第七弾「スーパーマーケット」
いつまでアルゼンチンのことを書き続けるんだろう?と、書いている本人も思っていますが、前回までの段階でブエノスアイレス到着(3/4)から1週間が経ったところです……
この頃が、スペイン語ができなくて一番苦しかった頃で、何をするにもメンバーのみなさんのお世話になりまくっていました。
バル・スールでの本番が終わると、次の日が1日予定ナシ。
なので、初めて大きなスーパーマーケットでの買い物です(コレが本題!!)
本文には関係ないけど、チョリパン。チョリソをはさんであるだけ。
野菜も一緒に、なんて考えないところがオトコマエで好き(でも入れて欲しい…)。
以下、今回はスーパーと料理の話だけです。スーパーと料理に興味がない方、活字耐久テストか?と怒りがふつふつとわいてくると思われます。申し訳ありません。また次回以降読んでやってください!
関連する写真がほとんど載せられないので、書きにくいのですが、食べるもの・飲むものは、端的にその国を表していると思うので、やっぱり書かなくちゃ!
滞在したセントロには、至るところに小さなスーパーがあるのですが、この日行ったのは、大きなスーパー。僕が行ったのはDISCOという店でしたが、他にもカルフールなど、外資系の知られた企業が入ってきています。
カツレツ(ミラネッサ)をはさんだ、ミラパン。この国では、肉は柔らかくとも、パンは皿よりも硬い。
アルゼンチンは牛がべらぼうに安いのですが、野菜も安くて美味しいのです。 去年中国の食品に不安感が高まっていた頃、ブラジルとアルゼンチンが注目されていました(ブラジルは経済的にも!)。なんと言っても味!
たまねぎは、切ったらエキスがジュワッと出てくるほどジューシーで、ルッコラなど葉物は若干苦味があり、その分味が濃い。
僕は、これが本来の姿だと思います。昔、日本のスーパーを取材したことがあるのですが、一昔前までの野菜は、日本でも、基本的に苦くて味の濃いものだったようです。それが誰のニーズなのか、味が薄くて水っぽいものが好まれるようになり、(少なくとも5年前は)そうでない野菜は、探すことさえ難しいとか。
さらに、これは重要情報なのですが、アルゼンチンでは、挽いたコーヒー豆のすべては、砂糖入りで売っている、ということです!
これについては東谷さんから事前に情報を得ていて、日本で豆を買っていきました。
お茶の葉(阿里山金萱という台湾ウーロン茶)も持っていったのですが、値千金でした。アサードから帰宅して飲むと、ほっとしました。
ホームパーティー(フィエスタ)につきものの、エンパナーダ(南米式餃子型ミートパイ)。デリバリーもあるらしい(これはレストランのものだけど)
滞在先が、料理をできる環境ならば、個人的には塩を持っていくことをお薦めします。この国の素敵な野菜や肉は、塩以外の調味料をほとんど必要としないかもしれません。お好みの塩を持っていけば、最高に美味しいかも!スーパーで、狙ったタイプの塩を見つけるのは、僕には無理でした。
酢はよく分かりませんでした。バルサミコだけはやたらと充実していて、安いです(かなり美味しかった)。
あと、肉を料理する人は、ハーブも使うと思いますが、日本ではフツウにあるものが、なかったりします。例えば、僕はローズマリーを見つけることが出来ませんでした。その代わり、エストラゴンとかがドカドカ置いてある。
トマトの水煮が、なぜか日本で買うものよりもかなり酸っぱい気がしました。
それと、言われて気が付いたけれど、包丁も必需品です!備え付けのものは、おもちゃで、本当に切れない。ミルか乳鉢くらい持っていくと、いろんな香辛料が使えて面白そうです。
いずれにせよ、キッチンにはガス・オーブンがあったりして、料理好きにはたまらない環境だと思います。
これもフィエスタにつきもの、ケソ・デ・タブラ。これもバリローチェのレストランのものです。
忘れちゃいけない、お酒の話。
素晴らしすぎる、アルゼンチンワイン!
アルゼンチンを代表するブドウの品種は、マルベック。果実というより花を連想させるほど華やかな香りが特徴(らしい)です。このブドウ、実はある有名フランスワインと同じ品種なのです。それは、「カオールの黒」と言われる、AOCカオール。ワイン好きな人は聞いたことがあるかもしれません、素晴らしいワインです。
ちなみに、他の品種(カベルネとか)や白(シャルドネとか)も、素晴らしいものがたくさんあります!
ワインもスーパーにかなり揃っています(棚に置いてあるだけですが……)。
日本の某スーパーで1390円で売っていたワインが、10ペソ(約270円……)で売っているのを発見した日には、可能な限り多くのワインを飲んでから、日本に帰ろうと決意するに至り、まあまあ実行しました笑
ビール好きにも、面白いですよ!
アルゼンチンのビール会社トップは、キルメスというメーカーですが、ここのフツウの種類のものは、日本のビールにかなり近いです。ですが、お薦めは、ボックという種類。独特のコクがあって、日本に持って帰りたかった!
それとスーパーにはベルギービールも売っていました。レフやデュベルと言った定番が、日本のフツウビール程度の値段で手に入ります。うれしいのは、マレッツのようなやや珍しいものも(個人的に大好きな、グーテン・カロルスはなかった…)。ところが不思議なことに、意外と日本でもよく見るものなのに、日本の酒屋価格の1.5倍もの値段がついているものもありました!……なぜ?原価はどこの国が買っても変わらないと思う……
僕は、可能な限り多くのワインを飲んで帰るぞプロジェクトを実行してしまっていたので、ビールはこのくらい。
豊かなアルゼンチン。
ここには、生きることの楽しみがいっぱい詰まっている気がします。
このシリーズ、もう数回続きますが、食べ物のこと、街のこと、人のこと、音楽のこと、それと少しですが観光の話題も登場です!
つづく
