第九弾「ブエノスアイレス観光。フェリアの梯子」
観光!観光!!観光するんだッ!
ということで、ついにブエノスアイレスを観光する日がやってきました笑
バリローチェでも、独りだけ観光しそびれた僕には、まさに初めて観光を目的にアルゼンチンを歩く日だったのです!
この日は3/15、日曜日。
朝から、東谷さんとサン・テルモ地区ののみの市(フェリア)へ。実はこの日、サマータイムが終わって(おのれサマータイム!今まで散々苦しめおって?)、1時間時間が後ろにずれて、この時ばかりは1時間得をしました!笑
道路の両脇に露店が延々並びます。何kmくらいあるんだろう?
オルケスタが演奏していました! 他にもダンサーや、パントマイマーや、色んな人たちが見られます。さらに、時々ある大物ミュージシャンが演奏しているという話だったのですが、残念ながら会えませんでした~
さて、ここには骨董品を売っている一角があるのですが…
→こういう感じ。
写真がこうだし、分かっちゃうかもしれませんが、これぜーーーんぶ、商品だとか。
↓こんなものとか、こんなものまでですか!うううむ!!!
柵さえも…
一度帰って、帰り際に買ったミラバンを食べながら(前々回に写真が。皿より硬いパンだったので、電子レンジをかけて何とか食べられる柔らかさに)、一昨日のレッスンの復習を軽くして、会田さん、崇朗くんがおすすめだった、レコレータというところにあるフェリアへ。なぜかフェリアのはしご笑
レコレータは、サン・テルモに比べると、
全てがおしゃれ!!
物がよく、その分高いです。どちらのフェリアにも、それぞれの面白さがあります。売っているのは、マテ茶の器、アクセサリー、革製品、絵、オリジナルの美術品、などなど。
はっきり言って楽しいです!……できれば2人がいいかと笑(独りで行きましたあ!)
ところで、レコレータは、何と言ってもお墓が有名なところです。
フェリアの端っこから墓地に入れたので、こちらはついでに入り、エビータの墓にも参ってきました。この10分間が、多分、唯一ノーマル観光をした時間かな?……元々、街歩きや暮らしてみることの方が、僕は好きで、観光はついでにできるのが理想です。
それにしても猫はいずこ?たくさんいるって話だったのに……
さて、帰ろうと思って、レコレータ墓地の外側を歩いていると……
……あれ?自分の名前を呼ばれてる気がする。ここはアルゼンチンだぞ?
もしやとは思っていたけど、ついにそこまでおかしくなっちゃった?……
いやいや!!Sayacaさんだ!
バッタリ会っちゃったのです!この広い街で?!
この頃、みんなばったり誰かに会うのが、流行って(?)いたのです!
……東谷さんはバリローチェで、十?年ぶりかにバンドネオニスタ(なんと、バリローチェ在住。ここを訪れなかったら会えなかったかも!)と、いきなり再会。青木さんも、ブエノスアイレスに住んでいた頃の友人にバリローチェで会っちゃってました(やっぱりバリローチェ在住!)。会田さんも、この数日前に、ばったりSayacaさんに会っています。
以前ちょっと登場した藤原寛明くん(こちら をご覧ください)にいたっては、たまたま1ヶ月ほど前にブエノスに来ていて、(青木さん、崇朗くんが滞在していた)ベアトリスさん宅にあいさつしに来たところ、偶然みんながいた!といった具合。
……つくづく不思議な国です。
次回は、牛!!
つづく
第八弾「ブエノスアイレス午前……何時?」
もう第八弾になっています。途中からお読みの方には、すぐにはなんのこっちゃ分からないかもしれません。お手数ですが、http://ameblo.jp/onkai-projects/entry-10230620030.html から順にご覧になっていただけるとうれしいです!
さてここで、僕が滞在したブエノスアイレスのマンションをご紹介~
←居間 ↓寝室(使わせていただきました)
行く前から楽しみでしたが、実際快適でした!
寝室のベッドを一つ居間に移し、ルームシェア。
風呂はなく、シャワーとトイレが一緒になっていました。よって、シャワーの後にナントカ排水しないと、床がびしょ濡れ。トイレが出来ません![]()
そのために、水切りがどーん!置いてある。
……という写真を撮り忘れました。無念~
問題は、中にはなく、家の外にありました。
窓を開けると、向かいにオフィスビルがあるのですが、その巨大な排気口、ばっちり我々の部屋を狙っており、24時間轟音を発していたのです。
実のところ、アルゼンチンに着いてから、ほとんど寝れてなくて、最初は、
これが時差ボケってやつなのか!!
と思っていましたが、違ったらしい。というのも、金曜の夜になって、突然この排気口の轟音が止み、その週末の2日だけ、ぐっすり寝られたからです。耳栓は持っていたけど、……そうか、低周波!
