東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -67ページ目

ヴァロットン展 家具の競演を見てください

ヴァロットンについて、知らない方もいらっしゃると思います。



今回日本ではじめての回顧展が三菱一号館で開催中です。

冷たい炎の画家 ヴァロットン展


ギュスターヴ・ジェフロワ(フランスの美術批評家)に

「登場人物だけではなく、家具もまたその役割を見事に演じている。」と

いわしめたヴァロットンの作品には、当時の家具をたくさん見ることができます。


そういった意味で、アンティーク家具をお好きな方には必見の回顧展です。


特に1902年作の「ポーカー」のマホガニーテーブル。



大胆な構図もさることながら、磨き上げられたテーブルに映りこむランプの灯、

ぜひ見てください。


パンカーダにあるマホガニーテーブルからも当時をしのぶことができそう。



時代を超え、磨きこまれたテーブルの美しさは今ここにあります。

マホガニーについてはマホガニー とはをご覧ください。



ぜひ回顧展をご覧になった方も、これからご覧になる方も、

本当のアンティーク家具とともに

日常を生きる贅沢をお楽しみいただきたいと思います。


by T




アールヌーヴォー作家が愛した日本の心

日本の国土は、古くは「秋津島」とも呼ばれていました。。

この「秋津」とは実はトンボのこと。



9月は一番多くのトンボが見られる季節。


パンカーダ自由が丘そばの住宅地でも
すいすいと線を描くように飛んでいるトンボをよく見るようになりました。




昔から日本人に愛されてきたトンボ。


前にしか進まず退かないところから
「不転退(退くに転ぜず、決して退却をしない)」の精神を表すものとして、
一種の縁起物として特に武士に喜ばれたそうです。




ヨーロッパでトンボがブームになったのは、アールヌーヴォーの頃。


ラリックの「蜻蛉の精」や、ガレのガラス作品などは特に有名です。




それまでは「悪魔のかがり針」などよばれ、

どちらかといえば不吉な虫だったトンボ。


それがアールヌーヴォーの時代には

ヨーロッパの人々にとってトンボは当時賞賛をもって受け入れられた
ジャポニズムのシンボルとよぶべき昆虫となり、
芸術家たちはこぞってモチーフとして取り上げていったのです。



ヨーロッパのアンティークアイテム。



もしトンボがモチーフになっていたら、
それは恐らくアールヌーヴォーの頃か、それ以降のお品物。



ヨーロッパを経由してくるりと戻ってきた
トンボを愛する日本人の心を
また受け止めて、受け継いで。



秋の始まりに相応しいアンティークです。



by N


記事のリキュールグラス(6脚セット)及びランプはパンカーダにて販売中です。

詳細はお問い合わせください。


パンカーダ自由が丘 TEL:03-5701-7380 (OPEN 11-19時 水曜定休)

