今、世界中で話題になっているトランプ大統領の言動。個人的には、あまり好きな人物ではない。
ただ、その好悪の感情にとらわれ過ぎると、本当のところが見えなくなる。
だからこそ、まずその自分自身を警戒しておきたいと思う。
国内外でさまざまな批判がある。
しかし、視点を少しずらしてみると、別の見え方も浮かび上がってくる。
たとえば、ベネズエラやイランをめぐる一連の動き。
報じられている事実だけを見れば個別の、ただの好戦的で狂っているような出来事に見えるが、そこに一つの仮説を置いてみる。
これは、ある大国の覇権拡大を抑える動きではないか。
そう仮定すると、点と点だったものが、線としてつながり始める。
南米における影響力の変化。
ベネズエラとの関係性。
そして、一帯一路の要所に位置するイラン。
それぞれ単体で見ると断片的だが、全体として見ると、ある程度の一貫性が見えてくるようにも思える。
もちろん、公式には語られない(もしくは語れない)部分も多い。
核施設への対応といった説明がなされていたとしても、そこにどこまでが表の理由で、どこからが本音なのかは分からない。
また、次はキューバだという発言も、単なる強硬姿勢として見るのか、それとも別の戦略的文脈の中で捉えるのかによって意味が変わってくる。
ただし、ここで重要なのは、この見方自体もまた「一つの仮説に過ぎない」ということだ。
間違っているかもしれないし、一部は当たっているかもしれない。
しかし、結論を急いで断定することよりも、こうした複数の視点を持つことのほうが、自分にとっては重要に思える。
なぜなら、国際情勢は、各国の思惑、国益、経済、そして安全保障といった要素が複雑に絡み合って成り立っているからだ。
単純な善悪や二元論では、とても捉えきれない。
むしろ、一つの情報や視点だけで判断しようとすると、感情論や極端な見方、場合によっては陰謀論に引き寄せられやすくなる。
もちろん、二元的な見方そのものを否定するわけではない
。
ただ、それだけに留まらず、三元、四元と視点を増やしていくことで、より立体的に物事を捉えられるようになるのではないかと思う。
世の中は、複雑で、矛盾も多い。
だからこそ、安易に結論を出さず、一つの見方に固定せず、時間をかけて考えを熟成させていく。
その過程自体にこそ、意味があるのではないかと感じている。