名画にみるアンティーク:ランプに照らされるレディ
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パンカーダ 早春の特別企画
Antiques in the masterpiece
~名画にみるアンティーク~
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「ランプとレディ」を描かせたら、最高の作品を描く作家をご紹介しましょう。
デルフィン・アンジョルラス/Delphin Enjolras(1857-1945)。
彼は1857年、フランス・マルセイユの少し北、ククロンに生まれました。
フランス・アカデミック美術を代表する画家であり、
水彩、油彩、パステルを駆使した彼の絵はほとんどが
若い女性のポートレイト。
そのなかでも、ランプに照らされたレディの肖像が有名です。
さて、この絵。
タイトルは「la Lettre/The Letter」。
ランプの灯りで、手紙を読むレディの肖像です。
流れ落ちるサテン地のドレス。
透明感あふれる肌。
周囲の宵闇はまるで繭のように
密やかに、柔らかく、彼女を包み込むようです。
手紙を読むレディが向かっているのは、小さなビューロー。
天板には、便せんやインク壺があるのがみてとれます。
この大きさでは、実務と言うよりは
手紙の読み書きくらいをするためのもの。
パンカーダにも、このようなレディのためのビューロー
がございます。
あわせるアームチェアは、絵よりは少しこぶりになりますが
このようなチェア
はいかがでしょうか。
組み合わせれば、19世紀終わりのフランス、貴婦人の私室のように
この上ないエレガントな空間が演出できます。
デルフィンが属したアカデミック美術は、いわば理想化された新古典主義。
20世紀半ばには、保守的だと批判され人気がなくなりましたが、
また近年、その完成度の高さから再評価されている分野でもあります。
彼の絵は単なる「保守的できれいな絵」を超えて、
宵闇がせまった廊下(ギャラリー)の一角に
ひっそりと置いておきたいような蠱惑的な光で溢れています。
by N
手仕事の愉しみを存分に・チェック&ストライプ
パンカーダ自由が丘の近く、メインの通りを少し入ったところに
素敵なファブリックのお店があります。
「チェック&ストライプ」。
素敵な外観から思わず中に入ると、そこは沢山のお客様で溢れています。
でも皆様、「静かに喜んでみている」のが伝わってくるので、
ちっとも混んでいる感じではないのが、なんとも不思議。
実はここは、自由が丘の他に吉祥寺、神戸、芦屋にも店舗をもつ
こだわりのファブリックの名店なのです。
置いてある布はほぼ天然素材。
先染めのチェック&ストライプはもちろん、
オリジナルの綿麻無地系、そして可愛らしいリバティ・プリントが沢山!
バッグ用にビニールコーティングされたものも多く揃えてあり、
簡単なつくり方が書かれたレシピも紹介されているのが嬉しいところ。
副資材もセンスの良いものばかりで、
手仕事好きなら思わず散財してしまうこと間違いありません。
パンカーダ自由が丘にご来店の際には
ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。
チェック&ストライプ自由が丘店
〒152-0034目黒区緑が丘2-24-13-105
TEL:03-6421-3200
10:00-19:00
http://checkandstripe.com
by N
パンカーダ自由が丘 定休日変更のお知らせ
パンカーダ自由が丘は毎週水曜日を定休日としておりましたが、
店頭のみ、毎月第1、 2、 3 木曜日もお休みをいただくことになりました。
毎月第1、 2、 3 木曜日のパンカーダ・ウェブサイトからのご注文やお問い合わせ、
メールやお電話に関しては、パンカーダ田園調布にて対応させていただきます。
何卒ご了承いただきますよう、お願い申し上げます。
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パンカーダ自由が丘
営業時間11-19時
定休日:毎週水曜日及び第1、 2、 3 木曜日
パンカーダ田園調布
不定休。第1、 2、 3 木曜日は営業。
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by N
名画にみるアンティーク:1896年「SAVOY」4月号
