々見かけますが、ステーショネリーラックのような
小さなものは珍しいのではないでしょうか。




開けっ放しでも良いのですが、少し使わない時には閉じておけば
ほこりよけになり、そしてプライバシーもちょっと護ってくれそう。









小さなタンブールを貴方のデスクに。
何をいれても様になる、粋なデスクトップ・アイテムです。



by N



タンブール・フロント・ステーショナリーラック

1900年代/マホガニー

*サイト未掲載です。詳細はお問い合わせください。

アイスティーの話

英国では冷たい紅茶は飲みません。


いえ、絶対・・・というわけではないのですが、

夏でも紅茶は原則として温かいもの。


冷たい紅茶は、例えばジンジャービアとかコーディアルドリンクとか、

そのようなモノの仲間のような気がします。




つまり、基本の飲み物ではなく、ちょっと色モノ扱い。


一般住宅はもちろん、商業施設にすらヒーターはあっても

エアコンはついていない気候ですから。

(最近はデパート等にはついているかもしれません)



アイスティーの起源はどうやらアメリカ。
19世紀からレシピ・ブックに載っていたといわれています。


そのなかで、アイスティーを広めることになったのは、
1904年、アメリカ、セントルイスで行われていた万国博覧会。




4月に開幕し、12月まで続きました。


セントルイスは英国よりだいぶ南にあり、夏の最高気温は30度を越えます。






夏の暑い日、東インドのパビリオン・ディレクターであった
紅茶商である英国人のリチャード・ブレヒンデン(Richard Blechynden)が
紅茶を売ろうしていました。


しかし、さっぱり売れません。


彼とスタッフは、沢山入れた紅茶をおおきなボトルにいれ、それを逆さまに。
そこから流れだす紅茶を氷のなかに通した管を通過させることによって

冷やし、急きょアイスティーを作りました。


無料で配られたそれは人々の喉の渇きを癒し、とても評判となったそうです。


純度の高い、飲んでも大丈夫な氷がなかったのか、
それとも氷で紅茶が薄くなることは英国人として耐え難かったのか。


間接的に冷やすことで、紅茶本来の味わいが損なわれなかったことも

評判の一因だったのかもしれません。



今は氷はなかに入れて楽しむのが主流。





濃いめにいれたダージリンやアールグレイを
一気に冷やすのが濁らないコツです。


ゆっくり溶けていく氷が奏でる
からん、という音がまた涼しさを感じさせてくれるようです。




by N

LAPADA登録記念 メンバーズ限定"スペシャル・サンクス・フェア"

