今日なにごともなく(2) | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

今日は食欲もあり、美味しく食事も食べられる。


母さんが昨日美容院に行き、

帰りに買って来たウナギも刺身も美味しかった。


今日は母さんの好物のコロッケとメンチカツを食べた。

もう普通になんでも食べられる。


普通の生活ができることは有難いとつくづく感じる。


何事もなく普通が一番だ。


だが、毎日誰かが家に来る。

今日は看護師が来た。


「薬ちゃんと飲めてますか?」と新しい薬を

お薬カレンダーとやらにセットしながら言う。


「子どもじゃないんだからこの変なカレンダーやめてくれないか。」

と言ってみる。

バカにしていると思う。

こんなものに入れなくても薬ぐらい飲める。


「すみません。

 私が薬を管理するのに、これがわかりやすいですよ。

 もうしばらくここに入れさせてください。」

と看護師から頼まれた。


それなら仕方がない。


実は飲み忘れた時の分はしまっている。

また「飲み忘れましたね。」「持って帰ります。」

と言われるのが嫌なんだ。

こう毎週毎週飲んでいるんだから一回や二回どうってことない。


「調子良い時は薬飲まなくてもいいでしょう。

 お腹痛くもないし、ちゃんと食べられている。」と言うと

「薬飲んでいるから腹痛しないんですよ。

 ちゃんと飲み続けましょう。また入院とかにならないように。」

と諭された。