スタイリング豆知識:テーブルランプの効果的な置き方

アンティークランプは機能をもつ電化製品でありながら、

それ自体が美しい作品。


文字通り光り輝くランプ本体はもちろん、

周囲を照らす光にも絶大な効果があります。



ランプの効果的な置き方、ご紹介いたします。


■ミラーの前で


ミラーの前に置けば、映り込んでより明るく。
せっかく美しいランプを2倍楽しめる鉄板のディスプレイ・テクニックです。



                            *エッチンググラスシェード

                            *テーブルランプ本体は未掲載

■ショーケースのそばで


これは気付く人だけが気づくテクニック。
でもその効果は、誰にでもわかります。


サイドがガラスのショーケースの隣に置き、
さりげなく内部をライトアップ。


「なにかあのショーケース、素敵なのよね」
・・・というコメントをゲストからひきだせたら、大成功です。


                                   *テーブルランプ

■見せたいものだけ見せる


シェード部分が金属だったり、黒かったりするランプがあります。
光源は見えないけれども、その下に置かれたものへの効果は絶大。

まさに「雰囲気」を作り出すには最適の小物。


              *アンピールスタイルテーブルランプ



天井にひとつ、大きな光源があるよりも
目の高さくらいにいくつかの光源があると、
お部屋はより立体的に、魅力的にみえてきます。


・・・いかがでしょうか。


夜がどんどん長くなっていくこの季節、
テーブルランプを効果的に使って、寛ぎのひとときをお楽しみください。


by N


スタイリング豆知識:テーブルとチェアの幸福な関係

お部屋に置く家具の中で、最も良い相性が求められるのがテーブルとチェア。





見た目の雰囲気はもちろん大切ですが、座った時の使い心地もとても大切。


一般的に、ダイニングテーブルやデスクと、チェア座面の高さの差は

約30cmが良いとされています。


例えば、75cmの高さのテーブルならば、チェア座面の高さは45cm。


    このセットはテーブルが77cm、チェア座面は48cm。


ただ、身長は150cmくらいの人から180cm以上の人まで、体格は様々。

テーブルとチェア、高さの差30cmを基本として、プラスマイナス1~3cm位は

体格差の許容範囲と考えてください。


                   座高42.5cmで合わせやすいホィールバックチェア


また、肘掛けがあるアームチェアの場合。


肘掛けの高さは、自然に腕を下げて、

ひじが無理なく曲がるくらいが理想といわれます。

低いとあまり意味をなしませんし、高すぎると肩がこってしまう原因に。


ただ、この理想の高さ、実は理想のテーブルの高さととても近いのです。


なので、丁度良い高さの肘掛をもつアームチェアは、

丁度良い高さのテーブルには収納できない、という事態がおこります。


                     体を預けてのんびりできるアームチェア



現代のテーブルならば、天板がごくごく薄く、

上手く収納できるものもあるかもしれません。


最先端のオフィスチェアで、肘掛を収納するときだけ低くする、

というメカをもつものもあります。


ただ、アンティークのテーブルとチェアの場合は、それはなかなか難しいようです。


アームチェアは、ゆったりすわっていただくためのもの。


ゆったり肘をついて新聞が読めるアームチェア



肘掛があることの寛ぎ感や、立ち座りの楽さといったら・・・!
一度座り慣れたら離せなくなるに違いありません。


どうぞ貴方に最適のチェアとテーブルをお選びください。


by N

"アンティーク家具のある暮らし"イメージコンテスト 開催中!

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Imagine the days with Antiques


”アンティーク家具のある暮らし”イメージコンテスト 開催のお知らせ

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新築、改装そしてお部屋のちょっとした模様替えなど、

家具を手に入れる機会は様々。



そんなとき、アンティークを選びたいと思っている全ての方へ。


パンカーダのアンティーク家具を家に置いてみたらどうなる?
・・・ちょっと本気で、考えてみませんか?



秋を感じさせるこの時期、パンカーダでは

”アンティーク家具のある暮らし”イメージコンテストを開催中!



アンティーク家具が好きで、手に入れてみたい、と思っていらっしゃる方なら

どなたでもご応募いただけます。



まず、パンカーダのサイト掲載のアンティーク家具を選んでください。
ひとつでも、いくつでも。


その家具のどこが素敵なのか
何故そばに置きたいのか


そうしたらあなたの暮らしはどうなるのか

あなたは何を感じるのか・・・?






図面でも、画像でも、スケッチでも、そして文章だけでも

イメージが伝わればそれで十分。


素敵なイメージを伝えてくださった方に
パンカーダの品物を購入できる商品券を差し上げます。


応募期間は10月14日(火)まで。


また、開催期間中はインテリア・スタイリングに関する

豆知識をブログにて特集させていただきます。

ぜひご参考にしていただき、素敵な空間をイメージしてください。




気が付けばいつのまにか日が暮れている秋の夜長。


あなたのイメージが現実になる日は
すぐそこに迫っているのかもしれません。


ぜひ、ご応募ください。
心よりお待ちしております。



by N




【応募方法】


*応募方法はメール、郵送および店頭での受付となります。


*パンカーダの家具を品番・品名ともにご指定いただきますようお願いいたします。


*必ずお名前、ご住所、お電話番号を添えてご応募ください。
(作品の公開時のお名前は、イニシャルやペンネームとさせていただくことも可能です。

 ご要望をご明記ください)