【このフェアは終了しています】



この度パンカーダは、LAPADA(英国美術骨董協会 

The Association of Art & Antiques Dealers)へ推薦により登録されました。


LAPADA/ラパダとは、英国・ロンドンに本部がある、アートとアンティークの

プロフェッショナルが加盟する協会のこと。


英国で最も大きく、権威がある協会です。



メンバーは英国を中心に世界中にいますが、登録には厳しい審査が科せられ、
本当に信頼され、推薦されるディーラーでないとメンバーになることはできません。

詳細につきましてはこちら のページにてご紹介しております。




パンカーダがそのメンバーとなることが出来たのは、

日頃ご愛顧いただいているお客様のお力によるもの、と

心から感謝致しております。


その感謝の気持ちをこめまして、

パンカーダメンバーズ限定・LAPADA登録記念

"スペシャル・サンクス・フェア"を開催中。





お手元に「アンティーク・タイムズ 2014年7月号」が届いている方は

どうぞそれを店頭までお持ちください。




その方たちだけに、スペシャルなプライスにて

お品物をご紹介させていただきます。



長くつきあう、ひとつしかないアンティークだからこそ、
信頼される店で手に入れることは何よりも大事なこと。


貴方と、貴方の大切なアンティークのために、ベストな選択を。


心よりお待ちしております。



by N


*ご質問がございましたらお気軽にご連絡ください。

 パンカーダ自由が丘 TEL:03-5701-7380

*アンティークタイムズが届いているご遠方の方は、

 どうぞお電話にてお問い合わせください。

















ハリー・ポッターとアンティーク家具

今、話題のハリー・ポッター。


本や映画ももちろん面白いのですが、
何よりもその世界に自分達も参加できる、ということが
この話題の一因のような気がします。


その世界とは、中世の英国をモデルとした魔法使いの世界。




たとえば、こちらは映画のロケが行われたオックスフォードの
クライストチャーチカレッジの大聖堂。




そう、教授や生徒たちが食事をする大広間です。


印象的なのは長い、長いテーブル。
素材は間違いなくオーク材。



このような場所に使われていたのが、このレフェクトリテーブル



レフェクトリとは、修道院や学生寮などのダイニングルームのこと。



無垢のオーク材を組み合わせてできたがっしりとしたテーブルは
きっと多くの見習い魔法使いたちが賑やかに使っても
しっかりと受け止めてくれることでしょう。



こちらも映画のロケ地のダラム大聖堂。



ゴシック様式を代表するフランボワイヤン(火炎模様)がリフレインし、
荘厳な雰囲気を醸し出しています。


そんなゴシック様式を体現する家具がこちらのカップボード
フランボワイヤン様式のカーヴィングが美しく、素材はやはりオーク。





扉の鍵にはマントを着た人物が鋳造され、
なにやら不思議な雰囲気をもっています。




こんな廊下のある魔法学校の一室にあっても
何の不思議もないようなテイスト。


ハリー・ポッターが住む世界は、
中世そのままのゴシック様式を主体とした
まさにアンティーク家具の世界。


日が落ちる頃、19世紀のオーク材の家具の上に
キャンドルを灯して。




魔法使いたちの、マントを翻した影が映るかもしれません・・・。


by N



象を掲げた不屈の都市

コヴェントリー(Coventry)は、イングランドの中ほどにある

イングランドで8番目に大きな都市。




1900年頃の古い紋章は、こんなシンプルなものでした。





中央にお城を背負った象。

この意味は定かではありませんが、象はもともと力の象徴であり、

「城を背負えるほど力強い象」ということから、
力強い街として栄えたいという思いが込められているという説があります。


それも何か納得なのですが、もうちょっと踏み込んで調べてみると
こんな説をみつけました。


成人した象はほぼ無敵。

百獣の王すら手をださないといわれます。


唯一の天敵とされるのが伝説の獣、ドラゴン。

ドラゴンは特に小象を好み、母象が出産したところを襲うのが得意だそうです。
そんなときに、命を張って守るのは親の象達。




逆にドラゴンを殺して、小象を護った、という伝説があるそうです。

・・・ドラゴン自体も伝説の存在なので、

これは何かの象徴としてとらえたほうがよいでしょう。


ドラゴンは万能の力を持ち、神にも近しい幻獣。
そんな絶対的なものにも、不屈の精神をもって立ち向かい、
ときにはそれを凌駕する。

そんな強い気持ちがこめられているのではないでしょうか。


ちなみに、1959年に新しくなったこちらの紋章。
左右にはサポーターが加えられました。




左側はBlack Eagle of Leofric 。
右側はPhoenix。


レオフリック伯爵の象徴である黒鷲と、不死の象徴であるフェニックス。

黒鷲は11世紀に大修道院を建築したレオフィリック伯爵に敬意をこめて、
そして不死鳥は第二次大戦で甚大な被害をうけたにもかかわらず、

蘇った街そのものを表現しているそうです。





そんなコベントリーを表した、古いレターラックがパンカーダにざいます。




ずっしりと重い真鍮製。




象の背中にはしっかりとお城が。




手元において、不屈の町のお話を思い起こしてみるのはいかがでしょうか。



*サイト未掲載です。

詳しくはお問い合わせください。


by N





ステンドグラス特集 Vol.9 夏は来りぬ

1260年頃からある英国の民謡に

「Svmmer is icumen in/Summer is a-coming in/夏は来りぬ」

という歌があります。





世界最古のカノン(輪唱)とよばれる、素朴で親しみやすい輪唱曲。


このタイトルからもあるように、古英語では

「U」と「V」はしばしば混合されがちだったようです。




パンカーダにある19世紀のステンドグラス





中央に描かれているのは、

花冠を被った乙女と「SVM」「MER」の文字。





つなげて読めば「SVMMER=SUMMER」・・・!


