東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ -36ページ目

ボンシック Vol.16に掲載されました。

主婦の友社発刊の別冊プラスワンリビング、ボンシック Vol.16が発売されました。

 

今回のテーマは、「アンティークとともに 心豊かな暮らしを」。

 

パンカーダも巻末をはじめ、編集部おすすめのインフォメーションページで紹介されております。

 

 

アンティーク家具とインテリアが美しい誌面で掲載されており、いつまでも手元においておきたくなる1冊となっています。

 

ぜひ書店にてお求めください。

 

by N

 

 

ドールハウスの最高峰 Queen Mary's Dolls' House

 

 

英国滞在中、ウィンザー城に行く機会がありました。
ロンドンにも近く、人気の観光スポットでもあるウィンザー城はやはり多くの観光客が訪れていました。

 

城内はもちろん素晴らしいのですが、それとは別に長蛇の列を発見。
展示されているのはQueen Mary's Dolls' House(メアリー王妃のドールハウス)。
ドールハウスの最高峰として最も有名なもののひとつです。

 

残念ながらその列に並ぶ時間はなく、後ろ髪を引かれながらウィンザー城をあとにしました。
後日、「メアリー女王の人形の家」という日本語版の公式ガイドブックを譲り受けることができました。

 

 

世界中のファンが憧れるドールハウスのご紹介です。

 

 

メアリー・オブ・テック(Mary of Teck 1867-1953)は国王ジョージ5世の王妃で現在の英国女王エリザベス2世の祖母にあたる人物。

 

幼少期は外国を転々とする生活を送っていましたが、ヴィクトリア女王の計らいで英国に戻ったメアリーは女王に見初められ、ヨーク公ジョージ・フレデリック(後のジョージ5世)と結婚することになります。メアリーの強靭な性格は国王の妻として必要だと考えてのことでした。

 

 


 

最初にドールハウスを提案したのはいとこのメアリー・ルイーズ王女で、建築家エドウィン・ラチアンズ卿(Sir Edwin Landseer Lutyens)がその指揮を執ることになります。

 

ロンドンの王立美術学校に学び、インドのデリー都市計画やカントリーハウスの設計に携わった経験と遊び心を持ち合わせたラチアンズ卿は熱心に取り組んだそうです。

 

 

Royal Collection Trust/© Her Majesty Queen Elizabeth II 2017

 

1924年に国から親善の意を表してメアリー女王に贈られたドールハウスは、当時専念していた慈善事業の資金集めにも利用できるもので、実際に大英帝国展やアイディアル・ホーム・エキシビジョンに展示されました。

 

 

Royal Collection Trust/© Her Majesty Queen Elizabeth II 2017

 

1フィートが1インチになる縮尺12分の1でつくられた世界は、人が12分の1になれたら本当に住むことができる完璧なもの。

厳密な尺度によって小さくても違和感のない空間が再現されています。

 

 

Royal Collection Trust/© Her Majesty Queen Elizabeth II 2017

 

本で埋め尽くされた図書室や絢爛な食堂、電動で動くエレベーター、水もお湯も出る水道、イニシャルが刺繍されたリネン、宝石や銀のディナーセットは鉄格子の貴重品保管室で厳重に管理されています。

 

 

Royal Collection Trust/© Her Majesty Queen Elizabeth II 2017

 

家具は家具職人、庭は庭師が担当し、可能な限り正確に製作されています。

 

製作時は物理的に困難なことも多く、リネンなどの生地はどんなに高級であっても小さくすると柔らかく見えず、本も通常の皮革を使うと厚すぎて12分の1にならないなど、ミニチュアならではの問題がありました。

 

そんな困難を乗り越え、1500人もの職人や芸術家たちにより3年の歳月をかけて完成したドールハウスは紛れもなく世界の称賛を集める宝物です。

 

 

 

 

いつか本物を見たいと切に思っています。

 

英語語表記ですが、ウィンザー城のサイトからドールハウスをご覧いただけます。

https://www.royalcollection.org.uk/visit/windsorcastle/what-to-see-and-do/queen-marys-dolls-house

 

by A

イングリッシュ・ブレックファーストの新潮流

かつては英国では「朝食を3回食べれば美味しく過ごせる」とまでいわれたイングリッシュ・ブレックファースト。
 
 

Victorian family at breakfast, c.1840

それは英国の食事があまり美味しくない、という一方で、朝食だけは美味しい、という意味でありました。
 
確かにヨーロッパ大陸ではコンチネンタル・ブレックファーストが一般的。

パンと飲み物のみ、シリアルやフルーツがつけばよいほう。かつてフランスに長期滞在した際には、朝食はパン(クロワッサンなど)とジャム、そして飲み物のみ、というところがかなりあり、少し寂しい思いを持ったものでした。