メンバーの皆さんの話だと、コレクティーボ(バス。夜中までひっきりなしに走っている印象です。終バスってあるのかな?)が走る通り沿いの部屋の低層階に住むと、ぶっ飛ばすエンジン音で眠れないとか。
低層階では何しろ不眠になりやすいのかもしれません。
それから、これは滞在したマンションにあったものですが、何か分かりますか?
これなん、エレベーター。僕は最初、まるで気が付かず、どんどん通り過ぎました。トイレか?物置か?
ドアを開けると、もう一つ扉があるのですが……
右の写真のように、蛇腹になっていて、乗って順に扉を閉め、行き先階を押すと、動いてくれます。
慣れませんでした。エレベーターが行き先に着いて止まる。1、2、3、4……あれ?「そうか!扉開けないと出られないんだった」……全部手動です![]()
3/13、帰国まで1週間を切ったこの日は、目的の一つだった、レッスンを受ける日。
途中まで地下鉄で行き、そこからタクシーに。運転手はおじいちゃんだったのですが、普通に番地を聞き間違えてました笑
ついでに、数日後、再度レッスンに行った時は、若いあんちゃんのタクシーに乗りましたが、道がよく分からないとかで……しばらく走ったところで、間違えてるんじゃないかとイライラし始めるし(間違ってないんだけど)。その上、バイクに接触されそうになって、いきなり口論し始めます。どうやらバイクがいちゃもんをつけようとしていたらしい。ところが、1分ほど怒鳴り合ったと思うと、一体何があったのか、突如2人は握手して和解。不思議な国です。でも、僕はこういうはっきりした感じ、好きです。
……さらに、近所まで来て路に迷う。運ちゃんはしきりに「マエストロ!」とその辺を歩いているじいちゃんたちに道を訊きまくり(確か4人くらい)、やっとたどり着く、といった按配です。
今どこにいるのか、確認しながら乗ってないといけないんですね。いつも、一緒に乗っていた人たちに助けられるばっかりでした。
タクシー、何と言っても安いです。町の中心付近で乗り降りする分には、3人で乗って、一人10ペソ(約270円)もかからなかった!
一見一緒に見える2種類のタクシー。普通のタクシー(屋根の上に何もない、写真左側。違い、分かりますか?)と、ラジオタクシー(安全らしい。右)
師匠ラミーロ・ガジョのレッスンは本当に素晴らしく、内容を書きたいけれど、長くなり過ぎちゃう……師匠は英語もぺラペラですが、会田さんに通訳してもらって、スペイン語でレッスンを受けられました!
スペイン語が分かるだけでありがたいのに、凄腕のミュージシャンで、おまけに同じ楽器である会田さんが入ってくれたおかげで、細部に至るまで、師匠のメッセージを受け取ることが出来ました。僕の宝物です。心から、感謝!
1ヶ月以上たった今でも、レッスンの録音を聴く度に感動して、鳥肌!!
さあ、レッスン終了後、メンバーも集まり、フィエスタ!
夜明け直前までお邪魔して、次の日夕方には最後のリハーサル。……は省略いたしまして、
一度帰った後、
韓国人街へ!
あえて、韓国国料理をいただくことだけが目的です。
出国前にmixiで知ったのですが、この牛の国では韓国料理も絶品、とのこと。このとき行ったのは、Bi Won(住所は、Junín 548だと思います)という店。これがまたうまい!牛はもちろんですが、他のキムチ的なもの?とかが、素直に体に入っていく感じでした。
というところで、一向に話が進みませんが、いよいよ次回、
ブエノスアイレス市内観光に参ります!
(この日しか観光してないので……)
つづく
第七弾「スーパーマーケット」
いつまでアルゼンチンのことを書き続けるんだろう?と、書いている本人も思っていますが、前回までの段階でブエノスアイレス到着(3/4)から1週間が経ったところです……
この頃が、スペイン語ができなくて一番苦しかった頃で、何をするにもメンバーのみなさんのお世話になりまくっていました。
バル・スールでの本番が終わると、次の日が1日予定ナシ。
なので、初めて大きなスーパーマーケットでの買い物です(コレが本題!!)
本文には関係ないけど、チョリパン。チョリソをはさんであるだけ。
野菜も一緒に、なんて考えないところがオトコマエで好き(でも入れて欲しい…)。
以下、今回はスーパーと料理の話だけです。スーパーと料理に興味がない方、活字耐久テストか?と怒りがふつふつとわいてくると思われます。申し訳ありません。また次回以降読んでやってください!
関連する写真がほとんど載せられないので、書きにくいのですが、食べるもの・飲むものは、端的にその国を表していると思うので、やっぱり書かなくちゃ!