そう、これは夏の女神を描いたステンドグラスなのです。


ギリシア神話で夏の女神といえば、

時間をつかさどるホーライのなかの1柱、アウクソー(Auxo)。




生長を象徴する女神でもある彼女は、

しばしば髪に花を飾ったヴィジュアルで表現されています。


ステンドグラスの乙女がもつ、

花や葉で飾られた、初夏の風になびく柔らかな髪。


伏し目がちな表情のなかにも、わずかに微笑みだしそうな口元。





少女から大人の女性になりかけたような雰囲気は、

まさにこれから夏を迎えるようにも見えます。



深い青に囲まれた、初夏の女神の控えめな微笑みを、

貴方のものにしてみませんか?



by N

ステンドグラス特集 Vol.8 ステンドグラスの裏表

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Stained Glass
~Kaleidoscope of time~

時の万華鏡・ステンドグラス

Vol.8 ステンドグラスの裏表

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ステンドグラスをご購入されるお客様によく聞かれること。


「これはどちらが表なんですか?」


そうですよね、そもそもガラスの裏表って

あまり考える機会がありません。



うーん、これは難題。




もともと使われている状態はどうだったのでしょうか。



例えばこのステンドグラスは昔のままのアンティーク枠。



片面が白、反対側が黒いペイント。




木枠の凹凸をみれば、黒塗りの面が
屋外の面ということがわかります。

雨仕舞のために、外側の枠の方が大きくなっているのです。






ガラスに触ってみると、屋外の面がつるりとしていて、
屋内の面はでこぼこしています。




これにはふたつの理由が考えられます。


ひとつは、やはり屋外の危険性。
雨風やほこりなどで汚れるため、
なるべく凹凸が少ない方がよいだろう、ということ。


そして凹凸が多ければ、破損の危険性もあります。





もうひとつは、見た目の問題。


「美しさ」は主観の問題でもありますが、
平らな面から見た方が、凹凸面に光が乱反射してより
きれいに見えることが多いようです。





でもこれは、光源にもよります。


昼間、強く明るい太陽の光で外がみたされているのであれば、
ガラスの細かい表情はそれほど見えてきません。


一方で、夜に外から室内を見る時は、
太陽の光よりずっと弱く、小さな灯りとなるでしょう。




そんなときにガラスの表情が豊かにわかるように
室内に凹凸面がくるようにしたのかもしれません。




そんなことから、ステンドグラスの裏表は
光源と、どちらからきれいに見せたいか、によるということ。




窓や壁にはめ込むときは、実際にその場所に置いてみて
決めて頂くのが一番。




ただ、外に向けた窓の時は、
英国のように、外から見てきれいなように、
そして帰ってきた家族が家に灯されたあかりをより愉しめるように、
置いていただくのも素敵だと思います。


by N



*ATTENTION*

エナメル絵付けのステンドグラスの裏表はまた異なります。

それはまたの機会に・・・。



ステンドグラス特集・Vol.7 王の肖像

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Stained Glass
~Kaleidoscope of time~

時の万華鏡・ステンドグラス

Vol.7 王の肖像

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今日は珍しい形のステンドグラスをご紹介いたします。


19世紀の終わりころに作られたエナメル絵付。
絵柄は「Kings Head」。





顎鬚のりりしい男性が描かれています。
果たして、これは誰なのでしょうか?


良く見ると、この男性には顎鬚のほかに
もうひとつ、大きな特徴があります。






それは、顔の周りをうめるフリルの襟。
この襟は英国で16世紀に流行ったもの。




有名なところでは、エリザベス1世が身につけていたことで、
このようなスタイルを「エリザベス・カラー」とも言います。



…もっとも、この「エリザベス・カラー」は現代では
怪我をしたペット用の、傷口を舐めないための道具として呼ばれているのですが。


16世紀、エリザベス女王が生きていた付近に王となった顎鬚の男性と言えば・・・
エリザベス女王が亡くなった後に王位を継いだ、ジェームス一世。




そう、このステンドグラスはジェームズ一世の肖像画。


チャールズ・ジェームズは1566年6月19日、
スコットランド女王メアリーの第1子としてエディンバラ城で生まれました。

わずか1才でスコットランド王となり、そして1603年にエリザベスが

死去すると、イングランド王となりました。


スコットランド出身のため、イングランドでは冷遇された

かわいそうな王でありましたが、本をよく読み、

欽定訳聖書の編纂を命じたことでも知られる学識ある統治者でもありました。


ただ、彼は魔女の存在とその超自然的能力を信じ、
自ら執筆したという『悪魔学」Daemonologieという本まで発刊しています。


ちょっと変わっていたのかもしれません。

(・・・変わっていない王などいない、という話もありますが)