*ご不明点はお気軽にご質問ください。

パンカーダ自由が丘 TEL:03-5701-7380(OPEN:11-19時/水曜定休)




【応募規約】


*応募作品はオリジナル作品(未発表)であり、

著作権を応募者ご本人様が有している作品であることとします。


*応募する方は自己の責任において「アンティーク家具のある暮らし・

イメージコンテスト」に応募するものとします。


*応募作品の著作権及び使用に関するすべての権利は、

入賞の可否に関わらず当店に帰属するものとします。


*個人のプライバシーや肖像権、第三者の著作権を侵害する恐れのあるものは、

応募する方の責任において承諾を得た作品のみを投稿してください。


*応募の際にいただいた個人情報は、コンテストに関することとみに使用し、

許諾のない限りは他の用途への使用はいたしません。




英国ミニグルメ・大人のためのクリスプス

英国人が愛するクリスプス。


日本でいうポテトチップスですが、彼らは子供から大人まで
本当に良く食べています。


スーツを着こなしたビジネスマンが、街中で歩きながら。
きれいなお姉さんが、電車の中で。




そんなときに便利なように、クリスプスの小袋が売店では山積み。

今日はその中でも、高級品をご紹介いたします。


Tyrrel's Crisps。




街中や駅のニューススタンドで売っているWalkersなどに比べると、

高級品と言ってもよいでしょう。
確かにパッケージもちょっとおしゃれな感じ。


そして実は、いまTyrrelのサイトでは、

この写真にキャプションをつけよう!キャンペーンを開催中。

投票で人気のあったキャプションには、何か賞がでるらしいです。


よければのぞいてみてください。
https://www.tyrrellscrisps.co.uk/



じゃがいもにこだわって、手作りの味を大切にしているTyrrel's。
ちょっと硬めでしっかりした歯ざわりは、まさに大人の味。



私のおすすめはダントツに「SEA SALT&CICER VINEGAR」。
塩味と酢、そしてじゃがいもの風味に、手が止まらなくなります。




小袋サイズでも、満足感はたっぷり。

ひとり占めしたくなる上質なクリスプス。




寛ぎの時間のおともに、ぜひどうぞ。



by N

ブリュッセルの貴婦人

今日は小さなフォトフレームをご紹介します。


ベルギーで買い付けた、細工が見事な真鍮のフォトフレーム。
小さな割に、ずっしりと重い、上質なお品物です。




買付当初から、ドレスを着た女性の写真が入っていました。





裏面には、「ATELIER DE PHOTOGRAFH」や

「BRUXELLES」の文字が見えます。




どうやら撮影・現像されたのはベルギー・ブリュッセルの写真館。

果たしていつ頃なのでしょうか。




あいにく撮影日は記載されていません。


女性のファッションから追いかけてみましょう。


たっぷりとひだをとった、ふくらんだスカート。
このようなドレスはいつ頃流行ったのでしょうか。


1860年頃



1870年頃



1880年頃



1890年頃



1900年頃





・・・もうこのあたりになると、だいぶスカートは細身になってきます。
よって、1860-1870年頃に撮影された可能性が濃厚。



長くオーストリアやオランダに支配されてきたベルギーが

ようやく独立したのが1831年。


それから第一次大戦によってドイツの占領下におかれるまでの間は、

植民地をもつなど大いにベルギーが発展した時代です。


ちょうどその時代に撮影された写真と、それに合わせたフォトフレーム。

見事な細工は、その当時の勢いを反映しているかのよう。



19世紀ベルギーの黄金時代を象徴するような

クオリティの高い小さなアンティーク。




貴方のお好みの写真を

19世紀ベルギーの芸術的なフレーミングで飾ってみてはいかがでしょうか。




by N


*サイト未掲載です。詳細はお問い合わせください。



英国ミニグルメ:プリンスオブウェールズのこだわり

今日いただいてみるのは、英国皇太子ブランドのビスケット。


シンプルなパッケージと、

これまたシンプルなフォルムのオートビスケットです。




ビスケット表面に押されているマークは「どんぐり?」かと思いきや、
DUCHY OF CORNWALL(コーンウォール英国王族公領)の紋章。



チャールズ皇太子の紋章の一番下にもあり、
5,4,3,2,1の15個の丸は、ビザンチンの通貨を表しているそうです。




このダッチーオリジナル (DUCHY ORIGINALS)は、
自然環境保護やオーガニックの提唱者としても知られる

プリンス・オブ・ウェールズ/英国王室のチャールズ皇太子によって

1992年に創設されたブランド。


皇太子のオーガニック農園で育てられた小麦やカラス(オーツ)麦、
フルーツを材料に、丁寧に手作りされたビスケットやジャム。
そしてソープやシャンプーなども展開されているようです。



