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小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

入院生活が続く。

ただ寝ているだけなのであきてしまうが、

本を読んで過ごすようにする。


毎日母さんが娘と一緒に来るが、

これと言って用事もないので、来なくても良いと言おう。

顔見られればその方が良いが、

母さんもだいぶ疲れているようだし。


病院の担当の医者から

訪問診療の医者の方へちゃんと連絡するように、と言われた。


娘が連絡しているはずだが、と言うと

最初の入院の時に勝手に自分の判断で入院してしまったのが

いけなかったらしい。


かかりつけ医の判断、というのが必要だったようだ。


夜中だったし、痛みもひどかったし、

そんな余裕なかったんだが。。。

そういうものなのか。

自分の事は自分で決めて何が悪いのか。


夕飯から3分がゆが5分がゆになった。

来週はもう退院できそうだ。


ここの病院はもうたくさんだ。

医者も看護師もなんだか上からモノを言う。

子ども相手のようなしゃべり方も気に入らない。


次に入院することになったら別の病院を探そう。

訪問診療の医者に紹介してもらえばもっと良い所があるだろう。



また入院となってしまった。


腸閉塞が再発したのだった。


腹痛が治まらないので、この前入院した病院に電話して

来ても良いと言われたので、タクシーを呼んで行った。

母さんも一緒に来た。


救急車にしようとしたが、

母さんが「夜中に救急車は・・・」と隣近所を気にしたので、

タクシーにしたのだった。


明け方に検査も終わって入院ベッドに落ち着いたので

母さんも帰って行った。

帰宅してから娘に電話すると言っていた。


医者の説明では前回、前々回より重症らしい。

(いつ入院したのか前々回ってなんのことか。

 わからないが、記録があるらしい。)


本を読む気もしない。


また当分絶食で入院だ。

母さんが来たら入院手続きをするだろう。

娘が一緒に来るかもしれないな。


ただ管をつけて寝ているだけだ。


窓の外は雪がふってきた。






母さんのクリニックの日だ。

娘が迎えに来て一緒に出掛けて行った。


どうせ同じ医者が往診に来るんだから、

その時に一緒に診てもらえれば楽なのに。


でも娘と一緒に出掛けて

帰りにお茶飲んでくるのが楽しみなようだ。

それはそれで良いことかもしれない。


娘は留守番の私のことを気にして

本を買って来たり、つまめるものを買って来たりする。


一人でもゆっくり過ごしているので、大丈夫なんだが

心配されているようだ。


外をちょっと歩いて運動したり、

本を読んだりしているから

母さんがいる時と過ごし方は一緒だ。


帰りに品川巻きを頼んだので、それを楽しみに待っていよう。


体調も良いし、このまま静かに暮らせると良いなと思う。

今日は母さんの誕生日だったので、

娘が寿司やらケーキやら買ってきてお祝いした。


この頃は色々なものが美味しく食べられる。

うなぎや寿司や焼き魚、好きなものを食べられるのは幸せだ。


食べる意欲が生きる力になるとつくづく感じる。


母さんも美味しいと言ってたくさん食べていた。

プレゼントにもらったベージュのカーディガンを

早速着て、嬉しそうだ。


看護師が午後から来て薬をチェックして行った。


「入院したくなければ、ちゃんと飲まないとダメですよ。

 隠したりしないでくださいね。」

と言われた。


カレンダーのポケットから抜いて飲んでないのを知っているのかな?


調子が良いので、ついつい薬のことを忘れてしまうこともある。

飲まなくてもこんなに食欲もあり、調子良いのだから

そんなに脅かさなくても。


看護師は言いすぎたと思ったのか

「でも最近顔色良いですね。体調良さそうですね。」と言ってくれる。


さっきお誕生日の乾杯でビール3杯飲んだからかもしれないが・・・


今日は食欲もあり、美味しく食事も食べられる。


母さんが昨日美容院に行き、

帰りに買って来たウナギも刺身も美味しかった。


今日は母さんの好物のコロッケとメンチカツを食べた。

もう普通になんでも食べられる。


普通の生活ができることは有難いとつくづく感じる。


何事もなく普通が一番だ。


だが、毎日誰かが家に来る。

今日は看護師が来た。


「薬ちゃんと飲めてますか?」と新しい薬を

お薬カレンダーとやらにセットしながら言う。


「子どもじゃないんだからこの変なカレンダーやめてくれないか。」

と言ってみる。

バカにしていると思う。

こんなものに入れなくても薬ぐらい飲める。


「すみません。

 私が薬を管理するのに、これがわかりやすいですよ。

 もうしばらくここに入れさせてください。」

と看護師から頼まれた。


それなら仕方がない。


実は飲み忘れた時の分はしまっている。

また「飲み忘れましたね。」「持って帰ります。」

と言われるのが嫌なんだ。

こう毎週毎週飲んでいるんだから一回や二回どうってことない。


「調子良い時は薬飲まなくてもいいでしょう。

 お腹痛くもないし、ちゃんと食べられている。」と言うと

「薬飲んでいるから腹痛しないんですよ。

 ちゃんと飲み続けましょう。また入院とかにならないように。」

と諭された。