O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba -12ページ目

チェコ共和国1 プラハ1

ウィーンを早朝発って、
バスとメトロを乗り継いで聞いたことないぐらいわかりにくいバスターミナルへ。
前回と同じEurolineでまた満席のバス移動。
チェコに入国した。
チェコって言ったら私ぐらいの年代はまだチェコスロバキアって言ってた。
ビールぐらいしか知らない。
世界遺産って言うから来てみたけど。


街の中心入り口で出迎えてくれる、聖ヴァーツラフの像。

ヴァーツラフ広場を北西へ。
とても都会できれいな街。

見たことあるパン屋さんがあってお腹空いてないのにケーキとか食べてしまう。

チェコにもオペラ座がもちろんある。
オペラ座のチケットは例に漏れず売り切れ。


プラハの街を流れるVltava川。
汚いけどガンジス川で言ったらきれいな所よりきれい。
ヴァラナシのあれは何ですか。

プラハ城にそびえるSt. Vitus's Cathedral
死ぬほどかっこいい。
中は優しいお顔の神様がいっぱいで、
外を守る彫刻が悪魔みたいなのばっかり。
外弁慶な。
内輪で仲良くしてる感じのどっちかって言ったら田舎のヤンキー的な。

中には何とミュシャの作成したステンドグラスがある。
足元に鳥肌。

ひんやりとした中にはいくつもの祭壇。

Vez Towerにも登ってみる。
共通チケットとは別料金でしかも何百段も階段登らされて、
そもそも私高所恐怖症なのに、
何の修行ですか。

最近高いところによく登る。
そしてウィーンでかかとが取れたのだけれど、
多分ここでアキレス腱がちょっと切れた。
もう一人で歩けない。


Vltava川を東へ、Karluv橋を渡る。

橋のたもと、聖フランシスセラファン教会。
モーツァルトが実際に演奏したオルガンがある。

このシナモンの巻き巻きロールにハマる。
チェコで5回ぐらい食べた。

Stavovske劇場。
モーツァルトがドン・ジョヴァンニを初めて発表した劇場。
オペラ座が売り切れだったので仕方なくここでオペラを見ようと思ったら、
何とこの日の演目がドン・ジョヴァンニだった。
超ラッキー。

この怖い像にここでモーツァルトが初めてドン・ジョヴァンニを発表しましたよって書いていた。


テンポラリーダンスの融合した前衛的なドン・ジョヴァンニだった。

私は平成のドン・ジョヴァンニを知っている。

ちょっと夜遅くなってしまってから怖かった。
ウィーン同様、お店の閉まるのが異様に早い。
コンビニみたいなものがヨーロッパに全然無い。

オーストリア3 ウィーン3

シシィチケットの残り2ヶ所を消費するため、
ハプスブルクの家具を集めたHofmobiliendepot へ行ったら、
自分が家具に全然興味無いことを再認識した。

場所がわかりにくかった。
日本人の愛情表現ほどにはわかりにくかった。

椅子地獄。

シシィの映画で使われたセットなんかも展示されていた。
そして映画のセットと椅子に自分は全然興味無いことを再確認した。





もうひとつの大きな王宮、
Palacio de Schonbrunn宮殿へとバーンを乗り換える。

私今まで女帝って高島礼子的なものだとばかり思っていたけど、
もしくは橋田壽賀子あたりだと信じていたけれど、
本物はここにいた。

マリア・テレジアこそ本物の女帝だった。
モーツァルトも子供の頃この人の前で演奏したそうな。
シシィばっかり追いかけてたけど、
結局この人は常に1番高い所にいる。
旦那が死んでから一生喪服で通したこと、
一人のお気に入りの娘以外は全員政略結婚の道具にして、
領土を守ってきた鉄の女の人。
そしてマリー・アントワネットのお母さん。

そのマリア・テレジアのMara-heresien広場を急ぎ足で通り抜ける。

ウィーン名物薄くておいしくないトンカツシュニッツェル。

belvedere上宮にたどり着く。
今回の放浪、どうしても見たかったリストの3つ目がここに。

クリムトのDer Kuss
日本では接吻と言う名前で知られた作品。
有名ですね。

本物、超やばいから。
すごい大きいしすごい金箔みたいなできらきらしてるし、
女の人の恍惚顔めちゃくちゃきれいだし、
もう勝手に泣けるから、これ。

クリムトの他の作品も本当にきれいだった。
この人はレーピンと並んで、お土産の何かを買ってしまうレベルで好き。

エゴンシーレの作品もたくさんあったのだけれど、
1番見たかった、「死と乙女」は貸出し中かなんかで会えなかった。

ちーん
広大な敷地。
下宮も含めてオイゲン公の居城だった場所。

オイゲン公は全然ハンサムガイじゃなかったらしいけど、
こんなお家に住んでるならもうそれはハンサムガイだ。



美術館で時間使い過ぎて急ぎ足。


今日はそこら中でモーツァルトの格好した人が
チケットたたき売りをしているWiener Residenz Orchesterを見る。
前日にたまたまオペラ座でウィーンフィルを聞いてしまったから、
はっきり言ってその10倍払って見るもんじゃなかった。
やっぱり金管がゼロだと迫力が違う。
ヴィヴァルディとかモーツァルトの有名な曲だけやりますよ、
オペラもちょこっとやりますよ、
バレエも二人だけバレエシューズでちょこっとやりますよ、
って言う観光客だましのやつだった。
ウィーン行く人は絶対オペラ座公演にした方が良いです。


