東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -58ページ目

100年前のヨーロッパの日常を知る ルーヴル美術館展

国立新美術館で開催中の『ルーヴル美術館展 』に行ってまいりました。


話題の美術館展だけあって、かなりの混み具合・・・




それでも今回の目玉、ヨハネス・フェルメール「天文学者」だけは

しっかり目に焼き付けました(^∇^)




大航海時代にはじまり、王侯貴族が世界を開拓し続けているとき、

その興味は果てしなく、宇宙にまで及んでいたのでしょう。


フェルメールに天文学者を描かせた人物も、

この絵を見ながら、どんな宇宙への想いを馳せていたのか・・・




自らの地位を考えると率先して冒険に出ることができなかったであろうオーナー


どんな邸宅のどんな部屋にこの絵を飾っていたのでしょうか。




風俗画から読み取れる上流階級の生活のなかにはいつでもアンティーク家具が。


当時作られたアンティークチェアに座り、当時の風俗画を愉しむ。。。


当時の薫りを醸す家具がある幸せ。


アンティーク家具と暮らすのは美術を100倍楽しむ方法でもあります。



by T

茨城県S様 ミニチュアテーブル

茨城県にお住まいのS様。


彫りの凝ったスツールや珍しいベンチなど、

スタッフが 「これはちょっとそばに置いておきたい・・」 などと

勝手な思い込みをする家具を、なぜかお求めになる、「通」なお客様です。


そのS様がパンカーダ店頭で見つけられたのは、

折り畳み式で、幅20cm程度の小さな小さなテーブル。


実はパンカーダには、サイトにご紹介しきれない小物や

ミニチュア家具などが沢山ございます。


それもみんな古い物達。


お店にご来店いただければ、アンティーク家具をメインに、

小さな物達と合わせてつくられた空間がお楽しみ頂けます。


S様はそのなかからこの小さなテーブルを選び、

今年の雛祭りに、小さな小さな雛飾りをでディスプレイされました。




ただ平らな面に並べるよりも、ぐっと雰囲気がでて

素敵になりました、とお喜びいただきました。



いただいた画像ではわかりにくいですが、背景の屏風も本当に小さなものだとか。

S様のコレクションの趣味の良さが伝わってくるようです。



S様、この度は誠に有難うございました。

また、アンティークの素敵な使い方をお教えいただければ光栄です。


またのご来店を心よりお待ちしております。


by N



英国貴族も愛する日本文化 文字の美展

日本の民芸運動の立役者柳宗悦が創設した日本工芸館


3/22まで『文字の美展~工芸的な文字の世界』が開催中です。





来日された英国からのお客様をお連れしたところ、

日本民藝館の建物にも、開催中の展示にも大変喜ばれていました。


賛同者の一人、バーナード・リーチとの書簡のやり取りをみても、

イギリスと日本の縁の深さを感じます。


そして、現代の英国上流階級の日本の文化、書に対する鋭い感覚には驚かされました。



館内には常設の英国家具とともに、

日本の文字の美しさにインスパイアされたリーチの作品も展示されています。



イギリスと日本の古き良き時代の出会いを現代につなげたいと気持ちを新たにしました。


ぜひお近くまで行かれたら、のぞいてみてください。


by T


Pick Up from LAPADA FAIR/チェルシーオールドタウンホール

少しづつ春が近くなってきたロンドン。


この時期、ロンドンのアンティークファンにはお愉しみのフェアがあります。


チェルシー・アンティーク・フェア/Chelsea Antiques Fair。




1950年から続く伝統があり、LAPADA会員のディーラーも

大勢出展するレベルの高いフェアです。


実はその会場であるチェルシー・オールド・タウンホールも

素晴らしい建築物として見逃せない逸品なのです。


場所はロンドン中心部、ハイセンスなショップや高級ホテルが軒を連ねる

スローン・スクエアからのびるキングス・ロード。




ロンドン屈指のお洒落なストリート沿いに、

チェルシーオールドタウンホールがあります。


キングスロードの街並みに寄り添い、さらに雰囲気を盛り上げる佇まい。




建造は1906-1908年。
建築家はレナード・ストークス/Leonard Aloysius Scott Stokes (1858-1925)。


赤レンガと石で作られ、屋根はスレート張り。エントランスは

ローマ・イオニア式の列柱が荘厳な雰囲気を醸し出します。