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パンカーダ 早春の特別企画
Antiques in the masterpiece
~名画にみるアンティーク~
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今日は少し毛色の変わったアーティストをとりあげてみましょう。
オーブリー・ヴィンセント・ビアズリー
/Aubrey Vincent Beardsley(1872-1898)。
画家というよりはイラストレーター、もしくは思想家。
その筆致は鋭く、単なる商業用イラストを超える
個性と完成度で、今なお絶大な人気を誇っています。
オーブリーは1872年、英国南部の港町、ブライトンで生まれました。
学校に上がる前からショパンを弾きこなし、音楽の天才とよばれたこともありました。
1879年には結核を発症。
事務員として働きつつも病気の為に休職を余儀なくされ、つらい日々を送ります。
1891年にはエドワード・バーン=ジョーンズに才能を絶賛され、画家としての道を歩み始めます。
1893年トマス・マロリー「アーサー王の死」挿絵
1894年オスカー・ワイルド「サロメ」挿絵
強い意志と個性的な性格から敵も多く、風刺画で相手をやり込めるなど、
もめごとも多くあったようです。
1894年、美術担当編集主任として
挿絵入り文芸誌「イエローブック」創刊。
さて、この絵。
1896年発刊、「サヴォイ」4月号の表紙。
「イエローブック」より追放されたビアズリーが
アーサーシモンズと共に創刊したものです。
ビアズリーとしては比較的温和なイラスト。
お得意の、細線や点線を駆使した画風が目を惹きます。
貴婦人の寝室にお仕着せのフットマンと、道化師。
この道化師の意味するところは謎めいています。
ビアズリー特有の風刺をこめた演出でしょうか。
貴婦人は外出用の帽子を選んでいるようです。
ベッドの脇には小さなデスクとミラー。
脚の形は少し異なりますが、パンカーダにもこのように
レディのプライベートスペースにぴったりのデスク
がございます。
テーブルトップにぴったりのフランスのミラーも。
パンカーダのシルバープレートのミラーは1880年代のもの。
ちょうどこの時代と重なります。
なにげない貴婦人の日常を、どこか含みのある仕上げで
完成度の高い表紙としています。
20世紀の曙をみる前のわずか25年間、
ロンドンとパリを駆け抜けていったビアズリー。
そのあまりにも鋭い筆致は、今も見る者をとらえてやみません。
正統派の絵画の影に隠れるように存在しつつも
どうしようもなく魅力的な、過激なまでの主義主張。
世紀末の爛熟した英国文化が生み出した妖しい花を
愛でてみるのも一興かもしれません。
by N
*テーブルミラーはサイト未掲載です。詳細はお問い合わせください。
パンカーダ自由が丘 TEL:03-5701-7380
京都府 H様 チッペンデールドローリーフテーブル納品
京都府にお住いのH様。
今までにキャビネットやチェアなど、パンカーダから何点もお求めいただいている大切なお客様です。
今回は見事な脚をもつ、マホガニーのチッペンデールドローリーフテーブルをお求めいただきました。
実はH様のご自宅には、このお部屋に隣接してダイニングルームがあるそうです。
今までこのお部屋は、小さなテーブルを置いていらっしゃいましたが、お客様をお招きした時に、お食事のあとにそのままテーブルを移動してティータイムとするときなど、やはり大きなテーブルがあったほうが・・・ということで、今回のドローリーフテーブルのご購入を決められました。
ちなみに画像のティーセットはスポードのフルール・ドリス。
今ではもう手に入らないお品物だとか。
H様からコメントをいただいております。
「先日届けて頂いたテーブルは家族皆が気に入って喜んでおりました♪
しっかりとしてとても頼もしい存在です。
家族全員が集まる時間がなかなかとれずティータイムは休日の楽しみになりそうです。
どんな感じになるのかワクワクしながらセッティングをしてみました。
初心者の私ですのでお恥ずかしい限りなのですが、チャレンジ致しました!
テーブルを広げてみると部屋が狭く感じるのかなと思っておりましたが反対でした。開放感にびっくり!でした。」
ドローリーフテーブルは簡単に拡張ができるので、
用途に応じて色々な楽しみ方ができるのが魅力です。
H様のコレクションの食器も美しく映え、お客様には
なによりのおもてなしとなるのではないでしょうか?
