Bongiorno
日テレの「小さな村の物語」が大好きで
いつも見ている母が、
「イタリア人って、
意外に質素なもの食べてるのね。
イタリア人って、グルメで、
いつも美味しいものを
山のように食べているイメージがあるのにね、
どの回の人も、質素。」
、
そうなんです。
イタリア人の普段の食事はすごくシンプル。
私もイタリアに来た年に下宿させてもらった
フェルナンダおばあちゃんの食事でびっくりしました。
朝は牛乳にビスケット、
そしてエスプレッソコーヒー。
おやつにフルーツ。
お昼はパスタ料理がメイン。
夕方、50代の息子が
クッキーとか持って遊びに来て、
一緒におやつ。
そして夕食は、
たいてい少しのお肉にお野菜、パンとか、
パスタ入りスープに野菜料理とハムとか、
そんな感じでした。
どれもこれも、滋味がある美味しい料理で、
すごくシンプル、ヘルシー。
日本のイタリアレストランで食べてきたのとは
全く違う素朴な料理にすっかり魅かれて
いろいろ教えてもらいました。
大きな違いは使う食材の量が少ないこと。
いろいろ混ぜ合わせると、
味がわからなくなると言います。
ミネストローネとかは、別にして、
ひとつひとつの食材を味わうんです。
そして、品数も少し。
料理の組み合わせをすごく大切にします。
メインがこれだから、
付け合わせはこれ、みたいな。
考えてみたら、おばあさんは、当時、83歳。
自炊ってすごいけど、
それこそ、半世紀以上作りなれた料理だから、
インスタント食品なんて全く使わなくても大丈夫なんですよね。
週末には、いつも素朴なケーキも作ってくれました。
しかも、台所はいつもピカピカ。
もちろんきれい好きというのもあるけれど、
シンプルな料理は、片付けもシンプルでいいんです。
週末には、子供たちや孫が会いに来てくれるので
張り切って、ごちそうをつくります。
そして、そんな夜の食事は決まって、
牛乳とりんご。
結構、カルチャーショックで
こういう生活の仕方があるんだ、
と、目から鱗でした。
これまで日本で
バラエティに富んだ食事がいいと思ってたけど
そういうわけではないんだなと。
これだけ飽食の時代だから、
たくさん食べるよりも、
変なものを体にいれない、食べない方が大切という考え方。
品数が少なくてもいいから、
化学調味料などの力を借りず
新鮮な食材でシンプルに食べることが大事というのが、
普段の食事作りの中で心がけていることです。
とはいえ、イタリアでもグローバリゼーションで、
以前とは比べ物にならないほどインスタント食品が増えて、
イタリア人の食生活も変化中。
残念だな、と思う今日この頃です。
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