当初は市庁舎として建てられましたが、

現在はイベント会場として使用されています。
フェアやパーティ、結婚式に使われることもあるようです。


なかのグレート・ホールのインテリアは優美そのもの。
建造当時のエドワーディアン様式をそのままに伝えています。




フェア期間は3月18日から22日まで。


アンティーク・ハンティングに夢中になる傍らで、

ホールの建築探訪もぜひご一緒にお楽しみください。



by N

名画にみるアンティーク:「ポーラ・タンカレー」のキャンベル夫人

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パンカーダ 早春の特別企画

Antiques in the masterpiece

~名画にみるアンティーク~

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先日この特別企画でご紹介したジョセフ・ソロモン




今日は彼の傑作をご説明するまえに、一人の女優をご紹介しましょう。




キャンベル夫人/Mrs.Patrick Campbell(1865-1940)はロンドン出身の女優。










1893年、A.W.ピネロ作『第二のタンカレー夫人』のポーラ役 (1893) で認められ,イプセン、シェークスピア、ズーダーマンの「故郷」、G.B.ショーの「ピグマリオン」の女主人公の役を得意としました。豊かな演技力、美貌、気まぐれ、毒舌で知られ、レイトヴィクトリアンからエドワーディアンにかけての英国では、とても評判の女優でした。




彼女の素顔を、思いがけないところで見つけました




20世紀を代表するアメリカのダンサー、イサドラ・ダンカン/Isadora Duncanをご存知でしょうか?彼女の自伝に以下のような文章があります。












「私たちはその女性について行き、ケンシントンスクエアの彼女の美しい家を訪ねた。その家にはバーン・ジョーンズ、ロセッティ、ウィリアム・モリスなどが描いたこの夫人の素晴らしい肖像画がかかっていた。その女性はパトリック・キャンベル夫人だった。彼女はピアノの前に座ると、私たちのために演奏し、イギリスの歌をうたった。それから、詩を朗読し、最後に私が彼女のために踊った。彼女ははっとするほど美しかった。豊かな黒髪、大きな黒い瞳、クリームのような肌、そして女神のような声をもっていた。」






これはちょうどダンカンがロンドンに滞在していた1899年のことと思われます。




キャンベル夫人の優雅な姿が目に浮かんでくるような描写です。




さて、この絵。








「ポーラ・タンカレー」のキャンベル夫人

/Mrs. Patrick Campbell as "Paula Tanqueray"

1894年




クリームのような肌をもつキャンベル夫人が豪華な衣装を身にまとい、

晴らしいレディステーブル
の前に腰かけています。











背景には、これもまた凝ったパーティション
が立てられ、

さぞ贅を尽くした邸宅の一角であることを窺わせます。








でも、なぜか女性の目に輝きはなく、表情はうつろ。











実は「ポーラ・タンカレー」とは、大富豪タンカレー氏に

後妻として嫁ぎ、様々な苦悩を抱える主人公の名前。




役柄の深い苦悩、演じる女優の内側からこぼれ出す様な美しさ、

そして当時の英国の富裕層を表す豪華な舞台装置で

見る者の心をつかむ深い叙情を表現しています。




画面から迫ってくるのは、当時の英国がもつ富と闇。




いつの時代でもある解決しがたい人間の業を巧みな筆致と類まれな美的感覚で傑作に仕上げた深い陰影をもつ1枚です。




傑作の舞台を再現するために、当時そのままの

ヴィクトリアンのパーティションとレディステーブルで

往年の名女優の席を設えてみるのも一興かもしれません。












・・・もちろん主役は、あなたです。




by N













ワシントン・ナショナル・ギャラリー展

東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催中の

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 に行ってまいりました。


「アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから」というサブタイトルだけに、

印象派の画家の作品が目白押し!