「バターはクロワッサンに入ってます~」ということで、バターもつかないホテルとか・・・。
 
 
 
それに比べれば、ふかふかのソーセージ、やたらと黒いプディング、大きなベーコン、焼きトマトや凶悪なくらい巨大なマッシュルーム、お好み次第の卵料理に加えて定番のお豆が山盛りになってくる「フル・イングリッシュ」(すべて盛り込まれたイングリッシュ・ブレックファースト)は素晴らしい、の一言。
 

ただ、今どきは一般家庭ではあまり食べられていないのは事実。
 
知人の英国人(30-40代 家族と同居)に聞くと・・・
「フル・イングリッシュなんて滅多に食べない。せいぜい1年に数回かな。朝は忙しいから大抵シリアルとフルーツとか」
・・・という状態のようです。
 
一方で、ホテルやインなど宿泊施設では、きちんとした「フル・イングリッシュ」をだしてくれるのがまだまだ一般的。
 
そして、最近グルメ度が増している英国では、「フル・イングリッシュ」一辺倒ではなく、少しお洒落な朝食を用意してくれるホテルやインが増えてきています。
 
選択肢のひとつとしてよく見かけるのが、「エッグ・ベネディクト」。
 
イングリッシュマフインの半分にサーモンやベーコンなどをのせ、ポーチドエッグをトッピングしオランデールソースをかけたものです。
 
 
アメリカ発祥といわれるこの料理はかなり英国人のお気に召したよう。
 
「朝食は「フル・イングリッシュ」or「エッグ・ベネディクト」、どちらにしますか?」
と聞かれたりします。

滞在する旅行者には、なんとも嬉しい新潮流。

ぜひぜひ、さらなる美味しい潮流が生まれることを、心から期待しています。
 
 

by N

秋におすすめする奇妙な味わい

いつの間にかもう10月。
 
本格的な秋を迎えると、頭に浮かぶフレーズがあります。
 
読書の秋。

気候変動が激しい昨今、昔ほどダイレクトに季節が感じられなくなってきてはおりますが、うだるような暑さが過ぎ、風がひんやりとしてくれば、ゆっくり物事を咀嚼する気持ちになるのは、間違いのないところ。
 
Reflection 1871 by Francis John Wyburd(1826–1893)
1826–1893

そんな10月、ごく個人的におすすめしたい作家をご紹介いたします。
 
ロアルト・ダール/Roald Dahl。
 
 
もちろんご存知の方々も多いはず。
でも、ちょっとだけおつきあいください。

1916年にウェールズ最大の都市、カーディフに生まれたダール。
 
 

第二次大戦時には空軍パイロットとして活躍し搭乗機が撃墜され重傷を負うも生還。しかし、この際に脊髄を負傷した事による後遺症に生涯苦しめられることになります。その後、小説家となったダールはもともとの素養に自らの経験を積み重ね、多くの傑作を生みだします。

日本で有名な小説として「チョコレートこうじょうのひみつ/Charlie and the Chocolate Factory/1964」(実写で映画化もされた「チャーリーとチョコレート工場」)があげられます。

こちらはダールが得意とした分野の中では児童書となりますが、今なお愛され続けている名作。
 
 
また一方で、ダールが評価を得たのは「奇妙な味」と評される多くの短編小説。
 
あなたに似た人/Someone Like You  1945
南から来た男/Man from the South  1948
大人しい凶器/Lamb to the Slaughter 1953
等々・・・
 
日常にひそむちょっとした恐怖。
人間の精神の底知れなさ。
 
英国人ならではの鋭い皮肉に溢れていて、読む者の心を弄びます。
 
1話づつが短いので、とびきり美味しいお菓子を少しづつ愉しむように
1日1話まで、と決めて読むのもよいかもしれません。

ちなみに2015年10月にはイングランドの小説家、サキをご紹介しております。
(ブログ記事はこちらからどうぞ)

読む手法は、紙の本でも、タブレットでも、スマホでも。
巧妙に組み立てられた世界に浸る悦びは、いつの世でも変わりません。


ぴったりのお椅子も、パンカーダでご用意しております。
秋の夜長、最高の椅子に包まれながら、奇妙な味をごゆっくりご堪能ください。
 
by N

暖炉前の贅沢な空間:長野県 K様 セティ・サロンチェア納品

初めてK様がパンカーダにご来店された時の事。

 

