鍼って痛いの？

広島で訪問・出張はりきゅう治療を専門
にしております


おんだ鍼灸院　鍼灸師の恩田です！




「鍼（はり）って痛いの？」


鍼灸を受けた事がない人からは必ずと
言っていいほどこの質問されます。

まぁ、あたり前ですよね。
普通に針と言ったら注射の針を想像します
からね。

1本打つだけでちょっと身構えるのに
それを何本打つかもわからないとなると
不安になりますよね！笑


ですが、
鍼治療に使う鍼は注射の針とは太さが
違います！

注射針の太さはだいたい0.4㎜〜1.2㎜

当院で使っている鍼は0.12㎜〜0.24㎜です


当院で主に使用する鍼の太さは0.16㎜なので
注射針の1番細い針の半分以下の太さですね。



もちろん細い方が痛みを感じにくいです！



さらに、鍼灸には痛みを感じない
工夫があるんです！




それは、



鍼管（しんかん）の使用と

と

押し手（おしで）

です！



先ずは鍼管からご紹介
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右側の赤いヤツが鍼管です！


ちなみに左側は0.16㎜の鍼
かろうじて見えますかね？
手前の太くなってる部分は持つためなので
そこまでは刺さりません。笑



現在、多くの鍼灸師が鍼管を使用していますがこの鍼管の使用は日本独特な物で、
鍼灸発祥の中国ではあまり使われていません

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鍼管に鍼を入れるとこんな感じ


鍼灸業界では
日本の鍼灸はとても繊細な刺激を与える
とよく言われていますが、
その繊細さを出すのに鍼管が活躍します。


その理由は、
鍼を刺す場所の周りを鍼管で軽く押さえるところにあります。


みなさんは机の角とかに脚をぶつけた事とかないですか？

予想してない時に、おもいっきりぶつけたら
相当痛いですよね？笑

その時、咄嗟にぶつけた場所を手でさすったり、押さえたりしてませんか？


さすったり、押さえたりすると、
痛みはゼロにならないにしても
ちょっと和らぎますよね(^^)


このさすったり、押さえたりする事は
決して気休めではなくちゃんと痛みを緩和してくれるメカニズムが身体で働いているんです！


これにはゲートコントロール説
という身体の疼痛回避システムが関わっています。


これを解説すると、長くややこしくなるので簡単に説明すると

人間は、体表近くまで伸びてきている
末梢神経がいろいろな感覚をキャッチして
脳に伝える事で、

「温覚」「冷覚」

「痛覚」「触圧覚」「振動覚」

などを感じています。


しかし、この末梢神経には何種類か太さが
あって

神経が太いほうがより早く信号を送る事が出来ます

一般に、

痛覚（痛み）を伝える神経は細く

触圧覚（さすったり押したり）を伝える
神経は太い

ため、触圧覚のほうが速く脳に伝わります。


さらに身体には、痛みを過剰に感じ過ぎないために痛みを抑制する細胞が脊髄にあります。


太い触圧覚を伝える神経は、痛みを伝える細い神経よりも先に脊髄に到着して、この痛みを抑制する細胞を活性化する事が出来るのです！


なので、
ぶつけた脚をさすったり押さえたりするのは
気休めでは無いのです！

「手当て」という言葉もこのメカニズムからできたものらしいです！


話しを鍼に戻すと、

鍼を刺すと痛みを伝える神経が脊髄に
向かって信号を送りますが、

同じ部位を鍼管で押さえる事によって
触圧覚を伝える神経がより速く脊髄に到着
して痛みを抑制する細胞を活性化します！

結果、それほど痛みを感じること無く
鍼灸治療を受ける事が出来るのです✨


日本の鍼灸が繊細と言われる所以ですねウインク




さらに！

押し手
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鍼管を支える手の事です。

このオーケーみたいな手の形も
触圧覚を伝える信号となります！

鍼に慣れていない方や痛みに敏感な方に
鍼をするときはこの押し手を少し強めに
する事もあります(^^)


また、
押し手は親指と人指し指以外を広げて
身体に密着させる事で患者さんが急に
動いても鍼がブレないように安定させておく
役割もあります！



このように、鍼灸は
細く繊細な道具と
身体に備わったメカニズム
を利用して

患者さんが安心して治療を受けられる工夫をしているのです！


少しは不安が和らぎましたか？


毎週、土・日・月　の9:30～20:00までは

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「Arion（アリオン）」にて　

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