台風が桶を連れてくる、と
選挙と台風で血が騒ぐようになると、立派なテレビマンらしいです笑
僕はそうなりませんでした。
久々に、オケの仕事が来ました!
……今月なんですけど
東京交響楽団の方の依頼ですが、オケは東響ではありません。
下に告知を書いておきまーす。
……ふと考えてみると、今年はライブやCM、映画がメインで、純クラなオケの仕事は初めてだった笑
血が騒ぐーッ!!
……と書いていたら、「ヴーヴー!!」とメールがやってきた。
来ました!CMの仕事。精密機械会社のCMらしいです。VnとVcのみの曲で、和テイストになるらしい(曲はまったくできてないそうです笑) またオンエアになりましたら、HPで聴けるようにしますよ~
東京モーターショウ・ポルシェのブースのレコーディングはまだ先らしい(とても楽しみにしているので笑)
HP:http://www.geocities.jp/music_entame/index.htm
これまでの音が聴けます!!
よし!乗ってきた!!……けど実はギリギリだ笑
■東京エラート室内管弦楽団・東京エラートゼンガー第8回演奏会
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☆2007年9月22日(土)19:00開演
こまばエミナースホール(京王井の頭線・駒場東大前駅 徒歩5分)
【プログラム】
メンデルスゾーン 序曲“フィンガルの洞窟”Op.26
J.S.バッハ 農民カンタータ BWV212
ソプラノ独唱・坂本知亜紀
バリトン独唱・米谷毅彦
エルガー 弦楽セレナーデ ホ短調Op.20
モーツァルト 交響曲第35番“ハフナー”K.385
☆指揮:玉置勝彦
☆4,000円(全自由席)
【チケットのお申し込み】
1.チケットぴあ TEL. 0570-02-9966[Pコード263-611] (オペレーター予約)TEL. 0570-02-9990
2.東京文化会館チケットサービス TEL. 03-5815-5452
3.ソナーレ・アートオフィス TEL. 03-5754-3102 FAX. 03-5754-3103
■東京エラート室内管弦楽団・東京エラートゼンガー
2003年、指揮者玉置勝彦氏・バリトンの米谷毅彦氏を中心に器楽・声楽のプロの演奏家が集まって室内オーケストラの研究団体として発足。同年8月に第1回演奏会を開いて、好評を博した。
台風情報!…戦場です。
台風です。数年前、やっぱり怖い!という経験をしています。
台風中継で、川にいて、最初川面に近い、船着場にカメラを据えておりました。スタッフが増水するかもと教えてくれたので、橋の上に移動。こういう決定は、現場にいるディレクターがしなくてはいけないのです。
やっぱ遠いなあ~と後悔していると…?川面が膨れ上がるように、見る見る増水が始まるッ!!
なんと2、3分で、先ほどいたところが水に埋まってしまったのです。
「あそこにいたら、流されてたなー…」と、唖然。
まだ外におられる方は、(誰もいたくているわけじゃない訳ですが)お気をつけ下さい!!
中央線の一部など、止まっています!
テレビ局は、台風が管轄の地域を通るのが確定すると、臨戦体制に入ります。まず、上司に呼び出される。
「宮越チャン、今すぐ帰って」
「…は?」
「夕方から台風中継始まるから。朝の交代部隊よろしく~!勤務記録消しといてねー笑」
「はーい(マじかよッ)」
で、3時半とかに中継先に行くのですが、さりげなく食べるもの、飲み物、カイロなどを持っていきます。カメラマンなどは、出番じゃないときでもかなりの時間、外でずぶ濡れだから…
交代を済ませると、管轄局(僕は岐阜にいたので、名古屋局)のニュースルームから、携帯に電話がかかってきます。
「君ンとこの中継は今のところ、5時26分くらいから、40秒。それともう1個、どこかに全中(全国放送)入るよ」
…だけなら、楽なんだけど。
「最初の画は、川の流れからでヨロシクー!!」
「え?(川は大した事ないんで、水に埋まった道路から行きたいんですが…)はいはい、了解ですー!!」
みたいなやり取りがあって(かなり細かいことが多くて困る…)、アナウンサーのところに行って、一緒にコメントを考えます。
コメントが出来たら、カメラマンのところへ。
「こんな感じでお願いしまーす」
どれどれ、となるのですが、かなりの確率で、
「なにィ!?どこから何撮って、どうカメラ振るんだ?!このコメントだと、あっち撮って次はこっち、また最初のところ写して、とかやりてえのか?!アホみたいな画になっちまうだろ!
