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一級建築士である私自ら設計&デザインした物件について書いてます。
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いよいよこのシリーズもラスト。
過去の記事はこちら(どちらもアメトピに掲載していただき感謝です)
建築予定地の隣の爺さんから尋常ではないクレームの数々を頂戴いたしまして、それをランキング形式で発表してきました。
今回はいよいよ第1位
【ネットで誹謗中傷してやる!】
前回までの記事をお読みになった方は、お隣の爺さんの凄まじさを多少は知っていただけたかと思います。
しかしそのクレームもついに一線を越えてしまうことに・・・
前回の屋根の軒の出に関して話はまとまり、なんとか工事は進んで行きました。
骨組み(躯体工事)も完了して一段落していた頃のこと。
その時は前触れもなくやってきました。
しばらく音沙汰のなかったジジイから隣のお爺さんから突然電話が。
爺「なんで勝手に工事を進めてるんだ!」
私「え?屋根のことですか?あれはこの前話がついたじゃないですか。」
爺「説明がないじゃないか!」
私「なんの説明ですか??」
爺「屋根の形が変わったのだからその図面を持ってなぜ説明に来ない!」
私「・・・(ちょっと何言ってるかわからない)」
爺「勝手にそうやって工事を進めて既成事実を作るのがあんたらのやり方だな!」
私「・・・(これはほんとに意味がわからない)」
爺「インターネットで誹謗中傷してあんたの会社の評判下げるのも簡単なんだ!」
私「は?(ていうかその年でネットできるのか・・・)」
ついにクレームという枠から飛び出し、恐喝に。
私「○○さん、自分が何を言ってるのか分かってますか?今のは聞かなかったことにします。」
爺「あんたらがちゃんとした対応しないからだろ!」
私「わかりました、ではこちらもしかるべき対応取らせてもらいますね。」
数日後、うちの社員の知り合いに弁護士がいたので警告書(?)のようなものを作成して爺さんに渡しました。
そしてさらに数日後、爺さんから呼び出しがかかります。
爺「建設屋は何かあると昔はすぐにヤ〇ザを連れてきて、今の時代は弁護士か。」
私「・・・(無視)」
爺「しかもこの弁護士、普段は権利関係の業務しかやってないじゃないか。」
私「え??」
なんとこの爺さん、日弁連のホームページで弁護士の経歴まで調べていました。
私「・・・(できる、このジジイ;)」
しかしこのあと爺さんの息子(50代?独身)が登場してきまして、爺さんを説得し裁判沙汰は回避されます。
その後、この息子(50代?独身)によって状況は大きく改善されます。こちらの言い分をちゃんと理解してくれました。
暴走する爺さんとの間に中立的な立場で入ってくれて、なんとか工事も順調に進んでいったのです。
ありがたや、ありがたや
と、思ったのもつかの間。
息子(50代?独身)が突如爺さん側に寝返るのです。
爺さん(親父)の圧力に屈したのでしょう・・・
それからは爺さんと息子(50代?独身)を相手にすることに。
そして工事完了まで数えきれないほどのクレームと戦っていくのでした。
最後にランキング番外編のクレームをひとつ紹介して終わります。
建物も完成して隣地境界線付近にフェンスを立てようとしていた時のこと。
爺&息子(50代?独身)「おいおいおい、そんなとこに立てたら部屋の中が暗くなるだろ!」
私「え?でもこの位置と高さなら影響ないですよ?」
爺&息子(50代?独身)「ダメだ!影になって絶対だめだ!」
私「いや、だから絶対に影響ないですって。」
爺&息子(50代?独身)「ダメだダメだダメだ!ダメだーーーー!!!!」
で、フェンスと窓の位置関係がこちら。
これで部屋が暗くなりますか。
もうやってられません。
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