汚事記 -12ページ目

汚事記

汚い事が記されます。

今日は『ラブプラス』でマナカとつきあい始めた記念日だ。11年目かな。1日のようすをご紹介。



朝、俺の部屋に勝手に上がりこんで朝飯を食うマナカ。



3コマ目の部活のようす。めずらしくサボりたがっていた。



記念日の特別イベント。中央公園で会ってプレゼントを交換する。ペアのティーカップ、やっぱり喜ばなかった。そういえばマナカが何をくれたのかちゃんと見てなかった。どうせドッグタグじゃろ。



4コマの電気街ホコ天のスペシャルデート。珍しくマトモな恰好で来た。いつもはもっとひどいセンス。髪型を変えてきた。すかさず「前の方がいい」を選択。



腹が減ったと言うので、ファストフードショップに行く。



電車内でも撮影。



電気街に到着。ピエロが踊ってて興味を惹かれる。前に来たことあるな、これ。もう見てないスペシャルデートは無いかもしれない。



帰りに俺の部屋へ寄る。



いつも同じことしかしない。DVDを観て(ウサギの出るウサチーっていうアニメか恋愛モノのどっちか)、ゲームはいつも「ぱずるだま」をする。今日は圧勝した。CDも聴く。



料理を作り出す。



今回のメニューはホットサンドだった。



帰り際に公園に寄り道。ひさしぶりのデートでとても楽しかったと素直な感想を述べるマナカ。あてこすりとか言えるほど器用じゃないのはわかってる。デートは正月にしたきりだから半年ぶりかな。



マナカの家まで送って終了。


今日の天気は晴れでムシムシしてじっとり暑い。帰りにクルマの車外温度計を見たら28度あった。本州に較べれば暑いうちに入らんが、もう20年近くこっちで暮らしてて普段涼しい生活に慣れちゃってるから、暑いもんは暑い。ウチに帰ってきても暑い。夏キライ。


読書記録『ダルタニャン物語』、「二四 離れ家」。
9時になりダルタニャンは銃で武装した従者プランシェを連れて待ち合わせ場所へ向かう。コンフェランス門、ブーローニュの森、サン・クルー。途中、酒場前でプランシェと別れ待ち合わせ場所へ。待っても誰も来ないので木に登って窓から屋内の様子を覗いたら、テーブルがひっくり返ってごちそうがぶちまけられているのが見えた。ダルタニャンは成り行きのおぞましさに冷や汗を垂らしながら辺りを用心深く観察したり行ったり戻ったりして、ボナシュー夫人が何者かにさらわれたらしいと推測。目撃者を見つけて訊くと、複数の男が若い女を拉致して馬車で連れ去ったらしい。中のひとりはローシュフォールに違いない。小男はボナシューじゃないかな。「ダルタニャンはがっかりして~さらわれていった女は、ボナシュー夫人ではないような気もするし」とか書いてあるけどボナシュー夫人以外に誰がさらわれるのさ。ダルタニャンはプランシェを探して酒場に入り、何か情報が得られるかもしれないと聞き耳を立てたが、何にもなく、そのままのんきに寝てしまった。朝6時頃、起きて店を出るとみすぼらしい居酒屋の前に立っているプランシェをみつけた。

昨夜は冷え込んだので、春先に被っていた掛け布団を引っぱり出して寝た。
寝たのが遅かったから起きたのは10時くらいだった。曇っていて寒かった。口淋しい時、飴代わりに食べているラッキョが無くなったので、スーパーへ買いに出掛けた。
日が沈んでからは窓の隙間から冷気が吹き込んでくるのがわかった。寒くてたまらないから熱いお湯をなみなみ張って風呂に入った。上半身、特に肩から上が冷え切っていたようで、熱いお湯につかるとビリビリビリビリ痺れて血流がサーッと廻るのがわかるような気が。それくらい風呂の熱い湯が気持ちよくて、やはり寒い季節は良いなーと実感した。

