映画『蜜蜂と遠雷』を観て。 | 「自分のままで“養護教諭”になる」YOUKYOUカフェ・柏木むつき

「自分のままで“養護教諭”になる」YOUKYOUカフェ・柏木むつき

「自分のままで“養護教諭”になる」をコンセプトに、YOU(あなた)とYOU(あなた)を繋ぐYOUKYOUカフェを主宰しています。

いつもご覧いただき、ありがとうございますピンクハート

ぱちここと柏木むつきです。

(初めましての方はこちらこちらをどうぞ)

(YOUKYOUカフェに込めた想いはこちらです)

カレンダー、残りわずかになってきました! 
 
25日、ずっと後回しになっていたことを
ようやく叶えてあげました。
 
それは映画『蜜蜂と遠雷』を観に行くこと!
 
(11ゾロ目だらけで縁起も良さげ♡)
 
恩田陸さんの原作は、
私の人生で5本の指に入るほど感動した本。
このブログでも何度も感想を書いたくらい。

きっと「好き」ってこういうこと。(その1)

きっと「好き」ってこういうこと。(その2)

きっと「好き」ってこういうこと。(その3)

 

映画化されていたのはもちろん知っていたのですが、

何やかんや理由をつけて後回しに…。

 

しかし、ふと年末になり、

「今年叶えてあげていない私の願いは何だろう?」

と振り返ってみたら、

・『蜜蜂と遠雷』を観る

と手帳に書いていたのをスルーしていたのを思い出し。

 

調べてみると、上映期間は26日まで!

気づいた時点で、残り3日ほど!

スケジュール的に25日しか行けない!

…25日、水曜日でレディースデーやん!!

こりゃ行くしかない!

 

…ということで行ってきました。

 

結果。

始まって1分で泣く。

(多分隣の人びっくりしていたはず。

何も感動しない場面から泣いている私。)

原作に思い入れが強すぎて、

物語が始まったと同時に、

脳内で登場人物の「想い」が湧き上がってしまい…泣く。

 

もちろん、原作と違うストーリーのところはあるし、

「ここ映画化されないのかー」

と思った部分はありましたが、

それでも感動の120分。涙

 

元々趣味程度ではありますが、

ピアノも習っていたし、

オーケストラ経験者でもあるだけに、

その「世界」で生きることの過酷さも何となくイメージできてしまう。

 

ネタバレになってしまいますので、

原作をお読みいただくか、

映画を観ていただくことにして、

詳細は割愛しますが、

私の中で一番心に響いたのは以下の2つのセリフ。

 

師匠から「完璧」を求められるマサルが、

「音楽ってもっと自由で良いはずなのに、

どうしてクラシックは「枠」の中で表現しなければいけないんだろう。

もっともっと音楽を解放させてあげたい。」

的な内容を熱く語るところ。

マサルの中での「何か」が変わる節目の場面でもあったと私は思っています。

 

もう一つは、主人公の亜夜(あや)が母親に、

「世界が鳴っている」と言う場面。

そこでの母親の

「あなたが世界を鳴らすのよ」

という返しのセリフがまさに私の心を鳴らしたのでした。

 

 

共鳴するということは、

その場にあるモノとモノが、

互いに影響し合い、その場が震える、ということ。

 

それって、モノではなく人でも同じこと。

生徒と教師の関係だって、

患者と医療従事者の関係だって、

もっと言うならば、

人と人の関係だって、

きっともっともっと「共鳴」にフォーカスすれば、

その〈あいだ〉で震える何かがあるはずです。

その「何か」が、

一人ひとりの存在を照らし、

「自分」に還るのだとすれば…。

 

人は唯一無二の「自分」だからこそ、

誰かとの関係の中で「生きる」のだと思います。

 

そんなことを感じた映画でした。

この映画では特に、

登場人物同士の見えない「共鳴」がとても丁寧に描かれていて、

それは本人が気づかないところで、

相手が気づかないところで、

見えないながらに確実に「在る」。

そんなことを見せてくれる映画でした。

 

もう一回原作を読みかえそう。

年末年始の楽しみが増えました^^

 

ショートケーキYOUKYOUマルシェはこちら。商品はこちらのサイトから購入できますハート

プリン「自分」とゆっくりじっくり向き合うYOUKYOUプライベートカフェ音符

マカロン文章に愛を込めたインスタグラムはこちらですハート