音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -2ページ目

無理なくヴァイオリンを持つためには?!学生や大人がヴァイオリンを弾くために、考えると良いこと

 長い間、本番がほとんどなくなってしまったので、主にレッスンを、それもオンライン中心でレッスンをしていました。

 弓を誘導して体感させてあげる、音を実際に聴いてもらう、といったことができないので、どうしても教えられることは限られますが、反対にいつもできなかったこともできました。これはいいなと思ったのは、生徒が弾いている自分の画を見られること。また、先生と見比べてみるころができる、ことですね。

 

 その中で、特に、大人になってヴァイオリンを始めた人に伝えておけたらいいなあ、と思うことが色々あったので、少しここに書いておきます。斜め、というのがポイントではないかという話です。

 昔、大学入学後に楽器を始めた人たちを、半年でオーケストラの舞台に乗せる、という荒業をしてきて以来、長いこと大人を教えてきましたが、数年は幼児の数倍のスピードで上達するのが普通ではないかと思います。全てはやり方次第。これは、概ね中学生以降にスタートした人には、当てはまる話だと思いますので、ご一読いただければと思います。

 

 一言で言ってしまえば、大人には、幼児とはまったく違うアプローチ、明確なメソッドが必要だということです。
 スズキメソードで言うように、音楽と言語の習得は似ていて、幼児は外国語を話すように弾けるようになっていきます。裏を返せば、大人に幼児と同じ方法は使えない、ということではありませんか?

 実際、大人になって始めた人のほとんどが、何年経っても弾けるようになりません。そういった方々に話を聞いてみると、全員が3歳児と同じように教えられていることが分かります。


 大人は、理解したことしかできるようになりません。やっているうちに分かってくるとか、時間をかけ、根性で何とかなる、とかいうことは、ほとんど考えられません。しかし、客観性、合理性を理解できる。これが、大人ならではの武器です。その武器こそ、使うべきです。

 

 例えば、非常にシンプルなことですが、子どもは鏡を使って練習する、ということができません(もちろん、例外はあると思いますが)。

 人は、自分がどう見えているか、ほとんどの場合、分かっていません。力学的に無理があるかどうかは、客観的に見ることができれば、自然と分かります。ですから、大人の場合、鏡(あるいは動画)をうまく使うことが非常に有効で、合理的な動きになるように修正することができれば、確実に上達します。弾きながら鏡を見るのは、ポイントはあるものの、意外と難しいのですが……。


 一番初歩、楽器の持ち方が極めて重要ですが、これはほとんど教えられていません。そして、合理的にならず、ガチガチに力み、あっという間に行き詰まるのです。

 3歳の子どもに、手の力のイメージや、指のどこの辺りが弓のどの辺りに接して、など教えるのは、まあ無駄ですよね。そのため、幼児には幼児に合った教え方をしているはずです。大人には、ちゃんと考え方やチェックポイントを教えれば、自分でできているか、分かります。

 

 考え方のポイントだと、僕が思っていることは、楽器の向きです。ヴァイオリンを弾くとき、身体の正面に対して、楽器が斜め前を向きます。この、斜め、というのがポイントだと思います。

(いずれ写真を載せます)

 そこで多くの人は、楽器に対して手のひらが平行になるように手を使おうとします。これは自然なことですが、結果、楽器に合わせて腕を、ものすごく無理してひねる。ガチガチに力が入って、手がまともに動かない!動かないので、弾けるはずもない。こうして、まったく弾けないまま、あきらめることになる人は多いと思います。

 数年習った、と言う方が、僕のところに来る生徒で一番多いのですが、最初の一歩であるはずの楽器の持ち方を、ある程度でも分かっている人が、まったくいない……。

 ある程度以上、腕をひねるわけにはいかないので、手の開き方で調整するのです。普通に手を開いてもダメで、ヴァイオリンを弾くときは、手を「斜めに開く」必要があります。人差し指は縮めて、小指は伸ばす、という方向です。そうすると、楽器の角度に対して、無理のない持ち方が可能になります。