クロード・モネ、アルフレッド・シウレー、カミーユ・ピサロ、

ウジェーヌ・ブーダン、ピエール=オーギュスト・ルノワール、

ポール・セザンヌ、エドガー・ドガ、アンリ・ファンタン=ラトゥール、

エドゥアール・マネ、、、




今年は印象派好きには、当たり年ですね。


パンカーダでは、時代を同じくするアンティーク家具の素晴らしさを

パンカーダミュージアム でご紹介しています。


アンティーク家具の大きな魅力は、その「存在感」。


画像では伝え切れないその魅力を、ぜひパンカーダでご確認ください。





印象派の時代に製作されたアンティーク家具をそばにおき、

その時代に思いをはせる贅沢。。。


美術館で絵画から受ける感動とはまた違った豊かさを日常に。


by T

名画にみるアンティーク:ベジーク・ゲーム

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パンカーダ 早春の特別企画
Antiques in the masterpiece
~名画にみるアンティーク~
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19世紀後半のパリで大きな役割を果たした一人の男。





ギュスターヴ・カイユボット/Gustave Caillebotte(1878-1894)。
パリに生まれ、裕福な家に育ちました。
一時は法律家を目指しますが、やがて画家として生きていくことを選びます。



彼はパリにおいて自らも創作活動を行いながら、その恵まれた資産でシスレーやマネ、ドガやルノワールなど印象派の画家たちを支援し、特にモネには援助を惜しみませんでした。



さて、この絵。

二人の男がゲームに興じ、他の男たちは熱心に見物中。
タイトルは「ベジーク・ゲーム/Game of Bezigue/La Partie de Besique」。

製作年は1880年。


ベジーク・ゲームとは2~6のカードを除く32枚のカード2組、計64枚で遊ぶカードゲームのこと。19世紀中頃フランスで生まれたと言われています。



ここで注目していただきたいのはテーブル。


これはゲームテーブル、もしくはカードテーブル といい、天板が布で張ってあり、カードさばきがし易いようになっています。天板は折り畳み式。たたんであるときはコンソールテーブルとしても置いておけるアイテムです。





テーブルの幕板が一部ニスの色が明るいことから、このゲームテーブルも折り畳み式であることがわかります。脚の彫り物などをみると、かなり良いお品物。資産家であるカイユボットの屋敷にあるゲームテーブルはマホガニー製でしょうか。それともローズウッド?



部屋の内装は金箔のモールディングが廻され、上質な雰囲気が漂っています。





カイユボットは弟と二人で1879年からオスマン大通り31番地に住み始めました。


家はオスマン大通りとグリュック通りの角地にあり、とても眺めがよく、二人の家には多くの友人が訪れました。この絵も彼らの家で過ごす友人たちの様子を描いたものといわれています。




カイユボットはこの絵を描いた1880年頃から徐々に絵を描くことが減り、ボートやガーデニング、議員活動を主に行うようになりました。1894年、45才で短すぎる生涯を終えます。


フランス画壇で当初評価の低かった印象派の画家たちを積極的に支援し、多くの傑作を生みださせた影の立役者、カイユボット。



その確かな目で選び抜かれた家具は、きっと当時最高級のものであったに違いありません。


静かななかにも確かなこだわりが感じられる1枚です。



by N





名画にみるアンティーク:港を見渡す部屋

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パンカーダ 早春の特別企画
Antiques in the masterpiece
~名画にみるアンティーク~
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19世紀後半の風俗画の名手といえばジェームズ・ティソ。




ジェームズ=ジョセフ=ジャック・ティソ
/James-Joseph-Jacques Tissot(1836-1902)。


ティソは1836年、フランス南部の町ナントに生まれました。パリで絵を学びますが1871年、パリ・コミューンで戦い、その後1871年ロンドンに亡命。ロイヤルアカデミーに社交界の絵を出品し、大成功を治めます。ロンドン滞在は10年に及び、多くの作品をうみだしました。



