沖田音楽院教室ブログ

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子どもたちが教えてくれるもの

沖田音楽院教室ブログです。

『育児は育自』といいますが、正にその通りで、
子どもたちに教える事よりも
子どもたちから教えられたことの方が
遥かに多いです。

彼らとともに学び合い、成長しあった遺伝子を
書き綴ってます。

今日は教室のイベントでした。

その名も「七夕?会」

七夕会なので毎年7/7付近にやっているのですが、

今回は施設の抽選に外れ7/27という

七夕とはかけ離れた日に行いました。


全然七夕ではないですが、

7/27に七夕会やるよー」

って生徒に言えば、

ツッコミが入りまくって

別の名前をつけてくれるだろう


なんて目論んでましたが、

まさかまさかの生徒たちは

この時期外れの七夕会を

すんなり受け入れてて

「あたし七夕会であの曲弾くー」とか

「七夕会のおかしアレが良い!」とか

言っていました。


細かいことに拘らん生徒をもてて幸せです。


今年はなんと高校生が参加してくれていて、

中学生も1人参加してくれました。


小さな子の参加が多く、子どもっぽいイベントに

高学年の生徒がでてくれるのは

かなりスゴいことなんです。


何度も参加してくれている生徒たちなので

自主的にいろいろと手伝ってくれて

かなり助かりました。


この暑さの中での開催だと

準備の段階で僕はもう

ヘロヘロなので、

こういった生徒たちが動いてくれるのは

もうホント感謝しかないです。


ピアノがある部屋を借りているので

みんな今宿題の曲を弾いてもらうのですが、

中高生の曲となると豪華なので

小さい子たちの見本となってくれています。


ちょっとお兄さん、お姉さんくらいの子が

弾いてくれる効果は計り知れません。



また、生徒たちだけでなく

付き添いのお母さんお父さんも

かなり手伝ってくれていて

助かりました。


歳を追うごとにこういったイベントでの

疲労度がハンパない状態になりますが、

こういったサポートがあるおかげで

なんとかなってます。

動画はこちら

 

 

 

 

ご入会ありがとうございます。

ピアノの習い事は長期戦です。

その間、上昇する時期もあれば

低空飛行の時期もありましょう。

 

それでもピアノを通じて

また、当教室を通じて

様々なことを学んでもらえたらと思います。

 

それについて以下に

メッセージをお送り致します。

長文ですみません…

 

 

・ゴールはどこか?

 

ピアノを習うにあたり、何をもってゴールとするかは

その時々で違うものかと思います。

 

なので設定のしようがありませんが、

ここでは私、「先生側の思うゴール」をお伝えします。

 

私が思うゴールは2点。

 

・弾きたいと思った曲が弾ける

・やりきって自分の意思でやめる

 

です。

演奏技術的にもメンタル面での成長的にも

それに必要な期間としては

「5年」かと考えます。

 

まずは5年を目指してみてください。

 

 

 

 

・ピアノを習う意味

 

こちらも千差万別ですので

私の考えをお伝えします。

 

私が思うピアノを習う意味は

「成長すること」と「楽しむこと」です。

 

また、

「教育とは社会に対して

どういうスタンスで臨むのかを学ぶこと」

だと思っております。

 

当教室に通い演奏技術を高める…そのものは

一つの手段でしかなく、

 

それを通じて

学びと成長の機会を得、

自分らしさを探す。

 

ことが当教室に通いピアノを習う意味だと

私は考えております。

 

 

 

 

・どうしたら練習するようになるのか

 

どうしたら練習する子になるのか?

というのは永遠のテーマでして

答えなんてそう出ないのですが

 

一つだけ真理がありまして、それは

「おうちの方の関心があれば無敵」

ということです。

 

「練習しなさい」「弾きなさい」と

声を掛けるのではなくて

「聴かせて」と言ってあげて下さい。

 

その際、間違えて弾いていても

ダメ出しをする必要は一切ありません。

それは私がいたします。

ただただ聴いてあげて下さい。

 

「自分の演奏をおうちの方が

ただただ聴いてくれる」

 

これ以上に子どものモチベーションを

上げる術は存在しないと思います。

 

 

 

 

 

・練習時にこれは必須

 

メトロノームは超大事です。

上達するためには必須です。

 

安定したリズムというのは

演奏の質にかなり大きく関わります。

 

最初のうちは本人も問題なく

使ってくれても数年たつと

「メトロノームに合わせたくない!」

というお子さんもいます。

 