ちなみに、「Kings Head」(王の肖像、とでも訳せばよいのでしょうか?)という
名前のパブは英国にはかなり沢山あります。



多いのはどうやらヘンリー八世。


ジョージ三世も人気があるようです。




恐らくこのステンドグラスも、どこかの古いパブに飾られていたものかもしれません。




ご存知の方も多いかと思いますが、
英国のパブには入り口がふたつあるものが多くあります。


片方がパブリック・バー。


片方がサロン・バー。




内部はつながっているのですが、なんとなく

サロン・バーのほうがインテリアが凝っていて、
床には絨毯がしかれ、ゆったりとしたソファやチェアがあり、

壁のクロスも雰囲気あるものになっています。


これは、かつては階級によって入り口が別々だったことに由来しています。


エナメル絵付けのステンドグラスは高級品。
きっと、「SALOON」バーの窓や壁を飾っていたことでしょう。




肖像画とはいえ、このジェームズ一世も
長い時の移り変わりを見てきたに違いありません。


決して色褪せることのないエナメル絵付けの王の肖像。
その双眸を傍らにおき、歴史を紐解いてみるのはいかがでしょうか。


パンカーダでジェームス一世がお待ちしております。

どうぞこちら からご覧ください。





by N

優しい食べごたえ・アーティザン・ビスケット

英国の代表的なお菓子・ビスケット。


その中でも、ちょっと通好みのブランドをご紹介いたします。


それは、「ARTISAN BISCUITS アーティザン・ビスケット」。




アーティザン・ビスケットは、1935年に

英国・アッシュボーンでスタートしたブランド。



良質の原材料と職人の技術で丁寧に焼き上げられ、

しかも保存料は一切使っていないため、優しく自然な味わいが特徴です。


食事の時のクラッカーやウェファースも揃っていますが、

有名なのは可愛らしいビスケット。


イソップ童話などをモチーフにしたビスケットは紅茶との相性もよく、
見た目にも味わいにもこだわりがたっぷり。



今回はふたつの味をトライしてみました。



いちご果汁が入ったストロベリービスケットは、「ライオンとねずみ」のお話。





バニラビスケットは、「ふくろうとねこ」のお話です。





バニラはもちろんはずれなし、ですが、イチゴ味はまずその香りにびっくり。
あまりに香るので、これは結構甘いのかも、と思ったら意外と甘さ控えめ。

さすが天然果汁です。







お子様はもちろん、大人の方もちょっとしたティータイムにおすすめ。

英国の頑固な気質が造り上げた、「職人のビスケット」。


紅茶とともに、アンティーク・デスクでの読書の傍らにいかがでしょうか。




オフィシャルサイトはこちらです。
http://www.artisanbiscuits.co.uk/


by N

ステンドグラス特集・Vol.6 雑貨感覚でたのしんで

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Stained Glass
~Kaleidoscope of time~

時の万華鏡・ステンドグラス


Vol.6 雑貨感覚でたのしんで

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ステンドグラスは、窓辺に吊るすだけが

たのしみかたではありません。


「光に透かすと綺麗な絵」

・・・そんな感覚で、お部屋の中で気軽にディスプレイしてみるのも

ひとつの方法です。



例えば窓辺にグリーンとともに置いて。

周りの雑貨には、ガラス小物を選んで。

可愛らしい薔薇のステンドグラス はこぶりなので、ちょっとしたスペースに最適です。




大きめの出窓があれば、こんなアンティーク枠のおおきなものを

まるで絵画のように飾りつけることもできます。




イーゼルに飾って、テーブルランプと組み合わせて。

ドライのミモザをポイントに。

                 *サイト未掲載品です。お問い合わせください。


壁側がちょっとさみしいな、という時には

大きめのステンドグラス と照明を床に直置き。




用意するものは電球ソケットと、光源を隠すもの。

隠すものは、グリーンの鉢などがおすすめです。






電球ソケットは家電量販店などで手にはいります。

下からの照明は、お部屋を立体的にみせてくれる優れもの。




吊るせるタイプの小さなステンドグラス

グリーンと合わせてサンキャッッチャー代わりに。



室内の照明の位置を合わせれば

夜に外から見たときにも素敵。



パンカーダでは、ご要望により

ステンドグラスを立てるスタンドもご提供しております。


飾り方もあわせて、どうぞお気軽にご相談ください。



by N