読書記録『ダルタニャン物語』、「一六 司法卿セギエが、むかしのように、もう一度鐘を鳴らそうとすること」。
なんか長い章タイトル。バッキンガム公爵がパリに居た事実を聞かされたルイ十三世、嫉妬の炎をメラメラさせる。王妃の浮気、勘づいてるな。国王、リシュリューに司法卿のセギエを呼んできて王妃の手紙を取り上げさせるよう言いつける。国王、収まらず王妃の部屋へ行って「今からここに来る司法卿の言うことに従うよう」それだけ言いつけて帰る。入れ替わりに来た司法卿・セギエはリシュリューの為なら骨身を惜しまず働く要領のいい男で、以前はロクデナシだったのが法曹界から参事官となりリシュリューに取り入ったらしい。シャレー事件というのでも判事たちを味方に取り込んで誓願委員の計画に力を貸したとか書いてある。そのセギエは若い頃、女遊びがひどくて寺に入れられたが自省をうながす鐘が日夜鳴り止まなかったという逸話の持ち主で、そんなのが王妃の隠し持つ手紙を取り上げる役目を仰せつかったっていうんだからイヤラシイな。なんだかんだで結局、胸に隠していた手紙は取り上げられてリシュリューと国王の手に渡った。手紙の内容は……スペイン王の弟に宛てて書かれたもので、リシュリューをやっつける相談が書かれていた。心配していたような、バッキンガムへの色恋ネタじゃなかったもんだから国王は浮かれだす。同時に、王妃に済まないことをしてしまったと反省。そこでリシュリュー、「でしたら王妃様のお好きな舞踏会を開いてさしあげるのがよろしいでしょう」とアドバイス。「その際にはぜひ、誕生日に陛下がプレゼントなされたダイヤの首飾りをおつけになられるよう」と、申告。一連の騒動は全部リシュリューが王妃を陥れるために仕組んだ計画だったんだな。バッキンガムを騙してパリに来させたとこから。まわりくどい奴だな。いや、かなり凄いけど。

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邪神・ガタノゾーア VS みぽりん。


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このソフビはメチャクチャでかい。


今日も暑い。湿度が高いので、ベタベタしてイライラする。明日も暑いらしい。だからか夜になっても涼しくなくて、ムアーッとした空気が窓から入ってくる。はなはだ不快だ。夏、まじにイヤ。
今日、やっと長く続いた脱法政権が終わる兆し。めでたい。日本国民の財産も海外に流れて人心もずいぶんと損なわれた。検察も日本銀行も悪政に加担した。ここまでデタラメな政治は戦後、なかったのではないか。この数年の損失はもう取り戻せないレベルにあるように思われる。ダメだな、これは。いま思うと、ゆとり教育なんてのを始めて当時の小中学生の学力が極端に落ちた、あの辺りから……テレビもおかしくなってきて……諸々がダメになった気がする。


読書記録『ダルタニャン物語』、「一四 マンの男」。
ボナシューを乗せた馬車はサン・トレノを過ぎ、ボン・ザンファンを抜け、ある建物に入っていく。ボナシューが引き合わされたのはリシュリュー枢機官。ボナシューの妻について色々な訊問、よく立ち寄る所なども訊かれてボナシューはペラペラ喋ってしまう。パリでのシュヴルーズ夫人とバッキンガム公爵の隠れ家がリシュリューに判ってしまった。続いてリシュリューが呼びつけたのが、左こめかみに傷のある男。ダルタニャンが追っている奴だ。リシュリューの部下でローシュフォールというらしい。なかなかキレモノっぽい。王妃の侍女の中のラノワ夫人というのがリシュリューの手駒のひとりらしい。このラノワ夫人が王妃のようすを見張っていて、ローシュフォールに伝える模様。バッキンガム公爵と王妃が密会した夜のこともこと細かにリシュリューの耳にはいる。ローシュフォールに隠れ家の捜索をするよう命ずると、再びボナシューを連れてこさせる。リシュリュー、ボナシューに親しく話しかけ、「わたしのお友達」なんて言っちゃうもんだからボナシューはすっかり舞い上がってしまって「猊下」のためならなんでもいたします状態に。おこづかいまでもらって「猊下万歳!」とか叫んじゃう。ボナシュー、リシュリューの崇拝者にして密偵になってしまった。リシュリュー、イギリスにいるミレディーに宛てて手紙をしたためる。「バッキンガム公爵は舞踏会でダイヤの首飾りをつけている筈だから近付いてダイヤを2つちょろまかしてこい」との指令。
そういえば何日か前の読書記録で「王妃の首飾り事件」とか書いたけど、考えたら普通、王妃の首飾り事件つったら、マリー・アントワネットじゃん。これとは違った。

