音快計画-ヴァイオリン弾きのお仕事とはッ?!- -3ページ目

Zoomでヴァイオリンのレッスンをしてみると…? ②スマホにマイクを付けられないだろうか?!1

 ヴァイオリンのオンラインレッスンをするために必要なこと、特にZoomを使ってみたい方々に。

 オンラインレッスンの宣伝は沢山出てくるのですが、調べてもやりようは分かりません。特に東京都は、すでに逼迫した状況になっていて、今すぐにでも始めないと、無収入(=無職)に陥ってしまう人も多いはずです。しかし、実際どうなるのか、どうしたらレッスンのクオリティを保てるのか、分からずに始めてしまっても、生徒たちに迷惑をかけてしまうし……、そう考えている人も多いと思いました。これでできるはずです!共に生き残りましょう!!

 この回からは細かくなりますので、関係のない部分は、容赦なく読み飛ばしちゃってください。

 

 さて、音の問題は、原因が3つ考えられると思いました。

①マイクに問題がある

②マイクの拾った音が圧縮され過ぎている

③再生側のスピーカーに問題がある

 多分、全部が当てはまる。

 ①、これがとても大変だったのですが(今回のテーマです)、一番何とかできることです。

 ②は、アプリによるもので、これも試してみました(次回以降に書こうかと)。

 ③は、気にならなければイヤホンかヘッドホンをつけてもらうと、かなり改善されます。外部スピーカーにつなげてもらっても改善します。

 

 ここでの問題は、マイクです。これが難しかった!

 スマホのカメラは優秀なので、画面は小さいですが(PCのモニターに写すこともできますし)、とにかくマイクです。マイクさえ、ちゃんとできればいいのではないかと。

 

 スマホは、そういえば、イヤホンなどの端子を差し込む口が1つしかありません。もう一つ、差込口がありますが、それはUSB端子などです。

 マイク端子ってないの??

 これをまず調べました(この先、マイクに問題のない人は、容赦なく読み飛ばしといてください)

 

 結局、スマホの端子は、普通のステレオ端子じゃないということが分かりました。

 こんなです。凸凹が4つあるのです。

 ヘッドホンや、昔からある民生用のマイクは、こんな端子です。

 凸凹の数が違う!

 そんなこと、考えたこともなかったのですが、確かにそうなっている…。ここで、ピンと来た方もおられるでしょう。そう、スマホの端子は、ヘッドホンなどの端子と、マイク端子が合体していたのです(4極端子というらしい)。それで、差込口が1個しかない、ってことです。なるほど、理解。

 

 え?しかしそれは困る。マイクはどうすれば?!と絶望しかけたのですが、思い付きました。

 当然、同じことを考えている奴らがいるはずで、この4極端子を、ヘッドホン・イヤホン部分と、マイク部分に分ける部品があるんじゃないかと。

 ありましたぁ!

4極3極変換ケーブル」という、インチキな検索ワードでも、律儀に出てきてくれます。

 これをスマホにつなげて、マイクとヘッドホンをつなげて、しかもヘッドホンを装着して楽器を構えた様子を想像すると、…かなり笑えるのですが、とにかくあった。やっとマイクだ!

 ……と、その前に、4極端子にも、2つ、規格があったのです(一体どうなっているんだ……)。OMTPとCTIAというのですが…。もう知らん!と言いたくなります。自分のスマホの機種名と、OMTP、CTIA、と入れてぐぐってみたところ…、ハッキリ分からない。OMTPは、主に古い機種で使われているので、多分CTIAでじゃないか、ということで(面倒になった)、見切り発車することにしました。この調子なら、ダメでもどうせ変換プラグはありそうだし。

 

 マイクを選ぶ前に、自分が持っているもので試してみて、どんな性能が必要なのか、調べてみようと思いました。

 そこで、昔むかし使っていた、ソニーのステレオマイク(ECM-MS907)を探し出し、普段使っているPCMレコーダー(RolandのR-05)も、つないでみます。

 

 

 ここで、思いもよらないことが分かりました。マイク端子に何をつないでも同じ音になってしまう。なぜ……??