しかし、メトロノームを嫌がる子ほど必要です。

「嫌だ」「やりたくない」ということは

それに取り組めば成長するということ。

 

そして、リズム感ばっかりは

教室だけでやっても身につきません。

 

 

 

 

・これは絶対にしないでもらいたい

 

逆に絶対にしないでもらいたい

練習方法があります。それは、

 

見本やYouTubeを聴かせて音を丸暗記させる。

 

これをすると譜面を読む力がつかず

必ず4年目辺りで壁にぶつかります。

そしてそのまま挫折する子はとても多いです。

 

因みにこの方法をしてしまうと

最初の3年間の進度はとても速いものになります。

しかしお手軽に手に入れたもので突き進む生徒は

いざ最初の壁にぶち当たると気軽に

「できないからやりたくない」と言い出すものです。

 

 

 

・やる気の源

 

私は、

「やる気の源は好奇心」

だと思っています。

 

長年子どもたちの成長に携わっていて

つくづく感じるのは

子どもと言うのは常にもっと伸びたいと思っている。

一見そうは見えなくとも心の中ではそう思っている。

ということです。

 

どうしたやるル気になるか?

どうしたら上手くなるか?

というノウハウよりも、

「もっと伸びたい」という芽を摘み取らないことが大切です。

 

本人の伸びたいという気持ちをいじくらなければ

勝手に学び勝手に上達していくものです。

 

好奇心のある子は何かと

横道にそれたがるものですが

ある程度はスルーして

戻ってくるのを待ってあげるような

レッスンを展開したいと思っています。

 

 

 

 

以上です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

冒頭でも述べました通り

ピアノの習い事は長期戦です。

いろいろなことが起こると思います。

 

生徒本人にとって当教室が

どのような位置付けになるかは

現段階では知る由もありませんが、

 

「自分とはどういう人間なのか?」

というのをピアノを楽しく弾きながら

学んでもらえたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おうちの方へシリーズ

 

どれくらい習えばいいの?

 

最大の壁

 

どうしたら練習するようになるのか

 

どうしたら練習するようになるのか2

 

振替について

 

ピアノから学べる家、そうじゃない家

 

自滅する子、上手くなる子(自滅編)

 

自滅する子、上手くなる子(上手くなる子編)

 

練習について

 

【短文です】保護者の方は何をすれば良くて何をしてはいけないのか

 

各ピアノの特徴と活かしかた

 

発表会について

 

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先日電車で座っていたら

隣に座っている2人組の会話が

聞くとは無しに聞こえてきた。


その2人は新学期を迎えお子さんの

新しく担任になった先生の話

らしきものをしていた。



「◯◯先生ってどうなのかね?」

「子どもはあの先生で喜んでるよね」

「私も自分が小学生だったら

同じように喜んでたと思うけど

「子どもがあの先生みたいに

なって欲しいか?ってなると

そうは思わないんだよね」



僕はこの言葉が耳に入ったときに

衝撃が走りました。


そんな視点を持ったことは無かったなー




生徒がどうなって欲しいか

っていうのはしょっちゅう考える。

でもそのゴールが

「僕みたいになって欲しい」

とは思ったことがない。


もちろん人格が違うのだから

目指す必要性は全く無いんだけれど、

別の視点から見れば

習っている以上、生徒というのは

先生から

何かしらかの影響を受ける。



そしてそれは

「その先生の人格に近づく」

ということに

なるのかもしれない。


自分自身がどう生きるか?

というのは大なり小なり

生徒たちに関わっている。

としたら、

どんなところが似て欲しいだろうか。



それはなかなか答えが出るのに

時間がかかりそうだなぁ

なんて思ったけど、

意外とスグに答えが出た。




僕の今までの人生は

復活の連続だったように思う。


希望を捨てず、

自分を信じて、

試行錯誤した結果、

結局最後は大逆転

という道を歩んでこれた。

と思う。





そしてそんな自分に

貢献できることが何かないか?

って思って、

フリースクール(不登校の子が通う学校)

ホームレス支援のボランティアを

やっている。

ドロップアウトしてしまっている

人たちに時間を使いたい

という気持ちから。



不登校の子たちや

ホームレスの人たちと、

ピアノ教室は

全くの別物だと思っていたけれど、

もし同じ僕という人物から

生徒たちに何か良い影響が

伝わるとしたら

それはとても嬉しいことだと思う。