それにしたってウィーン、超好き。

クラクフで買ったコンバースっぽい靴が合わなくて、
結局石畳直撃のしましまの非ウォータープルーフに戻ったところ、
右のかかとがちょっとはずれた。
そもそも1日に多分20kmとか歩いているから、
完全にかかとが取れた。

で、痛くてあんまり歩けなかった。
足りないので多分また来ます。
ウィーンほんと好き。

Vienna on the way



大往生/永六輔
ブルガリアで交換してもらった。
死ぬ、って六万回ぐらい出てきた。
東欧を鉄道に揺られながら自分が死ぬときのことをひたすら考えると言う、
最高にシュールなひとときをくれた。

広大な土地と多くの民衆を束ねたマリア・テレジアだって、
神童のモーツァルトだって、
みんな平等に死んでいった。
それでもこうやって広場で、博物館で、教会で今も生きていて、
そんな風に名前が残らなかった誰かだって、
その人がいなかったら多分世界が少し変わっていたんだろ、
ってバタフライエフェクトに馳せる。

生まれてきて良かったって、
死ぬ時思える様に生きること、
諸々。

オーストリア2 ウィーン2

ネパールと、私の大好きなインドの人たちが1日でも早く平穏な生活に戻れます様に。
シヴァが壊してばっかりじゃありません様に。




寒くもなく、ほどよく晴れてくれて、
やっぱり私、ウィーン、好き。

物価高い以外いやなところが見つからない。

そしてシシィの住んでいたHofburg王宮!
シシィかわいい!
宮廷銀器コレクションからSisi博物館、Kaiser appartmentsまで、
また日本語オーディオガイドがある。
超何言ってるかわかる。

テーブルに飾られるセンターピースたち。

シシィの死後、マスコミやなんかによって作り上げられたエリザベート像とは違って、
もっとネクラでもっとストイックで奔放な彼女の人生を、
実際に使っていたお部屋やドレスなんかと垣間見る。

エリザベートなんてあまりにも有名だし私みたいな痛い種類の人間は
結構みんな好きなんだろうけど、
ここでは旦那のフランツヨーゼフ超かっこいい、って思った。

チケット代が信じられないぐらいの値段を取るのだけれど、
全然その価値がありました。
そもそも外人価格って言って20倍取られてるわけじゃない。
何だ、あのインドの外人価格って。




ブダペストでもクラクフでも王宮行ったけど、
規模が全然違った。
おぼっちゃまくんもハプスブルクには勝てないかも知れない。
超広いしあと他の王宮によくあるみたく高い壁や丘の上じゃない。
ハプスブルク家最強伝説。


ウィーンのカフェは無形文化遺産。
銀座みたいなKarntner通りの老舗のカフェ、Gerstnerで、
甘い甘いケーキと、
シシィも大好きだったホイップの載ったコーヒー。
これ、ウインナーコーヒーやないか。
ウィーンで飲むウインナーコーヒーやないか。

行列に弱い私は、
全然お腹空いてないのに並んで肉肉しいなんかを食べた。
これ、ウインナーやないか。
ウィーンで食べるウインナーやないか。

Wiener  Staatsoper、オペラ座。
毎日ではないのだけれど、日本語のガイドツアーが行われていて、
しっかりそれに参加した。

80%は第二次世界大戦の空襲で壊されてしまったとか、
これはロダンが作ったんだよとか
見たことないぐらいのイケメンが超わかりやすい日本語で説明してくれました。
見たことないぐらいのイケメンだったけど、
完全にオネエだった。

私の持論ですが、オネエはイケメンが多い。






毎日ソールドアウトのオペラ座公演。

バックステージにも入れてくれた。

そしてもちろんこの日もソールドアウトなのだけれど、
立ち見席は当日販売のみ、という情報を仕入れてしまって、
私は4時からひたすら並んだよ。

この日の演目はL'ITALIANA IN ALGERIで、何と毎日演目は替わるそうです。

2週間前ぐらいには座席は基本ソールドアウトで、
もちろん予約なんかしていなかったのですが、
当日販売のみの立ち見席の良い方は、
ロイヤルボックス席のすぐ下にあって、
何と音が1番良い。
そしてロイヤルボックス席が何万円もするのに、
この席は何と4ユーロ。
500円でウィーンフィルの生演奏を一番音のいい席で聴けるなら、
この並ぶのはむしろ幸せのひとときではないか。

チケット代が浮いているので、
シャンパンとか開演前に飲んでみる。

イキっている。
ウィーンのオペラ座で開演を待ちながらシャンパン。
ただ、お鼻の高い紳士淑女に囲まれて、
私はインドで買ったお気に入りのトミーと、
日本で買ったお気に入りのジーンズと、
この旅で酷使し過ぎてボロボロのお気に入りのアメアパのカバンなんですが、
ドレスコードがないからここにいさせてもらえるものの、
相当のちんちくりんだ。

すいません、こんなのが混ざって。

ああ幸せ。



音楽の街で、
世界最高峰のオーケストラとオペラに酔いしれる。
もう意味無く超泣けるし本当幸せ。

イタリア語の歌と英語の字幕で意味はわからんけど。
幸せ。