H様、この度は誠に有難うございました。
そして、今後とも当店をよろしくお願い申し上げます。
by N
名画にみるアンティーク:賑やかなおしゃべり
今日はとびきりエレガントな絵を生み出す画家をご紹介します。
チャールズ・ジョセフ・フレデリック・ソウラクロス
/Charles Joseph Frederic Soulacroix(1825-1879)は
1825年にフランス南部・モンペリエに生まれました。
1849年にパリのサロンでデビューした彼は、その優美な世界観と巧みな筆致で、
当時の富裕層に絶大な人気を得たと言われています。
「The proposal」
エレガントなドレス。
凝った壁紙。
高価な家具。
シルクサテンのファブリック。
「A Lady in her Boudoir 」
彼の生涯は長くはありませんでしたが、その間ずっと評価が高く
現代でもその人気は衰えていません。
さて、この絵。
タイトルは「A Stirring Conversation」
「賑やかなおしゃべり」と訳せばよいのでしょうか。
一方、この絵は過去にクリスティーズでオークションに出品されたこともあり、
その時のタイトルは「Afternoon Tea for Three 」となっています。
副題でもあったのかもしれません。
貴婦人が三人よりそってのお茶会。
上流階級の夫人らしく、白い滑らかな肌。
ご婦人だけで寛ぐお茶会らしく、それほど着飾り過ぎない、
ゆったりとしたドレスに身を包んでいます。
それでも、輝くようなサテンのドレスはその肌触りまでも伝わってきそう。
軽食やお菓子もいらない、お茶と、おしゃべりが主役の小さく優美なひととき。
三人の輪の中には、彼女たちに負けないほどに優雅なテーブルがひとつ。
なめらかな曲線の脚が美しい、小さなオケージョナルテーブルです。
恐らく脚は真鍮かブロンズ、天板は石でしょうか。
華奢に見えても意外に重いのかもしれません。
このテーブルがここにあるからこそ、ドレスのしなやかさ、優しい色合いが引き立つようになっています。
少し素材は異なりますが、良く似たフォルムのオケージョナルテーブル
がパンカーダにもございます。
素材は銘木、ローズウッド。
象嵌の天板も見事ですが、しなやかな脚のフォルムが
まるで重力を感じさせないよう。
19世紀後半、フランスはナポレオン・ボナパルトの甥による第二帝政が敷かれていました。政治の動乱のなかにも、しっかりと腰を据えていた富裕層は間違いなくしたたかに生き延びていました。そして、そんな動乱があるからこそ、フレデリックの美しい絵が人気だったのかもしれません。
三人の貴婦人たちのように、綺麗な脚のテーブルをひとつ、
ティータイムのお共にいかがでしょう。
19世紀後半のフランスが生んだ、ひとときの夢を共にみながら。
by N
焼き立てチーズタルト:BAKE
自由が丘駅そばの踏切、すぐそばに行列の絶えないお店があります。
もともとは北海道で長い間愛されてきた「きのとや」というお店で
評判だったチーズタルトを、焼き立てにこだわって工房一体型として出店したのが
「BAKE ベイク チーズタルト」・・・だそうです。
小雨の降る中、やはり今日も人の列。
中では続々とチーズタルトが焼かれております。
行列は意外と早く進みますので、ちょっとだけ並んでみてもいいかもしれません。
焼き立ては外はカリッと、中はトロリと。
でも1日経つと、全体がしっとりと優しい口当たりに。
パッケージも可愛くて、お土産にぴったりなタルト。
午後のちょっとしたティータイムにおすすめです。
by N
名画にみるアンティーク:Grandmother's Birthday
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パンカーダ 早春の特別企画
Antiques in the masterpiece
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今日はスコットランドのアーティストをご紹介いたします。
ジョン・ヘンリー・ロリマー/John Henry Lorimer(1856-1936)。
エディンバラ大学の教授であるジェームス・ロリマーの子として生まれました。
エディンバラで育った彼は、エディンバラ大学をでたのち、