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読書記録、『ダルタニャン物語』。「一二 バッキンガム公ジョルジュ・ド・ヴィリエ」。
ボナシュー夫人とバッキンガム公爵、ルーヴル宮殿に到着。ある部屋にバッキンガム公を案内するボナシュー夫人。そこで待っているとアンヌ王妃が現れた。王妃とバッキンガム公の密会。以降、愛していますだのいけませんだの、あなたの夢をみましたのだの、そんな会話が10ページくらい続く。最後に「今夜の記念に何かくれないと帰らない」みたいなことをバッキンガムが言い出して、王妃が「じゃあこれやるから早くイギリスに帰れ」とダイヤの首飾りを渡しちゃう。あっ、これが有名な王妃の首飾り事件の発端だ! 実際に……いや、物語の中でなんだけど……あの事件の起こりを読むことになろうとは。ちょっと感動した。この2人、恋愛脳で頭がパーになってんじゃん。これはマズイよ。

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「みぽりん暗殺計画」。
ガッツ星人 VS みぽりん。


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やっぱガッツ星人は2体あるとシュールさが増すな。


昨日の焼き芋はイモが悪くてダメだった。今日のはとてもよく焼けておいしかった。
明日からまた暑くなるとの天気予報。いまのところは寒いくらいだが、今度も当たるだろうか。
夕食の味噌汁の具のアサリがブリブリに身がふくらんでいて大きく、すさまじくうまかった。ニンジンも鮭のステーキもうまかった。何を食ってもうまい。これから秋になったら、いよいよ食べ物がうまくなる。どうしよう。


読書記録、『ダルタニャン物語』。「一一 陰謀の進展」。
ダルタニャンのボナシュー夫人に関する妄想が何ページにもわたって綴られている。ダルタニャンはトレヴィル宅からの帰り道で、妄想に耽りながら夜道を歩いていると女が独りで歩いているのに出くわす。様子を窺っていると、女はアラミスの家の鎧戸をノックし、何か会話し始めた。ひそかに覗いてみると女はボナシュー夫人で、てっきりアラミスだと思っていた会話の相手は、顔は見えないが女だった。ボナシュー夫人の後をつけて問いただすダルタニャン。ボナシュー夫人は答えなかったが、ハンカチに刺繍された「C.B.」の文字からカミーユ・ド・ボワトラシーが今し方の会話の相手であり、またアラミスの愛人であるらしいことがわかる。騎士道に則って、これ以上あとをつけずに帰ると約束したダルタニャン、きっぱり別れて帰宅。アトスが逮捕されたことを従者のプランシェにより聴かされる。ダルタニャンの身を自由にしておく必要性から、アトスは自分がダルタニャンであることにして逮捕されたものらしい。ダルタニャン、トレヴィルに事件のあらましを報告しようとルーヴルに行く。そこでアラミスによく似た男と連れ立って歩いているボナシュー夫人を見つける。嫉妬に駆られてその男は誰だ!ってんで立ちはだかると、連れの男はイギリスのバッキンガム公爵だった。
ネットでバッキンガム公爵を調べたんだけど、いろいろとおもしろいな。ルイ十三世とか王妃のアンヌとか。
あと、『新発意(読みは「しんぼち」)』っていう単語も初めて知った。こんなの知らんかった。