一目で上質とわかるキャメル色のコートをお召しのK様は計画中の別宅の為に「特別な何か」をお探しでした。


お話を伺った際に、「次回入荷のなか素敵なものがございます」とご紹介させていただいたのがこのセティ。

 

 

 

アンティークのセティで左右対称のタイプはしばしばみかけますが、中央部にこれだけのカーヴィングが施されているものは滅多にありません。

 

目の肥えたK様だからこそ、その希少さをすぐに見抜き「特別な何か」として別宅の計画に加えることとなったのです。


この夏、ようやく完成に近づいたK様の別宅に、セティを納品させて頂きました。

 

八ヶ岳の麓。

 

 

秩父の山々まで見渡せる緑豊かな地に建つ、大屋根と開口部をもつ美しい家。
ドイツ・バイエルン地方を思わせる、信頼感、力強さを秘めた家がK様の別宅です。

 

 

重厚なエントランス・ドアにはK様オリジナルの、伸びやかな枝が鋳造にてあしらわれています。

 

 

大きな吹き抜けには、こだわりの暖炉、そしてきらめくシャンデリア。

 

 

暖炉の向かいには、白い大理石から立ち上がるボウ・ウインドウが庭の緑を取り込むように外の世界とつながっています。

 

その中心に、特別なセティを納めさせていただきました。

 


それはまさに、K様が思い描いていた完璧なパズルの1ピースが「かちり」とはまった瞬間。

 


ウィンドウ・トリートメントや他の家具はこれからの設置とのことでしたが、
暖炉とシャンデリア、そしてセティはそこだけで既に美しい空間をつくりあげていました。

 

K様のこだわりは至る所に。


例えばこちらはご自身でデザインされたという建具の引手。

 

 

自然の生き物をモチーフとした鋳造で、クローゼットの引手として取り付けられていました。

 

 

そこに手が触れる度、思わず微笑みがこぼれてきそうな仕上りとなっています。

 


暖炉に火が入る頃。


K様ご夫妻はこのセティに座り、ゆらめく炎をご覧になるのでしょうか。

それはきっと、とても贅沢で心豊かなひとときとなることでしょう。

 

 

K様、この度は誠に有難うございました。


素晴らしい別宅で寛ぎのひと時を過ごされます事を、心より祈っております。


by N

 

 

 

 

 

表参道で英国最先端の紅茶をたのしむ

2012年リバプールにて創業されたBrew Tea Co. /ブリュー・ティー・カンパニー。
 
英国でも評判の新進気鋭のティー・カンパニーが東京・表参道にオープンしたとのこと。早速脚を運んでみました。
 
青山通り「AO」の裏手。
こじんまりとお洒落なブリュー・ティー・カンパニーがあります。
 

各茶葉のイメージをアイコンで表した美しい色合いのパッケージが並び、紅茶好きならわくわくしてしまう空間です。
 

オリジナルのアレンジティー・レシピも見逃せません。
 
 
明るく品の良いスタッフの方一番のお勧めはイングリッシュ・ブレックファーストでしたが、今回は自宅に常備しているアールグレイを購入してみました。
 
 
なんか、茶葉の量が多い・・・。
 
ブリューティーのテトラパックのティーバッグは、茶葉の量が一般よりも多い3g。
そして、砕いてないホール・リーフ!
 
 
そのため、気軽に飲めるティーバッグでも本格的な味わいがたのしめるとともに、一人でマグカップで飲むならば2杯目もOK、

ティーポットにいれれば2-3杯はいけてしまう贅沢さです。
 
実際に飲んでみると、ベルガモットの香りはやや薄め。
そのかわり、オレンジピールとキンセンカの花が入っており、柑橘系のかぐわしさと柔らかな花の香りがたのしめます。
 
 
たまに気になる渋いタンニンの苦みはほとんど感じず、すっきりとした爽やさだけが残りました。
 
手軽で美味しく、お得感たっぷり。
まさに、日常使いにぴったり。

お店では、お洒落な黄色いカップでテイクアウトも可能。
秋を感じる表参道を、紅茶片手に散策してみてはいかがでしょうか。
 

もちろん、通販もしているオフィシャサイトから茶葉を手に入れて、ご自宅でゆっくりティータイムもおすすめ。

その時はぜひ、アンティーク家具とともにお愉しみください。
 

ブリューティー・オフィシャサイト(日本語)
https://www.brewteacompany.jp/

by N
 

絵になる鏡

自立式の鏡、シュバルミラー。
 
ヨーロッパのアンティーク・アイテムとして定番の品物のひとつですが、実は絵画のモチーフとしてよく登場していること、ご存知ですか?

