【鍼灸症例】10年間我慢していた『過敏性腸症候群(IBS:ガス型)』からの解放 | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

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創業18周年
国立おざわ鍼灸・整骨院(本院)国立駅徒歩3分
東京都国分寺市光町1-39-3
鍼治療特化型厚生労働省認定国家資格治療院/トリガーポイント治療/Trigger-Pt®

【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉東京都中央区銀座2丁目4-19-5F


10代後半女性
【主訴】
過敏性腸症候群(IBS:ガス型)

『過敏性腸症候群』と診断されてから10年が経過した症状


【問診】


発症は小学生の時から。

現在に至るまでは10年以上経過している『過敏性腸症候群』と診断された症状です。







当初はきちんと病院に通い、半年間は薬物療法を試したそうです。




『生活習慣や食事制限など細かくやっていたけれど改善しなかった…』とのこと。




効かない薬を飲み続けている自分がイヤで、半年で薬を飲むのはやめたそう。





それからは徹底的にセルフケアで出来ることを行い、最近までは発症当初よりはマシになっていた。




しかしここ最近になってまた酷く発症するようになってしまったそうです。




学校で症状のことをからかわれる事があり、学校に行くのが嫌になる。




常に腰回りからガスが漏れ出ているような気がする。
肩コリや浮腫みの自覚は無いし、食欲もあり、夜もしっかり眠れてる。




ただひたすらにガスが漏れる。

今回大学受験やその後の生活を考え、色々調べ国立おざわに辿り着く。





両親に『自分が無自覚に感じている首コリが原因かもしれない…』と相談し、

一緒に来院して頂きました。


【視診・触診】


かなりの猫背。
顔色があまり良くない。
頚部から背中腰まわりにかけて全体的に浮腫んでいる。




うつ伏せ時に肩の力が抜けず上がってしまっている。




【治療】


①今まで原因は本人も分からず病院で検査しても異常が見られない。
②本人の自覚がないところで交感神経緊張の状態が慢性化している。→その原因とは?
③慢性化に体が慣れてしまいセルフケアや薬物療法では治らない状態へ。
④精神的に今までのストレスが蓄積されていき副交感神経活動が鈍くなっている。






交感神経緊張の原因である頚部TPに鍼でアプローチしていくこととした。


副交感神経を優位にさせ消化器系の働きを蘇らせるべく治療を開始。


【治療経過】


1〜3回目

症状に変化はないが浮腫が取れてきている。自覚は無い。


4回目

良くなってきた気がする。

以前までは1日の内ほとんどが辛かったが今は授業中や静かな所以外は平気になってきた。



5回目

学校で人が多いところへ行っても平気になった。



6回目

授業中もマシになってきた。



7回目

症状はあるが前よりも酷くない。



8.9回目

症状に波がありながらもここ10年で1番調子が良い



10回目

ほとんど気にならなくなった。



15回目

ここまで良くなるとは本人も家族も驚いてくれたようです。



ご両親からも『娘がこの10年間の中で一番楽しそうにしていて、明るいです…』





現在も鍼治療は週一度の頻度で定期的に行っている。

 




【過敏性腸症候群(IBS)ガス型の盲点とは】


【病名に惑わされるな!】シリーズに追加したい病気『過敏性腸症候群(IBS)』。

現代社会が生み出した【病】のひとつです。





今、小学生~高校生、大学生に爆増している疾患であり、『治し方』に関しては盲点を突かないと治癒には向かいません。




今回のケースの様に効かない薬を長く服用したり、、、




学校でいつガスが漏れるかもしれないと不安になったり、、、




映画館とか、テスト中とか、静かな環境で恥ずかしいことになるのではないかと出かけるのも億劫、学校に行くのも怖い…という心理状況に陥るのがこの『過敏性腸症候群』の本当のイヤな所です。




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(この一冊の本に全てを書いています。

過敏性腸症候群に悩む人は読んでみて下さい。)

【書籍】首コリ治療で世界が変わる!病の本質「トリガーポイント」を鍼で打ち抜く【扶桑社】

 




現代人はスマホゾンビになっているので7キロの頭が常に首に負担をかけています。





若い時は首コリに気が付きにくいので、過敏性腸症候群の様な『症状』が出始めます。





西洋医学では『腸の病気』『ストレス』などの位置づけですが、過敏性腸症候群の大元は首コリにある!…と確信しています。





現代社会が生み出した病には必ず『盲点』があります。



そこを突かないと治る病気も治らないのです。