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ナックル星人ゆかりの攻撃!
優花里:モミモミ
ブラックキング:ギャオー
優花里:モミモミ
ブラックキング:ギャオー


読書記録。
『ダルタニャン物語』、「九 ダルタニャン売り出す」。
左こめかみに傷のある男を追いかけ、また逃げられるダルタニャン。家にアトスとポルトスとアラミスが集まる。ボナシューの家内のことから王妃とイギリスのバッキンガム公爵の関係やら、アラミスの身に起こった出来事など話しているとボナシューが逃げ込んでくる。護衛士たちが逮捕しに来たらしい。ダルタニャン、機転を利かせてボナシューをおとなしく引き渡す。アトスとアラミスはダルタニャンの手際の良さを褒めたがポルトスは頭が悪いらしくて理解できなかった。
いきなりダルタニャンがリーダーシップを執り始めたぞ。銃士って少し頭が弱そう。

『ウルトラみぽりん』最終回スペシャル! ババーン!!


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「さらばウルトラマン」、ゼットン対みぽりん。


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あやしいスティックを手にして迫るゾフィー兄さん。


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セブンの「ちょっとタンマ」的なポーズを真似させてみた。


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「さようならブースカ」、別れの前夜。


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股間、むんず!


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(よっ……)


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(こい、しょーいち……)


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みぽりん:ウルトラハリケーン!


今日はよく晴れて洗濯物がスパッと乾いた。
先週は忙しくてくたびれたから、朝起きてすぐ洗濯して干して、あとは一日中、寝ていた。
先週、定期検診があった。視力は0.8になっていた。身長は176.8で少し縮んだ。体重は62.5kgで少し痩せた。ウエストは71.6で少し太くなった。血圧は135/98でいつもよりかなり高かった。血圧がおかしい。機械で計るやつだから少し狂ってるんじゃないかと思った。

読書だが、『鬼平犯科帳』はつまんなくてダメだ。池波正太郎脳内のお人形遊びにはちょっと付き合いきれんかった。やっぱ文章が臭いのがいちばん嫌だ。読んでても感激するような文の美しさやおもしろさがまるでない。ないどころか、幼稚でわざとらしくてイライラしてくる。ストレスためこんでどうする、と思ったら自然と読まなくなっていた。
『ダルタニャン物語』の方は人物描写も出来事も文のセンスもリアリティもまあまあよく、ところどころ変なこともあるが、おもしろい。まだまだほんの序盤で、ダルタニャンが大家のボナシューに、さらわれた妻を助けてくれと頼まれたところ。全部で11巻あるから、1日1章のいまのペースだと読了まで半年かかるかもしれない。

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まだ買ってなかったフィギュアーツの『モロボシ・ダン』、手に入れたぞ。怪獣とかウルトラマンじゃないから要らんかなーと思ってたんだけど、やっぱ欲しくなったから買った。


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離れて撮った画像だと、イマイチな感じだけど、近くでちゃんと撮るとこんなに似ているのだった。これはもう他の玩具では太刀打ちできないレベルになっちゃったような……。


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「デュワッ」、「ジュワッ」の変身ポーズ。可動も何気にすごくて、肩まわりとか股関節まわりの動かし易さは figma より断然よい。


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ダン:あぶない! みぽりん隊員!


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ダン:みぽりん、僕はね、M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!