さあ、それではいただいてみましょう!


思ったよりも大きなサイズ。



カラス麦主体のお味は、はじめて食べると

一瞬驚くくらい、そっけなくぼそぼそしております・・。




でも、じっくり噛んでいけばいくほど、ほのかな甘さが広がって・・・。

うーん、これがオーガニックってこと・・・?


シンプルで、優しく、いつ食べても飽きない感じとでもいえましょうか。


ナッツと一緒におやつに。
ジャムと一緒にブランチに。


そして、ぜひぜひ紅茶と一緒にお試しください。




by N

森で過ごす護られたひととき

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パンカーダ8月の特別企画
溢れる陽射しの饗宴・コンサバトリー
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思わず深呼吸したくなる。
誰しもが森にはそんな印象をもっています。



家のなかに森を感じさせるコーナーがあったら
毎日を新鮮に過ごせそう・・・。

ちょっと大胆ですが、グリーンとアンティーク家具で
「室内の森」をコーディネートしてみました。




テーブルチェア はグリーンとの相性が抜群のオーク材。
固く、がっしりとしたその存在感はまさに森の王。
柔らかな緑の葉を優しく見守り、育ててくれるような慈愛に満ちた風格。




フランスアンティークのワインボトルキャリアー
素焼きの小さな鉢植えをいれるのにぴったり。



朝のお水遣りに外に出して
水がきれたら取り込んで・・・と
実用的で、見た目もおしゃれな便利アイテム。


足元にはアンティーク・フレームのステンドグラス を間接照明代わりに。




天井から吊した船舶用のオイルランプ。


空間をタテに使う上級者の技は
グリーンを絡ませて完成します。




頃合いの大きさのサイドテーブルは
読書コーナーにも、
パソコンをおいてネットスペースにしても。




まるで家の中に森が出来たようなコーナーは
いつまでも子供のように潜んでいたくなる魅力に溢れています。





by N



ウォードの箱/Wardian case

大英帝国の発展を支えたもののひとつとして
植民地での大きな農園経営がありました。




インドでの茶畑しかり、セイロンやマレーシアでのゴム農園しかり。

その要となる植物の苗を運ぶために大活躍したひとつの箱。


それが「ウォードの箱」です。


1791年に生まれたNathaniel Bagshaw Ward/
ナサニエル・バグショー・ウォードは、
もともとは医師。ただ植物学にもたいそう興味があり、
ロンドンの自宅で沢山の植物を育てていました。




ただその頃のロンドンは「霧のロンドン」の名の通り、
大気汚染がひどい状態。


外気に触れたいたシダ類がダメになる一方で、
蛾の繭を保管していたガラス瓶のなかで
いつのまにか育ち始めたシダに気が付きます。


彼は大工に注文して小さなガラスの木製容器をつくってもらい、
温度と湿度の管理さえうまくいけば、
そのなかでシダは元気に成長することを探り当てました。




それが、「ウォードの箱」。
「テラリウム」とも呼ばれます。




植物を生きたまま長い間持ち運べることは、まさに大発見。


それはやがて船に乗り、大陸間を行き来して
アッサムに茶の大農園をつくりあげていくことになるのです。




このような商業的な流れに加え、
ガラス張りの小さな温室をお部屋に持つことは
外の汚い空気を忘れさせるうってつけの小道具として
ヴィクトリア時代ロンドンで大流行。




博学の英国紳士の発見は、地球の植物相と大国の経済、
そしておしゃれなインテリア・アイテムにまで
多大な影響を及ぼしたのでした。



by N