ジャポニズムを愛した彼は多くの日本美術品を愛し、
絵のモチーフとしたことも度々ありました。




晩年は宗教画に転向しますが、評価された作品は風俗画が多く、当時の富裕層の華やかな生活を描いた絵はいまだに多くのファンを持っています。


さて、この絵。



タイトルは「Room overlooking the harbor」。
製作年は1876-1878年。ティソ、ロンドン滞在中の作品。


港を見渡す部屋の窓辺。
凝った手すりのテラスの向こうには、間近に船のマストがせまっています。


ティソは度々テムズ河やポーツマス港を好んで題材にしました。ここは大戦で大きな被害をうけるまえ、大英帝国の港として栄えたポーツマス港かもしれません。



テーブルの上には調味料のセットやオレンジ、トーストラックなどがみえます。
少し遅めの朝食のあとでしょうか。



物憂げに座り本のページをめくる女性。
座っているのはきれいなカーヴをもつサロンチェア



明るいレッド&ホワイトのクロスがかかったテーブルはサザーランドテーブル


仕組みはゲートレッグテーブルのように開閉式の天板をもつテーブルですが、さらにクオリティが高く、エレガントなものがサザーランドテーブルです。

正式なディナーに使うのではなく、この絵のように朝食やティータイムなどに重宝されました。




天気の良い朝。


「今日はテラス際に朝食のテーブルをつくって」

・・・とレディはメイドに言ったのでしょうか。


この後、メイドがテーブルを片づけた後、
小さくたたんで部屋の隅にもっていく様が目に浮かびます。



良く見れば画面左端には新聞をもった人が。




ごつい手からみるとおそらく男性で、この女性の夫なのでしょう。


ひととおり朝食が終わり、思い思いに過ごす。
海からのここちよい風にあたりながら。


広い海の遙か向こうまで手にしていた大英帝国。
実はここから見渡しているのは、港ではなく、世界なのかもしれません。



by N









来日中のウィリアム王子・プライベートのお住いは・・・?

連日の報道で皆さんもご存じだとは思いますが、
英国のウィリアム王子が来日されています。


背がとっても高く、優しい笑顔が素敵ですね。



今日は彼の住まいをちょっとご紹介しましょう。


公式のお住まいはロンドンのケンジントン宮殿ですが、
この他にプライベートの住居としてノーフォークのアンマー.ホールがあります。


ケンジントン宮殿はロンドン市内に在ることもあり、
さすがに華やかな雰囲気ですが・・・



アンマー・ホール/Anmer Hallはこんな外観をしています。




いかにも英国のカントリーにありそうな、華美ではなく風格ある佇まいが素敵。


でもちょっと王族の住まいとしては地味なのでは・・・?と思いませんか?


でも、実はここアンマー・ホールは、1862年以来英国国王の私邸として使われている
サンドリンガム・ハウス/Sandringham shouseの二万エーカー(約81,3平方km)に

及ぶ広大な敷地の中に立つ、建物のうちのひとつなのです。


(参考:世田谷区の面積は約58平方km)




さりげない佇まいを紐解けば、素晴らしい歴史背景と伝統が息づいている。


いかにも英国らしいエピソードではないでしょうか。


by N






迎賓館綱町三井倶楽部

木枯しに凍える夜が続いていますが、

パーティー会場に入れば、そんなことも忘れてしまいますよね (^-^)


綱町三井倶楽部  に行ってまいりました。


歴史的迎賓館として、いまだに多くのお客様をお迎えしている三井倶楽部。

その佇まいも、一流であれば、



料理も一流。




外装も素敵ですが、内装も凝っていました。


集う人たちも、西洋文化に詳しく、アンティーク家具をお持ちの方も多いようでした。

パンカーダのお客様がいらっしゃったのには、感無量!


会員制ですが、ヨーロッパの上流階級の雰囲気を愉しめる数少ない場所ですので、

ぜひ行ってみてください。


by T