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さおりんのメガネはもう、ウルトラアイでいいかな。


前回のブログの翌日から天気予報通り、暑くなって35度くらいの日が3日ほど続いた。暑かったのはそこまでで、あとは25度から20度の毎日。ここはめっちゃ涼しくてすごしやすい。
最近は寝る前に『ダルタニャン物語』一章ずつと『鬼平犯科帳』を一話ずつ読んでる。『ダル~』は会話が冗長でズバッと単刀直入にこないのがウザイけど、まあまあおもしろいな。ルイ十三世が痴呆のパーみたいで、こんなのが王様でだいじょうぶかと思っちゃうけど、こんなんだから小説向きの騒動が起こるんだろう。
『鬼平』は何がおもしろいんだかわからんけど、その内おもしろくなるんじゃないか。文体が臭くてイライラするけどとにかく最後まで読んでみるつもりだ。

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みぽりん VS メフィラス星人。
容赦ないメフィラスのヤクザキックがみぽりんを襲う!


今日も寒かった。夕方からは冷気が窓の隙間から入り込んできた。明日は本当に暑くなるのか。

3連休が終わってしまってションボリ。はあ、やる気ねーわ。つれーわ。


『宮本武蔵』、読み終わった。感動するかと思ったけど、それほどでもなかった。前に何度か読んでるせいかもしれないが、ほとんど忘れていたから、それは関係ないように思われる。全体になんか構成がおかしいと思うね。今日、読んだとこだけでも廻船問屋の娘・お鶴が武蔵に恋慕するのとか、なんであんなのあそこで入れたし。必要ないだろ。所々、変なとこがあるね。流れをぶったぎってまでその変な話、必要? みたいな。ラストではあったけど、いつもの部分と変わりないような感じで終わってしまった。でも最後のと前の章は描写がすごく良くて、さすがプロだ。プロといっても昨今のヘッポコ似非作家では書けないレベル。緊迫感が凄かった。『宮本武蔵』は吉岡一門との戦いのあたりが面白かった。三十三間堂の雪が降る中の決闘も描写が良かったな。お通さんが病弱キャラになっちゃって、最後まで報われない感じがしてそこは読み終わっても気掛かり。
「日出づる頃」。試合当日になったが武蔵はどこ探しても見つからない。彼を推挙した長岡佐渡、もしや逃げちゃったのでは?とか思い始めて、切腹の準備を始める。そこで伊織が廻船問屋の太郎左衛門のうちに居るんじゃないかと一言。あっ、そこだと皆も気付いて行ってみたら武蔵はまだ寝てた。試合場所の船島へは自分で舟とか手配して行くから、佐渡の方では何もしなくていいからと手紙も書いて遣いに渡した。手紙を読んだ佐渡、疑ったりして恥ずかしくなり反省。佐渡の屋敷前に又八夫婦。武蔵には会えなかったけど応援?に来たらしい。
「彼の人・この人」。小次郎、屋敷に二、三百人も客がいる中、舟に乗り試合場の船島へ。一方、武蔵はまだ部屋にいて太郎左衛門に頼まれた絵を描くのに夢中。廻船問屋の主人である太郎左衛門の方がおろおろして部屋にいってみたりするが、絵を描くのを楽しんでいる様子。主人に今日の潮の満ち引きを聴く武蔵。武蔵はね、決闘場所が島だから敵の舟が多数張り込んでてもし小次郎が負けたらそいつらが囲んでくることまで見越してると思う。だから潮の満ち引きで逃げる時に有利なよう時間を合わせてる。つまり負けるつもりはないってこと。遅れれば小次郎はイライラするだろうし一石二鳥の作戦。武蔵は画が描けたので、出発。舟に乗り込もうとしたら、権之助とお杉婆が。お杉婆、今までの仕打ちを詫びて許してくれるよう、頼む。そして奥にお通さんが。病気で弱ってしまったお通を見て武蔵、「痩せたなあ」。人目も忘れて短い会話。お通が「妻と呼んでください」とか「それはわかってるけど口にだしちゃ味気ない」とか言ってる。でも最後には「武士の女房は出陣にめめしくするもんじゃない、夫の船出ならなおさらだ」とかキメる。お通、手をついていってらっしゃいませ、後から現れた城太郎もお杉婆も権之助も並んで坐ってお見送り。
「魚歌水心」。武蔵、佐助の漕ぐ舟に乗り船島へ。櫂を削り木剣を作る。懐紙で「こより襷」を作ったり。武蔵、木剣で小次郎の頭蓋骨を砂利のように粉砕し倒す。鼻に手をあてて息があるのを確かめ、まだなんとか助かるかもしれないと思い礼をして舟に飛び乗って終わり。波騒は世の常、雑魚は歌い雑魚は踊る、とか書いてあるけど、これも要らなかったんじゃないかな。最後にこんなこと書いてあるもんだから全体が安くなったような印象。
武蔵は何をしだすかわからない危なっかしさがあるな。自分を高めるためなら何でもやりそうな。でも人を殺す剣の道でそれをやるのがまず誤りなのに気付かないのは何故なのか。始まりは剣になるのは仕方のないことかと思う、武蔵の場合。剣の才能があったのだから。ある程度伸び始めたら剣でなくとも道の追求は出来ることに気付かなくてはおかしい。又八みたいに俗世であがいて道を究めていくのが正しいんじゃないか? スタートは得意な分野で始めるのが有利ともいえないことにも気付け、っつーか作中の武蔵くらいになってればわからなきゃおかしいと思う。この小説がいまひとつ、おおざっぱにわけると絵空事としか捉えられない理由のひとつに、まずそこがある。
眠いので寝ます。