今日は、そんな絵画を何点かご紹介いたします。
 
 
 
"Vanity"
ピンクのドレスに身を包んだ貴婦人がキスをしているのは、ナポレオン三世様式の豪華なシュバルミラーに映った自分自身。

『虚栄』のタイトルが画家の冷静な目線を感じさせます。
フランスの画家Auguste Toulmouche(1829-1890)の作品。
 
 

"Reflection"
イングランドの画家 Jerry Barrett(1824–1906)。
グリーンタフタのスカートが良く似合う、メイドを従えたうら若い女性は良家の子女でしょうか。薔薇色の頬でのぞき込むのはライオンパウフィートがついたマホガニーのシュバルミラー。
 
 
 
"Getting Dressed"

レディ達が厳しく、そして楽しげにドレスの仕上がりをチェック中。
描かれているシュバルミラーはゴールドギルドのロココ・スタイル。
ハンガリーに生まれたフランス人の画家、Charles Édouard Boutibonne(1816-1897)による作品。
 
 
'Elegant Woman Looking at Herself in a Mirror'

犬を従え、パラソルを小脇に、手袋を忘れずに。
花束を持って、どこへ出かけるのでしょうか。
シュバルミラーは品の良いルイ16世様式のようです。
パリ出身のCabaillot-Lassalle(1839-1888)は。中産階級の市井の女性を多く描きました。
 
 

まさに「絵になる」シュバルミラー。
 
絵画のモチーフとして、存在感、フォルムの美しさ、そして画面に奥行きとテーマ性をもたせるのにぴったりの小道具といえるでしょう。
 
これは、そっくりそのまま「空間」に置き換えることができます。
お部屋に置けば、存在感、フォルムの美しさ、そして空間に奥行きとテーマ性がうまれます。
 
パンカーダにも、ヴィクトリアンの逸品シュバルミラーがございます。
日常を彩る、最高の小道具としていかがでしょうか。
 
by N
 
*シュバルミラーの歴史や語源についてはこちらのスタッフブログでご紹介しております。

 

迷宮のガイドブック

 
パンカーダのスタッフブログをご覧いただき有難うございます。
 
スタッフブログはカフェ情報からアンティークに関する深い考察まで、幅広い分野をお伝えしておりますが、パンカーダの他のコンテンツもご存知ですか?
 
今日はそれぞれ特徴あるパンカーダ・コンテンツ、あらためてご紹介いたします。
 

パンカーダ・ミュージアム

http://pancadamuseum.blogspot.jp/

特別なアイテムだけがコレクションされる、パンカーダ・ミュージアム。

ひとつづつ、深く、深く掘り下げてご紹介をしております。
本当に素晴らしい、稀有なものを求める方は必見です。
 
【ご注意】推奨ブラウザはインターネットエクスプローラー、もしくはファイヤーフォックスです。クローム、もしくはエッジですと表示が途中できれることがございます
 
 
 
 
 
パンカーダ・ライブラリー

ひとつのテーマごとに、アンティークを絡めた特集企画をまとめてあります。

 
例えば・・・
Travel Europe with Antiques ~アンティークで旅するヨーロッパ~
Go into "Backingham Palace "! ~バッキンガム宮殿とアンティーク家具~
ALL IN THE GOLDEN AFTERNOON ~不思議の国のアリスとアンティーク~
Tea for Two ~二人でお茶を
等々。
 
 
そのなかでも、製作に一番時間がかかったのが・・・
 

ゲームブック形式で展開されるストーリーのなかで、あなたのアンティークの知識が試されます。ぜひトライしてみてください!
 
 
 
 
アンティーク・タイムズ・アーカイヴ

お客様にダイレクトにお届けするオリジナル発刊物、アンティーク・タイムズ。

こちらでは、バックナンバーをウェブでご覧いただけます。
 
 
 

アンティーク辞典

http://antiquedictionary.blogspot.jp/

アルファベット順にアンティークの豆知識を詰め込んだアンティーク辞典。

スタッフブログと連携し、アイテムの歴史や名称の由来、スタイルや様式などを調べることが出来ます。
 
 
 
 
極めようとすればするほど奥が見えなくなる、迷宮ともいうべきアンティークの世界。
 
 