(すみません、いずれ写真を載せます)

 楽器の持ち方は、体格、腕の長さ、手の大きさ、指の長さ、各指のバランスなどで、細かいところは、相当個々人によって違うように思えます。結局のところ、レッスンをしないと教えられないところです。その上、流儀も一つではありません。

 どうあれ、身体の作りに対して合理的に楽器を持つことができれば、大人になってから楽器を始めても、当然、かなり弾けるようになります。

 

 また、人間は、正面に比べて、斜めの認識が極めて不正確です。

 斜めにある楽器に対して、まあ大体直角に弓を動かすのですが、主観的な認識と、客観的な認識の間に、大きなズレが生じることは、鏡を使うとすぐに分かります。客観に合わせて、主観の方を調整する。それが、初歩のときに一番必要な練習ではないかと思います。

 

Zoomでヴァイオリンのレッスンをしてみると…? ④他のアブリと比べてみた!

 でーん!

 何だか分かりにくい写真になってしまいましたが、買ったマイクを、譜面台に無理やりつけて、オンマイクで弾けるようにしました。……本来はこういうものです↓。

 

 先月中頃から準備をしてきた、オンラインでのヴァイオリンレッスン。色々調べたり、実験したりしたことを綴っています。今回は、使用するアプリのこと。細かーい記事が続きましたが、ここからは逆にざっくりいきます。

 

 テレワークの人、データ上はそんなに多くないようなのですが、ここのところ通信が不安定になっている気がします。

 そこでスマホから、有線LAN(ケーブルで通信するやつです)が使える、ノートPCに機材を切り替えました。少し前提が変わっていますので、そのつもりでナナメに読んでいただけたらと思います。

 

 買ったマイクがUSB接続だったので、切り替えが簡単で助かりました。もちろん、PCで使う用途も考えて、あえて選んだものだったのですが、うまくいってよかった!こういうマイクです。

 

 色々と実験をしてみました。機材もですが、アプリも、ZoomSkypeMessengerと試してみました。

 LINEは、時々通話することがあって、想像がつくので省略。Skyphoneは、音がいいということは知っていたのですが、大画面で見る方法が、自分にはないので断念(先生側は、できれば大きな画面の方がいいと思います。やっぱり見易い)。Skyphoneは、大きめのタブレットなどお持ちなら、試してみる価値がありそうです。

 

 以下、まとめです。

 

Zoom

 比較的安定していました。Wi-FIの時は、画と音がズレたり、ちょくちょく時が飛んだりすることが気になる時もありましたが、有線LANではその時間が一瞬くらいな印象です。少なくとも、音は問題がなくなりました。後はセキュリティ上の問題をどうとらえるかでしょうか。

ZOOM Cloud Meetings

ZOOM Cloud Meetings

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Skype

 いい瞬間は、一番いい音がしていたと思います。さすがに長年使われているアプリです。これも時々、時が止まるのですが、有線LAN時でも音も画もちょくちょく飛んでいるなあという印象でした。いずれも差は少々ですが、音はこちら、安定性はZoomでしょうか。

Skype for iPad

Skype for iPad

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Messenger

 ヴァイオリンのレッスン、という、この手のアプリがまったく想定していないであろう、特殊用途で使っているので、結局、どのアプリでも都合がいいはずはありません。Messengerは、音のタイプとして、比較的向いていないかも。ただ、前の2つアプリと、大きな違いがあるわけではありません。

Messenger

Messenger

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 以上、あくまで100%主観ではありますが、実験に協力してくれた人とは、同じ感想になったということは付け加えておきます。

 

 音質はもちろんですが、通信が安定していないと、見本をきちんと見せるのが難しくなる、ということが分かりました。これはあまり想定していなかったことで、音楽のオンラインレッスンをする上で、重要な要素なんだなと感じました。

 