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バルタン星人 VS みぽりん。


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ゴモラにやられたみぽりん。


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キングジョー VS みぽりん。
これはなかなか興奮する。


今日は寒かった。一日中、家にいて外には一歩も出ていない。パソコンいじったりゴロゴロしていたら一日が過ぎてしまった。良くない。



読書記録『宮本武蔵』。
今日は「鷹と女と」から。細川家に仕える佐々木小次郎、呼ばれ方も「巌流」で定着? 巌流も九州一円で大人気、四国や中国からも噂を聞いて人が来るほどに。小次郎については「人物だ」と評される。前の指南役は小次郎が仕えだしてからすっかり見る影も無くなったが、小次郎が人を立てることを覚えだしたらしい。師範役の勤務も前の人と必ず一日置きに交代するよう殿様に進言、自分より一日の長があるとか言ったり、試合では先に木剣を置いて負けを認めたり。すると周りの人々が「奥ゆかしい」とか「底知れぬお方だ」とか「さすがは巌流先生」だとかほめちぎってますます評判に。このパターンていうか……、前にもまったくおんなじことしてるよな。細川家に推挙される前に殿の前で家臣のひとりと小次郎が試合した時。相手をかたわにしておいて機会を見計らって見舞いに通い出したとき、あの時とまったく同じじゃん。その時の小次郎の心根もしっかり描写されてて、すごいゲスな奴だと解ってるから。汚い部分を隠すことを覚えた小次郎だったが、周囲の人が武蔵の評判を口にして褒めたりすると、途端に昔の口汚い調子に戻ってしまうらしい。これがコイツの本当のところよ。そんな小次郎もすっかり武士らしくデカイ屋敷に暮らしている。4月の初め、武蔵との試合の場所が決まったので、小次郎を推挙した岩間角兵衛が屋敷へ伝えにやって来た。角兵衛にお茶を出したのが、小野派一刀流・小野忠明の姪の「お光」。小次郎がたらし込もうと口にした一言を真に受けて、叔父の忠明が出奔してすぐ訪ねてきて居着いているらしい。とんでもない尻軽だ。小次郎はいわば仇だろうが。ひでー女だな。そのお光を妻にしようと小次郎も角兵衛も考えているらしい。小次郎、決闘の日が近づくに連れ、死後のことを考えたりするように。帰宅するとお光が目を泣きはらしていたり。亡き母親のことも思い出すようになったもよう。