パンカーダのコンテンツは、そのガイドブックとなるべく、日々更新されております。
 
さあ探索の旅へ、ご一緒に。

by N

英国図書とイングリッシュ・ティーのひととき:JOE'S CAFÉ at GINZA SIX

4月の開業以来、新しい銀座のランドマークとして賑わう銀座シックス。
ちょっと遅ればせながら、行ってみました。
 
 
リゾート気分になれる屋上庭園もお勧めですが・・・
 
 
今回のお目当ては5階。
 
ややメンズライクな品揃えが多く、ちょっとお客様も少なめなフロアのコーナーに、英国ブランドJOSEPHの日本旗艦店があります。

そして、洋服などがならぶ空間を仕切ってさらにこじんまりとあるのが、「JOE'S CAFÉ」です。
 

私事ながら、かなり昔のロンドン在住時の話を少し。
コンランショップがまだ日本にはなく、そのセンスの良さに、すっかりやられてしまい、いつも脚を運んでいた頃。

サウスケンジントン駅から少し歩いて行く途中に、ロンドンでのJOSEPH旗艦店があり、いつも羨望の眼でのぞき込んでいました。

その頃は、為替の関係もあってたいそう高価で、とても手が出ない値段。
いつか、こんな服が着こなせたらな、と思いばかりつのったものでした。
 
実はJOSEPHは2005年に日本のオンワード樫山が買収。
ブランドはそのままに、日本での展開に力をいれています。
だからこその、今回のオープンとなったのでしょう。
 
 
他のカフェはどこも混雑していますが、ここは目立たないせいか若干すいています。
窓はなく、こじんまりとしてはいますが、その分落ち着ける雰囲気。
 
お水もこだわりのグラスでサーヴされます。
 

そして壁一面が書架となっており、英国関連の写真集や本がならんでいます。
スタッフの方に聞いてみると、「ご自由にご覧ください」とのこと。
最新のモダンな写真集や雑誌もあるのですが、奥の方はちょっと渋く
ウィリアム・モリスからバーナード・リーチまで、なかなかない品揃え。
 
 
販売はしていますか?と聞いたところ、販売はしていない、とのお答え。
「でも、この上の蔦屋書店さんに行けば買えます・・・きっと。」とお答えいただきました(微笑)。
 
メニューは英国らしくスコーンやサンドイッチもありますが、ここはホットからアイスまでバリエーション豊かなお茶がおすすめ。
 
 
価格は銀座価格ではありますが、ちょっと静かな場所で美味しいお茶と
英国関連の図書に囲まれる時間をいただけるのであれば、高くは感じません。
 
懐かしい林望先生のハードカバーをつい読み込んでしまいました。
 
 
銀座歩きに疲れた時、脚と心を休めるのにお勧めの小空間。
英国の雰囲気と日本のサービス、どちらも堪能できるおすすめカフェです。

by N
 
 
 
 
 
 

ムーアに息づくヘザーの花と妖精ピクシー

8月、イングランドではヘザーが可愛らしい花を咲かせます。


ヘザー/Heatherとは、南アフリカ原産や地中海地方、ヨーロッパ原産のツツジ科で、エリカ属の植物のこと。

 


夏に開花するのは、紫がかったピンク色、沢山の小さな小さな花。

 

英国では北イングランドおよびスコットランドのムーア/moor、もしくはムーアランド/moorlandと呼ばれる酸性土壌で農耕に適さない荒れ地か、南西イングランドの高地などで群生しているものを多く見かけます。

 

 

赤紫に染まった丘は見事で、その光景を愉しむためにわざわざ遠くから訪れる人々も多いようです。


さて、そんなヘザーが咲く場所、ムーアには、小さな妖精の伝説があります。

 

それは、ピクシー/Pixie。

 

主にコーンウォール、そしてデボン州のムーア、森、洞窟などに出没する小さな妖精で、夜に森で踊ることを好み、彼らの踊りにでくわした旅人は一緒に踊らされ時間の観念をなくしてしまうという伝説があります。

 

Pixies playing on the skeleton of a cow, drawn by John D. Batten c.1894

 

そうならないための方法は上着を裏返しに着ることとか。


貧しいものの為に仕事をしてくれたり、怠け者をみるとつねったりする良い面も持っています。

 

そんなピクシーはイングランドの人々にとても愛されており、彼らをモチーフにしたお土産物をよくみることができます。

 

パンカーダにはピクシーをモチーフにしたトーステッド・フォークがございます。

 

 

尖った頭のピクシーの傍には、お約束の小さなカエルがいて、なんとも可愛らしい雰囲気。

 

 

ヘザーの花が咲き乱れるこの季節、ピクシー達もきっとどこか浮かれていて、
夜な夜なダンスを楽しんでいるかもしれません。


もしデボンの夜の森を通る時には、上着を裏返しにすること、お勧めいたします・・・。


by N

 

*ピクシーのトーステッド・フォークはサイト未掲載です。
詳細はお問い合わせください。


アンティークファニチャーパンカーダ
TEL:03-5701-7380(12-18時 水曜定休)
MAIL:meguro-pancada@vivid.ocn.ne.jp