『ロコへのバラード』
待ってましたッ!『ロコへのバラード』!!
20日夜、ついに観てきました!
どうしても観たくて、何とか都合をつけられたんですが、いやもうその甲斐があったなんてものじゃありません。
当然のように音楽は素晴らしく、ダンスやストーリーと一体になって、むしろ主役のように目立っているのに邪魔もせずに、一つの世界を作っている。そう思いました。
よくわかっていなかったのですが、小松亮太さんが出られる本番とそうでない本番があるらしく、僕が観た舞台には出演されていました。近藤久美子さん率いる、キンテート・オセイロは本当に素晴らしい、大好きなバンドです。そこに数曲だけ亮太さんが参加されるのですが、途端にガラッと空気が変わる。その後、参加されない曲が来ると、また空気が変わって感じました。新鮮な経験でした。これぞゲスト、ってものなのかな?
僕が知らなかったのは、それだけじゃありませんでした。もっと肝心なことも知らなかったのです。
一言じゃくくれないけれど、ミュージカル仕立て、だったんですね。
でも、何か根本的に違う感じもしました。歌の歌詞に感情やストーリーが込められているわけではなく、物語や気持ちが主にダンスで表現されていたところも多く、音楽はもっと大きな力を持っていたと思います。
3階席にいて、全部が見えたせいか、照明さんが上手なのか、何回か舞台全体が光って見えました。
ロミーナ夫妻、アメリータとミゲルのカップルの話(というのがあるのですが…)が心に入ってきて、何度か涙がこらえられなくなりました。
心が溶けました。
本当に素晴らしい!!
まだの方は、ぜひ観にいってみてください!僕も、せめてもう一度観にいけないのが残念でなりません!
特別なリハーサル
先週はバタバタと仕事が続いたあと(ブログにも書きたいのですが……)、今週月曜、お世話になりっぱなしのヴァイオリニスト・アレンジャーの中田チャーさんのお宅で、スペシャルなタンゴのリハーサル!
来週、ホテルニューオータニである本番のためのリハですが、僕はそれはそれは楽しみにしていたんです。
というのも、チャーさんのバンドでおなじみのメンバー数名と、これまたお世話になりっぱなしのタンゴクリスタル小松真知子さんに勝さんとが、チャーさんがアレンジした曲を演奏するという、特別な企画だからです。
うまく全員が入る写真が撮れない……写真一番右から、チャーさん、家野洋一さん。ピアノのところに真知子さん、手前に大原一駒さん。左の方、柱の間にいるのが小松勝さん、その手前が関由美さん
リハーサルというより、心を合わせていく時間だったのかな?
弾いている時間はめちゃくちゃ短かかった。こんなのは初めてです。
意外なことに、この日一番の出来事があったのは、リハーサルが終わってからでした。
各々が楽器や楽譜を片付けているときに、チャーさんがやおら立ち上がった。何が始まるんだろうと思っていると、
「1曲だけ!」
と、ピアノの側に行って、特に何も言わずにメロディーを弾き始めます。それに真知子さんが応え、突如ジャズのセッションがスタート!
非常にムーディーで静かな、でもすごく美しい。決して、難しいことや派手なことをするわけではないけれど、心の壁を越えて、何か物凄く親密な感じを、その場に入る全員が共有していた。
この瞬間、ここにいられてよかった。僕も、そう思わせられるようになりたい、いや、なろう!!