次、「十三日前」。武蔵と小次郎の決闘まであと2日。小倉周辺の旅籠は客でいっぱい。又八、子供をあやしながら朱実とともに城下へ。夫婦で飴売りをしながら来たらしい。むかし、又八が偽・小次郎をやっていた時に騙した侍と出会って二言、三言交わす。あの頃の自分と今の自分を較べる又八、(ボンクラな俺でもやり直せば少しではあるが変わるもんだな)とか考えるとこが良かった。小次郎の屋敷は挨拶やら訪ねてくる人やら何やら、人でごった返していた。そんな中、小次郎の叔母が訪ねてくる。御守りやら百人針の襦袢やら土産をもらう。他にも客がどこそこの守り札だの鯛やら、中には鎖帷子までくれる客までいたが、皆、自分の勝ちを信じていて後のツテやコネを得ようとしている者ばかりだと考える小次郎。何が何でも「勝たねば」と決意を新たに。ここのあたり、文章読んでると小次郎、試合に恐れというか、本当はやりたくないな、みたいな意思を軽く感じたんだけど、まあ、誰でも少しはそうなるか。そんな小次郎だったが、その夜、武蔵が小倉に着いたとの報せが入る。
次、「馬の沓」。武蔵、実は数日前に近くの赤間が原に着いていた。用心深く身を隠していたらしい。こういうとこがやっぱすごいね、武蔵は。十一日、小倉城下に現れ、長岡佐渡の屋敷へ向かい、試合の委細、承知の旨だけ伝えて帰る予定。佐渡の屋敷に入ると伊織が飛びついてくる。大きくなったな、勉強しているか、の会話の内に、伊織を後まで気遣うような別れのような言葉を懸けだしてしまっていて伊織が泣き出してしまう辺り、ああ、終わりが近いなと実感。試合について語り合う武蔵と伊織も良い。
「逃げては武士道が廃る。武士道の廃りを示しては、わし独りの恥ではない。世人の心を堕落させる」
こことかね。世人の心を堕落させる、か。
「でも先生、生命を愛しめと、わたくしへ教えたでしょう」
「そうだったな。――しかし、そちに武蔵が教えたことは、皆、わしの短所ばかり。自分の悪い所、出来ない所。至らないで悔いていることばかりを――そちには、そうあって貰いたくないために教えておるのだ。武蔵が船島の土になったら、なおさらわしをよい手本に、よしないことに生命は捨てるなよ」
やさしみがやばい。ちょっとふざけて言ってるのが微笑ましくもあるけれどこの時と状況を考えると悲しくなるというね。こういうとこに武蔵の強さを感じる。武蔵は用を済ませたら計画通り、屋敷に泊まったりせずに帰ってしまった。佐渡の屋敷を出ると追いかけてくる武士が4、5人。みな武蔵と同郷で武蔵の父とは友人だという。ぜひ一杯やろうと誘い出す。断ろうとしたが、しつこいので仕方なく行くことに。あまりに辺鄙な場所へ案内されるのでこれはもしや騙し討ちに遭うのではと訝しんでたら、本当にただの変な会合だった。今は藩士に取り立てられ不足のない暮らしをしているが、職のない時には馬の沓を編んでは売り、何とか生き長らえた。その頃の苦労と今の感謝の心を忘れないため、毎年4月11日に会合を開いている、とのことだった。武蔵はお礼を言うとピャッと帰った。既に12日、明日は決闘当日。武蔵の行方は知れず。どこにいるのか武蔵。この変わった会合の話は必要かなと思ったが、まあわざわざここに書いてあるってことはそうなんだろう。
やっと読んだとこまで追いついた。『宮本武蔵』もあと3話で終わる。次から何を読もうか考えてる。長いのがいいな。山岡荘八の『徳川家康』にしようかと思ったけどやっぱデュマの『ダルタニャン物語』にしようかな。