スクリーンミュージックの宴
東京もここまで西の方に来ると、空気が違う。
しかし、僕はレジャーに来たのではなく、
『スクリーン・ミュージックの宴 Part2』
コスモスは一体どこ?…
冒頭と下の写真は、会場だった、フォレストイン昭和館の庭。
リハーサルがあって、明くる14日本番、
弦楽オケ(この中に、僕もいました)にギターやベース、キーボード、
タンゴの仕事で時々一緒になる、沖増菜摘さんがアタマを張り、ソロも弾く、このオケは本当に素晴らしい!
その上それだけじゃない!この大舞台は、
つのだ☆ひろさん、アマリア・ネクラエシュさん、WILD CHILDさんの歌はとっても魅力的だし、二胡の野沢香苗さんも素晴らしい!プッチャリンさんの
あの藤田朋子さん、増田久雄さん、青空キュートさんの見事な進行。その様子が、こうやって後ろのスクリーンに映ります。
昔の、古きよきハリウッドという時代の映画が中心で、テレビ局の内定者だった時代、京都で見た映画ばかり。懐かしかったなあ。今見ても素敵な映画ばかりのはず。
映画って、やっぱり素晴らしい!
編曲と指揮だった寺嶋民哉さん、ドラムの大山賢司さんやギターの古舘賢治さん、他にも2年前の、やっぱり映画音楽の仕事でお会いして以来の方、何人かと再会し、本当に懐かしく思いました!みんな気持ちも腕もいい。
控え室にあったピアノ。何か変なんですよね。横から見ると、こうでした!
銀座WIN
銀座WIN。
一歩足を中に踏み入れれば、そこは別世界が広がっているのです。
絵、壷、ガラスの置物、巻物……。素晴らしい美術品がそこかしこを彩り、中央にあるのは、大きな丸いテーブル。更にその真ん中に、グランドピアノ。
小松真知子さん、勝さんがいて、その演奏を聴き、タイミングや選曲が許せば、僕も一緒に演奏する。本当に大切な場所でした。それがなくなってしまう。
何としても行こうと、都合がついた日が、先週木曜。その前日、中田チャーさんから電話が!チャーさんは、ここ数年お世話になっている、往年の名手です。8月のタンゴ祭にも、小松真知子&タンゴ・クリスタルと、チャーさんのSin Nombreの2つのバンドで出演しました。
「明日ヒマ?」
「夕方から少し仕事がありますが」
その足でWINに行く予定にしていたのですが、Sin Nombreのメンバーも、その日に何人も訪れるらしいのです。何とッ!
行ってみると、その日の出演者である、小松真知子さん、小松勝さん、ヴァイオリン吉田篤さんがいらして、Sin Nombreの面々、ヴァイオリンのチャーさん、関由美さん、バンドネオン大原一駒さん、ピアノ丸野綾子さん。さらに、ヴァイオリン家野洋一さん、木下麻里さんと、ぞろぞろミュージシャンがいるではないですか!
さらにジャズピアニストの峯野祐次さんがやってきて、口が開きっぱなしになるような、超絶プレイが聴けちゃったり、さらに賑やかになっていきます。家野さん、吉田さん、真知子さんのジプシー音楽も圧巻!チャーさんのヴァイオリンも弾くほどに冴え渡ってました!
店を後にする前、真知子さんがソロでタンゴを弾いているのを聴いて、ああ、と思いました。仕事でご一緒することはあっても、こうやってソロで弾くピアノを聴いて、その音楽、あのリズムや歌を感じることは、もうほとんどないんだなと。
この場所でこうやって、何度となく素敵なミュージシャンの演奏を聴けて、何度感動したことか。そして、それ自体とてつもなく大事な経験だったんだと、改めて思いました。
大切な場所がなくなるのは本当にさびしいけれど、忘れられない音や空気が、鮮明に僕の脳裏に刻み込まれている。それはずっと消えることなく、残り続けるでしょう。きっと同じように、多くの人の頭の中にも。ありがとう、WIN。
台風前夜、のつづき
20日、富山での仕事は、ソロで弾くものでした。
たった30分ほどではありますが、宴会の中ヴァイオリン一本で演奏するというのは、かなりハード。前回の記事は実に和やかな内容でしたが……翌日、そんな仕事が待っていたのです。
非常にありがたいことに、スタッフのみなさんも快く色々な注文に応えてくれ、準備万端で臨むことができました。
中秋の名月が前の週。また、参加されている方の何割かが、東北でのボランティアから帰って来られたところ。よって、観月の会、かつ東北の地震がテーマでした。
日本や東北に由来の曲、鎮魂の曲など、ジャンルも様々ですが、何しろ一人で弾きました(笑)
宴会中なので、みなさんお互いお話をされていて、聴いているようには見えません。ところが、実は多くの方に聴いてもらっていたのです!向こうを向いて話をされているのかと思っていたら、さっと振り返って口ずさむ方が何人もいらしたり、なかなか心憎いのです。さすが、ライオンズクラブ!
しかし、聴きやすいようにと演奏の間に挟んだ話は、聞いてもらえない、というより聞こえない。皆さんの会話の中に埋没してしまい、自分でもよく聞こえないのです(笑)!これには、いささか参りました。しょうがないので、折角聴いてくれている方々がイライラしなくてもいいように、急遽大幅短縮。多分、辻褄はあったはず!
演奏終了後は、みなさんに混じって食事をいただき、会話する機会を持ちました。多くの方に声を掛けられ、いや~、うれしかったです!ありがとうございました!
あんなに速く沢山ビールを「乾杯」したのは本当に久々で、大学時代を思い出しました。当時はどうやって飲んでたんだろう?すごーく遅くなくなっていました!