 理由は簡単でした。つないだマイクではなく、スマホ内蔵マイクが音を拾っていたからです!これは、iPhoneでは起こらないことらしく、Androidだとなってしまうようです。何とかならないのだろうか?

 しょうがないので、もう一つ、アプリを入れました。

「レッサー音声切り替えhttps://play.google.com/store/apps/details?id=com.nordskog.LesserAudioSwitch&hl=ja)」です。なんでこんな名前なんだろう?よく分からないのですが、レッサーパンダの絵が出てくる……。音声を好きな出力に切り替えるためのアプリで、マイクの切り替えもできました。USBやBluetoothデバイスにも対応しているらしい。名前は謎に満ちていましたが、優秀なやつでした!
レッサー音声切り替え

レッサー音声切り替え

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 ようやく外部マイクで録音できるようになり(時間がなかったら、この辺りで絶対に諦めているところ…)、早速確かめてみます。

 うーん、こりゃダメだ。古いマイクは、音が小さい上に、ものすごいホワイトノイズが乗る(壊れてしまっているかも)。レコーダーでも、かなりのホワイトノイズが乗るのと、なぜか1秒に1回くらい、パスッという感じの軽いノイズが入って、微妙。さすがに無理があったみたいです。

 

 ここから、色々な用途も考えながら、マイクを調べまくりました。

 マイクの種類は、ものすごく沢山あるのです。この場合、コンデンサーマイクがいいのだと思います。オーディオテクニカのAT9911ソニーのECM-DS70Pみたいな、とんでもなく小さいものから、なんて、オーディオテクニカのAT4040RODEのNT-2Aのような、本格的なものまで。いやーどれもカッコええなあ。しかし、どれだけあるの……?!

 ……キリがないので、一度ここで切ります。

 

 

 

 

 

 

Zoomでヴァイオリンのレッスンをしてみると…?①スマホのみでトライすると、こうなった

 音楽の仕事をしている人は、ほぼ全員同じだと思いますが、演奏の仕事は、100%なくなってしまいました。まったくの無収入になっている人も、少なくありません。

 しかし、学校が休校になり、ずっと家にいる子どももいるし、仕事が在宅になって少し余裕ができた社会人もいます。喜ばしいことは何もないのですが、レッスンのキャンセルについてやり取りをしていて、普段あまり練習しない生徒が、ちゃーんと練習していたりするらしいということが分かってきたのです。

 とはいえ、対面でレッスンできるような状況じゃありません。キャンセルにはなってしまう。しかし、こちらも時間だけはある。オンラインでレッスンをする方法を模索することになります。

 

 以前は、そういう場合はスカイプ、だったと思います。この世界的巣ごもりの中、脚光を浴びているのは、やはりZoom!

 https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

 ヴァイオリンのレッスンをするのに、どういう問題があり、どうすればできるのか、いくら調べても分からないので、…やってみました!!

 調べてすぐに分かることは、とてもざっくり、調べてもなかなか分からなかったことは、とても細かく書きますので、それ何?と思うことがあったら、さっとググってみてください。

 

まず、スマホのみでトライしてみた

スマホの場合、レッスンをしてみること自体は非常に簡単です。僕のスマホは、Androidなので、

①googlePlayで、アプリをインストールし、

②サインアップ(登録です)して「ミーティング」というのを作り(時間を決めておくことができます)、

③その「ミーティング」のURL、ID、パスワードを生徒に送る

これで準備完了です。この辺りは、会議で使う場合などと全く一緒なので、調べてみればすぐ分かります。

 