」
毎回ケンカです笑
原因は色々です。アナウンサーが撮る人のことを考えてくれなかったりして、また名古屋の注文を、それにムリヤリ押し込んだりしているので、なだめすかしてコメントを色々変えてもらっても、画を重視していないと、カメラマンは納得しないのです。
「え~それはですね、ここから入ってズーンとズームバックです。コメントここんところで、右にパン、じりっとズームインすると何とか…わはは」
などと、ギリギリの妥協点を探ります。でも、
「ここんとこは、やっぱりあっちを写したいですよねー」
などと、ご機嫌取りもすると笑
「じゃ、ここだけは撮る画がないんで、アナにコメント変えてもらいますから、これでお願いします!!」
で、アナのところに戻る。…まあ予想がつくと思いますが、同じようなやりとりがあり笑、さらに編責(ニュース全体の責任者)から新鮮な注文(ムリ)がいっぱい届き、ディレクターは走り回りながら、何とか辻褄を合わせるわけです。
ドライ(ドライ・リハーサルという、カメラを回さないリハ)、カメリハ(カメラ・リハーサル。本番どおりのリハ)で、また文句を言われ、色々調整して、本番5分前。中継車に入って、インカム付きのヘッドホンを被る。
「3分前です!みなさんよろしくお願いしますー!!」
10秒くらい遅れて、カメラマンのボソッと「しゃーねえなあ」という声が聞こえて、中継車内が和みます。
画面を見ながら、名古屋と電話をつなげておいて変更などを適宜教えてもらいながら、画面を見てスタッフに解説。
「あと1分くらい。スタジオ入りましたー。この後、津があってうちらです。渡しコメント『以上、津からお伝えしました』でーす!」
カメラマンが、やっぱりぼそっと、
「…宮越、オマエ今度おごれよなッ…」
「さっすが〇〇さん!いつもありがとうございます!了ッ解しました~笑」
…など、最後は一丸となって(?)本番。
「津に入りましたー。ネットイン約40秒前!…まもなくシメコメー
。『以上、津からお伝えしました~(マネをする)』まもなく!…はい、ネットイン、キューッ!!!」
音楽のアレンジとテレビ番組。そのちょっぴり哀しい共通点
今月は、珍しく、結婚式を2つ引き受けています
結婚式は、ビデオカメラのバイトをやっていたくらいで、細かい進行まで勝手知ったる戦場。演出やMCに合わせて工夫できて、人に喜ばれて、楽しいことは間違いない!
大変なのは、アレンジ。わざわざ生演奏を頼むくらいだから、色々お願いというものがあるのです。そこで、色々な曲をアレンジすることになるわけです。
ただ、アレンジ自体をお願いされるときに比べると、簡単でしょう。誰にでも弾けるようにする必要はなくて、共演するプレイヤーの腕前に合わせて書けばいいからです。
アレンジは、割と得意みたいで、元になる譜面(ピアノの譜面)があれば、作業自体は辛くありません。
この仕事がキツイのは、とりあえずの譜面が出来てからッ!
テレビを作っていたときと同じです…
VTR編集の番組の場合、まずはロケで撮ってきたテープをチェックした後(ラッシュといいます)、使える映像をつなぎ合わせて、粗編集(アラヘンと言います)を作ります。そこから、一旦頭を白紙に戻して、ストーリーから作り直して、コメントを書いて、再度編集します(ヘン①と呼びます)。大変なのは、ここから
CP(チーフ・プロデューサー)あるいはデスクがチェックを入れて、好き勝手なことを言ってきます笑(試写といいます)。そんなことしたら、嘘になっちゃうよー!というのも確かにありますが、大抵はこちらが説明すると、わかってくれる。じゃあ、こういうのは?ああいうのは?と言われ…「すみません、そこまで考えて撮ってきてません」…あやまる!笑
その後、上司の意向を汲みながら、できるだけ自分の言いたいことを守るように編集をし直します(ヘン②)。で、また直されるという無限地獄に突入~
結局、自分が妥協するかしないか。時間の限りに於いてベストのものにするべく、地味な試行錯誤を延々と続けることになります。
もうとにかく逃げたいッ!!!と、気が遠くなるほど(ヘン⑤くらいまで)はやって、とりあえず編集が終わったものをクリーン・ピクチャーと言います。さらに、CGなどの映像処理、テロップ、音、音楽、ナレーションを入れて、やっと終了(完パケという状態です)。…寝られる人は凄いと思う。
僕のアレンジの仕方は、どうしても、この辛い思い出(笑)を踏襲することになってしまいます。
気に入らないことは、元々山のようにある訳です。それを、自分だったらこうアドリブするか、とかアイデアを少しずつ足して、極めて地味ィ~にバージョンアップしていくのですが、いつになっても「これで完成!!」という気分にはならない笑
結局、起きてるときも寝てるときも延々直しているうちに時間切れになり、みんなで練習してみる日が来ちゃうのです。そこでも、ここは次までに書き換える、ここは作り直しますわーあはは…とかやっているうちに、他の人に負担をかけたくないので、自分の分だけムチャクチャになっていく~!!
…こんな感じです笑
何かを作る作業は似ています。結局、自分自身だけからは逃げられない。そう言ってしまえば、仕事も恋愛も人間関係も、全部同じことですけど…