数ヶ月前くらいに指が痛くなって、しばらくピアノをあまり弾いていなかったのですが、




いま指の痛みが少しマシになって、またピアノを弾いています。♪


痛みはまだ少しあるのですけどね、

様子を見ながら弾いています。



指の痛みが強かったときはピアノを弾くのをやめていたのですが、

痛みが少しマシになったとき、クラシック以外の曲を弾いて楽しんでいました。


そして、痛みが大分マシになってから、ドビュッシーやショパンなどのクラシック曲も弾いています。赤薔薇



いろいろなことでピアノが弾けなくなることがありますが…


今年になってから、ピアノをやめようと思ったことがありました。


それは…



昨年末くらいに食べ物が食べにくくなって、


今年に入ってから食べ物が喉のあたりでつかえる感じがあり、

ある日には水分も飲めないくらいになって

お腹が張ったような感じが夜もずっと続いたので、

これは何か悪い病気かもと思い、

翌朝、予約外で病院に行ったんです。





そのとき、水も飲めないほどの状態になったことで、とても心配になり、


これまでクローン病の症状が悪くなって救急外来へ行ったり、何度も入院したり手術したり…

様々なことを思い出して、


また今回 予約外で病院に行くことになってしまった…

水も飲めないくらいだから、入院して大変な治療をしなくてはいけないかも…

と思い、とても不安な気持ちになりました。






それで、予約外で病院へ行く朝、


また入院して大変な治療をしなくてはいけないかもしれない…


もうピアノなんて弾いている場合じゃないな…


食べ物が食べられないのに

水も飲めないほどなのに

ピアノなんて弾けるわけない…


ピアノ…もう弾かなくてもいいよ

もう何も頑張らなくていい


残りの人生そんなに長くないかもしれないし、

ものすごく神経を使うピアノは、もう弾くのはやめてしまって、ピアノ以外のほかのことを楽しむことにしよう


と思ったんです。



10代でクローン病になってからこれまで

何度も何度も何度も何度も病院のお世話になって、

入院も数えきれないほどしているし、


食事も何年も食べることができなかったときがあって、1年以上点滴だけで過ごしていたときもあったし、

入院してしていないときも、激痛で何度も何度も何度も何度も苦しみ、耐えました。


長いあいだ食事が食べられなかったときは入院もしていたしピアノは弾いていなかったけど、


その後、またピアノを弾き始めて、

激痛が出ているときはピアノが何日も弾けなくて、

入院治療のときも弾けないし、


そんなことで、からだが辛くて一度ピアノを弾くのをやめてしまったことがあり、長いブランクがあるのですが、


弾いたり弾けなかったりを繰り返しながら今までピアノを続けてきました。



でも、今年始め頃の、食べ物が喉のほうでつかえて水も飲めなくなったときは、

これまで病気で何度も大変な目にあったことを思い出して、

もうこんなことになるのは嫌だ…

生き方を変えよう!と思ったんです。



がんばってピアノを弾いても、練習しても

こうしてまた体調が悪くなって しばらくの間ピアノが弾けなくなると、これまで練習してきたことが台無しになってしまう…

また元に戻ってやり直し…


(実際は、これまで努力してきたことは台無しにはならないんですけどね。)



水も飲めなくなって予約外で病院に行く朝、


今回また入院して大変な治療をしないといけなくなったら、

もうこれからはピアノなんてがんばらないで、やめてしまって、

健康になることに重点をおいて、

残りの人生、平凡でもいいから穏やかに気楽に過ごそうと決めました。






いま、家ではグランドピアノの近くにベッドを置いて寝ているのですが、

グランドピアノは大きいから、ベッドに寝ていて圧迫感があるんです。

(静かにゆっくり休めるよう、ピアノのある防音室で寝ています。)






私の中ではピアノを弾くことがとても大切なことなので、これまでピアノを優先することが多かったです。


ピアノがあることで家探しも大変になることがよくあったし、ピアノの防音のためにお金もすごくたくさん使ったし、

いま住んでいる築浅の家は、

他のことでいろいろ満足できないことがあったとしてもピアノが弾けたらそれでいいやと思って購入した家です。


そのくらい、わたしの中ではピアノを弾くことが大切なことなのですが、


でも、今年、食べ物が食べられなくなって病院に行くことになった日は、

ベッドの近くにある大きなグランドピアノに強い圧迫感を感じて、

自分がピアノに圧迫されて犠牲になっているように感じて、


このピアノに、これまで時間もお金も労力も、ものすごくたくさん使ったな…


これまで、そのたくさんの時間とお金と労力をピアノ以外のことに使って楽しんでいたら、こんなに病気で苦しむことはなかったんじゃないか…


とも思い、


もう食べられなくなったり、苦しんだりするのはイヤだ… 

ピアノはもうやめてしまおうと思いました。






その後…


予約外で病院で診てもらったのですが、入院になることはなく、

別の日の胃カメラ検査では異常なしで…


なんかわからないけど、精神的なことが関係して食べられなかったのかもしれないし、

胃の動きが悪いのかもしれないし。


胃カメラ検査のあと、なぜか何も治療しなくても食べられるようになったのですが、

今でも少ししか食べられないときもあるし…


まあ、病院で診てもらって特に何も言われないのだから、そんなに気にすることはなさそうです。






胃腸のあたりが張って水も飲めなくなったときは、腸閉塞かもしれないとかいろいろ考えて、

また苦しく大変な治療をしなくてはいけないと思い、

そうなったら、もうピアノはキッパリとやめてしまおうと思ったのですが、


その後、食べられるようになって、

私はまたピアノを弾き始めたんです。



そしてその数ヶ月後にクローン病の検査&治療で入院したときは、


いろいろあるけど、わたしはやっぱりピアノを弾いていて良かったなと思いました。


ピアノがあるから、何か大変なことがあっても強い気持ちでいられる。


ピアノはこれからも続けて弾いていきたいと思いました。ピンク薔薇



そして、その後頑張ってピアノを弾いていたら、

指が痛くなってしまったんですけどね。。




いろいろ大変なことがあるけれど、

まあ…  私だけじゃなくて、人それぞれ、いろいろ大変なことがありますね。


でも、子供の頃や10代の頃に難病になってしまうと、ほんとうに大変だなと思います。




指の痛みが少しマシになったので、

今日もピアノを弾いていました。にっこり



    

〜フジコ・ヘミングさんの言葉〜🍀

若い頃に体験した苦労は、けっして無駄にはなりません。
その時は自分の不幸を嘆いてばかりいましたが、いまになって思えば、すべてが人生の貴重な時間であり、人生の糧となり、現在の自分に生かされています。

私が経験したすべては音楽となって表れています。