ツボは『そこにあるもの』
トリガーポイントは『そこにできるもの』
国立おざわの院長として
鍼師を育てるをしてきました。
教えるのは出来るのですが、『育てる』はその人間にググっと入っていく必要があるので簡単ではありません。
トリガーポイント治療の指導は特にそれが難しい。
人間は100人いたら100通りの骨格・体系・肉質があります。トリガーポイント治療の『教育が難しいトコロ』は、年齢・骨格・体系・肉質の鍼感覚を手に覚えこませること。
経験が治療結果にダイレクトに表れるトリガーポイント治療は『学びはアタリマエ』+『真似び』が超重要。
だから『鍼を打つ・鍼を打ち続ける』というのが主になります。
さて、
私は月に1000名。
10年目の山口副院長は月に約550名の患者さんを診ています。
中村(7年目)・奈須(9年目)も2人で約750名診ています。
鍼を打つ・打ち続けるからこそ気付きがあるので終わりがない。
だから『求め続けるしかない』と気付くラインです。
年間85万本の鍼を使っています。
これは日本一と言われています。
(世界一という話もあります)
ベテラン社員のこの世代は『真似び』が上手い。
真似んで→学んで…を繰り返します。
もともとのセンスもあるので強いです。
センスのあるベテラン勢でも5年かかる技術です。
料理にせよ、
鍼にせよ、
美容にせよ、、
様々な職人を育てる教育者・経営者が今感じているのは『若手の真似びが足りない』ではないか。
頭でっかちの若手が多い。
沢山いろんなことを頭で知っているが、手が動かない。
『見て学べ』は『見て真似べ』という意味が我々世代には分かるのですが、現代は少し鈍い。
瞬でコピーする危機感が足りないんです。
これは教育の問題があると私は思っています。
現代の鍼灸学校の教育は、『その瞬間』を大切にしていないのではないかと感じています。
鍼を打っていない教員が鍼を教える。
真似びが出来ない生徒がそれを見る。
国家資格合格率を高める為に勉強ばかり教える。頭の教育ばかりである。
『見学に行ってこい』
『この治療院先生の知り合いだから行ってみろ』
そういう職人世代の先生方が現代の鍼灸学校には不足しています。
『瞬で覚えろ!』覚えられないのは分かっていますが、その気持ちが大事なんです。それが出来ないと守破離の『守』さえ守れない。
スマホ世代の真似びがヘタな理由に、動画撮影が出来る環境があるからなのではないかと私は思っています。現代はスマホで簡単に動画が撮れます。
技術職の場合、大げさではなくそれが命取り。
『後で』という思考になるから『その瞬間』の真似びが無いんです。
『その瞬間に飲み込んでやろう』という気持ちです。
だから、
国立おざわでは指導時の動画撮影を禁止しています。
『瞬で覚えろ!』と。
なかなか真似出来ないほどの技術だから、
なかなか真似べも難しいんだけど、
なかなか覚えられないけど『余韻』が残るんです。
この余韻が、真似びからの学びになるんです。
繰り返しですが。。。
絶賛指導中。
P・S
やっとこさ、
出版第三校最終チェックが終了しました!!
急ピッチ(1日でもズレるとピンチ)で扶桑社さん・平田静子さん・福永育子さん頑張ってくれています!!
この本は『今までに無い、前代未聞の内容』になっています。
時流独創の一道。
前例のない事ばかりをやってきた18年間です。
この道より我を生かす道なし、この道を生きる。
すべからく宜しいではないか。