 また、ヴァイオリンの音、というのが、条件として、一段とキビシイところなんだと思います。古い録音を聞くと、ピアノなどに比べても、ヴァイオリンの音質は実際とものすごく違いますが、そこにはレコードや昔の機材の良さはあります。

 それが、デジタルで音が悪いと、実物とまったく違うものに聞こえる上に、単純にストレスを感じるな、という感想です。

 おそらく音質については、どのアプリかよりは機材で差が出るようです。つまり、先生側のマイクはあった方が良いです。その上で、可能であれば生徒側に外部スピーカーかイヤホン(ヘッドホンは難易度が高い気がする)を用意すると、生徒にとってのクオリティは飛躍的に向上するでしょう。

 

 生徒の方の好みもあるはずですし、アプリもどんどん進歩していくはずです。急にダウンすることもあり得ます。常にいくつかの手段を確保しておいた方がいいだろうな、と思いました。

 

 ところで、Zoomでレッスンをするようになってから、妙に疲れを感じます。伝染病の蔓延のせいか(神経質にならざるを得ない)、引きこもって人に会わないからか、やっぱりズーム疲れなのか。

 どこかの国では、ロックダウン下で、飲んだくれている人が多数いると聞きましたが、納得~!!

 

 何だか久しぶりに、グダグダ書いた気がします。書き遺したこと、まだあったような気がしますが、忘れちゃいました。思い出したら、つづきを書くかもしれませんが、おそらく、これにてお仕舞いです。

 読んでくださり、ありがとうございました~!

Zoomでヴァイオリンのレッスンをしてみると…? ③スマホにマイクを付けられないだろうか?!2

 なんでこんな細かいことを書いているんだろうと、我ながら呆れますが、こういうことが分かっていたら、かなり楽だったなあとやっぱり思えます。それほど、面倒なマイク選びです。

 

 周波数特性や感度など、色々な点から検討しましたが、やはり用途にあっているかが重要で、間違ってもカッコよさで選ばないようにせねば。スペックもさることながら、使いやすさに重点を置くことにしよう、という方針で絞っていきました。

 

 元々、経緯から、マイク端子に差し込むタイプのものを探していたわけです。しかし、色々なマイクの情報を見ていて、段々、ノイズが少ない方がいいのではないかと思うようになりました。そうすると、USBマイクがいいらしい(電源の問題もあります)

 

 また、持ち運ぶ、ポータブルレコーダーに挿して使うなら、小さいのがいいし、動画を撮ることも考えるなら、ガンマイクスタイルものもあります。家で使うなら、大きさよりは、設置のし易さとか、重要ではないか。レッスンの最中にマイク落としてバタバタするとか、あり得ます……。

 

 他にも、指向性や、マイクに付いたスイッチなどなど、色々なポイントがあります。僕は、オンラインレッスンで使えなかった時の、別の用途も考えて、性能が少し劣っても、簡易スタンドのついたUSBマイクを買うことにしました。

 

 高くないものでも、マランツのPod Pack 1なんて、かなりのスタンドまでついていて、これがいいなあと思いました。オンマイクで弾く練習にもなりそう。ソニーのBlueのyetiオーディオテクニカのAT2020USB+とか、どれもメリットがあります。結局、失敗した時のことを考えて、FIFINEのK669にしました。

 

 

 

 

 

 

 途中から、どれでもいいのだと思うようになっていきます、自分が情報を整理しできて、その上で決められれば。何を選んでも、届くと嬉しくなるほどカッコいいんだし。

 

 ところで、おまけですが、USBにも色々ありまして、パソコンに付いているようなもの(Type-A)も、2.0だったり、3.0だったり。

 近年のスマホには、Type-CといわれるUSB端子がついていますが、これをType-Aに変換するアダプタが売られていることがあります。これは少し危険らしい。ふむふむ。え?このType-Cにも、実は何種類もあるんです?……?2.0、USBPD、3.0。いい加減にして~!本当に疲れた~!!写真を付けたりするのは、後日にします。