昨夜は冷え込んだので、春先に被っていた掛け布団を引っぱり出して寝た。
寝たのが遅かったから起きたのは10時くらいだった。曇っていて寒かった。口淋しい時、飴代わりに食べているラッキョが無くなったので、スーパーへ買いに出掛けた。
日が沈んでからは窓の隙間から冷気が吹き込んでくるのがわかった。寒くてたまらないから熱いお湯をなみなみ張って風呂に入った。上半身、特に肩から上が冷え切っていたようで、熱いお湯につかるとビリビリビリビリ痺れて血流がサーッと廻るのがわかるような気が。それくらい風呂の熱い湯が気持ちよくて、やはり寒い季節は良いなーと実感した。
読書記録『ダルタニャン物語』、「一六 司法卿セギエが、むかしのように、もう一度鐘を鳴らそうとすること」。
なんか長い章タイトル。バッキンガム公爵がパリに居た事実を聞かされたルイ十三世、嫉妬の炎をメラメラさせる。王妃の浮気、勘づいてるな。国王、リシュリューに司法卿のセギエを呼んできて王妃の手紙を取り上げさせるよう言いつける。国王、収まらず王妃の部屋へ行って「今からここに来る司法卿の言うことに従うよう」それだけ言いつけて帰る。入れ替わりに来た司法卿・セギエはリシュリューの為なら骨身を惜しまず働く要領のいい男で、以前はロクデナシだったのが法曹界から参事官となりリシュリューに取り入ったらしい。シャレー事件というのでも判事たちを味方に取り込んで誓願委員の計画に力を貸したとか書いてある。そのセギエは若い頃、女遊びがひどくて寺に入れられたが自省をうながす鐘が日夜鳴り止まなかったという逸話の持ち主で、そんなのが王妃の隠し持つ手紙を取り上げる役目を仰せつかったっていうんだからイヤラシイな。なんだかんだで結局、胸に隠していた手紙は取り上げられてリシュリューと国王の手に渡った。手紙の内容は……スペイン王の弟に宛てて書かれたもので、リシュリューをやっつける相談が書かれていた。心配していたような、バッキンガムへの色恋ネタじゃなかったもんだから国王は浮かれだす。同時に、王妃に済まないことをしてしまったと反省。そこでリシュリュー、「でしたら王妃様のお好きな舞踏会を開いてさしあげるのがよろしいでしょう」とアドバイス。「その際にはぜひ、誕生日に陛下がプレゼントなされたダイヤの首飾りをおつけになられるよう」と、申告。一連の騒動は全部リシュリューが王妃を陥れるために仕組んだ計画だったんだな。バッキンガムを騙してパリに来させたとこから。まわりくどい奴だな。いや、かなり凄いけど。