滞在したセントロには、至るところに小さなスーパーがあるのですが、この日行ったのは、大きなスーパー。僕が行ったのはDISCOという店でしたが、他にもカルフールなど、外資系の知られた企業が入ってきています。
カツレツ(ミラネッサ)をはさんだ、ミラパン。この国では、肉は柔らかくとも、パンは皿よりも硬い。
アルゼンチンは牛がべらぼうに安いのですが、野菜も安くて美味しいのです。 去年中国の食品に不安感が高まっていた頃、ブラジルとアルゼンチンが注目されていました(ブラジルは経済的にも!)。なんと言っても味!
たまねぎは、切ったらエキスがジュワッと出てくるほどジューシーで、ルッコラなど葉物は若干苦味があり、その分味が濃い。
僕は、これが本来の姿だと思います。昔、日本のスーパーを取材したことがあるのですが、一昔前までの野菜は、日本でも、基本的に苦くて味の濃いものだったようです。それが誰のニーズなのか、味が薄くて水っぽいものが好まれるようになり、(少なくとも5年前は)そうでない野菜は、探すことさえ難しいとか。
さらに、これは重要情報なのですが、アルゼンチンでは、挽いたコーヒー豆のすべては、砂糖入りで売っている、ということです!
これについては東谷さんから事前に情報を得ていて、日本で豆を買っていきました。
お茶の葉(阿里山金萱という台湾ウーロン茶)も持っていったのですが、値千金でした。アサードから帰宅して飲むと、ほっとしました。
ホームパーティー(フィエスタ)につきものの、エンパナーダ(南米式餃子型ミートパイ)。デリバリーもあるらしい(これはレストランのものだけど)
滞在先が、料理をできる環境ならば、個人的には塩を持っていくことをお薦めします。この国の素敵な野菜や肉は、塩以外の調味料をほとんど必要としないかもしれません。お好みの塩を持っていけば、最高に美味しいかも!スーパーで、狙ったタイプの塩を見つけるのは、僕には無理でした。
酢はよく分かりませんでした。バルサミコだけはやたらと充実していて、安いです(かなり美味しかった)。
あと、肉を料理する人は、ハーブも使うと思いますが、日本ではフツウにあるものが、なかったりします。例えば、僕はローズマリーを見つけることが出来ませんでした。その代わり、エストラゴンとかがドカドカ置いてある。
トマトの水煮が、なぜか日本で買うものよりもかなり酸っぱい気がしました。
それと、言われて気が付いたけれど、包丁も必需品です!備え付けのものは、おもちゃで、本当に切れない。ミルか乳鉢くらい持っていくと、いろんな香辛料が使えて面白そうです。
いずれにせよ、キッチンにはガス・オーブンがあったりして、料理好きにはたまらない環境だと思います。
これもフィエスタにつきもの、ケソ・デ・タブラ。これもバリローチェのレストランのものです。
忘れちゃいけない、お酒の話。
素晴らしすぎる、アルゼンチンワイン!
アルゼンチンを代表するブドウの品種は、マルベック。果実というより花を連想させるほど華やかな香りが特徴(らしい)です。このブドウ、実はある有名フランスワインと同じ品種なのです。それは、「カオールの黒」と言われる、AOCカオール。ワイン好きな人は聞いたことがあるかもしれません、素晴らしいワインです。
ちなみに、他の品種(カベルネとか)や白(シャルドネとか)も、素晴らしいものがたくさんあります!
ワインもスーパーにかなり揃っています(棚に置いてあるだけですが……)。
日本の某スーパーで1390円で売っていたワインが、10ペソ(約270円……)で売っているのを発見した日には、可能な限り多くのワインを飲んでから、日本に帰ろうと決意するに至り、まあまあ実行しました笑
ビール好きにも、面白いですよ!
アルゼンチンのビール会社トップは、キルメスというメーカーですが、ここのフツウの種類のものは、日本のビールにかなり近いです。ですが、お薦めは、ボックという種類。独特のコクがあって、日本に持って帰りたかった!
それとスーパーにはベルギービールも売っていました。レフやデュベルと言った定番が、日本のフツウビール程度の値段で手に入ります。うれしいのは、マレッツのようなやや珍しいものも(個人的に大好きな、グーテン・カロルスはなかった…)。ところが不思議なことに、意外と日本でもよく見るものなのに、日本の酒屋価格の1.5倍もの値段がついているものもありました!……なぜ?原価はどこの国が買っても変わらないと思う……
僕は、可能な限り多くのワインを飲んで帰るぞプロジェクトを実行してしまっていたので、ビールはこのくらい。
豊かなアルゼンチン。
ここには、生きることの楽しみがいっぱい詰まっている気がします。
このシリーズ、もう数回続きますが、食べ物のこと、街のこと、人のこと、音楽のこと、それと少しですが観光の話題も登場です!
つづく





