柏木むつきです。
(YOUKYOUカフェに込めた想いはこちらです)
(2024年4月加筆修正済)
☆今日はだいぶマニアックな内容になります☆
先日、現役の養護教諭さんから事務局宛にメールが届きました。
お会いしたこともある心の優しい素敵な方です^^
その内容は要約すると以下のようなものでした。
養護教諭の採用試験の勉強は、
暗記をして覚える勉強しかないのではないかと思っています。
柏木さんは、どのような勉強方法をされていましたか?
教えてくださるととてもありがたいです。
採用試験対策については、人それぞれの部分があるのは正直否めないので、
その方のライフスタイルやこれまでの勉強法などを本当は掘り下げてお答えするのがベストかと思います。
また、誰かの「正解」が必ずしも自分の「正解」とは限らないため、
あくまでも個人的な観点でお伝えした上で、
ご自身の判断(トライ&エラー)に委ねている点については、
どのような質問に対してもお伝えしているところはあります。
その上で、この質問に対しては以下のような返信をしました。
(多少の加筆修正を行っています)
養護教諭の教員採用試験では多くの人が苦手かつ腕力(無理やり暗記)
で頑張ろうとする分野が、大きく分けて3つあると思っています。
1.法律(学校保健安全法、施行令、施行規則)と学校環境衛生
2.学習指導要領及びそれに伴う答申や手引
3.解剖生理(含む対応方法)
この3つに関して同じように「腕力の暗記」でいくのは、
私は大変効率が悪いと考えています。 分野に合わせて脳の使い方を上手に使い分けて学習していくことが
大事かと思います。
まず、1に関して。
これは残念ながら暗記をしていくしかないと思います。
ただし、それは「法律」「環境衛生」の勉強をしている時にだけ、
法律の確認をするのではなく、 たとえ他分野の勉強をしている時にでも、紐づけて覚えていく。
すなわち、「確認する回数を増やして目にする機会を増やす」
ということです。
次に2に関して。
こちらも幅広い知識が必要となりますので、
1に準じますが、加えて過去問を解いていくにあたり、
頻出の場所があるはずです。 過去問をうまく活用して、
その都度遠回りにはなりますが(
それが結果として近道)確認する。 今は文科省のHPでも手引等がダウンロードできますので、
必要なものは印刷して何度も確認するのが良いかと思います。
保健教育、学校保健、
学校安全の分野とは関連性が強いと思いますので、 その辺りを学習する際にも意識して取り組まれてはいかがでしょう
か。
最後に3に関して。
これは、
たとえ問題として問われなくても根拠を知っておく方が本当に楽で す。 たとえば、
突然死の可能性のあるWPW症候群やQT延長症候群をそれぞれ別 物として「知識」をインプットするよりも、 原理原則である、
・心臓の解剖生理
・心電図の読み方
・突然死になる機序(仕組み)
を理解していれば、その後の対応も含めて応用が可能だからです。
表面上の知識だけをおさえるよりも、
深く多角的な理解をしておくと、 たとえ視角を変えた問題であっても焦らずに冷静に考えることがで
きると思います。
また、今(4月現在)は過去問をやみくもに解くよりも、
一問一問を丁寧に深掘りし、弱点を克服する時期かと思います。
模試の結果などに一喜一憂するのではなく、
「自分」と向き合う時間になるかと思います。
もう少し直前になってきたら、
力試しを始めたら良いと個人的には思います。
このようなお答えをしました。
その上で、「また記事にしますね」とお伝えさせていただきました。
(こちらも続編書けたら良いけど、何書こう…)
今回、普段はあまり書かないような内容を記事にしたのも、
きっと同じようなところで悩まれている人もいらっしゃると思ったから。
少しでも何かの参考になれば嬉しいです。
☆2022年4月追記☆
関連内容の記事はこちらです↓
☆追記ここまで☆
(左は10年以上前に愛用した問題集。
色々挟んでこんなに分厚くなった笑
今でもこれは捨てられない。)
また、今後いただく質問に関しては、
全体への還元をした方が皆で「豊か」になれるかな、と思ったので、
ブログ等での返信にしていきたいな、と思います。
個人的に相談したいこと等がありましたら、
YOUKYOUプライベートカフェへお越しください^^
今回のような教員採用試験対策(内容含め)、大学院関係も
答えられる範囲ではありますが精一杯お伝えさせていただきますね!
YOUKYOUカフェ→先行案内はメルマガから
YOUKYOUプライベートカフェご希望の方はこちらです
インスタグラムはこちらです