実際やって見るにあたって、できれば

①Wi-Fi環境がある

と、いいのは間違いない。

さて、ヴァイオリンのレッスンをするために、特殊に必要なこととしては、

②肩くらいの高さに(できるだけ立てて)スマホを設置し、してもらう

だと思います。

 この②の条件が、案外難しい。そんな高さに物が置けるような家具などが、たまたま都合のいい場所にあったりなんて、まずしません!また、横置きで、地面にかなり垂直にしておく必要があるのです。普通のホルダーに置かれると、あおり(下の方から上を撮った映像のことです)しか見られないので、右手だと肩や肘、左手は指が見えません。事前に、少し調整が必要です。

 

 実際にレッスンをしてみると、案外できるものです。見て欲しいところ、カメラに寄ったりなんかしてみると、ちょっと面白かったりもする。

 しかし、やはり問題も多かったのです。まず、

音が割れる!

 最初から分かっていたのですが、スマホのマイクは、人がしゃべる音をうまく拾うようにできているけれど、楽器の演奏音なんかはメチャクチャになるようできています。

 特にヴァイオリンは、高音がぐちゃぐちゃに割れてしまって、耐え難いものがあります。とりあえず、音量を落とすとか、ソフトに弾くとかして、まあ何とかならないわけではありませんが、このクオリティでは生徒に申し訳ないなあと思ってしまいました。

 

 すぐに改善に入るのですが、ここからが大変だった…!

…という話、次に書こうと思います。写真を撮る、というようなことは忘れていたので、字だけですみません。次からは少し写真も入る予定です!

ライブだけど、全部あります!真冬のカルナバル

 タンゴのエッセンスを、思いっきりギュッと凝縮した本番が迫っています!

 ショウでなくライブとなると、やはり楽器だけになってしまうことが多く、ヴォーカルが入ることはままあっても、ダンスまでとなると、そうはないと思います。会場のグレコも、抜群に美味しいお店。揃っています!

 演奏者二人、というのは、なかなかシビれるシチュエーションです。その分、インスト曲は、二人だからこそできることを、最大限盛り込んだ選曲になっています。ずっとやってみたかったアレンジに挑戦できていて、本当に楽しい!

 そこに、ダンスが入ってきます。数曲ですが、凄いものです…。空気の何かがまったく変わる。ぜひご覧になっていただきたいなと思います。

 

 歌は、ピアソラの中期傑作群が中心です。

 ピアソラの歌に関しては、オブリビオン、ロコへのバラード、さまよえる小鳥たち(失われた小鳥たち、鏡の中のつばめ、など別名いろいろありますが…)、ブエノスアイレスのマリアなど、決まった曲しかやったことがありませんでした。今回も、これらのほとんど演奏しますが、嬉しいことにまったく初めての曲がいくつも!これだけピアソラの歌ものが揃うのは非常に珍しいし、楽しいのです!!その中から一つだけ。ピアソラ自身が演奏しているYoutubeのリンクを貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=e-kegm6ztb8

(音も画も相当ギリギリですが、伝わるはず!)

 この辺りの曲の歌詞は、特に不思議極まりないので、歌詞だけを見ても、何とも言えない気持ちになってしまうかもしれません。ヴォーカルの三戸さんは、この世界観を、声はもちろん、言葉や色々な工夫を凝らして表現してくれます。

 そういったわけで、自信を持って書くことができます。『実に濃厚な時間を楽しめると思います。ぜひ、いらしてください!』

 

ライブハウスGRECO グレコ presents
【El Carnaval De Invierno 〜真冬のカルナバル〜】
☆Tango Night☆

2/15㈯ open 16:00  1st17:00 2nd 18:20
@GRECO(大塚) 
http://www.greco.gr.jp/ (中に、予約フォームがあります)
 東京都豊島区北大塚1-34-18(JR大塚駅徒歩8分)
 TEL:03-3916-9551

料金:4300円(季節の1品付)+2order

出演:

 Vocal 三戸亜耶
 Dance Sumire&TAMAI
 Piano 松永裕平
 Violin 宮越建政