今日なにごともなく(1) | 小説 介護される日々

小説 介護される日々

介護される 介護する 寄り添う気持ちとともに。

今日は母さんがクリニックへ行くというので、

医者に手紙を書いた。


このクリニックの医者は

私の訪問診療に来てくれている医者と同じだというので、

どうせ家に来てくれるのだから

母さんも一緒に診てくれ、とお願いしてみたのだ。


わざわざ通わなくても良いだろう。


娘と一緒にクリニックへ行った母さんが帰ってきたので、

「医者は手紙読んだか?」と聞くと

「読んでいたけど、『奥さんはたまには外出した方が良いから

 がんばって通ってくださいね。』と言っていたわ。」

と言っていた。


効率悪いことこの上ないな。

なぜもっと往診の時間を有効に使わないんだ。


母さんの薬がなかったのだが、医者にそれを言ったのだろうか。

「あ、忘れていた。」というのでクリニックへ電話した。


まもなく看護師が来たが、

「このお薬カレンダーにこの前セットしておいたのですが。。」

とあるはずの薬を探していた。


飲みすぎてしまったか?他に置いたか?


「ご主人の薬がちょっと残っていますね。

 飲み忘れちゃったみたいなので、

 余っている薬は持ち帰りますね。」と私に言う。


そんなはずはない。ちゃんと飲んだはずだが。


「余っているからと言って、私が買った薬だ!

 勝手に持って行っては困る。

 ちゃんと残しておいてくれ。」と置いていかせた。


薬が大事なことはわかっている。

自分の身体なんだから、自分で守っていくのが当たり前だ。

とにかく大丈夫。