ロイヤルスコティッシュアカデミーに所属します。
人々の生活を生き生きと描く風俗画、そしてその人となりを鋭く描き出す肖像画。
ロリマーはその分野にて秀でた作品を多く残しています。
Sir Robert Lorimer, A.R.A., as a Boy/1875
*ジョン・ヘンリー・ロリマーの弟の肖像
(テートギャラリー蔵)
The Flight of the Swallows/1903
さて、この絵。
タイトルはGrandmother’s Birthday。
1893年の作品です。
天井の高いダイニングルーム。
大勢の子供たちがテーブルを囲んでいます。
子供たちの後ろには数人のメイドと、赤子を抱えた乳母が控えています。
子供たちは、やや顔をふせ、なにか祈っているよう。
タイトルは「おばあ様の誕生日」なのに、主役のおばあ様の姿が見えません。
注目は一番手前の椅子。
誰も座っていませんが、柔らかそうなクッションが置かれ、
テーブルにはきちんとお皿がセッティングされているのがわかります。
・・・きっとここがおばあ様のお席。
推測ではありますが、きっとおばあ様の今のお住いは天国なのではないでしょうか。
一族に慕われたおばあ様のお誕生日、孫たちはその日を「特別な日」として
集まり、天国のおばあ様と一緒にお食事をする・・・。
そんな光景を描いたような気がします。
凝った内装、豪華なテーブル。
子供たちの服装から見ても、かなり裕福な家庭であることがわかります。
そして、ダイニングチェアは英国家具の正統派、チッペンデールのリボンバック。
素材はきっと選りすぐりのマホガニー。
おばあ様のお席だけが、肘掛つきのアームチェアであることも見逃せません。
普段はメイドや乳母と子供だけで、キッチンやファミリールームでとる食事も
今日だけは、高価なマホガニーの家具が置かれた、正式なダイニングルームで。
そういえば、子供たちはちょっとかしこまっているようにも見えます。
あたたかな色合い、優しい筆致。
時は英国ヴィクトリア時代の終わり頃、成熟した社会がもつ、気持ちを尊ぶ心。
祖母から孫へと受け継がれる、確かな想いがこの絵には込められているようです。
by N
ボビンレッグとは
ボビンレッグ/bobbin turned leg とは、スピンドル/Spindle、
スプール/spool レッグとも呼ばれる家具の脚のデザインのこと。
実際には、脚のみならず貫や背もたれなどにもしばしば使用され、
ボビン・糸巻きが連なるように、球体に近いパーツが連続する意匠です。
由来ははっきりしませんが、英国では既に17世紀からこの意匠が見られます。
こちらはV&A美術館所蔵のひと品。
1640-1660年に作られたと思われる「Backstool」です。
チェア、というよりはスツールにバック(背もたれ)がついたもの、という扱い。
オークの構造体に革が張られ、
ディスプレイよりも実際にダイニングチェア等として使用されていたものです。
やはりこちらもV&A美術館所蔵。
ボビンの意匠はテーブルの脚とストレッチャーに及び、
各ボビンの形に太細がみられます推定年代は1670-1700年。
球体が連なるようなこのデザインをなぜ「糸巻き」になぞらえたのでしょうか?
由来は定かではありませんが、昔から糸を紡ぐことは女性の典型的な仕事だったため、中世のヨーロッパでは「糸巻き」は、女性の典型的な持ち物として女性そのものを象徴し、さらに女系親族の暗示、あるいは女性の仕事、女性の自由な意思を象徴しているといわれます。
グリム童話の「眠れる森の美女(茨姫)」が糸紡ぎの針に指を刺されて眠りに落ちてしまうのもそんな暗喩と思えなくもありません。
多くの家具はやはり家、そして家庭に置くもの。
推測ではありますが、ボビンの家具は女性への尊敬の念を
こめて作られたものかもしれません。
くるくると連なる意匠は、可愛らしく、それでいてたくましく、
連続して果てしない未来へとつながっていくようです。
パンカーダにもボビンレッグの英国アンティーク家具がございます。
お家に置けば、あるときは可憐なお嬢様のように愛らしく、
あるときは頼りがいのあるお母様のように、
貴方を支えてくれるのではないでしょうか。
by N





































































