ご覧いただきありがとうございます。
一級建築士である私自ら設計&デザインした物件について書いてます。
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先日の最強クレーマーの記事が大好評でアメトピにまで掲載されました…
(本音はメインのインテリア系の記事で掲載してほしかったんですけど 笑)
その記事はこちら
では予告通り前回の続きを。
ランキング第2位のクレームは
【詰めろ、詰めろ、詰めろ!詰めろーーー!!!!】
です。ちなみにこのランキングのクレームは全て同一人物(爺さん)からですよ;
爺さんと揉めながらも基礎工事はなんとか基礎工事も無事に終わり、
土台を敷き終わったころのこと。
また電話がかかってきます。
爺「屋根の向きを変えられんかね?」
私「え?はい???」
ここは日本海側で降雪もそこそこある地域なので屋根に積もった雪が自分の敷地に落ちてきたらどうしてくれるんだ、ということでした。
たしかに屋根の勾配は爺さん宅側に下っています。
しかし落雪対策として雪止めをいつも以上に予定していましたし、屋根材もシングル材で雪が滑りにくい。なおかつ天井断熱もいつもの倍なのでまず積もった雪が滑り落ちることはないんです。
そしてこの説明をしたところ・・・
爺「そんなことしても落ちるときは落ちるんだ!この写真を見てみろ!」
爺さんがおもむろにカバンから写真アルバムを取り出し、私にその中の写真を見せてきました。
そこには家の屋根だけドアップで写された写真の数々。
爺「ほら見てみろ、この辺の家はみんな軒の出をなくしてるんだ。うちの家だってそうだ。」
爺さんは近所をまわり、軒の出がない家の屋根だけを撮影しまくっていたのです。
(もちろん軒の出ている家もまわりにたくさんあります…)
爺「こうやってみんなが隣の家の敷地に雪が落ちないようにしてるんだ!」
私「仮に軒の出を詰めたところで万が一雪が滑り落ちたらどちらにしろ敷地は超えますよ…」
爺「じゃあ屋根の向きを変えなさい、道路側に向ければいいじゃないか!」
私「屋根の形状は建物内部の空間構成に絡んでるので今さら変えられませんよ」
爺「それなら軒の出を詰めろ!」
私「軒の出を詰めると雨漏りリスクが増大するのでそれも出来ません。」
爺「そんなの私に関係ない!詰めろ!詰めろ詰めろ詰めろーーー!!!」
すみません、ちょっとだけ誇張しています。笑
こんな不毛なやりとりが2時間くらい続きました。
今回の内容をお施主さんに伝えたところ、これ以上もめたくないので可能な限り爺さん宅側だけ軒の出を詰めてほしいとのこと・・・
私「隣人にそこまでの権利なんてないのですから無視しても構わないですよ」
そう伝えましたが、結局はお施さん判断で軒の出を15cm詰めることに。
(雪が落下した時の飛散距離はほぼ変わらずですが…)
そのことを爺さんに伝える。
私「お施主さんが軒の出を詰めること了承してくれましたよ、お礼言ってくださいね。」
爺「ほんとは軒の無い屋根にしてほしいんだ。私だって妥協してるんだ!」
私「・・・(クソジジイ!)」
この爺さん、以前にも自宅前の道路拡張工事で役所とかなりもめたとのこと。
役所は民間業者よりも下手に出なきゃいけないのできっと私よりも大変だったでしょう・・・
以上、第2位のクレームでした。
いよいよ次回は第1位
【ネットで誹謗中傷してやる!】
です。
お楽しみ
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